リハビリの結果、無事に退院した僕。
現在は、いつもの公園のいつもの東屋で過ごしている。
ここの東屋は屋根はもちろん、風よけの壁に机代わりなる少し大きめの正方形型ベンチがある。
僕はそこにリアックフォンと学校の課題(宿題)を置き、近くにはケルスが日向ぼっこしてる。
僕自体は、壁沿い置かれているL字型のベンチに座っている。僕の肩の上にはコロクが座ってる。
また近くには、パッションパープルのリュックサックを置いている。
「ふぅ~、やっと終わった。」
いくら小1の内容だろうと、忘れているところだってあるし、そもそも習っていない所もある。
まぁ、前世から勉強が嫌いなのもあるけど・・・取り合えず、中々大変だ。
「もう、こんな時間。ケルス、起きて。」
『う、う~ん・・・』
課題をリュックに詰めながら、珍しくこの後予定があるためケルスを起こす。
リアックフォンをパーカーのポケットに入れ、リュックを背負って目的地に向かって歩き始める。
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「た、助けて・・・」
何処かの路地裏影が、スキンヘッドの男性の命を奪う。
こと切れた男性を刃物で切り裂いていく。
「あっは!」
その様子はまるで、新しいおもちゃを手にした子供のように。
「アハハハハハ!!!!!」
男性だったモノを眺めながら、狂った笑い声をあげる。
その近くには、少し赤黒い液体が付いた群青色の宝石が虹色の光を放っていた。
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「お~い!夢く~~ん!!」
元気よく右腕を振っている小波先輩に、軽く手を振って返す。
やって来たのは【FAIRY】と呼ばれる最近、話題の喫茶店だ。
「君が夢君なんだね。初めまして、村山 灯花《むらやま とうか》です。」
「春菜の言う通り、女の子みたいな子だな。私は、春月 真奈《はるつき まな》だ。」
「僕は、紫吹 夢です。よろしくお願いします、村山先輩、春月先輩。」
彼女達は、小波先輩の同級生。彼女達はいつか紹介したいと小波先輩が言っていた。
よく学校でスケッチブックに絵を描いているの姿が目撃される、村山先輩。
うん・・・中学生になって、プリキュ〇始めそう。(偏見)
「自己紹介はそこまでにして、早く店に入ろ!寒いし、お腹すいたし。」
「春菜はそっちが本音だろ。」
「あ、ばれた。」
「春菜ちゃん、此処に食べに来るの楽しみにしていたからね。」
「うん!」
そんな会話をしながら、先輩方は店の中に入っていく。
それを見ながら僕は、腕に抱えたケルスの左頭を撫でながら入店する。
ちなみにコロクはリュックの横ポケットに入ってる。
「では、ごゆっくりどうぞ。」
店員が全部の料理が運ばれたのを確認して、厨房の方に帰っていく。
「「「「いただきます!」」」」
それぞれが注文したメニューを食べながら、何気ない日常の会話をしていく。
ちなみに僕が頼んのは、パンケーキ。もちろん食べきれないので、家の番犬にこっそと与える。
会話をしていてふとガラスを見る。
そこには楽しくなさそうな顔をしている、白髪赤目の顔が反射で映り込む。
こういう時、感情が沸かない自分と他人との間に、溝を感じてしまう。
それも理由で、クラスの教室に入らなくなって行った・・・のかも知れない。
ボーっと景色を見ていたその時、リアックフォンからアラーム音が鳴り響く。
「夢君?」
リアックフォンの画面を見ると、ソルト怪人の場所が映し出されていた。
此処からそんなに離れていない。子供の足でも走ったら直ぐの場所だ。
「すいません。ちょっと急用が出来たので、今日は帰ります。」
一言伝えて、僕は席を離れる。
その時の小波先輩の心配そうな顔が視界に入った。
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リアックフォンをアニマルモードにして、
道案内をしてもらいソルト怪人が居るところにやって来た。
鎧のような装甲を持ち、両腕にナイフのようなモノを装備した異形。
『なるほどな~ 名づけるなら、【ザリガニソルト怪人】ってところか。』
『カニならおいらが、カニ鍋にして食ってやる!』
「いや、ザリガニはカニの仲間じゃないから。」
『マジで!?』
「うん。それより、行くよ。」
ベルト状態へと変形したケルスを腰に装着して、上部のボタンを押す。
「変身。」
〈チェンジ・ウィッシュ! アミナス!〉
ウィッシュへと変身を遂げた僕は、ザリガニソルトに向かって拳を振るう。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
『・・・・・・』
『・・・・・・』
カ~ンっといい音を響かせながら、ソルト怪人には一切聞いていなかった。
色々な場所に蹴りや拳を入れるも、いい音を響き渡らせるだけだった。
「アハハハハハハハ!!」
僕の攻撃が効かないことを良い事に、
両腕の剣?ハサミ?を使い無茶苦茶な攻撃を仕掛けてくる。
「解体!解体!解体!解体!解体!アハハハハハハハハハハハハハ!!!!」
『滅茶苦茶やし、こっわ!』
「解体って、どこぞの正体不明の殺人鬼だよ・・・」
愚痴りながらも、一瞬の隙を見つけては攻撃を仕掛ける。
「・・・こうなったら・・・」
ザリガニソルト怪人からジャンプで距離を取る。どうやら移動速度は、遅いようだ。
左の口型スイッチを閉じようと手を伸ばす。
『待て、夢!それは、ウィッシュの禁術だ!』
『それに!それを使えば、夢だってどうなるか分かんない!』
閉じようとして、コロクにケルス、それにリアックフォンに止められる。
「・・・分かった。」
〈ケルベロス!〉
左右の口を同時に閉じ、イネインスイッチを二回押す。
〈アミナスブレイズ!〉
両腕にエネルギーが溜まるのと同時に、ザリガニソルト怪人に近づき、
上下に合わせた拳を撃ちだす。
ケルベロス型のエネルギーがソルト怪人を吹き飛ばし爆発を起こす。
「っ!」
煙が晴れると、鎧にヒビが入ったソルト怪人がゆっくりと立ち上がったいた。
『うっそ~ん・・・』
『アミナスブレイズを耐えるなんて・・・なんて、防御力なんだ。』
ケルス達が驚きの声を上げる中、ザリガニソルト怪人は自身の鎧を完全に砕く。
その破片をこっちに向かって投げてくる。
「くっ!」
両腕にケルベロスクローを展開し、何とか防ぎきる。
攻撃が止み、正面を向くとそこには・・・・・
「・・・いない。」
誰も居なかった。
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「「キャーーー!!」」
ウィッシュとの戦闘から逃亡したザリガニソルトは、喫茶店・FAIRYの客や店員を襲っていた。
店の外では人だまりが出来、数台のパトカーが止まっいる。
店の中では逃げる市民を守るために、警官数名が拳銃をソルト怪人に向けて発砲している。
「ぁ!」
「「灯花(ちゃん)!!」」
その客の中には、春菜達も居た。灯花は避難する際、足をもつれさせこけてしまう。
「アハハハハハハハハハ!」
「!?全員、撃つな!!」
こけている灯花を見つけたソルト怪人は灯火に向かって歩いていく。
その様子に気づいた一人の警官が、他の警官に命令する。
「うぅぅ・・・」
「解体!アハハ!」
灯火の首を絞めながら、楽しそうな笑い声をあげるザリガニソルト怪人。
ソルト怪人の手によって灯火の命が失われそうな、その時!
コウモリの機械が超音波で、ソルト怪人を攻撃する。
「はぁ~~、はぁ~~。」
警官の銃弾にはビクともしなかったソルト怪人にダメージを与える。
ザリガニソルト怪人は灯火を離し、店の外へと出る。
「なんだ、アレ!」「か、怪物だぁぁぁぁ!!」「うあぁぁーー!」
ソルト怪人が店の外に出たことによって、野次馬していた人々が逃げ惑う。
そんな人々の頭上を越えて、ソルト怪人に掴みがかる影がある。
影の正体、それはソルト怪人を追いかけてやって来たウィッシュだ!
ザリガニソルト怪人は、残った右腕の装甲に付いている剣を振り、斬撃を放つ。
「不味い。」
ザリガニソルトの行動を察知したウィッシュが、足のイネインドライブを輝かせる。
するとイネインエネルギーで出来た紫の尻尾・【ケルベロステール】が生えてくる。
「たぁ。」
一発目の斬撃をかかと落としの要領で叩き落す。(尻尾で)
そのまま右の口型スイッチを操作する。
「君の歪み切った願いは、此処で止める。」
〈ケルベロス・イネインチャージ!〉
ベルトの音声と共に、複眼が発光する。
イネインスイッチを二回押し、必殺の体制に入る。
〈ケルベロスザンパー〉
尻尾の色が黒色に変色する中、ウィッシュはバク宙する。
その時、尻尾は光輪となりソルト怪人へ放たれ、ソルト怪人を切り裂く!
「おい!アレを見ろ!」「あれって、指名手配犯じゃ・・・」「何をボーっとしてる!」
警官たちが慌ただしく動いている中、一人の若い刑事がウィッシュに近づいてくる。
「どうも、自分こういうものです。」
若い刑事の警察手帳には、岡川 雄一《おかがわ ゆういち》と記載されていた。
「こ、今回の事件についてお話を、お聞きしたいと思いまして。」
言葉や体は震えているが、しっかりとウィッシュの目(複眼)を見て話している。
そのまっすぐな目を見て、ゆっくりと話し出す。
「・・・さっきの怪人は、ソルト怪人。知的生命体の願いを感知し、吸収。
実体を得て、感知した願いを元に暴れる怪人。
元は群青色の未知の結晶、ソルト結晶と呼ばれる物なんだ。」
「はぁ・・・」
「ソルト結晶と知的生命体を分離させられるのは、僕だけ。
それじゃ、後はお願いします。」
自身の分かっている事を簡単に説明してその場を去ろうとする。
「あ、あの!最後にあなたの名前を、教えてください!」
刑事の言葉に顔で向けて、自身の戦士の名を名乗る。
「仮面ライダー・・・ウィッシュ。」
それだけ言うと、再び歩き出す。
残るソルト結晶は、5個
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「ったくよ~、どうして誰も、俺の発明の凄さを評価してくれないんだよ!」
自身の怒りをぶつけるかのように、道端に落ちていた缶を蹴り飛ばす。
蹴り飛ばされた缶は、群青色の結晶の当たる。
「うん。・・・こここここれは!?!?!?」
結晶を見つけたやや中年より男性は、驚きの声を上げる。
この瞬間から、大きな陰謀が動き出そうとしていた。