仮面ライダー×仮面ライダー響鬼&キバ 〜受け継がれし力交わりし2種の鬼   作:凌哉

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初代キバの前に惨敗した渡達は初代キバから猶予を与えられた
渡達のその後の目的は……


キバ編その3

「ンん……ここは僕の家?」 目を覚ますと渡は自分の家のソファに横たわっていた痛む体に多少鞭を打ち起き上がり当たりを見回すと自分と反対のソファに大牙、真ん中にあるテーブルは避けて置いてあり真ん中に布団が敷かれ名護が寝かされていた。そこへ静香と名護の奥さんこと恵が居間へ入ってくると起き上がっている渡を見て驚く

 

「渡!目が覚めたの!よかった〜」静香がうなだれる様に座り込む

 

恵も渡の元へ駆け寄り声をかける「本当によかった、比較的軽傷だったから心配はないとは思ってたけど、渡君が目覚めたし他の2人もすぐ目覚めるとは思うわ」そう言って恵は近くに置いてあった椅子に座ると渡に何があったかの説明を求める

「聞いてもいい?何があったらそんなにボロボロになるのか今までの戦いより更にボロボロだったから心配だしやっぱり気になってさ」静香も同意を求める様に頷き渡を見る

 

渡は少しの間を置いて話し始める

「話す前にとりあえずお礼を言わせて、2人ともありがとうおかけで大事にはならなかったみたい」

 

「じゃあ話を、進めるよ僕らがあったのは2体のファンガイアと

キバットのお祖父さんに当たる初代キバットとその契約者の王様だった、その目的は自分以外のキバと鬼の一族を滅ぼして自分が唯一無二の王になる事なんだ、僕らはその野望を阻止するために全力で戦ったけど惨敗だった」 話終えると渡は俯く

 

恵と静香はお互いに顔を見合わせて頷き合い渡に向き直りまず静香が質問する

 

「初代の王様はともかく一緒にいたのはキバットのおじいちゃんなんでしょ?味方じゃないの?」

 

続けて恵が質問する

 

「静香ちゃんの疑問もそうだけど鬼の一族ってなんなの?渡君に心当たりはないの?」

 

「キバットのお祖父さんについては、はっきり敵とは言えないと思うんだ戦った感触って言うか戦う中で感じた事なんだけど、どちらかというと力の制御を全てを担ってる感じだった」

 

「鬼の一族については分からないとしか言えないです」

 

「なら、調べるしか無いだろう!」

 

「その意見には私も賛成だ」

 

声がした方に顔を向けると大牙と名護が身体を起こした所だった

大牙は更に言葉を続ける

 

「あの王様の目的成就の為に俺たちの存在は邪魔なんだそして言っていた鬼の一族って奴らもな」

 

「鬼の一族について調べる必要があるが皆が1箇所に固まっているのでは意味が無い個別で動き夜にまたここ渡君の家に集まろう、恵君静香君2人も力を貸してくれ!」

 

名護は2人にも協力を求めると2人の答えはもちろんの一言だった

そうして大牙は共存の目的を同じくする同士のファンガイア達を当たることにし、渡と静香は街の図書館で古い文献を探す事にし、名護と恵は自分達が所属する素晴らしき青空の会のファイリングされた資料やデータ保存された資料を調べる事にした。

 

大牙は街に出て人として暮らしているファンガイア達からあるファンガイアの情報を集めていた

 

「そうか、君も知らないか、なら知っていそうな者に心当たりは無いか?」

 

大牙は聞き込みを続けるとファンガイアと人間の共存を選ばずあえて中立でいるファンガイア達が集まる組織のようなものがある事を知り教えられた場所へ向かうとそこには確かにファンガイア達が集っていた そしてその組織のリーダーと思われるファンガイアが大牙の前に歩み出ると大牙に話しかける

「これはこれは我らが王大牙様!ようこそおいで下さいました心から歓迎を申し上げます。それでここになんの御用でしょうか?もしや共存を望まない我らを始末しに来たのですか?」

 

「違う!お前たちを始末する気は毛頭ない!ただここなら欲しい情報が得られる可能性があると他のファンガイア達に聞いたんだ。」

大牙は自分の目的を話し相手の返事を待つ

 

「なるほど……ちなみにどんな情報をお求めですか?非共存派のアジトなどの情報ですか?」

 

中立派リーダーのファンガイアは更に問いかける

 

「それとも我々側に非共存派からまたはこちらからあちらに寝返りそうなファンガイアの情報ですか?」

その問いに掛けに対して大牙はどちらも違うと答え欲しい情報について説明した

 

「旅するファンガイアを探してるそいつに鬼の一族の存在について聞きたいんだ、なにか知らないか?」

 

その話を聞きリーダーは少しだが警戒を解いき大牙に質問の答えを返す

 

 

「確かに旅するファンガイアは我々中立派のメンバーです。連絡を取ることは可能ですが、大牙様、我々から条件を出させていただいてもよろしいでしょうか?」

 

大牙はある程度答えを予測はしていたのだろう予測済みというかのようにただ大きく頷いた

 

「では我々からの条件を言いましょうライダーシステムまたはファンガイアの力を底上げするアイテムを出来るなら2つ無理でも最低1つは頂きたい。」

 

大牙は提示された条件に疑問を隠せず聞き返した

 

「何故ライダーシステムか能力アップのアイテムが欲しい?理由によっては申し訳ないが用意する事は不可能だ!」

 

大牙の疑問も当然と言う様にすぐさま質問の答えが返ってきた

 

「まぁ当然の疑問ですよね、もちろんちゃんとお答えします条件を出しておきながら理由を話さないのはフェアじゃないですからね。 実は我々中立派は非共存派から我々に協力し共存派を打倒しファンガイアが支配する国を作るのに協力しろと言われましてね、もちろん断りましたけど」

 

それを聞いて大牙はある程度納得が行ったようだった

 

「なるほど、中立である立場を守るために強力なファンガイア達を退ける力が欲しいそういう訳だな?」

大牙の言葉に中立派のリーダーは手を叩き「ご名答です大牙様」と言った

 

「さて、これで我々がライダーシステムかパワーアップアイテムを欲する理由を話しました、この条件飲んで頂けますか?」

 

大牙は少しの沈黙の後口を開く

「わかった善処しようただライダーシステムであれパワーアップアイテムであれ多少の副作用はある程度覚悟しておいてもらうぞ」

 

大牙はライダーシステムの副作用について簡単に説明する

身に纏っているだけでもかなり力の消耗が激しい事

1度でも強制的に変身が解除されたなら通常の倍以上の消耗を強いられて立っていられなくなる事

強制的な変身解除からの2度目の変身はたとえファンガイアといえども肉体の消滅すら有り得る事

それを知った上でなおその力を欲するか大牙は再度確認の意思も込めて問いかける 中立派のリーダーから返ってきた言葉はもちろんYESだった

 

「わかった必ず1つは準備することを約束しよう」

 

リーダーはその言葉を聞き満足度したようで自分が使用するケータイから電話を掛けた

「あぁ、突然すまない私だお前と話がしたいと大牙様が尋ねて来られてる。今、変わろう」 そう言うとリーダーはケータイを大牙に差し出す、相手の声は聞こえなかったが確かに電話越しではあるが誰かと会話しているのは明らかだっため信用しケータイを受け取り耳に当て会話する

 

「突然の電話失礼する、私だ、大牙だ」

 

「存じ上げております我らが王大牙様電話という形でお話すること深くお詫び申し上げます、してわたくしにどんな御用でしょうか?」

電話越しに会話している男の声はしゃがれた老人の声だった事に大牙は多少驚いた自分より上の年齢だとは思っていたが、予想以上だったのだ

 

「電話については気にしなくていい、ただ出来れば直に会って話がしたい、近いうち会うことは出来ないか?世界中を旅している貴方なら詳しい事を知っていそうな話なんだ」

大牙は電話の相手にも簡単に事情を説明する

初代キバのこと、鬼の一族の事を一通り簡単に説明する

 

事情を聞いた電話の相手からの返答はない、おそらく記憶を探っているのだろう、しばしの沈黙の後電話から返答があった

「おそらくですがそれらしい事を綴った書物がアジトに保管されていたと記憶しています私が旅先で集めた伝承やらなんやらの1つだと思っておりましたが、おそらくはそれが役に立つかと思われます。すみませんが、1度リーダーに電話を変わっていただけないでしょうか?」

大牙はそれに応えリーダーに携帯を返す

リーダーはそれを受け取るとただ一言わかったとだけ言って通話を切ると近くにいた者を呼び寄せる

 

「1番書庫に伝承関係の本がある、鬼の伝承について書かれたの2冊をもってこい鬼について触れたものはその2冊しかないとの事だ、一緒に置いてあるアイテムも渡せと言われた持ってきてくれるな?」

 

命令を受け、その男はこくりと頷き建物の奥に入っていった

 

大牙はその男を待つ間に2つ疑問に思っていた事を聞いてみた

 

「お前たち中立派は食事についてはどうしている?ライフエナジーをある程度はどうしても必要とするだろ?」

 

「それともう1つ中立派の理念というか理想を聞いておいきたい」

 

リーダーは笑って答える

「ハハハ何を聞くかと思えばそんな事ですか!まぁいいですよお答えします。 1つ目の質問ですが死んだ人間から取れる微量で済みますここにいる全員がそうですね、2つ目の理想と理念についてですがどちらにも属さずどちらも害さないですかね。」

 

大牙は納得出来たと言うように大きく頷いた

その後すぐに奥から先程の男が戻ってきたその手には2冊の本と一緒に何故か色のないバイオリンが握られていた、それを1度リーダーに渡し、リーダーから改めて大牙に渡される

 

「どうぞお持ち下さい大牙様この2冊と色なきバイオリンを渡すように言われています」

 

「感謝する」大牙はそれだけ言うとすぐその場を離れ渡と連絡を取った

 

その頃渡も街の図書館で大牙が受け取ったのと同じ本を見つけていた その内容は銀の鎧を纏った西洋の鬼がここ日本こと東洋の鬼を全て倒しその鬼達は後を託し亡くなったという内容だった

 

渡は大牙から連絡を受け渡から名護へと連絡した

 

「渡君か?あぁこちらも鬼が滅んだ伝承を見つけたそして廃棄資料の中にライジングとは別のイクサの可能性を見つけた今から渡君の家に戻らせてもらうよ、全員集まったところで話そう」

 

名護はそれだけ伝え電話を切った

 

「恵君とりあえず渡君の家に行こう彼等も何かしら掴んだようだ彼等からも詳しい話を聞いて総合的判断で動こう!」

 

「わかったわとりあえず資料は持っていくわね」

 

「よろしく頼む」

 

そうして名護達も組織を後にし渡の家に向かった

名護達が到着すると、既に渡と大牙が話をしていた。

名護も声を掛け話に加わる

「では、詳し話を聞かせてくれ、進行はとりあえず私が取らせてもらう、ではまず渡君話したまえ」

名護は渡に話を振る

 

「僕達が見つけたのはこの全ての鬼が滅んだ日って本と鬼達が繋ぐ希望って本ですどちらにも銀の鎧を纏った西洋の鬼が登場します絵も見てくたさい、僕達が戦った初代キバそのものですよね。」

 

「確かにそうだな、でも渡、それだけじゃないんだろ?」

渡は頷き2冊目の本のページを開く

 

「ここの一文に僕は注目しました、鬼の力は師匠達から僕らに受け継がれ鬼は今や戦うことより守る事を主なる目的としているって所です。つまり僕の考えは、この師匠達から力を受け継いだ鬼達を探してその人達から詳しい時代や時期を聞きキャッスルドランの扉をそこに繋げればこの初代キバを止められるかもしれないって事です。」

渡が一通り説明を終えると大牙と名護から質問があった

 

「私から質問するよ渡君!まず鬼の力を受け継いだ者たちをどうやって探すんだい?」

 

 

名護に続き大牙も質問する

 

「それにだ渡、仮に見つかったとしてどうやって協力を求める気だ?下手をすればこちらも痛手を被るになるんだ、何か考えがあっての事なんだろう?」

 

「もちろんだよ兄さん!まず、探す事についてはキバット達にお願いしていますついでにタツロットも探してもらってます。何処かにふらっと居なくなって帰ってきてないので 協力についてはまず、相手と話をしてみないとどうにもなりません、見つかった時に話し合いに応じるようなら平和的共闘が叶うと思います」

 

2人はその説明に納得が言ったようだった頷きあって名護は再び話を前に進める

 

「では次に私が話そうと言っても意見は渡君と殆ど同じだ、そこでだ、私は少しの間イクサシステムのパワーアップに全力を尽くそうと思う、この資料を見てくれ」

 

そう言うと名護は1枚の紙の資料を拡げたそこにはイクサZ(ジード)計画と書かれてあり廃棄の押し印が押されていた

資料を拡げながら名護は更に説明する

 

「私個人はイクサの力を神からの借り物だと考えてる仮面が十字に天界されるのと胸の紋章からの勝手な想像ではあるがね、そしてライジングが神から与えられた第2ステージだと思っている。だが、このZ(ジード)の力は悪魔の力または魔王の力だ。そしてライジング以上に身体への負担が大きいらしい、だからこそ私はこの力に賭けてみようと思っている。神でダメなら悪魔や魔王とね。」

 

名護はそこまで言うと説明を切り上げ大牙に話を振る

 

「では大牙君の意見を聞こうじゃないかそれとなにか私に頼み事があるんだろ?」

大牙は頷き話し出す

「頼みというのはライダーシステムか力を底上げ出来るパワーアップアイテムが欲しいんだ使うのは俺じゃなく中立派のファンガイアだ非共存派から狙われていてそれを退けるために力が必要なんだそうだ、ファンガイアに力を与えるなんてと思うかも知れないが頼む」 大牙は名護に向かって頭を下げる

 

「頭を上げたまえ大牙君廃棄資料の中には人間には無理でもファンガイアならという実験資料などもあったそれを参考にして近いうちに手配しよう、但し!その力の使い道が間違っていると思ったなら君の手でその力を制したまえそれが条件だ。」

 

大牙は頭を上げ「感謝する」とだけ伝えた

 

「本題に入ろう俺はその中立派のファンガイアから渡達と全く同じ本と一緒にこれを渡、お前にに渡してくれと頼まれた」

そう言って預かった色のないバイオリンを渡に差し出す

 

「これ、バイオリンだよね?でも僕が知ってるどのバイオリンとも違う、素材から全部それに色だけじゃなく弦が張られてないのも気になるね僕の方でもこれについては調べてみるよ」

 

大牙は頷き答える「頼む、俺はキバット達と一緒に鬼の後継者達を探す」

そうして3人の目的は決まった 渡はバイオリンの素材や出処の調査大牙はキバット達と共に鬼の力を受け継いだ後継者探し

名護は恵と共にイクサZ(ジード)の完成を目的としてその日は休む事にした

 

次の日大牙はもう一度中立派のファンガイア達の元へ向かった

旅するファンガイアに再度連絡を取ってもらうためと、パワーアップアイテムを用意出来ると報告するためだ

 

「度々すまない旅するファンガイアにもう一度連絡を取ってもらう事は可能か?」

 

リーダーは首を横に振ると話し出す

 

「連絡を取る必要はありません。彼から言伝を頼まれました、私達の第2の隠れ家にしている倉庫に来るようにとの事でした場所をメモした紙がありますこれをどうぞ」

そう言って1枚の紙を渡された

 

大牙は中身を確認すると礼を言って紙をポケットにしまうとパワーアップアイテムの件の了承と期限についてはこの戦いが終わってからになることを伝え中立派のアジトを後にし渡に連絡をした

そして旅するファンガイアと接触する事を伝え渡にも合流してもらう事を決めると1度電話を切り名護にも連絡すると名護はイクサZ(ジード)の力を試すため今回は行かないと言うので渡と2人でその場へと向かう事にした。指定された場所に行くとそこは小さな廃工場だった

 

「兄さんここであってるの?」

 

「あぁ、ここで間違いない行こう鬼の後継者について何かわかるかも知れない」

そう言って大牙は廃工場の扉に向かい扉を開けるとそこにはボロボロのローブを纏った老人がいたそしてその老人はこちらを一瞥して大牙達に向かい軽く頭を下げてから話し出す

 

「お初にお目にかかります大牙様、渡様、私が旅するファンガイアことハーメルンファンガイアに御座います人の姿の時は老師とでもお呼びください」

 

「話は聞いている各地を旅してファンガイア達の現状やその地の伝承を調べていると」

 

「僕も噂程度には」

 

「お2人に知っていただけているとは光栄ですな、それで?何か急ぎの用があるとお聞きしていますが?」

 

「あぁそうなんだ実は鬼の後継者達の居場所に心当たりが無いかと思ってな」

 

「後、この色と弦のないバイオリンについても」

 

渡と大牙はお互いの目的を話す

しばらくの沈黙の後に老師は口を開く

「鬼の後継者についてははっきりとした居場所はわかりませぬですが、鬼蜘蛛山、鬼頭山、響鳴山(きょうめいざん)の3か所は鬼の伝承がある山でしたのでそこの何処かにいる可能性は高いかと思われます。」

 

「じゃあこのバイオリンについても、その鬼の後継者達に会えば何かわかるかな?色と弦のない理由がただ未完成なだけじゃない気がするから、君の考えを聞かせてくれるかな?」 渡は問う

 

「えぇきっと何かわかるでしょう、私自身もなぜ未完成なままなのか、なぜバイオリン本体だけなのかなどは分かりかねます故」

渡はその答えを聞き自身の中でも納得できたようだった

 

「ありがとう、俺たちはこれからその鬼の後継者達を探してみるよ今聞いた3つの山も当たってみる事にする」

大牙は礼を言ってから渡と顔を見合わせもう一度礼を言うとその場を後にする そして1度考える仕草を取った後渡に切り出す

「渡、俺はこれからキャッスルドランに向かおうと思う、そしてこの本に書かれた鬼のいた時代に扉を繋げておこうと思うんだ、その間渡1人に鬼の後継者探しをしてもらう事になるんだが、構わないか?」

大牙は渡に自分の考えを話し答えを待つ

 

渡は頷いて大牙に自分の考えを告げる

「わかったよ、僕はキバット達と一緒に鬼の後継者探しをするよ幸いキバットがあちこち探し回ってくれたお陰でタツロットも見つかったし、後は鬼の後継者を探し出して話をしてみるしかないからね」

 

「そうだな、頼んだぞ渡俺はさっそくキャッスルドランに向かう」

 

「わかったよ僕は言われた3つの山の一つに行ってみるよ、夜に僕の家に集まろう」

 

渡と大牙は頷き合うとお互いに目的の場所に向かった、渡は1度図書館に戻りパソコンを操作し3つの山の場所を調べその場所を表示した画面をさらに操作しコピーを取り図書館を後にした、そして、その場から1番近い鬼頭山(きとうざん)を目指した一方大牙はキャッスルドランに着くとさっそく封印の扉の1つを解放し次元の扉を繋げる準備を始めた、扉に手をかざし王の紋章を読み込ませると扉が形を変えていく、大牙はさらに扉に向かい言葉を発する

 

「王の名において命ずるこの扉を異なる時代へと繋げ!鬼がいた世界の2005年の初冬の頃に」その言葉に呼応するように扉は形を変えていき鬼門のような姿に変わる

 

「これで繋がった 後は準備ができ次第この時代に向かうだけだ」

 

「次元の扉を繋げたのか…」

その声の方向を見るとガルル、バッシャー、ドッガの3体が人間の姿で立っていた

 

「初代キバを追うんだろう?なぜ早く行かない?」

 

「まだその時では無いからだ」

 

ガルルの問に大牙は答える、すると、今度はバッシャーが

 

「じゃあいつ行くのさ!僕達だってやられたまま黙ってるなんてできないよ!」

バッシャーに同意するように大きく頷きドッガも口を開く

 

「そうだ!あいつは俺達からしても敵だからな!必ず倒す!」

 

その言葉を聞いて大牙は

 

「お前たちの気持ちもわかるが、今は堪えろ必ず初代キバは倒す」

 

その言葉にガルルはただ鼻を鳴らしてバッシャーとドッガを制して戻っていく

 

「武器庫へ行け、あんたが来てから武器庫がやたら騒がしい何かあんたの力に呼応する物があるんだろう案内してやるよ」

そう言うとガルルは歩きだした大牙も黙ってそれに続く、そして武器庫にたどり着くと大牙は先程と同じく手の紋章をかざして言葉を紡ぐ

 

「王の名において命ずる解錠せよ!」

 

その言葉と共に武器庫が空き中から1本の剣が大牙に向かってきて大牙はそれを受け止める

「剣?だが、ザンバットソードとは違う様だな」

 

「当然だ、それはザンバットソードとは違うからな、そいつは処刑の剣デス・ザキラだ、亡き王のもう1つの忘れ形見だなそれは持って行けそして次来る時は決戦の時だ亡霊を完全に眠らせてやれ、もう行け俺達はこれからコーヒータイムだ」 ガルルはそれだけ言うとバッシャー、ドッガと共に去っていった

 

大牙は剣を握りしめるとそのままキャッスルドランを後にした、

その頃渡は鬼頭山を登っていたそして中腹まで着くとそこにある店で伝承について聞いていた

 

「あの、この山の鬼の伝承について聞きたいんですけど」

渡はレジにいる年配の定員に聞いてみるその店員は笑って頷き答えてくれる

 

「あぁ鬼の伝承かい、この山は昔鬼が住んでいたと言われていてその鬼が度々人を襲うってんで、大昔に封印されたんだそうだ山頂にある岩にね、鬼を封じた岩が長い年月を経て鬼の頭のような形になりそれが名物となって今に至るのさ」

 

渡はそれを聞いて浮かんだ疑問を口にする

 

「じゃあその鬼に跡継ぎになるような鬼の子や人間がいたとか、その鬼の一族の生き残りがいたと言う話は無いですか?」

 

「さぁて聞かないね〜この山の伝承はさっき話した事以上の話は聞いたことないね〜」

 

その返答を聞いて渡は少し考えた後、山頂まで行ってみることにした

「ありがとうございました。とりあえず山頂まで行ってみようと思います」

 

そう言って渡は店を出ようとすると年配の店員は山頂まで続くリフトがあるから使うようにと教えてくれた、渡はもう一度お礼を言いリフト乗り場へ急ぐ、リフトを使い山頂に登る

 

「ここが頂上だよね?え〜と伝承の岩はどこだろう?」

渡は辺りを見回すと木の影に隠れるように大きな岩があった、まさに鬼の頭のような形の岩だった

 

「これが例の岩でもやっぱり特別な力とか、そういうのは感じないねぇキバットはどう思う?」

(さぁてなぁ〜俺も特別な力は感じ無いし特別な気配もない)

(ワタシもです〜こう漲るようなフィーバーな感じは皆無です〜)

 

キバットもタツロットも何も感じないらしい渡はまた少し考えた後下山する事にしその日は帰る事にした

その夜再度3人で集まり報告を始めるまず名護さんがいつものようにその場を取り仕切る

「それではお互いの今日の成果の報告をしようまず私からだ、イクサジードの力についてだ、元々のイクサカリバーに多少の改良を加えてイクサデスサイズを作り上げそれに力を集めることでジードの力の制御に成功した、次は長時間戦闘の訓練をしていくつもりだでなければすぐに限界が来てしまうからね、私の方は以上だ、後それから大牙君に頼まれていたアイテムだがね、2つ程用意できた腕輪とドライバーの2つだ腕輪タイプなら時間次第では後最低でも2つは用意できるだろう」

 

名護はそう言うと腕輪とドライバーのアイテムを大牙に渡す

「感謝する名護さん、思ったよりアイテムを早く用意して貰った事と頼みを聞いてくれたことに、そして約束通りこの力が間違った使い方をされたと判断したら必ず正すと約束する、報告の方だが、俺はキャッスルドランに次元の扉を繋げたそしてキャッスルドランに眠っていた魔剣と契約した明日はこのアイテムを届けた後鬼蜘蛛山に行ってみる事にするよ渡はどうだった?鬼頭山に行ってきたんだろ」

 

渡は首を振り答える

「鬼頭山はハズレだったよ明日は響鳴山に行ってみるよ多分だけどそこに何かある気がするんだ」

 

2人はその言葉に頷き名護が言う

「わかったそうしてくれ明日は私も最終調整をして万全の体制で挑める状態を作ろう」

そうして3人は明日に備えて休む事にした

次の日大牙は中立派のリーダーだけを呼び出しアイテムを渡す

「約束のアイテムだ腕輪タイプなら最低でもあと一つは準備できるそうだ、時間によっては2つそれが限界だろう」

 

「感謝します大牙様この厄介事が終わり次第と言っていらしたのにこんなに早く用意していただき有難うございます!これで多少なりとも中立派は有利に戦えるでしょう時間については正直分かりかねますいつどうなるかが私共でもはっきりしませんのでただこうしている間にも準備は怠っていませんので、それでは大牙様ごきげんよう」

 

中立派のリーダーはそれだけ言うと去っていった

 

「とりあえず目的は果たした俺も渡に合流するとしよう」

大牙は携帯を取り出し渡に連絡を取り自分が鬼蜘蛛山に向かう事を伝え電話を切ると目的地へ向かった

 

一方渡は自分がと響鳴山向かっていた時大牙から連絡が入り電話に出る 「もしもし兄さん、どうしたの?」

 

「渡、こっちの用は済んだお前の方に合流しよう」

 

「本当に?なら僕はこのまま予定通り響鳴山に向かうよ1番遠くだけど今から向かえば問題ないだろうし兄さんは鬼蜘蛛山に向かって貰える?」

 

「わかった俺が予定通り鬼蜘蛛山向かえば良いんだな、響鳴山の方は渡に任せる予定通り向かってくれ」

 

「わかったじゃあ切るね」

渡は電話を切ると目的地の響鳴山に向かって動き出す

その頃名護は

「恵君準備は良いかな?」

 

「何時でもOKだよ名護君」

2人は結婚してはいるが仕事、特に所属する組織素晴らしき青空の会としての仕事ではお互いにそう呼ぶようにしている

 

「これよりイクサZ(ジード)システムの実験を開始する」

LADY? 「変身!」FISTON

名護はイクサに変身しZ(ジード)フエッスルをベルトに装填する

 

イクサZ(ジード)

起動音と共にイクサの体が白から黒に変わりイクサの象徴とも言うべき十字のバイザーは死神を思い起こさせるような姿に変わり、更に全身も禍々しいと形容するのが相応しい姿へと変わる

 

「名護君聞こえる?イクサZ(ジード)の変身が完了したわ体の方はどう?」

 

「今の所問題はない少し動いてみようと思う」

名護が答えると同時に目の前にルークファンガイアことライオンファンガイアが現れる

実戦データとを元に創り出したいわば虚像である、だが実戦に近い訓練としては申し分ない

襲い来るルークファンガイアにデスサイズモードに切り替えたイクサカリバーを振るうイクサZは鎌を使って的確な距離を保って闘う時折ガンモードにしたイクサライザーを使って距離を置き隙を狙っては鎌を振るう

 

「名護君そろそろ戦闘開始から5分よ体に異変はない?」

 

「こちらは大丈夫だ!調整が上手くいっていると思われる念の為に1度戦闘を切り上げる」

そしてイクサZはベルトからZフエッスルをデスサイズモードのイクサカリバーに装填する

デスサイズevilup!

イクサZは腰を落としデスサイズを構える、デスサイズは赤黒く輝くエネルギーを纏う向かい来るライオンファンガイアにすれ違いざまに横薙ぎの斬撃を放ち振り向きざまにデスサイズで一刀両断されるそうしてライオンファンガイアの体に逆さ十時が刻まれ爆散すると同時にイクサZも膝を着き変身が解除される

 

「戦闘終了、必殺技を放った後、一気に疲労感と共に蓄積された身体的ダメージが襲い来る要調整が必要と判断する」

 

「お疲れ様名護君戦闘時間は役10分必殺技発動後の疲労と蓄積された身体的ダメージが一手に来るのは名護君の言う通り要調整ねシステムを見直してみるわ」

 

「これは纏ってみた私自身の感想なんだがイクサZはパワー、スピードそして必殺技の3つに重点が置かれている気がする調整するなら私自身の実戦データと武器に重点を置くべきだと判断するがどうだろう?」

 

「一理あるわやってみるから名護君はもう休んで」

 

「わかったなら私自身もう少し過去の文献などを調べてみようそれくらいなら私にも出来そうだ」

 

「了解よ無理しないでね」

 

「もちろんだ」

 

会話を切り上げると名護は資料室へと向かい恵はイクサシステムの再調整に取り掛かる

 

 

その頃大牙の方も鬼蜘蛛山の調査を終えていた

「ここもハズレかどちらかと言うと鬼と言うより妖怪の伝承だな、とりあえず詳しい話は後でするとして渡の方はどうなっただろう」

 

渡の方は響鳴山に到着し山を登っていた

ちょうど中腹あたりまで来た時渡はなんともいえない違和感を感じ足をとめた

(おいおいどうしたんだよ渡)

(そうですよ急に止まって何かありましたか?)

キバット達がそれぞれ問いかける

「いや、なんとなくだけどそっちのけもの道みたいな場所が怪しいっていうか違和感を感じるんだ2人は何も感じない?」

 

(う~ん言われてみればな~)

(確かに言われなければ気付きもしないほどの違和感ですね)

キバット達の言葉で確信を持った渡は山にはいる際に持ってきていたザンバットソードを構えて一直線に振り下ろす

「ハァ!」

そうすると目の前に石造りの整備された道が現れた

「やっぱり僕が感じていた違和感は気の所為なんかじゃなかった、多分だけどこれ封印とかそう言うのだよ!行こう2人共」

渡はその道の先へと歩みを進める

(わかったいくぜ!)

(行っきますよ~)

 

そうしてしばらく歩いていると今度は目の前に鳥居が現れた渡はその鳥居を潜ろと歩き出すが今度は侵入を拒むように弾かれてしまった

「なんでだろう?鳥居の先に行けない何かあるのは間違いないはずなのに」

渡は考えてると鳥居の向こうから人がやってきた

 

「誰だお前は?どうやってここへ来た?そして何しに来た?」

鳥居を隔てて目の前に立っているの青年は問いかける

 

「僕は紅渡訳あって鬼を探してますここへは自分の感?で来ましたこの本とこのバイオリンについて聞きたくて」

そう言って渡は鬼が滅んだ伝承の本とバイオリンをみせる

目の前の青年は少し驚いたような表情を見せたがすぐに表情を取り繕いただ一言「ついてこいよ!」とだけ言って歩き出す

 

「でも、あの!結界は?僕はこの先へは進めないんだけど」

 

「大丈夫だ通れる!いいからついてこい!」

言って青年はまた歩き出し渡もそれに続く青年が言った通り鳥居の先へ通れるようになっていて渡は言われるがままに青年に着いていくとそのには小さな集落があった

 

「ここが鬼の一族の住む場所なんですか?」

 

「ちょっと違うが似たようなもんだもうすぐだから黙ってついてこい!」

 

青年と渡は集落のさらに奥へ向かって歩いて行く

しばらく歩くとそこには洞窟がありそこの前で待つよう言われ

青年は洞窟内へ向かった、洞窟内へ入ると青年はそこにいたもう1人の青年に声をかける

「おい!明日夢!あいつの様子はどうだ?」

 

「あっ!京介君変わらないよやっぱり力を制御するアイテムを作り出さないとダメかも試作は繰り返してるけどまだこれって言うのは出来てないね、それよりもどうしたの?ここに来るのは珍しいね、なんか用があるんだよね?」

 

「あぁ、明日夢お前に客だあの結界を越えて来て伝承の本と色のない未完成の音撃武器を持っていた、それにコウモリみたいなやつと小さいドラゴンみたいのが横にいたからおそらくだがあの時現れて響鬼さん達を殺した西洋の鬼と何か関係があるだろうよ」

 

「それ本当!?だとしたら話を聞く必要があるよね、その人を呼んできて貰える?後、あきらさん達も」

 

「あいつらもか?」

 

「うん!お願い京介君」

 

「わかったよあいつは勝手に通して良いんだな、なら呼んでくるからあいつから勝手に話、聞くなよな」

そう言って京介は1度洞窟を出ていき渡に声をかけた

 

「入って待ってろ、他にもいる鬼の仲間を呼んでくる勝手に話進めんじゃねーぞ」

 

「わかりました。とりあえず中にいます」

渡は答え洞窟に入って行く、洞窟の中に入るとそこには京介と同い年位の青年がギターや太鼓の撥、管楽器のようなアイテムを並べて何やら考えていた、そして渡に気付くとそのアイテムを手近な所へ置き、立ち上がって近付き握手を求めて来た

 

「よろしく、僕は安達明日夢一応ここにいる鬼のまとめ役件音撃武器の調律師で鬼でもあるからね」

 

渡は明日夢の手を取り自己紹介を返す

 

「よろしくお願いします明日夢君僕は紅渡仮面ライダーキバです明日夢君達鬼に会いに来ました話したいことがあって」

 

「わかったよとりあえずみんな揃ったら話そうか」

 

「わかった、さっきの人が戻ってきたら話そう」

 

それから2人は少しの間簡単な情報共有を行うその後の話を円滑に進めるために話をしていると先程の京介と呼ばれた青年が何人かと共に戻ってきた

 

「待たせたな!ある程度は情報共有出来てるんだろ?話してくれるか?」

 

「その前にお互い自己紹介をしておこうか、改めて僕は安達明日夢よろしく」

 

「桐生京介だ!俺も鬼で明日夢とは同期だよろしくな!」

 

明日夢と京介がそれぞれ自己紹介をしてその後に後から来たメンバー全員からも自己紹介を受けた

 

1人は天美あきらこちらも明日夢達と同期で鬼の1人

2人目は木戸剛(たけし)明日夢達より年齢的は少しの上で鬼としても先輩だと言う

3人目は石動仁(いするぎじん)剛と同期で鬼としては剛より1年程後輩だと言う

4人目は士道健一 ここにいるメンバーの中では1番年齢も鬼としても先輩らしい

5人目、6人目は姉妹で藤堂紫(ゆかり)と神無(かんな)この中ではつい最近鬼になったという

「とりあえずここにいる8いや9人が話を聞くもう1人いるがその件はまた後だ、とりあえず紅渡ここに来た目的を聞かせてくれ」

京介が渡に目的を聞いてくる

 

「ここに来たのはこの2冊本について聞きたいのとそれ次第では君たちの師匠さん達も助けられるかも知れないからです」

 

その言葉に皆が目を見開き驚くそんな中あきらが質問する

 

「それってどういう事ですか?本当に響鬼さんや威吹鬼さん達を助けられるんですか?」

 

「そうだよ!仮に助けられるとしてどうするの?」

 

「待て!お前らとりあえず最後まで話を聞いてからだ」

明日夢達を制して京介が続ける

 

そして渡は改めて話し出す

 

「一応断っておくけど助けたとしてもその後どうなるかはその人達次第だし、それにこの2009年でも生きてるって保証は無いんだ、だけど最悪の結末だけは回避出来るだからこそまず聞かせてこの本について」

 

明日夢は周りのみんなを観て反応を伺う1人1人が頷き最後に明日夢が決心したように渡に向き直る

 

「わかった話すよこの本の内容は全て真実だよいきなり現れた西洋の鬼君とは別のキバとその配下の怪物2体と戦って響鬼さん達つまり僕達の師匠が殺された最後の最後で僕達に力を継承してくれたお陰で僕らは今に至ってる」

 

渡は話を聞いて疑問を持っていた、自分達には猶予を与えると見逃しておきながら彼等にはなぜそうしなかったのか、そしてあの場で自分達を見逃したのは何故なのか

 

「ねぇあの僕とは別のキバはなんで君達の師匠さん達を見逃さなかったのかな?」

渡のその問いにまた他のメンバーは驚いたような表情を見せる

 

そして京介が問い返す

 

「質問を質問で返す!どういう事だ?」

 

「僕達は猶予をやるって言われて今ここにいるんです次に自分が現れた時が最後だと、だから鬼と呼ばれる存在つまり明日夢君達と協力してあのキバが向かった時代に行って過去で彼を倒すそうすれば少なくとも死んでしまった師匠さん達やこの時代の人達が助かるから」

 

「なるほどな!話はわかった明日夢どう思う?お前の考えを聞かせてくれ」

 

「響鬼さん達はおそらく力を示せなかったんじゃないかな?」

 

その答えに皆が納得したようだったそして今まで黙っていた他のメンバー達が口を開く

 

「なるほどな~力をね~つまりそこにいる渡君とは違うキバは鬼の存在が気に食わなくて滅ぼしに来たそんで渡君達にはあいつ個人が可能性を感じたんじゃあないのか?」

 

「剛君どういう事?可能性?それって何?」

 

明日夢が聞くと今度は仁が喋り出す

 

「いや、つまりさ、可能性が何なのかは分からないけど渡君達にはあいつは猶予をやってもいいって思わせたけどこっちにはなかったってだけだろ」

 

「姉様、あきらさんどう思われます?」神無が姉の紫、そしてあきらに問いかける2人の答えは言葉は違えど剛と仁が言った事と同じだった

 

「ずっと黙ってるが、健一はどうなんだ?」京介が聞くと皆が健一に注目する

 

「可能性についてだが、確証がある訳では無いが、渡君達にはもしかしたらだがあいつを倒せる可能性またはあいつが一目置く何ががあったんじゃないか?どうだろう?渡君」

 

 

「多分ですけど、僕達戦った時必殺技であのキバをその場から後退させたんです、もしかしたらそれかもしれません」

 

健一はその言葉を聞いて納得が言ったようだった

「そういう事か!俺たち鬼は殆どの場合敵をその場に拘束するつまり鬼の力があいつに与えたダメージでは後退するまでに行かなかったんだよ!」

 

その発言から皆が思い出すあのキバがその場から動くことなく自分達の師を圧倒した事を

 

「明日夢これからどうすんだ?俺は渡に協力して師匠達を助けたい1%でも可能性があるならかけてみるのも良いと思う」

「私も威吹鬼さんにまだ何も返せていなかったせめて鬼としての今の私自身を見てほしいです」

 

「私達姉妹もです」「異論はありません」

 

「構わねぇよ師匠達を助けられるならどんな邪道でも歩むさ」

「そうだね僕も皆に賛成だ」

 

「明日夢!響鬼さん達から認めて貰ってこそ1人前だろ」

 

皆が思い思いに言葉を紡ぐ

 

「わかった助けられるなら助けよう!響鬼さん達をそしてまた無事に帰ってこよう!」

 

「「「「「「「了解!!」」」」」」」

 

「渡君是非協力させてくれ!僕達の今後のためにもそして僕達の師匠のために」

 

「わかったこれからよろしく皆」

 

「そうと決まればおい藤堂姉妹!凍鬼と冷鬼の兄弟にもこの事を伝えて来い!仁と健一剛は戦闘準備して待ってろあきらと明日夢はここに残れ!後、紅渡お前もだ!」

 

「わかりました」藤堂姉妹はそういうと何処かへ向かって行った

 

そして他のメンバーも洞窟を出て準備を始める

 

そして渡を含め4人がその場に残った

「これから俺たち鬼のなり損ないと言うべきか半分鬼の生成りの男に会わせてやるこの奥に拘束してるんだ、とりあえず俺達の後をついて来いよ」

そう言って京介が先頭に立って奥へ進んで行き明日夢とあきらもついて行き渡がその後に続く、少し奥へ進むと鉄格子がありその奥に1人の青年が酵素されていた

 

「彼がそうなの?見た感じは人の姿ではあるけど」

 

「よく見ろ人の姿を保ったまま鬼化してるんだよ」

 

「僕達の師匠を助けようとして無茶してこうなったんだよ」

「2つの鬼の力を同時に使ったんですでも身体が耐えられなくて鬼の力が残った状態になってしまって明日夢君が今、彼を鬼として再起させるために力を尽くしてくれてます」

 

「でも、なかなか力を制御する術がなくて渡君ならなにか僕らとは違った視点で意見をくれるかなってここへ案内したんだ」

 

渡は彼等の説明を聞いて考えを巡らせる、しばしの沈黙の後渡は思いついた事を口に出して説明する

 

「力を制御するんじゃなくて分散させてみたらどうかな?」

渡の発言に多少困惑しながら質問する

 

「どういう事?詳しく教えてくれる?」

 

 

「え〜とつまり2つの力を同時に制御するんじゃなくて1つずつ制御するんだよ、例えば僕の場合キバットの力でキバの鎧を纏った後、タツロットの力で黄金のキバの力を完全に解放するように2つを1つにするんじゃなくて2つの力を片方ずつ使うんだよ」

 

 

渡の説明を聞いて明日夢は疑問を解消するようにいつくか質問を投げかける

 

「仮に渡君の言うようにしたとしてじゃあまず音撃打と音撃斬をどう分けるの?」

 

「ベルトそのものの構造を変えてみるのは?」

 

「と言うと?僕達鬼はベルト部分に音撃武器と対になるアイテムを身につけてるんだけどその辺を変えるの?」

 

「うん例えばだけど、ベルト中央部を鏡にして両サイドに弦の部分と鼓の部分をセットしておいて鏡の部分にどちらかの鬼の力を宿しておけば片方の力だけを制御できるよね」

 

「なるほど、じゃあ武器についてはどうするの?彼の鬼の波長に合う武器がまだ無いんだよ」

 

渡は再び考えるまた少し考えてから答えを出す

 

「ならそれについてはベルトを作ってみてそれから力を確かめてみたら?じゃないといくら作っても失敗するだけだと思うバイオリンでもそうなんだけど、作って見て上手くいったと思っても自分の中で違うって思ったらそれは失敗なんだよね」

 

渡の答えを聞いて明日夢も考えるそして答えを出す

 

「わかったやってみるよ渡君も付き合ってくれるかな?その、音撃武器のバイオリンは君が完成させるんだ」

 

「わかったやってみるよ」

渡は頷き答える

 

「話が決まったなら1度帰れ!明日もう一度来い今日は協力関係を結んだことだけで満足してくれこれから本格的に戦闘準備をするもう一度言うが明日改めて来い明日は俺が山の麓で待っててやる物作りはとりあえず明日夢に任せとけ」

 

「わかりました明日もう一度ここに来ます明日は多分みんなここに揃うかも知れませんが良いですか?」

 

「協力関係を結んだ以上お前の仲間の実力を知っておく必要もあるからな」

 

その答えを聞いて渡は礼を言いその場を後にして1度帰宅し名護と大牙に鬼の後継者と出会い協力関係を結んだこと明日は皆で出向くことになる事を伝える2人からは了解を貰い次の日に備え休む事にした、次の日渡達は協力者の鬼達が待つ響鳴山に向かってそれぞれバイクを走らせていた、目的地に着くと山道の入口で京介が待っていた

「来たか!紅渡その2人がお前の仲間で間違いないな?」

 

「そうだよ隣が兄の登大牙でその隣が名護さん」

 

「京介だ鬼の1人他にも10人程鬼がいる、全員に事情は理解してて協力の意を示してるから変な心配は無用だ」

 

大牙と名護の2人も頷き自己紹介を返す

 

「登大牙渡の兄で一応ファンガイアって怪人達の王だ連中も共存を望むもの望まぬものあえて中立でいるものと様々だが今回に限り害の心配はない改めてよろしく頼む」

 

「名護啓介バウンティハンターで素晴らしき青空の会という組織の長でもある今回の件よろしく頼む」

 

「大牙さんと名護さんだなわかったとりあえず皆の所に案内する着いてきてくれ!」

 

京介は踵を返して歩き出すと3人はそれに続きついて行く、しばらく歩いた後に目的地である鬼の隠れ家にたどり着き鳥井を潜りさらに奥へ向かい大きな建物へと3人は通される

 

「集会所だ皆を呼んでくるから待っていてくれ」

京介は渡達から1度離れ他のメンバーを呼びに行く

中で待っていると続々とメンバーが集まり出し最後に明日夢が到着して円を描くように並び話し合う体制を整えた後明日夢が話し出す

 

「渡君そして仲間の2人も来てくれてありがとうございます、協力の件については渡君から詳しく聞いていますこれよりは詳しい情報の確認とお互いの実力を知ってもらうための模擬戦そして渡君及びその仲間の大牙さん名護さんに音撃武器を支給する事の3つを主なる目的として行こうと思います」

 

明日夢から今後の目的等が話され皆が了解する

 

「1つ良いかな?」

 

名護が手をあげる

 

「名護さんでしたね、どうしました?」

 

「詳しい話の確認と言っていたが君達は実際に初代キバの力を目にしてはいても身をもって知っている訳では無いならばどんな内容で話をすり合わせようと言うんだい?目にしているのと身をもって知ってるのとでは違いがありすぎる正直に言うと君達の力を私個人は信用出来ない」

 

「名護さん何もそこまで」

 

「渡君は黙っていなさい確かにあのキバは自分以外のキバも鬼も滅ぼすと言っていただが、君達の力を信用出来ない以上私個人としては渡君を含めた3人だけででも足掻く事を私は厭わない」

 

名護の話を聞いていた明日夢達は皆が困惑した表情を浮かべ言葉を探していた、その中で円から外れ壁にもたれていた京介が反論する

 

「黙って聞いていればなんのつもりだ!確かにあんたの言い分は最もだよ!でもな仕方が無かったんだよ!あの時ここにいたメンバーのうち俺も含めてここに居ないもう1人と明日夢にあきら

そして石動(いするぎ)の5人はな師匠に助けられたんだよそして託されたんだよ!夢を希望をそして明日をな!だからこそ俺達は師匠に恩を仇で返すよな真似は出来ねんだよ!文句があるなら今すぐに模擬戦でもなんでもやってやるよ俺達の力はあんたが思っているほど弱くも軽くも無いってな!」

 

「そこまで言うなら見せてもらおう君が代表で私と戦いなさい!私を認めさせてみなさい!とりあえずここじゃあなんだ案内してもらおうか訓練場のような場所があるんだろ?」

 

「ついて来い!明日夢悪いなお前らだけで続けててくれ俺はあいつと戦って俺達も師匠の響鬼さん達の力も弱くも軽くも無いって認めさせる」

 

「わかった任せたよ京介君」

明日夢に断りを入れて京介は名護とともにその場を後にする

 

「え〜と、とりあえず続けて大丈夫ですか?」

 

明日夢は他のメンバーと渡達2人に問いかける

明日夢側は京介を除く皆が了解し渡達も異論はないと言うので話を進めていく明日夢達第三者視点と渡達の実戦視点から初代キバの力について語られる渡達からすれば第三者の視点で語られる初代キバの力はまさに第三者ならではと言った感想が正直な所だった

 

逆に明日夢達からすれば1度相対してるからこそ知ってるその力の恐ろしさを知ることが出来こちらも新鮮だった一通り話を終えて渡は明日夢に話し掛ける

 

「明日夢君どうだったかな?僕達の話は参考になったか」

 

「凄く新鮮で1度戦ってるからこその説得力があると思ったよ

とりあえず話のすり合わせはこんなところかな?ここからは2手に別れようか!僕と渡君以外は皆訓練場に行って僕らは音撃武器を完成させる」

 

「兄さんもそれで構わないかな?」

 

「ああ問題ない正直言えば力を信用出来ないとまでは言わないが共闘相手の実力を知らないのは正直違和感があるからな模擬戦という形でも実力を知れるに越したことはない」

 

その言葉を聞いて剛が大牙に話し掛ける

「大牙さんだったよな?俺もあんたの意見に一理あると思うだからこそ俺達は全員が全員力を見せ合う必要があると思う1戦付き合ってくれるかな?」

 

「もちろんだ行こう」

 

そう言って大牙と他のメンバーも訓練場に向かって行った

そうして渡達も昨日の洞窟に向かう

目的地に着くと明日夢は台の上に置いていた物を手に取り渡に見せる

 

「とりあえず試作品だけど作ってみたんだ渡君の意見を聞かせてくれる?」

 

「とりあえず付けてみてもいいかな?じゃないとよくわからないから」

 

「もちろん付けてみて意見を聞かせて」

明日夢の了解を得て渡はベルトを装着する

そうしていくつかわかった事を明日夢に伝える

 

「このディスクアニマルを持ち歩くなら逆にこの鼓はどうしても邪魔になってしまうだからディスク形としてこの鼓を作ってディスクアニマルと一緒に持ち歩くなら問題ないかも種類を作っておいてディスクアニマルより少し大きくするなり小さくするなり調整すればいいと思う」

 

「わかったやってみるよ!渡君はそのバイオリンを完成させよう音撃震を使えば弦の部分は完成するし弓も同じ原理で大丈夫だと思うよわからなければ手を貸すから」

 

「わかったこっちもやってみるよ」

そうして2人は作業に入るだが、ふと思った事を渡は聞いてみる

 

「あのさあの彼の事なんだけど、普通話したりとか出来るんだよね?ずっと唸って暴れたりしてるだけだからどうなのかなって」

 

「当然の疑問だね、全く話せない訳じゃないけど、意思疎通は難しいんだよね力が安定してないから自力で抑え込んでる部分もあってなかなかね」

 

「そっか教えてくれてありがとう」

その会話を最後に2人は作業に没頭するその頃訓練場では京介と名護がお互い生身で戦っていた、拳を撃ち合い蹴りを避け互いに力をぶつけ合う

 

「やるじゃないか!思っていたより出来るようだねだがまだまだ甘い!」

そう言って名護は京介を投げ飛ばすだが京介も負けずと受け身を取り名護の足を払い1度距離を取る

 

「一言多いんだよ!あんたは一々かんに触りやがる」

そう言って京介は名護に掴み掛かるがその隙を狙って名護はイクサナックルを取り出し衝撃波をぶつける

「ここからが本番だ覚悟しなさい!」

Lady?FISTON!

名護はイクサに変身しイクサカリバーを構える

 

後方へ押しやられた京介も体制を立て直し変身音叉音角を手に取るそしてそのまま名護へ向かって行く

「愚かな早まったか!?」

イクサはイクサカリバーを京介に振り下ろすがそれを京介は音叉音角で受止め振動させる

「はぁ!」

そして京介はイクサを蹴り飛ばし振動した音叉音角を額に当てるすると京介の体が真紅の炎に包まれるそして京介はその炎を手で払うと京介の姿は鬼へと変わっていた全体的に黒と紫が入り交じったような身体に鮮やかなオレンジ色の角が額の端から中央部にかけて4本伸びていた

 

「それが鬼としての君の姿か!名乗りなさい鬼の戦士!」

 

「俺の名は響鬼(きょうき)響鬼(ひびき)の力を継承した1人だ!行くぞ!本番はここからなんだろ!」

そうして響鬼(きょうき)は音叉音角を再度振動させて刀を作り出しイクサに向かって行くイクサと響鬼(きょうき)は互いにイクサは剣を響鬼(きょうき)は刀を何度もぶつけ合い何度も距離を取り睨み合う状態が続く何度目かの攻防の後先に動いたのはイクサだった仮面の口元からケータイ形アイテムイクサライザーを手に取り操作しイクサライジングへと変わるそして響鬼(きようき)も音叉音角を通常形態へ戻し振動させ額に当てると額の紋章が変化し全身をオレンジ色の炎が包み全身をオレンジ色染め上げていく角が黒となり全身がオレンジ色の姿に変わる

「響鬼燈火(きょうきとうか)俺の今出せる全力だ!」

 

「ならば見せてみなさいその全力を」

 

イクサはイクサライザーとイクサカリバーを手に駆け出し

響鬼(きょうき)も負けずと両手に撥を持って向かって行く響鬼(きょうき)は撥から炎を飛ばして攻撃しつつ撥で相手を打ち

攻撃を逸らしダメージを与えていく、イクサも飛んできた火の玉をイクサライザーで相殺しイクサカリバーで攻撃を弾き相手を切り裂きダメージを与えていくそしてイクサは1度距離を取りイクサカリバーをガンモードに変えイクサライザーと二丁で銃撃を放ち相手が怯んだ隙にライジングを解除し新たに黒いフエッスルをベルトに装填しイクサZ(ジード)に変身するイクサカリバーをデスサイズモードに切り替え更に相手を翻弄していく

 

「なかなかやるな!でもな!こっちだって負けられねんだよ!」

 

そう言うと響鬼(きょうき)は撥に真紅の炎を纏いその炎を飛ばし炎を纏った撥で攻撃するイクサもその攻撃を凌ぐので精一杯と言うように苦悶の声をあげるイクサも負けずにデスサイズを振るい響鬼(きょうき)を後退させるそしてイクサデスサイズを響鬼(きょうき)に向かって振り下ろすがそれを響鬼(きょうき)は撥を逆手に持って攻撃から身を守るだが、響鬼(きょうき)はそこに勝機を見出していた

 

「かかったな!」

そう言った瞬間イクサの周りに大量のディスクアニマルが現れイクサに向かって行くそして鷹のディスクアニマルがイクサに突撃するとイクサの身体に鼓形のアイテムが取り付けられていたその鼓はイクサの身体を覆うように大きさを変える

 

 

「何!?これはなんだ?身動きが取れない!」

イクサがもがいている間に響鬼(きょうき)は体制を立て直し撥を構える

 

「炎武豪火爆炎の型!」

そう叫ぶとイクサに取り付けられ鼓を叩く1発叩く事にイクサは豪火に焼かれていく1発1発と打ち込まれる打撃そして打撃を通して伝わる豪火の炎イクサも負けずともがきベルトからZフエッスルを取り出しなんとかデスサイズに装填する

デスサイズevilup!

デスサイズが赤黒く輝きを放つイクサはそれのまま無理矢理身体を捻り響鬼(きょうき)に向かって技を放つ

響鬼(きょうき)が最後の一撃とイクサの技が同時にお互いに直撃し殆ど同時にお互いの変身が解ける

「やるじゃないか今までの言葉は私の失言だった許して欲しい君は立派な1人の戦士だ改めてよろしく頼む」

名護は自分の非を認め頭を下げた後握手を求めて手を差し出す

京介もその手を取り

「わかって貰えて何よりだこっちもこれからよろしくな名護さん」

 

そうしてお互いが認めあったのを大牙が確認した後声をかける 「そろそろ俺達に場所を譲れくれると助かるだがな、俺達もお互いの実力を知っておきたいしな」

「ああすまないすぐに退くとしよう」

 

そう言って名護達はその場から端へと移動する

 

「始めるとしよう!全員と戦うからとりあえず2人ずつで頼む」

「よっしゃぁーじゃあ俺達2人からだな」

 

そう言って名乗り出たのは凍鬼と冷鬼の兄弟だった2人は音叉音角を操作し変身する、2人共音撃打の使い手で力自慢で金棒を担いでいる方が凍鬼で腰と背中そして左右に1本ずつ全て長さの違う撥を装備した吹雪鬼よりも長い角が特徴なのが冷鬼で多彩な技を使うと言っていた

「じゃあこちらの番だな!」

そう言って大牙はサガークを呼び仮面ライダーサガに変身し2対1で戦闘を開始するサガはジャコーダーを鞭のように使い相手を翻弄するが尽く冷鬼の多彩な技に相殺されてしまうそこへ吹雪鬼の重い一撃が見舞われるそれを転がって躱し刺突を見舞い更に連続で刺突を見舞う吹雪鬼は金棒を盾に守り冷鬼は両手に持った撥で全てを相殺する サガはそれを隙と見るやウェイクアップし紋章で動きを封じ全力で刺突を放ち凍鬼を倒す、そして冷鬼の方も身動きが取れない状態で鞭状のジャコーダーの乱撃もまともに受け変身を解除される

 

「やぁ〜負けた負けた強いな大牙さん」

「マジでね!身動き取れなくなったと思ったらまとも攻撃くらっちゃってさ完敗だよ」

膝をつき立ち上がりながら2人が口々に賞賛する

 

「いや、こちらもそこまでしなければまずいと思ったからこそだよ、連携が物凄く上手くてあの巧みな連携が取れていた2人をウェイクアップ無しの状態であのまま戦っていたら負けていたのは俺の方だったよ」

 

大牙の方も2人の実力を認め賞賛する

 

「じゃあ次は俺達だね」

「そうだねよろしく頼むね」

剛と仁が前に出て変身する 剛は音叉音角で、仁は変身音弦音錠でそれぞれ変身する、剛が変身した姿が剛鬼で仁が変身した姿は裁鬼だ剛鬼は撥を連結させてヌンチャクのような形として使用するそのヌンチャク状の撥を投擲して一定の距離を保ちつつ攻撃して来て距離を詰められずに苦戦を強いられるそこへ剛鬼の音叉音角を刀に変えた裁鬼と近距離での攻防となる

 

「このままではまずいな」

大牙は1度距離を取り変身を解除しダークキバに再変身する

 

 

「なんだよ姿が変わっただけじゃねーかそのくらいなら俺達も出来るんだよ!裁鬼!」

 

「わかった!」

 

そう言うと音叉音角を剛鬼に返し剛鬼は音叉音角を振動させて額に当てると剛鬼の身体を白と黒の2色の炎が包み込んで剛鬼の姿が変わる

 

「剛鬼陰陽!」

 

そして裁鬼の方も音錠を操作し身体に赤い稲妻を纏い裁鬼は全身が赤を基調とした姿に変わる

 

「裁鬼赤雷!」

 

剛鬼は再びヌンチャク状の撥に炎を纏い投擲する

ダークキバはそれをデスザキラで弾くが、そこへ裁鬼が真・閻魔という名の武器を構えて向かって来る鬼の手を模した武器をダークキバが剣で受け止めるがダークキバが押し負け一撃をくらう

剛鬼が一定の距離から撥を投擲してくるためそれを躱して弾く動作を繰り返しながら裁鬼との攻防を繰り返す埒が明かないとばかりにダークキバは1度大きく跳躍し距離を取りウェイクアップフエッスルを取り出すが

 

「させねーよ!」

そう言って剛鬼は一気に距離を詰め炎を纏ったヌンチャク状の撥を投擲しウェイクアップフエッスルをダークキバの手から弾く、だがそれを見越していたようにダークキバはデスザキラの剣の柄からもう一本のフエッスルを取りだしキバットバット二世の口に装填する

(ウェイクアップTheDark)

 

ダークキバは持っているデスザキラに漆黒のエネルギーを纏わせると剛鬼に向かって走りすれ違い様に剛鬼を切り裂き剛鬼の変身を解除すると更に裁鬼に向かって剣を横薙ぎし漆黒のエネルギー派を放つ裁鬼はそれを真・閻魔で握り潰す、だがそれを見越していたダークキバは跳躍し剛鬼によって手から弾かれたウェイクアップフエッスルを再度拾い上げ装填する

(ウェイクアップ ONE)

ダークキバの足元にキバの紋章が浮かびその紋章を裁鬼に放ち動きを封じるとそのまま蹴りを放つその勢いを利用して宙返りして着地するそれと同時に裁鬼も倒れ変身が解ける

 

「負けたな残念残念」

 

「行けると思ったが読みが甘かったか!チキショー」

2人は身体を起こしながら言った

 

「今回はダークキバでなければまず間違いなく負けていたよ!君達皆凄いな!さて待たせたね次は君達4人のうち誰が相手をするんだい?」

 

「次は私達です!連戦となりますが、大丈夫ですか?」

「1度休憩するのも構いませんが?」

 

「大丈夫だ問題ないこのまま戦おう」

 

そう言ってダークキバは剣を構える

藤堂姉妹は頷きあい左右に別れると同時に音撃弦音錠を操作し変身する2人が変身した姿は全く同じ姿だった

「私達は2人で1つの鬼、双鬼です!」

 

そう言うと2人は赤と金で半分ずつ彩られた音撃斬を構えると同じ動きで音撃斬を分裂させお互いに片方ずつダークキバに向けて投擲するダークキバはそれを剣で弾き飛ばすが双鬼達はそれを掴み取り自分達の音撃斬と結合させる

 

「これが私達本来の音撃斬の形です、私のが紅雷」

「私のが金剛雷です」

どちらの音撃斬も反りがあり薙刀を思わせる作りとなっており双鬼達はそれを巧みに操りダークキバを翻弄する全く同じ動きで寸分違わずに精密な攻撃を躱し弾き受け止め防戦一方となるダークキバが初めて膝を着く双鬼達は左右から音撃斬を振るうダークキバはそれを掴み取りそのままウェイクアップし両手からエネルギー派を放ち2人はそれをまともに受け変身が解除される

 

「今回は本当に危なかった負けたと思ったよ本当に」

 

「私達の連携が破られなかったのはせめてもの救いですかね」

「そうですね、型を崩されなかったですし膝をつかせることも出来ましたし」

 

「ありがとう凄く有意義な時間だったよ、さぁ待たせたねあきら君と健一君だったねラスト1戦頼めるかな?」

 

「今までの戦い見させてもらいました、こちらもよろしくお願いします」

 

「よろしくな大牙さんいやダークキバ」

あきらは変身鬼笛音笛を取り出し変身する

「仮面ライダー天鬼ですよろしくお願いします」

 

そうして健一も音叉音角を使い変身する

「拳の鬼 拳鬼(けんき)だよろしくな」

 

戦闘開始まもなくダークキバはウェイクアップし周りを闇で覆い尽くすと闇にまぎれ攻撃する 天鬼はベルト部分から音擊鳴疾風を音擊射烈風に取り付けてそれを鳴らす

「音擊射空魔干渉!」天鬼が音を鳴らすと空気に微細な振動現象が起こる

「そこか!」

ダークキバのいる場所に拳鬼は拳を放つダークキバはそれを躱すが躱した方向にもう一方の拳が放たれそれをまともにくらってしまい苦悶の声をあげる

「逃がさないぜ!くらえ」

 

拳鬼の拳が1発また1発とダークキバに打ち込まれるそしてウェイクアップ状態が解除され闇が終わる

「なるほど、微細な空気振動で居場所は常に知られてたわけか、ならばまずは殴ってくれたお返しをしないとな!」ダークキバは再びウェイクアップし拳鬼に向かって紋章を飛ばすと動きを封じそのまま自分の方へ引き寄せ蹴りを放ち後退した所でまた引き寄せては蹴りを放つを繰り返し拳鬼を戦闘不能に追い込むと天鬼に向き直る

「1VS1だな」

「そうですねでも甘く見ないで下さいね」

 

そういうと天鬼は音擊鳴疾風を取り外し銃撃を放つ

ダークキバはそれを躱しながら確実に距離を詰めるが、近付けば実弾が放たれて再び距離を取られる

「言いましたよね!甘く見ないで下さいって」

 

天鬼はそう言うともう片方の手にも音擊射を握り二丁拳銃でダークキバを攻める、対するダークキバもジャコーダーとデスザキラの二刀流で切り裂き、弾きジャコーダーを鞭のように使い天鬼を攻撃するが、天鬼もそれを二丁拳銃で打っては躱しを繰り返す

場が完全に拮抗するその拮抗を先に破ったのはダークキバだった

デスザキラを投擲して天鬼が躱した隙にウェイクアップし蹴りを放つが、天鬼もそれを予想していたらしく既に音擊鳴疾風を連結させてトランペット型の武器に変化させて技を出す

「音擊射疾風怒濤!」

 

お互いの技がぶつかり合い相殺され共に変身解除となる

 

「まさかここまで追い込まれるとはね君はここにいるメンバーの中でもかなりの実力者のようだね」

 

「そんな事はありません皆さんが貴方と戦っていたのをずっと見ていたので有意義に立ち回って追い込めたに過ぎません分析は以外と得意なんです」

 

「まぁなんにせよこれで皆の実力はわかった訳だそろそろ戻ろう渡達が待っている」

 

「私も賛成だ」

大牙と名護の言葉に他のメンバー達も頷き全員が訓練場を後にすし渡達の元へ向かう

 

その頃渡と明日夢はバイオリン形の音擊武器と新たなるアイテムの作成に没頭していた、どのくらいそうしていたのかは分からないが渡の方がバイオリンを完成させた

「できた!完成したよ!」

そう言って渡は明日夢に完成品を見せる

明日夢は受け取りそのバイオリンを見る

 

「うん、問題ないよある程度出来ていたとはいえここまで完成度が高いのは僕自身始めてみるよ」

 

「僕自身バイオリン自体は何度も作ってるし元々弦が張られてなくて弓が無かったくらいだからちょっと手直ししたくらいだしね、それに多分作った人の腕がすごく良かったんだと思う」

 

謙遜する渡にキバット達もそんな事はないと声をかける

(謙遜すんなって渡!出来は本当にかなりの物だぞ)

(そうですよ!こうなんというかフィーバーな感じが凄くします)

そう言ったタツロットの体が光り出した

(あれ?何でしょうね?体から力が湧き上がってくる感じがしますよ〜)

(お前もか!俺もなんだよ!)

そう言ったキバットの体も光りに包まれていた

そして光を纏ったキバット達に反応するように渡が持っていたバイオリンも光り出した

(もしかして!?俺達の力がそのバイオリンと反応してるのか!)

(そうだとしたらやる事は1つですよキバット先輩!)

そう言うとタツロットはそのバイオリンの周りをグルグルと回り出しキバットもそれに続く、するとバイオリンの形が変わっていき色がつき始める、そうして出来上がったのはキバののエンペラーフォームと同じ金と赤を基調とした物だった

その光景を見ていた明日夢が渡に声をかける

 

「渡君、それが完全に完成形だよ!」

 

「僕もそう思う、これで完成だね!」

 

「おめでとう!それはそうとこっちも出来たんだ!見てくれる?こんな感じなんだけど」

 

渡は受け取って腰に装着し確認してみる

「これで大丈夫あくまで僕がつけて見た感想だけど、問題ないと思う」

 

「じゃあこれで彼を助けられるんだね!」

そう言って明日夢は鉄格子の奥にいる青年の元に行きベルトを装着し明日夢がその青年の音叉音角と音錠を操作しその青年の姿を鬼へと変えるだが、やはり力が定まらいようで姿が変わったり戻ったりしている

「やっぱりダメなのかな?」

「そんな事はないよ!」

 

渡は明日夢にそう言うと渡は手に持っていたバイオリンを演奏するするとその青年の姿が光に包まれていくそして今まで唸り声や苦悶の声をあげていた青年が初めてまともに口を聞いた

「あ…明日…夢 音擊斬を…音擊…斬をよこせ…早く!」

 

目の前で何が起こっているのかわからず放心状態だった明日夢ははその声で我に返りすぐ近くに持ってきていた形だけの音擊斬を手渡す、青年はそれを受け取るとがむしゃらに鳴らし始める

その音に呼応するように音擊斬から青白い稲妻が発せられ音擊斬の形と鬼としての姿が変わっていき額から白く長い1本の角が突き出た青と黒が入り交じった姿の鬼へと変わり音擊斬も弦以外は真っ白な物へと変わる、青年は音擊斬をその場に突き立る

 

「まただ!明日夢!音擊打の撥を持って来い!」

 

「用意してあるよ!」

そう言って明日夢は撥を手渡す、青年はベルト側部からディスク状の鼓を取り外し展開するとそれを打ち鳴らす

渡はその光景を見ながらただ静かにバイオリンを弾く

打ち鳴らされる重重しい音に混じるように渡のバイオリンの音色が重なり不思議な音の協奏が成され青年の鬼としての姿がまた変わって行く今度は青く長い2本の角が額から伸び全身が白い炎に包まれて行き白銀の姿に変わると同時に青年は両手に持っていた撥で力一杯鼓を打ち鳴らした後腕を下ろす

それと同時に渡もバイオリンの弦を1度鳴らし演奏を終える

 

青年は変身を解除し渡の方を向いて話し掛ける

「お前の演奏心に響いたぜ!改めて俺は結城新大(あらた)よろしくな紅渡」

「こちらこそよろしくお願いします」

2人は握手を交わした後新大は明日夢に向き直り感謝の言葉を口にする

「ありがとうな明日夢お前のおかげで俺は正しく力を使える今まで戦えなかった分これからは積極的に参戦するぜ!でもまぁその前に師匠達を助けるんだろ?薄らとだが意識はあったんだ話は聞こえてたよ行こうぜ師匠達を助けにさ」

 

「もちろんだよこれで真の意味で全員が揃って戦えるんだよね」

「とりあえずみんなの所へ行こうぜ!皆と合流して師匠達を助けに行くんだよな?」

そう言って新大は他のメンバーが待っている場所へ向かう

その後に渡と明日夢も続くようにして着いていく

 

そして3人が集会所に着くと他のメンバー既に準備を終えた状態で明日夢達を待っていた

「おまたせ結構待った?」

「皆、おまたせ!こっちも今片付いたんだ」

渡と明日夢がそれなりに待たせてしまったのではとすまなそうに聞いてくるが京介達は最終準備に時間を使ったから問題ないと言うので渡と明日夢は安心する、そこへ新大が声をかける

「よォ!お前ら!超久しぶり!俺!完全復活だ!」

飄々と告げる新大に京介達は戸惑いを隠せていないようだった

 

「お前本当に新大なのか?正気を保っていられるのか?」

 

「当たり前だろ!他に誰がいんだよ!正気も正気だよ!」

その言葉を聞いて他の皆を代表してあきらと仁が

回帰の言葉をかける

「新大さん皆さんを代表して私と石動さんから復活のお祝いを言わせて下さい復活おめでとうございますそして改めてよろしくお願いします」

 

「おめでとう!新大これからよろしくな!」

 

「おう!サンキューお前ら本当に改めてよろしくな!結城新大

2つの鬼の力を使う仮面ライダー新鬼(あらき)だ」

 

自分の名前と鬼としての名前を改めて名乗る新大に名護と大牙も改めて名乗ると新大はよろしくなと一言返すと真顔で渡と明日夢に向き直リ話し出す

 

「出発はいつだ?明日夢に渡」

 

「明日にする予定だよ今日は準備を整えて休息を取って明日僕達皆の師匠達を助けに行く」

 

「そうかじゃあ俺はとりあえず少し身体を動かしてくる」

そう言って新大はその場を後にする

 

「僕から1つ良いですか?」

明日夢が手をあげて話し出す

 

「僕から名護さんと大牙さんに渡すものがあって」

明日夢は大牙と名護に布に包まれた物を渡す

布を解くと大牙の手にはフルートが名護の手にはギターが握られた 明日夢は大牙達に握られたそれを見て満足そうに頷き話し出す

「大牙さんにはフルートを用意しました音擊菅に属するもので先端から少し刀身を作って槍っぽくしてみました、名護さんはギターで音擊斬を使って貰おうと思い用意しましたイクサの時の大鎌と同じように使えるよう調整しました」

 

その説明に名護と大牙はお互いに抱いていた違和感の正体に気付く、なぜなら初めて使う武器のはずなのに長く使い続けているかのように手に馴染んだ感触があったからだ

 

「ありがとう明日夢君大切に使わせてもらうよ」

 

「こちらもだイクサのもう1つの武器として使わせてもらおう」

 

「喜んで貰えて良かったです。渡君達も他の皆もとりあえず今日はもう休みましょう明日に備えて」

 

明日夢がそう言うと皆頷き個々に明日に備えて休息を取る

しばらくすると新大も満足そうな顔付きで戻ってきてすぐに

他のメンバー達と一緒に風呂を済ませに行って戻ってきてすぐに寝てしまった、皆が寝静まる中渡と明日夢は外に出て2人空を見上げていた

 

「明日だねいよいよだやっと響鬼さん達を助けに行ける!恩を返せる!」

 

「僕達もだよ、兄さんはファンガイアと人間の共存のため名護さんは人々をあらゆる脅威から守るため、僕はそんな2人の夢を間近で見届けながらいつか世界一つだけの僕だけのバイオリンを作るって夢のためにそんな夢を守るために戦うんだ!」

 

「いい夢だねバイオリンが完成したらさいつか聞かせて君だけの音を僕にも」

 

「もちろんだよ約束する絶対明日夢君にも僕だけの音を届けて見せる!そのためにも今回の戦いは絶対に負けられないよ」

「わかってるよ!1人も欠けることなく戻ってきてまたみんなで笑いあおう!」

「うん、今日は戻ろう!明日に備えて休む事も必要だしね」

そう言って2人は戻って行った

 

次の日、渡達一同は山を降りて麓に集合していた

 

「準備はいい?行くよ!キバット!」

(よっしゃあいくぜ!ガブッ!)

渡はキバに変身すると1本のフエッスルを取り出しキャッスルドランを呼び出す、扉が開くと中で待っていたガルル達が怪人隊で出迎える、明日夢達が身構えるがキバの姿の渡が制止する

 

「君達も来るの?だからその姿なんだよね?」

 

「当たり前だやられっぱなしは性にあわないこれから先もうまいコーヒーを飲むためにもあいつは邪魔な存在だ」

 

「僕は勝ちたいから行くそれだけじゃぁダメ?」

「負けっぱなしは俺も性にあわない次は勝つ!だから行く」

 

その言葉を聞いてキバの姿の渡は頷き答える

「わかったじゃあせめて扉を潜る間は武器の姿でいてくれる?それが条件」

 

「お安い御用さ」

 

「うん」

 

「問題ない」

そう言って3人は武器の姿に変わりキバの装甲の1部となる

キバの姿の渡は大牙と名護の2人と向き合う

「名護、兄さん準備はいい?」

「問題ないむしろ問題なさすぎる事を問題視したいくらいだ」

「俺もだよ、できる限りの事はやったし後は最善を尽くすまでだ」

「初代キバを倒してまたみんなで戻ってこよう」

 

明日夢達もまたお互いに向き合っていた

「皆行こう師匠達を助けに恩を返しに」

「あぁ!もちろん!」

 

「異論はねーぜ」

 

「俺もだ」

 

「私達3人もです」

「「えぇ!もちろんです」」

 

「「おうよ!俺達2人もだ」」

 

「準備OKだ!」

 

「何時でもいいぜ!」

最後に明日夢はキバの姿の渡と向かい合う

「行こう渡君!いや、キバ!」

「もちろんだよ明日夢君、ううん響鬼!(ひびき)」

お互いをライダーの姿で呼び合いもう一度周りのメンバーと頷き合うと扉に向き直り明日夢が右キバの姿の渡左の扉に手をかけ扉を開きキバの姿の渡と響鬼こと明日夢達一同は扉の先へと歩を進める 明日夢達の師匠達が鬼として善戦していた時代へと…

 

 

 

続く




読んでいてくれた人がいたならお久しぶりです キバ&響鬼のキバ編の最後もとい出会い編みたいになりました、戦闘シーンは出さないつもりでしたがお互いの実力を知っているのと知らないのとでは違うかなと思い出しました次回からまた時間は掛かりますが、響鬼編を書いて行こうと思います全3話の予定で、3話目にキバ達が助けに来るように書いていこうと思います。
最後までお付き合い頂けたら幸いです

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