この話をどうしても書きたくなったので書きました。
さて、さっさと本編行きましょうか。
では本編どうぞ。
俺は小学6年の頃に親を亡くした。
トラックに撥ねられ、即死だったらしい。
そのトラックの運転手は飲酒運転をしていたらしく、直ぐに警察に捕まった。
両親の葬式では俺は泣けなかった。いや、泣かなかったのだろう。
昔から俺は弱い所を他人に見せない奴で、どれだけ怪我をしたって泣かなかった。
葬式の後、俺は父方の親戚に引き取られた。
少しの忌引きの後、俺は学校に戻った。
学校では皆が俺に気を遣って優しく接してくれた。
だが、ある日の夕方、俺の親友とも呼べる奴が飛び降り自殺をした。
そして、それに重なるように親戚が通り魔にあったらしく、死んでしまった。
自分の周りの大切な人達が死んでいくのは見たくないから俺は他人との連絡手段を全て断ち切り、部屋に篭った。
それでも俺の傷は癒える事は無く、寧ろ広がっていた。
俺は引きこもっている間、何故自分の周りの人はどんどん死んでいくのか考えた。
答えは単純だった。
そう、俺が命に嫌われているからだ。
そして、その答えに行きつくのと同時にある一つの願いを抱いた。
ただ死にたいと。
俺はその願いを叶える為に首に包丁を突き刺した。
静寂が支配する暗い部屋の中で。
その直後、激しい睡魔に襲われ、それに身を任せて瞼を閉じた。
それで俺の人生は終わった。
終わった、筈なんだが…。
目を覚ますと何故か何もない白い空間に突っ立っていた。
「あ、ようやく目を覚ましたね」
頭上から声がしたので見上げてみたが、その声の主らしき人物はいなかった。
「さて、あんまり時間が無いから単刀直入に言うね。君には今から他の世界に転生してもらう」
声の主は明るい声でそう言った。
訳が分からない。
いきなりこの世界に呼ばれて、そのうえ別世界に転生してもらうだと?
「…説明、下さい」
「説明、ねぇ…。特に説明する事も無いんだけど…」
声の主は悩む様な声音でそう言った。
そして閃いたかのように明るい声を出してこう言った。
「質問になら答えてあげるよ」
色々聞きたいが、俺の頭には一つの疑問が浮かんでいた。
「何で、俺を転生させようと思ったんですか?…他にも腐るほど候補は居た筈でしょう」
「君が、可哀想だったから」
声の主は少し笑ってからそう言った。
「可哀想…?」
「そう。だって君の周りの人は皆先に死んじゃうんだもん。可哀想じゃん。だから、君にはもう一回人生を与えることにした」
「そう、なんですね」
「…あ、そうそう。住むところとかは先に用意しておいたから。あと、君の身体を少しいじらせてもらったよ」
そうなのか…?別に違和感とかは無いが…。
俺が身体を見まわしていると、声の主がこう言った。
「いじったって言っても、中身をいじっただけだからね」
そう聞いて少し体を動かしてみると、身体が軽くなっていることに気が付いた。
「どうだい?特に問題は無いかな。無いならもう転生させちゃうけど…。良いかな?」
俺が黙って頷くと、声の主は満足そうな声を上げて俺を転生させた。
「…ふぅ。これで良かったのかい?」
「ああ。あいつが幸せになれるなら、それでいいさ。一人の親友として、幸せになれる事を祈っているよ」
彼がいなくなった後、声の主と彼の親友はそう言ってその場から立ち去った。
…この作品においては自信があんまり湧いてこない。
だから、感想、評価等をくれると自信が湧いてきますので、よろしくお願いします。
では、皆さんまた会いましょう