ルールも従来と違うなかで彼女達が見せるステージとは。
この小説はスイングを2人の着たドレスに置き換えて、アイカツプラネットの事前情報を元に書きました。12月10日稼働のアイカツプラネットのイメージに役立てば幸いです
アイカツプラネットに少しでも興味持っていただけるようにと思って書きました。
スイング。それは最新のアイカツシステムによって作られたドレス。
このドレスは従来の紙などではなく、プラスチック素材で四角形の正方形となっている。
従来に比べ耐久性に優れており、パーツごとに区分けされていた一着のドレスを統合することで保存、管理がしやすいという利点を持ち合わせている。
今日はそのスイングを使ったドレスのお披露目イベントのため、大勢の観客がドームに集まっていた。
司会席からはアイドルユニット『ソレイユ』の声が聞こえてくる。
「さあ、始まりますよ! アイカツスイング対決決定戦!」
司会席でマイクを手に取るのは通称アイドル博士こと霧矢あおい。
「こら、その前に自己紹介」
興奮するあおいをなだめるのは美しき刃、紫吹蘭。
「こんにちは! 星宮いちごです! フフッヒ」
運営の手違いにより一本しかないマイクを、素早くあおいから奪い取り、自己紹介するのは『ソレイユ』のリーダー、星宮いちご。
「あ、ごめん、霧矢あおいです。おだやかじゃなさすぎて取り乱してしまいました」
「紫吹蘭だ。今回『ソレイユ』の三人で司会を行なわせていただきます。よろしく」
落ち着いたあおいと蘭の自己紹介が済んだところで、今回対決する選手の入場準備が完了した。蘭はそのままマイクを持って右側の入り口へ手を向ける。
「まずは赤コーナーより、虹野ゆめ!」
歓声とともに赤い煙から飛び出すのはS4の制服を身に纏った虹野ゆめ。
「彼女は現在もS4として活躍しており、世界大会代表者としてその人気と実力は留まることを知りません。最近の趣味は休日にとある弁当屋を手伝うことだそうです」
あおいが蘭からマイクを受け取り、左の入場口へ手を向ける。
「それに対抗するのは青コーナー、桜庭ローラ!」
青い煙からゆっくりと歩いてきたのは紳士服を身に纏う桜庭ローラ。周りの歓声はこころなしか黄色い声が多く聞こえてきた気がした。
「英国帰りの彼女。世界大会ではイギリス代表として虹野ゆめと熱戦を繰り広げた二人です。今回はどちらに勝利の女神が微笑むのか。見どころです」
二人は互いにステージに立って向かい合う。
「ゆめ、会うのは世界大会のあの時以来だね」
「うん、負けないよ、ローラ」
互いにスイングを3枚取り出してセット。
余計な言葉は互いにいらない。ただ全力でぶつかり合えればそれでいい。
二人の友達(ライバル)は対決開始の掛け声を放った。
「「オンステージ! アイカツ!」」
「さあ、始まりました。アイカツスイング対決。この対決は従来の3回のアピールシステムの代わりに『オープニングバトル』『メインバトル』『クライマックスバトル』のシステムが採用されています」
「つまり、どういうこと?」
あおいが解説し、いちごが質問を挟む。
「だいたいはいつも通りだけど、違うのはそれぞれのステージごとに1着のドレスを使うことよ。今までは最初から終わりまで1着のドレスで歌ってたでしょう。今回は3着。そして用意したドレスに着替えられるのはバトルに勝者のみ」
「へえー、とりあえず勝てばいいんだね」
あおいの説明にいまいちわかっていないいちご。そこに蘭が補足を挟む。
「まあ、確かに全部勝てば問題ないがこのスイング勝負は『ファイナルステージ』に評価のポイントの重きが置かれている。だから、全体の曲の流れを掴みつつ、『ファイナルステージ』にいかに繋げられるかどうかのアドリブ力も試される」
「ほよー、なんか難しそう」
いちごの頭から煙が発生していた。
「まあ、いちごの場合はこうやって理論立てて説明するよりも、習うより慣れよ形式のほうがいいかもね」
あおいは苦笑する。ステージに立った二人を確認して、実況を始める。
「さあ、始まりました。お題の曲名は『HAPPY∞アイカツ』! オープニングバトル、最初のステージに勝つのはどっちだ!」
「GOING MY WAY! ここからは、私の時間!」
ローラのドレスが淡い光に包まれ、ブルースタードレスへと変化する。
「すごい、ドレスが光った!」
いちごが目を輝かせて司会席から身を乗り出す。
「先手を取ったのはローラか」
蘭は関心を示しつつも、いちごが興奮して司会席から身を乗り出すので、落ちないように服の裾を掴む。
そして、曲はメインバトルに差し掛かる。
「虹野ゆめ、行きます!」
先ほどのローラのようにドレスが淡い光に包まれ、レインボーエトワールコーデへと変化した。
「おーっと、ローラ選手が有利かと思われましたが、ここでゆめ選手が追い上げる! 星座ドレス! 穏やかじゃない!」
あおいが興奮と共にマイクに声をあてた。
両者一歩も引かぬ攻防。会場は2人の歌とダンスと白熱した対戦に闘志をたぎらせ、歓声を送る。
ついに訪れるクライマックスバトル。ここを制したものがこのスイングバトルの勝者となる。そう誰もが思っていた。どちらのアイドルのドレスが光るか、固唾を飲む。
光ったのはゆめ、ローラ。両者同時だった。ゆめは太陽のドレスへ、ローラはロックマイハートコーデから太陽のドレスへ。それぞれが最強のドレスを身に纏う。
「こ、こ、これは穏やかじゃなさすぎるううう! 両者、両方ともドレスチェンジだあ!」
どちらかしかドレスチェンジはできない。そうルールブックには書いてあったため、あおいは自分の記憶力を疑った。しかし、現実に二人ともドレスチェンジに成功している。
これでどちらが勝つか全くわからなくなった。観客は最高潮の盛り上がりを見せ、ステージに立つ2人の輝きがエフェクトとなって会場全体を包むように見えた。
「Go Go Let‘s Go! ア・イ・カ・ツ!」
歌い終わるとともに一斉に拍手と喝采がこだまする。
ステージではエターナルレインボーコーデとエターナルスパイスコーデが対峙していた。
「さあ、結果は!」
司会席から降りてきたいちごたちがステージのモニターでポイントを確認する。
全力を出し切ったゆめとローラは肩を少し上下させつつも互いに笑いあった。
互いのポイントゲージが上がる。そしてほぼ真ん中でぶつかる。ほぼ僅差。
「今回の勝利は虹野 ゆめ!」
蘭が勝利の花束をゆめに渡した。
「ありがとうございます」
ゆめは礼をいい、マイクも手に取った。
「皆様、たくさんの応援ありがとうございました。これだけアツい対決にできたのも観客席で応援をしてくれた皆様のおかげと、マイベストフレンズ、桜庭ローラのおかげです」
マイクを蘭へ預け、花束を持っていない手をローラへ差し出した。
「次は絶対負けないから!」
ローラはその手を握り返した。
「ローラ、もう片っぽの手も出して?」
「うん?」
ローラが手を出すと、ゆめは両手で花束と一緒に握りしめ、2人で花束を空に掲げた。
初のスイングお披露目にして、アイカツシステムのルールさえ超越したその戦いは伝説の対決として歴史に刻まれることとなった。
スイング対決がアニメでどう描写されるのか楽しみにしながら待ちます。またプレイして白熱の描写をたくさん考えます。