天才メカニックと有能な彼女   作:かしら

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ついに本編開幕です!

ヒロインの登場は次回からです・・・・・・もうしばらくお待ちください笑


パラダイス攻略編
ことの始まり


「...はい。夕方の便でNシティに発ちます。」

 

 

俺は薄暗い部屋で一人CCMを片手に手早く荷造りを進めていく。

1時間ほど部屋中を物色し必要そうなものをカバンに詰める。

 

 

「えっとパスポートは...っとあったあった。他に忘れ物は...まぁなんかなくても向こうで補充すりゃいっか。さ、出発。行くぞ、ジェネシス」

 

 

再びCCMを操作し肩に”相棒”を乗せ————しまった。

 

 

「いっけね、母さん達に何も言ってねぇじゃん。・・・とは言ってもどーせ心配なんかされねぇか。向こうもいつ帰ってくるかわかんないしなー。まぁ一応なんか残しとくか。」

 

 

自嘲気味に笑って俺はリビングにメモを残す。

ジェシカ達に会いにA国まで行ってくる。帰りは未定。じゃ     ハルヤ

 

そして俺はいつものようにヘッドホンを着け、家を出る。

しばらくはこの景色とも見納めになるのかな。ま、何の感傷も湧かないんだけど。

 

電車を乗り継ぎ空港に到着。難なく搭乗手続きを済ませる。海外渡航は人生で二度目だ。もうオドオドもしない。それに、目的地も前回と変わらないしな。

飛行機の搭乗が始まり、自分の座席に着いた時、ふと右手に握られた飛行機のチケットに目を落とした。

 

 

「ひっさびさに連絡してきてこれは...なかなかだぜ、()()()

 

 

俺の住む街、トキオシティを眼下に見ながら、気持ちは海を超えた先にいるアイツに向いていた。

 

 

「優勝...してこいよな」

 

 

そのまますぐにまぶたが重たくなりうつらうつら......zする前にだな。

自己紹介ってもんをすっかり忘れてたな。まぁ到着まではまだ10時間以上あるし、少し俺の話をするとしようか。

俺の名前は如月(きさらぎ)ハルヤ。14歳の中学3年生。

 

LBXのプレイヤーでありメカニック。機体のカスタムなんかをよくやってる。

あ、LBXってのは手のひらサイズくらいの小型のロボットのこと。この時代の子供はみんなやってるもんだ。

俺の相棒ジェネシスも、元々ある機体を俺が改造して生み出したやつなんだぜ。俺のメカニック人生2コ目の自信作。え?1コ目?それはあとでのお楽しみ。

 

基本何でもソツなくできる方だと思う。自分で言うなって?だってホントのことだもん。一人暮らしが長いってのもあるしな。

強いてLBX以外にも熱中してるものがあるとすれば・・・音楽だな。実は楽器習ってたりしてたんだ。やっぱ作業中はクラシックに限る。ポップスもいいけど、クラシックには極端な流行り廃りってもんがないからな。当時の作曲家たちがどれほど偉大か思い知らされるよ。

 

半年前までA国に留学してた。語学と先端技術の勉強をしてきてたんだ。あ、実は勉強もそれなりにはできるんデスヨ。

でもおかげでその間トキオシティがトンデモナイことになってたことは結構後から聞いた。 世界を巻き込むテロ事件に発展するまで全く気づかなかったなんて、我ながら地元への関心無さすぎるよな。

 

留学中はオーウェン・カイオスって人の家にホームステイさせてもらってて、今回俺がA国に出向くことになった理由も、カイオスさんに呼ばれたから。あ、冒頭で俺が「夕方の便で...」とか言ってた電話の相手、あれカイオスさん。

お呼び出しの理由は単純明快、先日から起きているLBXのブレインジャック事件で、力を貸してくれないかってこと。なんでも、カイオスさんの愛娘が最前線で闘ってるらしく、バックアップやらなんやらをしてほしいって、今俺が乗ってる飛行機のチケットと一緒に1週間前にお願いの連絡が来たのさ。

こーゆーの「親バカ」っていうのかな?おっと失礼。

 

ブレインジャックってのはある時突然町中のLBXのコントロールが乗っ取られて暴れ出すっていうこれまたトンデモな事件。

俺の住むトキオシティを皮切りに、世界中で暴走やテロまがいな事件が起きてる。

幸いにも俺のLBXは今のところ制御不能にはなっちゃいないけど、いつ乗っ取られるかわかったもんじゃ無い。アァ怖い。

けど、「アイツ」が先陣切って闘ってるのなら、俺だって黙ってなんかいられないさ。

そりゃ、内心はめちゃくちゃ不安だけど...やっぱりLBXを悪用されるのは許せないし。

 

 

 

 

おっと話が盛り上がりすぎたな。気づけば外は真っ暗じゃないか。さぁ今度こそ、明日に備えてグンナイだ・・・・・・・zzz

 




次回いよいよハルヤA国上陸です。

ヒロインともようやく再会しますよ!
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