天才メカニックと有能な彼女   作:かしら

4 / 5
今回はバトル回です。ハルヤ初陣ですね。

全然本編が進まないって?
裏話的ストーリーだから許してください(土下座)



再結成

俺は今、ジェシカたちに案内されて、一通りの設備の説明を受けている。

その間に自己紹介も軽く済ませた。

 

 

「へぇー、ハルヤさんってA国に留学してたんですね!」

「あぁ半年前まで1年間。ジェシカ達にお世話になってたんだ。ジェシカや父さ...カイオス長官とはその時の縁で、今回声がかかったってわけ。」

 

 

それにしても充実してんなー

いやーやっぱ天下のNICSサマはすげぇよ。

いっそ移住でもしてやろうかな。

 

 

「そしてここが、メンテナンスルームよ。調整やテストプレイができるようになってるわ。」

「うっわー...」

 

 

そこには立派な作業スペースとDキューブがズラリ。

 

 

「...なぁジェシカ。」

「ん?」

「NICSってさ、なんかできないことないの?」

「思いつく限り無いわね。」

「マジか」

 

 

こりゃ相当作業捗るぞ〜

環境良すぎる。贅沢すぎるよ父さん。

 

じゃぁひとまずみんなの機体の調整しちまおうかなぁなんて思ってたら、

 

 

「あの、僕たちとバトルしませんか!」

「あ、それいいかも。アタシもやりたい!」

「ちょっと2人とも、ハルヤ君は今来たばかりじゃないか!」

「いいよ。やろう、バトル。せっかくならみんなの機体が動いてるところも見てみたいし。何より、アルテミスのファイナリストとバトルしてもらえるなんて、こんな光栄なことないからね。」

「それなら!まずは僕から!」

「え、ヒロずるいアタシから!」

「ちょっとちょっと喧嘩しないでよって。そこはじゃぁ公平に、2対2でどうかな?こっちのペアはジェシカで。」

「え、私?!」

「他にジェシカって名前の子いなかったよな?」

「ま、まぁいいけど。」

「やっぱ付き合ってんでしょあの2人」

「ん?ランさん何か言いましたか?」

「え?あぁなんでもないよ。さっ、こっちも準備しよ!」

 

 

そんなわけでヒロ君たちとバトルだ。正直、相手の情報皆無だから怖いっちゃ怖いけど、こっちにはジェシカがいる。相手の情報は全(・)部(・)コ(・)イ(・)ツ(・)の(・)頭(・)ン(・)中(・)に(・)あ(・)る(・)。

半年前までコンビ組んでたのもあるけど、ジェシカを指名した理由はそれ以上にこいつの驚異的な記憶力だ。

むしろこれ無きゃ俺はまっすぐバン君を指mゴホンゴホン。

そいで、今はお互いに作戦会議中だ。

ヒソヒソと額を突き合わせて作戦を練る。

 

 

「2人のスタイルってどんな感じ?」

「両方とも速攻型ね。ランはともかく、ヒロは油断しない方がいいわ。バンとも互角に渡り合う力がある。」

「そらまたえらいのが。まぁなんとかなるかな。あ、そうそう、日本に帰ってから新作作ったんだよね。前より強くなってるから、ちゃんとついてこいよ。」

「それで、こっちの作戦は?」

「おいスルーはないだろ。」

「......」

「ごめんなさい本題に戻ります。まぁひとまず、ジ(・)ャ(・)ン(・)ヌ(・)D(・)に(・)は(・)指(・)一(・)本(・)触(・)れ(・)さ(・)せ(・)な(・)い(・)。」

「はぁ?!」

「まぁ聞けよ。まずはこんな感じでだな......」

「オーケイ、やってみましょう。」

「よし」

 

 

ジオラマを挟んで相手と向き合う。

相手のパターンは一通りさっきジェシカに聞いたし、結構本気で勝機あると思うんだよね。

ふと隣を見る。もう見慣れた景色だ。声に出さずともアイコンタクトで連携も取れる。・・・というかそこまでジェシカに鍛え上げられたからな。

 

 

「...半年ぶりだな。」

「ふふ、そうね。」

「Are you ready?」

「All right!!」

「ジェネシス!!」

「ジャンヌD!!」

 

 

案外楽しんでんじゃん。さっきは乗り気じゃなかったのに。ったく、素直じゃないんだから。

舞台は草原のジオラマ。所々に高くせり上がった崖のような場所があり、俺たちの機体はその高台のうちの1つを陣取る。これも作戦のうち。

 

 

「僕たちも行きますよ!ペルセウス!!」

「ミネルバ!!」

「初めて見る機体だな。」

「そちらも見たことないLBXですね!...ってあれ?」

「何で武器持ってないの?なんか棒切れみたいなのしかないじゃん。」

「フッ...ルナティックランス、起動!」

「「ッ!!」」

 

 

ジェネシスが持った“棒切れ”の周りに紫色のエネルギーが飛び交い螺旋を描く。

こいつが俺の武器、ルナティックランスさ。

 

 

「さぁ、始めましょう!」

「It's...」

「「Show time!!!」」

「相手の出方は分かりません...僕達は連携でいきましょう!」

「任せて!」

 

 

ペルセウスとミネルバが高台目掛けて走り込んでくる。

・・・狙い通り。

一瞬ニヤリと笑って俺はCCMを操作する。

 

 

「なにッ!」

 

 

ジェネシスが頭から真っ逆さまに落ちた。

 

 

「操作ミス...?」

 

 

突然の行動に動きが鈍った2人はその瞬間もう1人の存在を忘れている。

すると突如ペルセウス達の頭上から銃弾の雨が降り注ぐ。

 

 

「しまった!」

「私を忘れてもらっちゃ困るわよ!」

 

 

容赦なく降り注ぐ連続攻撃に為す術もなく2人は後退を余儀なくされる。

まだまだ、ショーはこれからだぜ。

そういって再びCCMを操る。

ジェネシスが不自然に機体を捻ったかと思えば・・・

 

 

「飛行形態ッ?!」

「ッ?!速い!」

 

 

ペルセウスとミネルバの間を切り裂いたジェネシスはミネルバを天高く打ち上げ、反対側へと弾き飛ばす。

そして2つの機体の間に立ち塞がるようにしてジャンヌDとジェネシスが背中合わせに立つ。

 

 

「ペルセウスをミネルバに近づかせないつもりか!」

「ヒロとランの連携を完璧に絶っている...これでは相手の策にハマっていく一方だな。」

「1体1なら負けない!」

 

 

ランが突撃してくる。うん、そういうプレースタイル、嫌いじゃないよ。でもーーーー

 

 

「誰(・)が(・)一(・)騎(・)打(・)ち(・)な(・)ん(・)て(・)挑(・)ん(・)だ(・)?(・)」

「えっ...?!」

 

 

 

ジェネシスの背後からそれまでペルセウスを足止めしていたジャンヌDが勢いよく振り向き跳び上がる。

そしてミネルバにこれでもかと銃弾を浴びせ・・・

 

 

「必殺ファンクション!!!」

 

「アタックファンクション、サイドワインダー8!!」

 

 

ジャンヌDの両腕から8機の小型ミサイルが放たれミネルバを襲う。

 

 

「ッ!ミネルバ!!」

 

 

しかしミネルバはブレイクオーバー。

 

あれ、なんかアッサリ1つ目の作戦決まっちゃった気がするな。これもしかして相手の計算内だったり・・・?

 

 

「ランさんのミネルバが、あんなに簡単に...」

 

 

いや、そんなことねぇな。多分だけど、彼ウソ吐くの苦手なタイプでしょ。あれが演技だったら勝ち目無くなるけど。

 

さぁ、どっちから来る?

 

 

「ジャンヌDにはどの道近寄れない...ならッ!」

 

 

あら見事に計算通り。ちょっと怖いんだけど。

でも確かに・・・

 

 

「やるなっ!」

「ハルヤさんこそ...!」

 

 

こいつ、確かに強い。とてもじゃないけど俺一人でどうにかできるってレベルじゃない。ノープランで突っ込んだら即玉砕だったな・・・

 

 

「それなら...こうだ!」

 

 

そう言って俺はもう一度ジェネシスを飛行形態に変形させフィールドを縦横無尽に駆ける。うん、我ながら調整バッチリだね。...ってマジでついてきやがる。脚部どうなってんだよあのLBX。

でも、それも計算のうちなんだ。それじゃ、鬼ごっこはそろそろ終わり。

 

 

「なによアイツ。さっきからちょこまか飛び回って、目でも回そうってワケ?」

「あんな狭い崖の間をよくあの速さで...なんて操作スキルなんだ。」

「でもこんなランダムに飛んで、ホントに何をするつもりなんだ?」

「...ッ?!違う、適当に飛んでなんかいるんじゃない。これは...!」

 

 

おぉ、流石に秒殺の皇帝サマにはバレちゃったかな。

そ、こいつテキトーに飛んでなんかないよ。

もっとも、目の前の彼は追いかけるのに夢中で気づいてなさそうだけどね。さ、仕上げだ!

 

 

崖の狭間をすり抜け一直線に進む。順調にペルセウスは追いかけてくる。その間のコンマ何秒かで俺とジェシカがアイコンタクトを交わしたことには、誰も気づいていない。海(・)道(・)ジ(・)ン(・)た(・)だ(・)1(・)人(・)を(・)除(・)い(・)て(・)は(・)。

 

 

「行けッ!!」

 

 

突然ジェネシスが急上昇(ズーム)した。

 

 

「え...あっ!!!」

 

 

ヒロの悲鳴と共にペルセウスがジオラマに横たわった。

突然上昇したジェネシスに気を取られたヒロは、目(・)の(・)前(・)に(・)立(・)っ(・)て(・)い(・)た(・)ジ(・)ャ(・)ン(・)ヌ(・)D(・)に(・)気(・)づ(・)け(・)ず(・)真(・)正(・)面(・)か(・)ら(・)銃(・)撃(・)を(・)浴(・)び(・)た(・)の(・)だ(・)。

 

 

「いつの間に...」

「最初からヒロは誘導されていたんだ。」

「誘導?」

「そうか!ハルヤ君の機体に意識を向けさせて、追跡に夢中になったところでジェシカが攻撃してくる...なんて連携だ...お互いの動きを確実に理解してなきゃできない!」

 

 

バン君も流石だね。半分当たりだよ。

残りの半分は・・・

 

 

「相手を心の底から信頼してるからさ。」

「さぁ、チェックメイトよ!」

「フィナーレだ...必殺ファンクションっ!!!」

 

「アタックファンクション、クリムゾンスラッシュ!!!」

 

「...ッ!」

 

 

波状に広がる炎がペルセウスに襲いかかり・・・

 

 

「ブレイクオーバー...完敗です。」

「楽しかったよ。半年ぶりにジェシカとコンビも組めたしね。」

「ええ。ハル、あなたホントに強くなってたのね。」

「だからそう言っただろ?」

「......」

「ランさん...?」

「1度も...触れなかった。」

「え?」

「アタシ達、ジャンヌDに触れることすら出来なかった。」

「え、そんなまさか!」

「そのまさかだよ。ジャンヌDには2人とも指1本触れちゃいない。」

「そんな...!」

「ホントよ。もっとも、これが私たちの作戦だから、当然といえば当然なんだけどねっ」

「作戦?!」

「そんなのデタラメ!たまたまでしょ?!」

「いーや、デタラメなんかじゃない。最初から君たち2人にはジャンヌDに触らせないように戦ってたさ。まぁもちろん、俺とジェシカの息がカンペキにシンクロしなきゃ成功しない綱渡りだったけどね。」

「最後まで冷や汗だったわよ。まぁ、伊達に1年間私の相手してなかったようだけどね。」

「そりゃああんだけ絞られたらなぁ。」

「凄いです2人とも!どうやったらあんなに凄い連携が決まるようになるんですか!」

「んー...さっきのヒロ君は、ランちゃんのことを心から信頼して戦ったって胸張って言える?」

「え...そんなの当たり前じゃないですか!」

「アンタ何言ってんの?!これまでもアタシ達はチームで色んな敵を倒してきてるんだ!信頼関係ならとっくに!」

「ならどうして2人同時に突っ込んだ?」

「それは...」

「2人が先陣切って切り込むプレーを得意とするから、かな?」

「「っ!!」」

「2人のその速攻は大きな武器にこれまでなった筈だ。もちろんこれからも。でもそれが、味方のバックアップありきでないと成り立たないことをきちんと理解できているのかな?」

「そんなこと分かってる!あそこはヒロが後ろに着く場面で!」

「え、ちょっとランさん!僕1人に押し付けないでくださいよ!」

「だって!」

「ヒロ!ラン!やめないか2人とも!確かに、俺たちは今まで色んな危機を乗り越えてきた。でもそれは、周りの助けあってこそだったじゃないか!俺たちだけじゃ勝てなかった相手だって沢山いるんだ。」

「確かに、ハルヤの言うと通りボクたちはまだ会ってからそこまで長い時間を過ごしているとは言えない。」

「バンにジンまで...もういいっ!」

「あ、ちょっランさん!!」

「僕が追うよ。後は任せて。」

「ユウヤ、頼む。」

 

 

そう言って走って出ていったランちゃんをユウヤ君が追っていってくれた。

 

 

「ちょっと言い過ぎたかな...」

「そんな事ないです。僕たち、まだバラバラですね。」

「少し考える必要があるな。」

「ああ。けどハルヤ君、君のバトルはホントに凄かったよ。これから頼もしくなる。」

「ハルヤで構わないよ。...っていうか俺は基本メカニックだから、なるべく表には出ない方向でいかせてくれると助かるんだけどねぇ...」

「?どうしてですか?」

「俺のパフォーマンスが100パー出せるのはジェシカがいてこそなんだよ。俺1人じゃこれの半分にも満たない。」

「そうね...これを1人分の戦力として数えるには少し無理があるわね。」

「ジェシカさん...バッサリですね。」

「まぁ事実だしね。あ、そうだヒロ君のLBX、メンテしておくよ。中の仕組みも見てみたいし。ジェシカもジャンヌD貸して。」

「ありがとうございます!あ、僕も呼び捨てで構いませんよ!」

「オッケ!にしてもかっけぇなぁ...」

「ハルにお願いするのも久しぶりね。よろしく頼むわ。」

「おう、任しとけ。こいつも相変わらずかっけぇよなぁ製作者の顔が見てみt「さっさとやりなさい!」ごめんなさい。」

「僕のペルセウスは、バンさんのお父さんの山野淳一郎博士が作ったものなんですよ!」

「え、山野博士が?!すげぇー!」

「俺のエルシオンとランのミネルバも父さんがつくってくれたやつなんだ。」

「ディテクターを倒すため、選ばれた3人の戦士に授けられたLBXなんです!」

「すっげぇ...んでもって中身もすげぇなおい。うっわこんなパーツ使ってんのかよ。ひゃー」

「相変わらずのオタクっぷりね...」

「こりゃまだまだ勉強がいるなぁ...って、ジェシカ!なんでジャンヌDの腕こんなボロボロなんだよっ。」

「あぁぁえっと...話せば長いわね...」

 

 

何したんだよ・・・あっまさかお前、

 

 

「コイツでハンマー振り回したりしてねェだろうな...?」

「なッ?!」

「消耗具合を見ただけでわかるの?!」

「ハルヤさんすごいです!」

「おいホントに使ったのかよ!」

「アルテミスに出るためにはこうするしかなかったのよ...」

「あーあーこんなにしちゃって...よくここまで耐えたな。さすがは俺の作っtゴホンゴホン。よーしパーツ取り替えよう!」

「まったく...調子にのるとすぐにこうなんだから...」

「これはまた賑やかになりそうですね!」

 

 

なんだろう、世界は真っ暗闇の寸前だってのに、この軽い感じ。悪くないかもな。

まぁ、俺は俺のやることをやるだけさ。

手始めにジェシカにお説教だな。




はいバトル回でした!

もう少し本編動かさずにみんなと交流深める感じにしてこうかなって思います。



それではまた次のお話で。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。