ドラッツェ、逝っきまーす!!(半ギレ)   作:COTOKITI JP

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この辺にぃ、アニメすら全話見てないのにUCの二次創作書こうとしてる奴、いるらしいっすよ。


竜騎兵は立ち上がる

《UC.0095 December 25th》

 

今日はあの医師の男、ミゲルがレントゲン写真とある物(・・)を持って来た。

 

レントゲン写真を見せられて当時の傷の状態等を教えてくれる。

アクシズ先遣艦隊のムサイに回収された大破したドラッツェの状態と俺の怪我を照らし合わせるには、ジム改のマシンガンでやられたようだ。

 

特に胴体の損傷が酷く、腹部は腸が漏れ出し掛けていたらしい。

頭部には無数の金属片が突き刺さり、その中には頭蓋骨を貫いて大脳皮質にまで達していた物もあった。

 

その悲惨な光景はレントゲン写真を通してでも否応無く伝わって来る。

ミゲルも「この状態で生きているのが異常」だと言っていた。

 

 

 

 

粗方説明が終わり、そしてそれは渡された。

 

「これは……?」

 

一つのUSBメモリを渡された俺は困惑し、これは何かとミゲルに問いた。

 

「貴方のドラッツェから回収された無線ログのデータです。 その中には、アリソン少尉の最期の声も入っています」

 

「……!!」

 

その言葉を聞いた瞬間、身体が急に強ばった。

俺はアリソン少尉の最期を知らない。

 

ただ彼は死んだ、という結果のみが記憶の中にあるだけだ。

このUSBの中に、アリソン少尉の最期が残っている。

 

ベッド脇のテーブルの上にはノートパソコンが置かれている。

これを挿せばあの時のアリソン少尉の声が聞けるのだ。

 

「再生しますか?」

 

「…………………………はい」

 

「機体の損傷が酷かったので、音声ファイルも完全な状態ではありませんでしたが、完全に残った部分だけ再生します」

 

それだけ言うと、ミゲルはUSBメモリをノートパソコンに挿し、中の音声ファイルを再生した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《………………敵機!!ジム改三機!!6時を取られました!!》

 

《この距離じゃ逃げ切れ──ガアァッ!!?》

 

《アリソン少尉!!?》

 

《『ナンバ』ぁ!!お前は早く逃げろ!!ドラッツェでジム相手に格闘戦なんて挑むな!!》

 

《少尉も!!その損傷では……!!》

 

《俺を舐めんじゃねぇ……!!こちとらジャブローだって生きて帰って来たんだ!!ヒヨッコの分際で上官の心配なんざしてんじゃねぇ!!!》

 

《お……俺だって!!戦って死ぬ覚悟くらい───ああああぁぁっっっ!!》

 

《ナンバ!?しっかりしろ!!》

 

 

《少尉……!》

 

《もういい!!お前は早くここを離脱しろ!!ここで二人仲良死するくらいなら一人でも生き残った方がマシだろ!!》

 

《そうは言ったって……!!》

 

《行け!!俺が時間を稼ぐ!!》

 

《少尉────》

 

《止まるな!!進み続けろ!!これは、俺の最期の命令だ!!!!》

 

《……了解! ご武運を!!》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……マトモな音声として保存出来たのはここまでです」

 

無線ログを聞き終わった俺は強ばっていた身体から力が抜け落ち、握り締めていた拳も緩んだ。

 

これを聞いて分かったことはアリソン少尉が自らを犠牲に自分を逃がしてくれたという事。

 

たったそれだけ、それだけの情報量なのに。

 

「アリソン……少尉……!!」

 

こうも涙が出る物なのか。

 

「残念ながら、アリソン少尉のリック・ドムは回収出来ませんでした。 ジオン軍では恐らくKIA扱いになっているでしょう」

 

宇宙世紀95年12月25日。

 

俺に渡されたクリスマスプレゼントは、12年間の空白と孤独という最悪な物だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《UC.0096 March 4th》

 

「そうです、ゆっくり焦らず……手摺から手を放さないように」

 

僅かに震える脚に鞭を打ちながら両手で左右の手摺を握り締め、一歩、また一歩と歩みを進める。

 

ここ、サイド4のインダストリアル7にある比較的小さな診療所で俺は12年間に渡る身体の衰えを治すべくリハビリに勤しんでいる。

 

最初は本当に産まれたての小鹿のように立つことすらままならなかったが、ここ三ヶ月の努力はなんとか実り、少し覚束無いが人並みに歩く事はできるようになった。

 

「先生、手を離してみても?」

 

そろそろ手摺が無くても歩けるんじゃないかと自信がつき始めてきた俺はミゲルにそう提案した。

 

ミゲルもそれに賛同し、手摺から手を放す事を許してくれた。

 

手摺を握る手から力が抜け、次第に離れる。

完全に手摺から手を放した俺は直立の状態から足を動かし始めた。

 

「あ、歩ける! 歩けます!!」

 

少しずつ、しかし確実に俺の足は歩行に成功していた。

まだ軽快さには欠けるが、今自分は今までで一番達成感を感じた。

 

こうして普通に歩けるようになったので、これからは更に激しい内容の訓練が出来るようになるだろう。

厳しいとはいえ俺は一応元軍人。

それもモビルスーツパイロットだ。

 

この日は俺にとって大きな進歩だったと言えるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、俺にとって一つ気掛かりな事がある。

何故ジオン軍に保護された筈の俺が現在のネオ・ジオン残党の本拠地である『パラオ』ではなく、勢力下に無いサイド4のインダストリアル7なんかに放り込まれたのか。

 

それはミゲルに聞いても真相は分からなかった。

俺を病院に担ぎ入れた時は診療所前のバス停のベンチに怪我が完治し、昏睡した状態で寝かせられていたそうだ。

 

俺の怪我の状態や経歴は手術痕やドッグタグから推測したらしい。

 

これをジオン軍がやったとしたならば、一体何の意図があって……。

 

 

 




文字数少ないぞ、何やってんの!
魔改造ドラッツェはまだ登場しないけどそもそも主人公がネオ・ジオン残党と合流すらしてないから許し亭許して
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