八雲藍♂に転生した件 作:闇桜
さてさて、そろそろパトロールに行こうかな。最近吸血鬼の出没数がかなり多くなってきたしね〜。見つけたらただじゃ済まさないよ。私(と紫様)が長い時間かけて作った幻想郷を荒らしたんだからね!
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ん〜、ここもハズレかぁ。何処に居るんだろう。流石に単身紅魔館に突っ込むのは自殺行為だからしたくないしなぁ。ん?あれ、向こうから血の匂いが微かにだけどする。血の匂いか、嫌な予感しかしないけど、行ってみよう。
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「っ!」
見つけた、吸血鬼!ていうかこの吸血鬼、すんごい残虐な殺し方をするもんだね。内蔵引き摺り出すとかどんな神経してるの。私吐きそう。女の子から出ちゃいけないものが出ちゃいそう。いや女の子じゃなくて男の子なんだけど。
「あ〜?誰だてめぇ。もしかして、此奴の知り合いかぁ?」
「っ!!?」
この子は……確か、この前私に頑張ってくださいと言ってくれた里の子じゃないかな。ん〜、ヤバイね、今世で1番キレたかもしれない。自分は何しでかすか、ちょっと分かんないかな。
「あぁそうだ、知り合いだ。妖怪の私に、頑張ってくださいと言ってくれた子だ!」
「けっ、だったらお前も同じ所に送ってやるよ!覚悟しやがれ。俺達吸血鬼に逆らえばどうなるか、きっちり教えてやっからよォ」
此奴は殺す、相打ちになったとしても殺す。そうでなければ私の腹の虫は収まらないし、何よりあの子が報われない!
─式輝『狐狸妖怪レーザー』─
「っ!面白い技を使う。だがこの程度!俺には効かねぇ!グッ、っ!?」
「ただの光だと思うか?残念だったな。我が主により、お前達の弱点である日光の力を組み込んでいる」
さてさて、ほとんど使うことは無いだろうと思っていたこの銀の刀。初めて実践で使うけど、何とかなるでしょ。
「チッ、だが種が分かればコッチのもんだ。今度は此方から行くぞ!」
「来い、吸血鬼!」
ガキン!!
爪!この吸血鬼は爪が1番強いんだろう、恐らく。いや、それでも紫様に比べればこんなの屁でもない!八雲の名にかけて、絶対倒す!!
「はぁっ!」
ドン!!
「ほう……中々重いn「黙れ」カハッ」
心臓を一突き、でもないか、ちょっとズレた。うーん、このまま首チョンパしちゃおうか。いや、死なない程度に切り刻んで放置しておこうか。ん〜、どうしよう。ま、せめてもの情け。即死にしてあげよう。
「二度と蘇るな、吸血鬼」
「へ、へへっ、それはどうかな。俺は閻魔の知り合いだ、情けを掛けられるかもしれねぇぜぇ?」
「それは無いと断言しよう。
「っ!!?てめぇ!!」
ザシュッ!
ふぅ、終わった。怒りは収まってないけど、まぁ暴れはしないだろうから大丈夫でしょ。それよりも、Fall into hellは言い過ぎたかな。流石に地獄に落ちろはね〜。でもそれくらい言わないと納得出来ない。
「あ〜あ、貴方、殺さなくても良かったのに」
「幽々子さん。何かありましたか」
─西行寺幽々子
冥界に住まう亡霊。八雲紫の親友であり、幻想郷のパワーバランスの一角を担う妖怪でもある。聞くところによると、ピンクの悪魔よりも食べるか、それと同等だろうという。1食10人前、1日6食は食べる。西行寺幽々子の従者の魂魄妖忌がその所為で毎日忙しいのは余談だ。
「い〜え〜?冥界にこんなのの魂がくると思うと居ても立ってもいられなくなってね」
こんなのって、流石に同情しちゃうね〜。まぁ公平に裁かれればアイツは地獄行きだろうね。地霊殿の怨霊として働く事になる可能性もあるけど。
「左様ですか。では私は忙しい身ですので」
「えぇ。……その子、最期に感じたのは恐怖といえど、しっかり輪廻転生の輪に乗っているわ。それに、死に際は楽しい記憶に包まれていたようよ」
「…………当たり前です。では」
私ってば、なんで友人という訳でもないこの子の事で怒ったんだろう。うーん、それが1番謎だなぁ。あっと、そういえば吸血鬼の死体どうしよ。この子は埋めるとして、吸血鬼だし日光にあてて炙って灰にすれば良いかな。ん、じゃあポイっと。
「ふ〜ん、吸血鬼が日光に当たると灰になるって本当なのね〜」
「そうですよ。他の色々な弱点も、大抵の吸血鬼には効くでしょう。1部、力の強い吸血鬼には効かない可能性もありますが」
あ、死んでるから生き返りはしないけど、体は治してあげれば里まで連れて帰れるか。葬式くらい挙げてほしいだろうし、連れて帰ろう。
「そう。さて、私は冥界に戻るわ。紫に宜しくね〜」
「はい、また2人でお邪魔します」
「えぇ、待ってるわ。じゃあね」
種族とは反して元気な方だなぁ。さてと、じゃあ治療してっと。………………よし、これで治った。よいしょっと。うん、帰ろう。
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はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。疲れた。なんでこうもうじゃうじゃと吸血鬼が居るの。やめて欲しいよね全く。私は死んでしまったとはいえ人を運んでるし、分身が作れるわけじゃないんだからさ。余計な体力使ったしもう妖力も結構使ったよ。半分くらいいったんじゃない?知らんけど。
「誰か〜!誰か居ないか〜!」
誰も出てこない。仕方ない、とりあえずお墓だけは作ってあげよう。この子の家なんて分かんないし、里の共同墓地に埋めよう。それから文屋の妖怪さんに協力してもらって親族を探そう。
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よし、終わり!さてと、じゃあ今度はここの里の人達の安否確認をしないと。隠れてるだけだと良いけど。皆殺しになんてされてないとは思うけど、何人か犠牲者は出てそうだね。そういう人も含めて探そう。
[藍、今何処にいるの?]
うわぁお!び、びっくりしたぁ。なんでいつもこう突然話しかけてくるんだこのヒトは。
[今は人里に居ます。如何なさいましたか?]
[人里の人間は全員一時避難させているだけだから安心なさい。それよりも、想像以上に吸血鬼が多いわ。今幻想郷を飛び交っている者で既に1000は超えている。急ぎ退治しなさい!無力化して封印しても、それが叶わなければ殺しても構わないわ!]
紫様後半焦ってるね。紫様がこうも取り乱すのは珍しい。私は私で、やることをやらないとね。八雲藍としてのくだらない報復は終わり。
[分かりました。お任せ下さい。早急に対処します]
ここからは幻想郷を護る者としての仕事だ。
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「なんなんだよあの妖怪は!何故吸血鬼である俺達が太刀打ち出来ない!?」
「知るか!それよりも今は集中しろ!グエッ」
「教えてあげましょうか?それは、貴方達が吸血鬼という種族に慢心し、自分に甘えたからです。私は死ぬ程努力してここに立っている。そんな私が、貴方達のような怠け者に遅れをとるわけないでしょう!」
「ウ、ウアァァァァァァァァァァア!な、んだ、これは……!?体が…思うように、動かん…………!」
さて、こんな奴等に同情してても仕方ない。さっさとケリをつけて次に行こう。ここ以外にもかなりの数出ているからね。
「教える義理はない。爆散!」
どうだ私のオリジナル!今世で初めて作った殺人技よ!こんなの生み出したくなかったね!私は殺し合いは似合わない!ってか性にあわないし吐きそう!自分が殺してると思うともっと吐きそう!でも今は仕方ない、そんな事してる場合じゃない。後悔するなら後。今は仕事をこなさないと。
「お前は、どうする。死ぬか、封印されるか」
「ヒッ!こ、こんなのおかしい!あ、悪夢だ!悪夢……?そうか、これは夢なんだ。起きたらいつもの生活が待ってるんだ。死ねば夢は覚めるのか?だったら、殺してくれ……!!」
ザシュッ!
ハァ、終わった。ダメだ、この仕事ホント向いてない。精神的にダメージがグイグイくる。もう疲れた。家に帰ってゆっくりしたい。何もかも放り出して寝たい。でも……私が辞めればさらに大勢の命が消える。私がやらないと。
[藍……もう良いわ、お疲れ様。吸血鬼達が拠点へ戻っていくのを確認したから。まだまだ終わってはいないけれど、とりあえず休憩よ。3日後、本拠地に攻め込むから、覚悟しておきなさい]
[はい。分かりました、紫様]
原作もこんな感じだったのかなぁ。それだと藍の負う責務が重いような。まぁいっか、どうせ明明後日には決着が着くんだ。私はその時に負けないよう、精一杯頑張るだけだし。とりあえず帰ろ。もう妖力殆ど使っちゃったよ。もう8分の1程度しかないでしょ。10%下回らないけど11か12%くらいだし。ま、どうでもいい事か。1日か2日休めば回復もするでしょ。傷は永琳に治してもらうし。