4分33秒のソナタ   作:かしうり

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まふゆのお誕生日ということで書いた記念小説です。
時空としてはとりあえず9話まで読んでいただければ十分です。

お誕生日おめでとうございます。

そういえば赤帯3本目ありがとうございます。
まだまだ邁進します。


戯曲 まつろわぬ物語
生誕、そしてお祝い


朝起きてふと日めくり式のカレンダーを見る。

1月27日を示していた。

そういえば1月27日は朝比奈まふゆの誕生日だったなとか思いつつSNSを起動する。

『後はプレゼントを選んでくるだけだね』

と書かれている。

 

 

一昨日ほどのことを思い出す。

暁山瑞希が「サプライズの誕生日パーティーしない?」とメッセージが朝比奈まふゆ以外のニーゴメンバーをトークに入れて送られていた。

 

そこからの準備は早かった。

皆が了承を示し、役割分担が暁山瑞希によって行われる。

互いにケーキなどを集め、後は個人各々でプレゼントを当日までに買ってこよう、という話の運びになっていた。

 

 

さて、当日になるが未だ誕生日プレゼントを選んでいない。

目星は付けていても果たしてそれが誕生日プレゼントに送るものとして最適なのか、ましてや朝比奈まふゆに送るものとしてそれが最適なのかなど一切の余裕のある品とは決して言えなかった。

 

さてその問題をどうしようか考えながら朝ご飯を食べる。

帰りに買うのは確定としてもどのようなものを買うのが正解なのかがわからない。

無難にマフラーや手袋などの冬物を送るのがいいのだろうか。

それともくだらないコミカルなグッズでも送るのが正解だろうか。

 

・・・そう言えば彼女の親は面倒なタイプだった。

 

毎度毎度貰ったプレゼントなどを確認するタイプだ。

そして不要かどうかを精査していた気がする。

小学校のころまでは毎年贈っていたが全部捨てられている・・・と思う。

 

嫌なことを思い出したな、などと考えつつ彼女にとっての実用的なものは何かを考える。

 

本か、ペンダントか、時計か。

 

そこら辺が妥当かもしれない。

 

 

外に出ると朝比奈まふゆは居なかった。

 

まぁそう毎日いるものでもない。

 

居ないなら今日くらい学校をさぼろうかと心の暁山瑞希が言ってくるがあの人は地頭がいい。見たことのない問題を理論さえ理解できれば感覚で解けたりする。

 

伊達に感覚であれだけの動画編集を行っていない。

 

それに比べ私のそれは酷く一般的だ。

学びを得なければ置いて行かれてしまう。

 

自虐もほどほどに学校へと赴いた。

 

 

学校が終わり、プレゼントを買って自宅へ戻る。

 

昨日は少し活動を早めることとスタートはセカイで行うということを先に言っていた為、夕飯を食べてから朝比奈まふゆの誕生日会はセカイで行われる。

 

 

装飾を行うために早めにセカイへ入る。

 

既に暁山瑞希と東雲絵名が装飾を始めていた。

ミクはその様をぼーっと眺めている。

 

彼女らがこっちに気が付く。

 

「おっ、男手が来たね。」

 

「ホントね。二人じゃどうにもならなかったし手伝いなさいよ。」

 

「わかった。」

 

残念ながらこの場に宵崎奏はいない。

言っちゃ失礼ではあるが彼女は音楽という面では最強格に位置する存在ではあるがそれ以外の事では最低格である。

日々3食がカップラーメンと聞いた時にはゾッとした。

なんならケトルの湯気を加湿だと言っている辺りにも生活力の低さが伺える。

正直あんな生活であんなにいい曲を作れるのは天才だとは思うが。

 

「・・・皆もう来てたんだ。」

 

噂をすれば影、というものだろうか。

宵崎奏がやってきた。

グループには暁山瑞希が東雲絵名と私という装飾班を勝手に編成していたので早々にすることはないと思うが。

 

「どうしたの奏。まだ時間より早いけど。」

 

「これ、望月さんから頂いた。お友達にどうぞって。」

 

「わー!かわいい!!!」

 

ちらりと見るとクッキーだった。

色々な型抜きがされていて、それ相応にデコレーションが成されている。

センスがいい。

 

「あと、誕生日ならってアップルパイももらった。」

 

至れり尽くせりである。

余程可愛がられているのだろう。

 

「いいじゃーん。これで決まりだね~!」

 

と東雲絵名と暁山瑞希がはしゃぐ。

 

その後二人が作業を再開した後も宵崎奏はミクとあやとりをして居た。

 

 

さて、約束の時刻となった。

まず朝比奈まふゆは来るのだろうか。

 

「・・・おまたせ、皆。今日はなんでセカイでな・・・の・・・?」

 

「「「「「ハッピーバースデーまふゆ!!!」」」」」

 

少し不思議そうな彼女に皆でハッピーバースデーと声をかける。

 

「・・・え?」

 

「いやほら今日まふゆの誕生日じゃん。だから皆でお祝いしたいなって思ったんだよ。」

 

「まぁ私はそんなに乗り気じゃなかったけどね。」

 

「・・・多分絵名がなんだかんだ言って一番気合い入れてたよ。度肝抜いてやるって。」

 

いつもの調子で東雲絵名がツンケンしていると思ったら宵崎奏から思わぬ砲撃が襲う。

 

「そんなことは言ってない!!!!!」

 

「気合入ってたのは認めるんだ?」

 

「・・・そりゃまぁ。」

 

どうにも東雲絵名の負けらしい。

 

「・・・ツンデレ?」

 

と朝比奈まふゆが東雲絵名を見つつ答える。

 

「誰がツンデレよ!!!!!!!!!」

 

顔を真っ赤に返して東雲絵名が返している。

 

「・・・ツンデレ・・・?」

 

「ミ、ミクまでそんなこというの!?!?!?!?」

 

全面から砲撃を食らっている東雲絵名は力なく崩れ落ちる。

 

まぁ何とも仕方のない事だ。

 

実際照れ隠しかそこらだろうと思いつつ彼女を見たら思いっきり睨まれた。

 

何も言うまい。

 

皆でわちゃわちゃしながら雑談をする。

 

もちろんその中にはミクも交えている。

 

少しわちゃわちゃした後にプレゼントタイムが始まる。

 

最初は暁山瑞希だった。

 

「ボクからはこれ!」

 

そういって彼女に渡されたものは兎の耳をはやしたタオルケットだった。

大変かわいらしい。

 

「かわいいでしょ。」

 

「・・・よくわからないけどありがとう。」

 

「ヴッ・・・よくわかってほしかった・・・。」

 

次は東雲絵名である。

 

「私からはこれ。」

 

渡されたものは髪留めである。

 

「大切にしなさいよ?」

 

「・・・大切に使うね。」

 

「あ、当たり前でしょ。」

 

微笑ましい。

 

次は私らしい。

 

「じゃあ私からはこれを。」

 

渡したものは腕時計だった。

 

「・・・ありがとう。」

 

「うん。」

 

次に宵崎奏である。

 

「はい、まふゆ。」

 

渡したのはCDだった。

 

「・・・?」

 

「以前まふゆが聞いてみたいって言ってたCDだよ。」

 

そういえばそんなこともあった気がする。

以前に、朝比奈まふゆが宵崎奏に対し聞いてみたい音楽があるとかなんとか言っていた。

 

「・・・!ありがとう、奏。」

 

 

「・・・ねぇ。私もいいかな。」

 

とミクが発言する。

 

「まふゆへのプレゼント?いいよいいよ!」

 

と、暁山瑞希が促す。

 

「・・・まふゆ。」

 

「・・・ミク。」

 

「歌おう?・・・私にはそれしかできないけれど、きっといつかまふゆの自分を見つけ出せると信じてるから。」

 

「・・・うん。」

 

「ねぇ!それボクたちもやっていいかな?」

 

「私もやるわよ。」

 

と暁山瑞希と東雲絵名が提案する。

 

「じゃあ、みんなで歌おう。」

 

そう宵崎奏が一つにまとめた。

 

どこからかイントロが流れ、皆が歌い出す。『悔やむと書いてミライ』。

 

それを傍らでじっと聞いていた。

 

 

 

何もないセカイに、綺麗な歌声たちだけが響いていた。

 

 

歌うことが終わって、皆で解散となる。

 

部屋に戻るとメッセージが入っていた。

全体のグループに向けて入っている

 

朝比奈まふゆからだった。珍しい。

 

『祝ってくれて、ありがとう』

 

というメッセージだけが書かれていた。

 

記念枠もしくはイベント部分について

  • 記念枠(内容は今のところ決めてないです)
  • えなイベ
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