ありがとうございます。
正直ここまで行くと思ってなかったので驚いてます。
ありがとうございます。精進します。
今回若干流血の描写があります。1文ほど。タグで保険は掛けました
午前1時前までずっと考えていた。調べ、読み、ある程度自分なりに解釈をした。
さて、「
見るという言葉には様々な付加価値が付けられる。
時には眺める事であり、またある時には調べる事となる。これらは全て在るものを認識して行われる行為である。
以上を踏まえて見ろという命令は私を認識しろという発言者の承認への欲求から発生するものであると考えるのが妥当だ。
したがって、朝比奈まふゆは承認欲求を発現させた。
とここまで考えるのはただの現状への導きである。
問題はなぜここで彼女の承認欲求が生み出されたのか。
考察の結論から言えばなんの脈絡もないような彼女の承認欲求は
ここ最近で朝比奈まふゆの彼女自身の中の心象は劇的に変わったように感じられ、なによりそれは他者もが理解しうるほどである。
彼女が恥ずかしいと初めて表現した際に発生した狐のお面は本当は羞恥であってそうではないものなのではないだろうか。
羞恥とは失態により感じる感情の一つとこの前答えた覚えがある。
ではこの失態と感じる瞬間ということまでは考えていなかった気がする。
これら失態と呼ばれるものは不安からできている。
不安がその先の失敗の中でも最も最悪である失態を作り、それが実際に起こることで羞恥をもたらすというのが構造だと理解する。
では承認欲求は不安につながるのかというともちろん繋がる。
自分を誰も見ていないという不安から人間は少なくとも誰かに自分を見ていてほしいという欲求に駆られるのではないだろうか。
では朝比奈まふゆのセカイに発生したお面は不安のみで構成されるお面なのだろうか。
おそらくそれも違う。
不安だけなのだとしたら
しかしここで出されているのはお面である。
目を隠し不安から逃げるという考えでお面の目の部分が穴が開いてないならまだしもこのお面の目の部分には穴がある。
お面で顔を隠したところで不安は逃げも隠れもしない。
そうなるとおそらく不安の下部に位置する感情である羞恥と承認欲求を不安と織り交ぜたお面と考えるのも妥当じゃないだろうか。
勿論これら意見も全て変わっていく可能性がある。
話がかなり逸れて裏小道まで入ってしまった気分だが詰まるところ朝比奈まふゆの「私を見て」は不安由来の承認欲求である。
それを取り除くことに成功したら私が彼女を見ることになるのではないだろうか。
と、ここまで考えた。
そんな事とは無関係にニーゴのサークル活動は始まる。
ニーゴの活動が始まり、いつも通り業務をこなす。
業務といっても資料集めと会話の仲裁とくらいしかないけど。
一時間ほど作業をすると少し雑談が始まる。
「ごめん、明日はちょっと早いからもう寝るね。」
雪がボイスチャンネルに現れ、そう言った。
皆で口々におやすみなどの挨拶を返す。
「MOB。今日はミクのところ行くなら早めにして。」
最後に彼女はそう言ってからボイスチャンネルから離脱した。
「行くなら今行ってきた方がいいんじゃない?」
というえななんの助言に甘えて雪に今から行くとメッセージを送り本を準備してセカイへ入る。
来る方法には慣れても何度来てもこの場所はなんだか慣れない。
「・・・文人。」
「こんばんは、ミクさん。」
ミクがすぐ傍にいる場所に出てこれたらしい。
本を渡す。それに礼を言われつつ多少の会話をする。
会話をしているとミクが正確には私を見ていないことに気が付いた。
「・・・?ミクさん?どうしたの?」
「・・・まふゆ。」
彼女は私の後ろを見ながら言っている。
振り返れば朝比奈まふゆがいた。
「まふゆ・・・さん。無言で背後に立つのはやめよう?」
流石にびっくりした。あと数秒遅れていたら腹がナイフが飛び出ているのではと少し恐怖した程度には怖かった。
「・・・楽しそうだなって思って声をかけづらかった。」
どうやら気を遣わせてしまったらしい。
本当にそうとはわからないけれど。
「・・・まふゆ。」
ミクが朝比奈まふゆに喋りかける。
「・・・ミク。」
「・・・文人なら大丈夫。」
「・・・うん。」
何の話をしているかは一切わからない。
だがここで何の話をしているのか問い詰めても答えてはくれないだろう。
「行こう、文人。」
朝比奈まふゆが私の手を取り引っ張る。
意外と力が強く、それにつられて転ばないために私の足も動く。
「う、うん・・・?またねミクさん。」
「・・・バイバイ。」
別れの挨拶を交わし、彼女が向かう方向に体の向きを合わせると彼女はさらにスピードを上げる。
数分無言で連れまわされる。
景色は変わらないのでどうにもどこまで離れたかはわからない。
「・・・まふゆ?」
「腕貸して。」
返事をする前に朝比奈まふゆは私の腕を取り、袖をまくる。
間髪入れずに私の腕を彼女は噛んだ。
昨日と同じように痕を付けるつもりらしい。
犬歯が皮を突き破る感覚と共に腕から少し血が出る。
これもきっと、彼女が不安に感じるから起こすSOSの一種なのだろう。
そう思えるようになって私は空いたもう片方の腕を彼女の背に回して抱きしめて、さする。
「大丈夫・・・。大丈夫だよ・・・。」
痛みを我慢してできるだけ安心できるような声をかける。
体感3分ほど続いただろうか。
時計すらないこの場ではどれくらいたったかはわからないが、彼女は腕を解放しこちらを見た。
「・・・どうして?」
「・・・何がかな?」
「どうして抱きしめたの・・・?」
「・・・まふゆを見るためだよ。まふゆがどれだけ不安になっても、この傷があれば私はまふゆのことを考え続ける。今不安なら、どんな言葉でもかけるしどんなことをされてもまふゆを受け入れるよ。
私はまふゆのことを見続ける。だから私のことは大丈夫。
安心してまふゆはしたいことをしていいんだよ。」
これは一種の償いだ。
彼女を今まで見なかった私が彼女にできる償いである。
「見続けるって・・・。それじゃあまるで呪いね。」
「呪いじゃないよ。これは私の意思ですることだから。そういう意味で正しく使うなら誓いなのだと思う。」
「・・・そう。」
数刻沈黙が続く。
完全に会話が終わりに達したようだ。きっとどちらもこれ以上話すことはないだろう。
「・・・さて、そろそろ戻らないとKたちにも心配されるだろうし私は戻るよ。」
「・・・うん。私も寝ようかな。」
「じゃあ、おやすみ。まふゆ。」
スマホを弄り、再生を止めるボタンを押そうと―
「文人。」
朝比奈まふゆから声がかかる。彼女の方を見ると
「ありがとう。」
不自然ではない、綺麗な彼女の笑顔がそこにはあった。
もう少し眺めていたいと思う頃には再生は止まっており、まばゆい光に包まれて部屋に戻っていた。
しかし、彼女の笑顔は寝るまで脳裏に鮮明に焼き付いていた。
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