時は経ち、個人的には割と期待していた動物系カフェでのオフ会である。
いつもより遅い時間に起きていつもよりゆっくり朝ご飯を食べる。
何時くらいに集合だったかをテレビをつけてニュースを見つつぼーっと思い出し、もう少しだらだらしていても遅刻しないような時間であることを理解し、スマホでゲームでもしようと思いスマホのロックを解除する。
少し経ってそろそろ行く時間だなと思い、靴を履き外に出る。
玄関を出ると―
「・・・文人。」
「まふゆ。こんにちは。」
玄関先でばったり朝比奈まふゆと鉢合わせる。
「一緒に行こうか。」
「・・・そうしたいなら。」
そういいながら互いに歩き出す。
向かうはいつも通りの待ち合わせ場所である。
待ち合わせ場所に着き、辺りを見渡すも今のところ宵崎奏や東雲絵名や暁山瑞希が来ている感じはない。
どうにも早く来過ぎたらしい。
朝比奈まふゆと待ち合わせ場所で待っているところ、目の前にショッキングピンクの髪色をした少女が現れた。
少女はこちらを向くとぎょっとしたような顔をする。
「あ、朝比奈センパイ・・・!こんにちは!」
「あら、鳳さん。こんにちは。」
朝比奈まふゆの学校での後輩らしい。横を見ると彼女は完全に余所行きの対応モードに入っていた。微笑んではいるがまぁ決して心から笑っているわけではないというのがとても伺える。
片や鳳と呼ばれた少女は心なしか顔が青ざめている。
彼女に対する苦手意識があるのだろうか。
「センパイ。そちらの方は?」
少女はこちらを向いた。目の輝き具合が眩しい。
「あぁ、どうも。まふゆと隣家の森文人です。神山高校に通ってます。」
とりあえずの自己紹介を済ませる。
「あぁ、えぇっと!お、鳳えむです!いつも朝比奈センパイのお世話になっています!」
「鳳さん。そんなにかしこまらなくてもいいのよ?」
と朝比奈まふゆは苦笑している。
これで素の顔は無表情なのだから不思議だ。
「えむ~!?どこだ~!?」
鳳えむの名を呼びながら声を張り上げている者がいる。
「あ、司くーん!!こっちこっちー!」
「おい!!えむ!先に行くなって言っているだろう!・・・って森!?何でここに!?」
人ごみの中から怒声を上げながら出て来たのは天馬司だった。
それ以外にもたまに図書室で見たことある女性と隣のクラスの神代類がならんでゆったりと歩いていた。
「やぁ天馬君。偶然だね。それにしても彼女がいるなんて天馬君も隅におけないね?」
彼は多少茶化しても許される部類だ。
余程のことがない限りラインを超えることはない。
「なっ!?彼女!?そんなわけないだろう!?とてつもない勘違いをしているぞ森ィ!
・・・それに。お前の隣にいる人は仲がよさそうだが彼女じゃないのか?」
「あー・・・。幼馴染でね。以前苦いお茶を飲ませたかった本人だよ。」
「・・・なるほど。程々にしとけよ?」
「何々~!なんの話~?」
と鳳えむがジャンプして目線を合わせようとする。
ふと朝比奈まふゆを見ると彼女は微笑んでこっちを見ていた。
目が笑ってない。怖い。
「「なんでもない。」」
二人で誤魔化す。
「そっちは御用事あるんじゃないのか?」
と問うと天馬司はハッとした顔をする。
「そうだった!あんまり時間がない!」
「う~ん。このままじゃ少し遅くなっちゃうね。急ごう!」
そういうと二人はじゃあねと言って速攻で走り出した。
あの感じ鳳えむの方が足早いななんて思いながらその様を見る。
後ろにいた二人組とは一切話さなかったが裏葉柳色の髪色をした少女は会釈をし、神代類はこちらに向かって手を挙げた後、少女に手を引かれて天馬司たちの後を追って去っていった。
・・・嵐のような存在だった。
「すごいパンチが強かったね・・・。」
「・・・うん。」
そんな会話をしながら朝比奈まふゆを見やると彼女は少し微笑んでいた。
「笑ってる・・・。」
思わず声が出てしまう。
それに朝比奈まふゆに届いたのか彼女はこちらを向いた。
「・・・なに?」
こちらを向いた時にはすでに彼女は無表情になっていた。
「いいや。なんでもない。」
その後、鳳という氏がフェニックスグループの財閥の氏であったことを思い出す。
もしそうなのだとしたら朝比奈まふゆの通う学校はお嬢様学校なのだなぁと思いながら宵崎奏たちを待った。
「ごっめーん!お待たせ!」
「大丈夫!?間に合った!?」
と時間ギリギリに来たのは暁山瑞希と東雲絵名だ。
宵崎奏はあの後すぐ来た。
「まぁ別に急いでるわけじゃないしいいんじゃないかな。」
と二人を落ち着かせる。
「そんなに走ってくるなんて珍しいね。何かあったの?」
とまふゆが質問する。
「いやぁ、友達に会っちゃってね。少し話してたんだ。」
「こっちは弟よ。」
「それで話したら盛り上がっちゃってさぁ・・・。」
まぁ珍しいこともあったものである。
何かしら皆どこかで誰かと会っているというのだ。
今日はもしかしたら誰かしら誰かの知り合いに会うという日なのかもしれない。
「・・・まぁとにかく行くなら行こう。ここは日差しがきつい・・・。」
と宵崎奏がぼやき始めた。
確かに日差しが強い。
それに立ち話をするよりカフェで話す方が合理的である。
「うん。そうだね!じゃあ先輩の案内でウワサのカフェにレッツゴー!」
と暁山瑞希が調子よく掛け声をかけ、だらだらと移動が始まる。
その後店に着いて、店員に優待券を渡したらぎょっとされ、震え声で案内をされた。
いったい母は何をしたのだろう。
そう思いながら説明を聞いた。
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記念枠(内容は今のところ決めてないです)
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えなイベ