なお多分ニーゴのメインストーリー編が大体終わったらその先決めてないので多少休むやもしれません
ここ2週間、朝比奈まふゆは朝の登校時に私の前に現れることはなかった。
避けられているとしか考えようがなかった。
いや、ほかにどう考えられるだろう。
前の発言はかなり彼女の問題の核心に迫った部分に当たるのだろう。
彼女に言われた言葉を何度も思い出す。
一人にしてくれ、私にはかまうな。
それでも私は見つけなければならない。だれにも頼れないから一人で。
知った風な口を聞くな。理解もできてないくせに。
これらは上から拒絶、強迫観念、拒絶と見て取れる。
繋げれば自らを見つけるために他者は必要なく、誰かといても見つけることはできなかった。
だが私は自分を見つけ出さなければいけない。
そんな私のことをお前に何がわかる。
とでも言ったところだろうか。まぁ随分な言われようである。
最もその通りでしかないのだが。
だがまぁ喜ばしいことに彼女にも激情という感情が残っていたのは幸いな気がする。
まだ手遅れではない。彼女に感情があるうちに彼女の感情を少しでも取り戻せるような行動を起こさせなければならない。
まずはもう一度彼女に会うところから始めよう。
どれだけ早く出ても彼女はうちの前を通らないと駅までは向かうことができない。
ならば早朝に見張るしかない。
あっちが早く出るならこっちも早く出るのである。
時刻は朝5時だった。
親の「今日は早いね、何か用事?」を適当にいなしつつ、外へ出る。ここからいつもの時間まで朝比奈まふゆを待つ。
おそらくそう遅くはならない、と思っている。
20分ほど待っていると隣家からガチャリという音といってきますという朝比奈まふゆの声が聞こえた。
「おはよう。朝比奈さん。」
「おはよう、文人くん。今日は早いんだね。」
道路の真ん中へゆっくりと歩き朝比奈まふゆを見据える。
彼女は
「今日は私が朝練するけど一緒に登校するために待っててくれたのかな?」
「・・・あぁ。そうだよ。最近は朝会えなかったから元気にしてるか気になってね。」
彼女はそのまましゃべっている。あぁ、なんというか。
あまりにも歪だった。
声と顔のミスマッチもそうだが、穏やかな口調と微笑みであるのに対し、あまりにも雰囲気がボロボロだった。
風が吹けば倒れるような。彼女の今の歪な在り方が私の背筋を凍らせる。
「なぁ、朝比奈さん。」
乾いた喉と唇から少しかすれた声が出る。
「どうしたの?文人くん。」
「申し訳なかった。まさかここまで君がここまで酷くなっているとは思わなかった。これは放置した私の責任だ。だからどうかもう一度私にチャンスをくれないだろうか。どうか君を見つける手伝いをさせてくれないだろうか。頼む。この通りだ。」
全力で頭を下げる。
どれだけ無様であってもいい。どれだけかっこ悪くてもいい。だがこのままいけば彼女と一生会えなくなってしまう気がした。彼女との縁が消える気がした。
そんなことは絶対に嫌だった。
「いつになく真剣だね。前も真剣な顔でお茶を誘ってくれたっけ。」
「でもね、
彼女はの微笑みを浮かべつつそういった。
「・・・え?」
「私はね。私を自分では見つけられなかったの。だから私は生きてる意味なんてないの。だからもう、どうでもいいんだ。」
「一人だから見つけられないんだ。だから」
「もう、絶望したくないの。変に希望を与えられて、あぁこの人でも見つけられなかったって。失望したくないの。だから、もういいんだ。」
彼女は感情のない口調で微笑みながら私の言葉にかぶせてそう言った。
間違いなく彼女は諦めている。きっと私の言葉すら届かない。
足の力が抜け道路に座り込む。
まだ間に合うではなかった。もう
「じゃあ、私は急いでいるから。そろそろ行くね。じゃあね。」
朝比奈まふゆはそのまま駅の方向へ歩いていく。
もはや彼女を引き留める言葉の一つも出てこない。
私では彼女を止められない。
もっと早く気にかけていればなんて過去への後悔は自分への自責に代わる。
あぁどうか、誰か彼女を止めてくれだなんてついには他力本願なことすら思う。
このまま学校になんて、行けそうになかった。
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えなイベ