昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2 作:ゆーじ(女神候補生推し)
「じゃあ、次は楽器よ楽器ー!」
ラムが元気よく左手を上げて宣言すると、「どんな楽器があるの?」とロムがネプギアに質問をする。
「5pb.さんからの連絡では、バンドをするなら後はベースギターとドラムとキーボードがいるみたい」
ネプギアが質問に答えると、「そう言えば、ラムの勢いのままにバンドって決めたけど、バイオリンってバンドに入るの?」とユニが首を傾げる。
「え……? プラエ、ダメなの……」
プラエが不安そうに言うが、「そんなことないよ。バイオリンが入ってるバンドもあるらしいよ」とネプギアがプラエを安心させるように優しい声で言う。
「ほら、この前もガールズバンドの音ゲーで新しいバンドにバイオリンの人がいたじゃない」
ネプギアが更にユニに説明をすると、「あ、そう言えばお姉ちゃんがそんなこと言ったわ」とユニが納得したように頷く。
「それで、楽器なんだけど、私、ユニちゃんにお願いがあるんだ」
ネプギアは両手を組んで祈るようなポーズでユニに言い寄る。
「なによ、改まって?」
ユニが不思議そうな顔でそう言うと、「私、ユニちゃんにベースをやって欲しいなーって」とネプギアがユニにお願いをする。
「嫌じゃないけど……何か理由があるの?」
ユニの質問に、「ベースはバンドを支える縁の下の力持ちだって、5pb.さんが言ってたから、ユニちゃんにピッタリだと思って」とネプギアが答える。
「アタシが地味だって言いたいの?」
ユニが不満そうに腕組みすると、「そ、そうじゃなくて……」とネプギアは慌ててしまう。
「冗談よ。何にしても土台は最も重要だし、それだけアタシを信頼してくれてるってことよね」
ユニがウインクしながらそう言うと、「もー! 分かってるなら、そんな言い方しなくていいのにー! ユニちゃんのいじわるー!」とネプギアが口を尖らせる。
「いいわ。アンタ達に屋台骨任せるのも不安だし、アタシがベースやるわ」
ユニがそう言うと、ネプギアは再び祈るように両手を組むと、「ありがとう。ユニちゃんが支えてくれるなら心強いよ」と嬉しそうに言う。
「後は、ドラムとキーボードだね」
プラエがそう言うと、「ドラムって太鼓だよね? ドンドコドンドコ、ジャンジャンジャーン、ってやるやつだよね」とラムがドラムの真似事をしながら質問をする。
「うん、そうだよ」
ネプギアがそう答えると、「じゃあ、わたしそれやりたーい!」とラムが元気よく左手を上げて立候補する。
それに対してロムは、「わたしは、太鼓は疲れそうだから、キーボードがいい……かも」と小さく右手を上げる。
「意外とあっさり決まったわね」
ユニが少し拍子抜けしたように言うと、「じゃあ、次の日曜日にユニちゃん達の楽器を見に行こうよ」とネプギアが提案する。
ラムが嬉しそうに、「さんせー!」と言い、ロムも「楽しみ(うきうき)」と楽しそうに同意する。
「決まりね。プラエもちゃんと準備してきなさいよ」
ユニがそう言うと、「うん、わかった」とプラエが嬉しそうに頷いた。
「あのね、バンドのことじゃないんだけど、みんなに一つ相談があるの」
ネプギアが再度改まって全員を見渡すと、「なになに? 何か面白い話~」とラムが興味津々に身を乗り出す。
「みんなで一緒にブログやらない」
ネプギアがそう言うと、「カエルさん」とロムが首を傾げる。
「それはフロッグ」
ユニが呆れた声でツッコミを入れると、「わかった。防御力が上がるのね」とラムが言う。
しかし、「それはプラエも言ったよ。それはブロックって言うんだって」と今度はプラエがツッコミをする。
「えっと、ブログって言うのは……」
ネプギアはプラエの時と同じように、ロムとラムにもブログの説明をしてあげる。
「何だか面白そう! みんなでやるなんて、交際日記みたいね」
ラムが楽しそうに言うと、「それを言うなら交換日記だよ」とネプギアがやんわりとツッコミを入れる。
「……でも、他の人に見られるのちょっと恥ずかしい(どきどき)」
ロムがほっぺたに両手を当てながら恥ずかしそうにすると、「書ける範囲でいいのよ。あれこれ全部書く必要はないわ」とユニがロムを安心させるように言う。
「私一人じゃ、あんまり面白くならなそうだし……だから、みんなに協力して欲しいなって……どうかな?」
ネプギアがそう言うと、「やるー!」とラムが元気よく左手を上げて、「ラムちゃんがやるなら、わたしもやる(こくこく)」とロムが頷く。
「アタシもやるわ。お姉ちゃん達より人気のあるブログにしてみせるんだから」
ユニが右手で小さくガッツポーズをしながら言うと、「みんな、ありがとう。みんなが一緒なら心強いよ」とネプギアは微笑みながらお礼を言った。