昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2   作:ゆーじ(女神候補生推し)

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#57 楽器と候補生ブログ

「じゃあ、次は楽器よ楽器ー!」

 

 

 ラムが元気よく左手を上げて宣言すると、「どんな楽器があるの?」とロムがネプギアに質問をする。

 

 

「5pb.さんからの連絡では、バンドをするなら後はベースギターとドラムとキーボードがいるみたい」

 

 

 ネプギアが質問に答えると、「そう言えば、ラムの勢いのままにバンドって決めたけど、バイオリンってバンドに入るの?」とユニが首を傾げる。

 

 

「え……? プラエ、ダメなの……」

 

 

 プラエが不安そうに言うが、「そんなことないよ。バイオリンが入ってるバンドもあるらしいよ」とネプギアがプラエを安心させるように優しい声で言う。

 

 

「ほら、この前もガールズバンドの音ゲーで新しいバンドにバイオリンの人がいたじゃない」

 

 

 ネプギアが更にユニに説明をすると、「あ、そう言えばお姉ちゃんがそんなこと言ったわ」とユニが納得したように頷く。

 

 

「それで、楽器なんだけど、私、ユニちゃんにお願いがあるんだ」

 

 

 ネプギアは両手を組んで祈るようなポーズでユニに言い寄る。

 

 

「なによ、改まって?」

 

 

 ユニが不思議そうな顔でそう言うと、「私、ユニちゃんにベースをやって欲しいなーって」とネプギアがユニにお願いをする。

 

 

「嫌じゃないけど……何か理由があるの?」

 

 

 ユニの質問に、「ベースはバンドを支える縁の下の力持ちだって、5pb.さんが言ってたから、ユニちゃんにピッタリだと思って」とネプギアが答える。

 

 

「アタシが地味だって言いたいの?」

 

 

 ユニが不満そうに腕組みすると、「そ、そうじゃなくて……」とネプギアは慌ててしまう。

 

 

「冗談よ。何にしても土台は最も重要だし、それだけアタシを信頼してくれてるってことよね」

 

 

 ユニがウインクしながらそう言うと、「もー! 分かってるなら、そんな言い方しなくていいのにー! ユニちゃんのいじわるー!」とネプギアが口を尖らせる。

 

 

「いいわ。アンタ達に屋台骨任せるのも不安だし、アタシがベースやるわ」

 

 

 ユニがそう言うと、ネプギアは再び祈るように両手を組むと、「ありがとう。ユニちゃんが支えてくれるなら心強いよ」と嬉しそうに言う。

 

 

「後は、ドラムとキーボードだね」

 

 

 プラエがそう言うと、「ドラムって太鼓だよね? ドンドコドンドコ、ジャンジャンジャーン、ってやるやつだよね」とラムがドラムの真似事をしながら質問をする。

 

 

「うん、そうだよ」

 

 

 ネプギアがそう答えると、「じゃあ、わたしそれやりたーい!」とラムが元気よく左手を上げて立候補する。

 

それに対してロムは、「わたしは、太鼓は疲れそうだから、キーボードがいい……かも」と小さく右手を上げる。

 

 

「意外とあっさり決まったわね」

 

 

 ユニが少し拍子抜けしたように言うと、「じゃあ、次の日曜日にユニちゃん達の楽器を見に行こうよ」とネプギアが提案する。

 

ラムが嬉しそうに、「さんせー!」と言い、ロムも「楽しみ(うきうき)」と楽しそうに同意する。

 

 

「決まりね。プラエもちゃんと準備してきなさいよ」

 

 

 ユニがそう言うと、「うん、わかった」とプラエが嬉しそうに頷いた。

 

 

「あのね、バンドのことじゃないんだけど、みんなに一つ相談があるの」

 

 

 ネプギアが再度改まって全員を見渡すと、「なになに? 何か面白い話~」とラムが興味津々に身を乗り出す。

 

 

「みんなで一緒にブログやらない」

 

 

 ネプギアがそう言うと、「カエルさん」とロムが首を傾げる。

 

 

「それはフロッグ」

 

 

 ユニが呆れた声でツッコミを入れると、「わかった。防御力が上がるのね」とラムが言う。

 

しかし、「それはプラエも言ったよ。それはブロックって言うんだって」と今度はプラエがツッコミをする。

 

 

「えっと、ブログって言うのは……」

 

 

 ネプギアはプラエの時と同じように、ロムとラムにもブログの説明をしてあげる。

 

 

「何だか面白そう! みんなでやるなんて、交際日記みたいね」

 

 

 ラムが楽しそうに言うと、「それを言うなら交換日記だよ」とネプギアがやんわりとツッコミを入れる。

 

 

「……でも、他の人に見られるのちょっと恥ずかしい(どきどき)」

 

 

 ロムがほっぺたに両手を当てながら恥ずかしそうにすると、「書ける範囲でいいのよ。あれこれ全部書く必要はないわ」とユニがロムを安心させるように言う。

 

 

「私一人じゃ、あんまり面白くならなそうだし……だから、みんなに協力して欲しいなって……どうかな?」

 

 

 ネプギアがそう言うと、「やるー!」とラムが元気よく左手を上げて、「ラムちゃんがやるなら、わたしもやる(こくこく)」とロムが頷く。

 

 

「アタシもやるわ。お姉ちゃん達より人気のあるブログにしてみせるんだから」

 

 

 ユニが右手で小さくガッツポーズをしながら言うと、「みんな、ありがとう。みんなが一緒なら心強いよ」とネプギアは微笑みながらお礼を言った。


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