昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2 作:ゆーじ(女神候補生推し)
「「「あっみだくじ~、あっみだくじ~、引くと楽しい あみだくじー、どれがいいかな あみだくじー」」」
ロムとラムとプラエの三人が仲良く声を揃えて、ネプギアンダムの作ったあみだくじをなぞる。
「なんなの? その歌」
ユニが尋ねると、「ミナちゃんがあみだくじやるときに歌う歌なの」とロムが答える。
「……ちょっと古そうな歌だけど、ミナさんって何歳なんだろ?」
ネプギアが首を傾げながら言うと、「気になるけど、歳のことを聞くのはちょっとねぇ」とユニは難しい顔をした。
***
「じゃあ、呼んでみて。ユニよ」
ユニがパソコンの画面のミクに向かって語り掛ける。
「ウ……ニ……?」
ミクはぎこちない声な上に間違えてしまう。
しかし、ユニは根気よく、「違うわ。ユニよ。ユ・ニ」再度語り掛けると、「……ユ……ニ?」とミクがぎこちなくユニの名前を呼ぶ。
「そうよ。その調子、やれば出来るじゃない」
ユニが嬉しそうに微笑む。
あみだくじの結果、一番はユニに決まったのだ。
その為、今はユニがマンツーマンでミクに自分の名前を呼ばせるよう話しかけているのだ。
「む~……。一番最後にやりたいって言ったユニちゃんが当たるなんて納得いかなーい」
後ろに居るラムが頬を膨らませて不満そうに言うと、「クジだから仕方ないよ。それに物欲センサーが発動したのかもしれないよ」とネプギアが言う。
「「「物欲センサー?」」」
ロム、ラム、プラエの三人が不思議そうに首を傾げる。
ラムが、「物流センターとは違うの?」と質問すると、「ちょっと違うかな。物流センターは物を運ぶところだから……」とネプギアが少し困った顔で答える。
「物欲センサーって言うのはね。【これが欲しい!】と願う物を正確に検知し、それをとんでもなく強烈に出づらくしてしまう悪魔のセンサーのことを言うの」
ネプギアがそう言って説明をすると、「じゃあ、レアポシェモンが出ないのも物欲センサー?」とロムが質問する。
ネプギアは頷いて、「うん、そうかもしれないね」と言うと、今度はプラエが、「モンスターハングリーで欲しい素材が出ないのも?」と尋ねる。
ネプギアは再度頷くと、「それも、多分物欲センサーだね」と答える。
更に、「じゃあ、お姉ちゃんが新人賞って言うの取れないのも物欲センサー?」とラムが質問するが、ネプギアは困った顔で、「それはちょっと違うかな……」と首を傾げる。
彼女の姉ブランは今まで何度も小説の新人賞の応募をしているが、未だに受賞したことがないのだ。