昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2   作:ゆーじ(女神候補生推し)

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#70 JS達?

「ちょっと、ユニちゃん、早く出てよ~」

 

 

 車の奥から、ドアの前でネプギアと話し込んでいるユニに不満を向ける声が聞こえる。

 

ユニが車から降りた直後にネプギアが話しかけたので、後がつかえているのだ。

 

 

「ああ、ごめんごめん」

 

 

 ユニは慌ててネプギアから離れると、車のドアの前から移動する。

 

 

「ネプギア~~!」

 

 

 すると、車の中からピンク色の物体がネプギアに抱きついてくる。

 

 

「きゃっ!?」

 

 

 驚きながらも、しっかり抱きとめるネプギア。

 

 

「ネプギアはわたしと会うのも楽しみだったよね」

 

 

 ピンク色の物体はピンクのコートを着た少女で、ネプギアに抱きしめられながら嬉しそうに質問する。

 

ピンクのコートの少女の正体はラムであった。

 

ネプギアはラムと目を合わせると優し気な声で、「もちろん、ラムちゃんと会うのも楽しみだったよ」と言う。

 

 

「そうでしょそうでしょ! わたしも楽しみだったのよ~」

 

 

 ラムは上機嫌で答える。

 

 

くいっくいっ……

 

 

 ネプギアの服の腰の部分が引っ張られる。

 

 

「……わたしは……」

 

 

 服を引っ張っていたのはラムと同じデザインで水色のコートを着た少女だった。

 

 

「うん、ロムちゃんとも会うもの凄く楽しみだったよ」

 

 

 その少女はロムであった。

 

ネプギアはロムにも、にこやかに笑いかける。

 

 

「……嬉しいっ」

 

 

 ロムは嬉しそうにネプギアの腰の部分に抱きつく。

 

ロムとラムの住んでいるルウィーは雪国なので、普段はお菓子のマフィンのような楕円形の帽子をかぶり、モコモコの毛皮付きのコートを着てブーツをはいている。

 

今までは部屋などの暖かい場所に居たので、コートの類いは脱いでいたのだ。

 

 

「いいなぁ、ロムさん、ラムさん」

 

 

 プラエが右人差し指を咥えながら、ロムとラムを見ると、「プラエ様は毎日ネプギア殿と一緒なのですから我慢して下さい」とあんみつがたしなめるように言う。

 

すると、「うん、我慢する。あんまりネプギアお姉さん困らせたくないもん」とプラエは素直に頷いた。

 

 

「ねーねー! ネプギア、わたしの話聞いてよー! わたし、ドラム上手になったんだよ」

 

 

 ラムはネプギアに抱きかかえられながら話かける。

 

 

「わたしのお話も聞いてほしい……キーボードいっぱい練習したの」

 

 

 ロムもネプギアに抱きつきながら話しかける。

 

 

「うんうん、みんなで練習した話しようね」

 

 

 ネプギアはそう言いながらユニを見つめると、「もちろん、ユニちゃんもね」と微笑みかける。

 

ユニは腕組みして、「アタシの上達ぶりを知って、アンタ達が驚かなきゃいいけど」と自信満々に言い放つ。

 

ネプギアは次に、「プラエちゃんも一緒にお話しようね」とプラエに向かって言うと、「う、うんっ!」とプラエは嬉しそうに頷いた。

 

 

「相変わらずネプギアはあの子達に大人気だね~」

 

 

 ネプテューヌは生暖かい目で四人を見守り、「女神候補生とプラエは本当に仲が良いわね」とアイエフも同じように見守る。

 

 

「でもでも、少しジェラシーですぅ~。わたし達の方が、ギアちゃんとお付き合い長いのに~」

 

 

 コンパは眉をハの字に曲げて少し悲しそうに言う。

 

 

「やっぱり、年が近いってことは大事なのよ」

 

 

 今度はアイエフがコンパをたしなめるように言うと、「あいちゃん、その言い方おばさん臭ーい」とネプテューヌがからかうように言う。

 

しかし、アイエフは「それだと、ネプ子も【おばさん】に含まれることになるわよ」と即座に切り返す。

 

 

「いや~ん、こんなぴちぴちのJSがおばさんなんてありえなーい」

 

 

 ネプテューヌは体をくねらせながら抗議する。

 

ちなみにJSとは小学生のことである。

 

 

「アンタみたいな小学生がいるか! 一体いくつサバ読んでるのよ」

 

 

 素早くツッコミをするアイエフ。

 

 

「あいちゃんは分かってないなー。わたしの可愛さなら何歳でも通じるよ」

 

 

 ネプテューヌは腰に手を当ててドヤ顔で言い放つと、今度は、「ばぶぅ~、ネプ子さんさいでちゅ~」と右人差し指を咥えて赤ちゃん喋りをする。

 

 

「それ以上は止めておきなさい……痛々しいわ」

 

 

 アイエフが頭を抱えて呆れながら言う。

 

 

「はーい、ネプ子ちゃん、どうしたんでちゅか?」

 

 

 しかし、コンパには十分通じているようだった。

 

 

「ママー、おっぱいー」

 

 

 ネプテューヌはそう言いながら、恥ずかし気もなくコンパの胸に顔をうずめるようにして抱きつく。

 

 

「それはちょっと難しいです~」

 

 

 流石のコンパもネプテューヌの要望には応えられないようだ。

 

 

「三歳児が母乳を飲むか!」

 

 

 アイエフが激しくツッコミを入れるとネプテューヌをコンパから引き剥がす。

 

相手がネプテューヌといえどコンパに密着しすぎだとヤキモチを焼いたようである。

 


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