昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2 作:ゆーじ(女神候補生推し)
「……」
仲良く声を合わせて返事をする女神候補生達を、プラエが右人差し指を咥えながら羨ましそうに見ていた。
「あっ……」
それに気付いたネプギアが小さく声を上げる。
プラエは、「……っ!」と慌てて人差し指を隠すが、ネプギアは速足でプラエの側に行った。
「べ、別に寂しくなんか無いよ。ネプギアお姉さんお仕事だもんね。女神候補生のみんなの凄さをファミ通さんの記事にするんだから、プラエ大人しくしてるよ!」
プラエは早口にまくしたてるが、「いーすんさん、プラエちゃんが一緒じゃダメですか?」とネプギアがイストワールに尋ねる。
プラエはそんなネプギアに、「ネプギアお姉さん……」と熱っぽい視線を送った。
「そうですね……。出来れば女神候補生の皆さんの連携を見せて欲しいのですが……」
イストワールは少し困った顔をして言うが、「プラエちゃんは女神候補生じゃないですけど、私達の仲間で友達なんです」とネプギアが訴える。
更に、「五人で連携するのは今日が初めてですけど、私とプラエちゃんはそれなりに連携してますから、上手くやってみせます」と言葉を続ける。
「とは言え、前衛がネプギアさん一人で四人を守るのは苦しいのでは?」
イストワールがそう言うと、「その時はアタシが前に出ます」とユニが一歩前に出ながら言う。
「ユニちゃん」
ネプギアが少し意外そうにユニの名を呼ぶと、「アタシだって昔は一人で戦ってたんです。それにネプギアが魔法を勉強しているのと同じように、アタシも回避の練習してるんです」とユニが堂々とイストワールに言う。
ユニの言う通り彼女は、昔は一人で戦っており、その際にはアイエフには及ばないものの見事な回避率を見せている。
特に女神化した時の回避用プロセッサユニットの【アンドロイド】を装着した際は、敵の攻撃がかすりもしなかった程だった。
「ネプギア。アタシの能力をアナライザーで見てみて」
ユニがそう言うと、「うん」とネプギアが頷き、Nギアを使ってユニをアナライズする。
同時にユニのアナライズ結果がホログラムで表示される。
【ユニ】
elemental(属性):火
character class(クラス):ガンナー
growth(成長タイプ):晩成
hit point(HP):C
magic point(MP):C
power(攻撃力):C
shot(射撃力):S
magic(魔法攻撃力):C
support(回復&補助能力):C
weakened(弱体化&状態異常):S
defense(防御力):C
resist(魔法防御力):D
speed(スピード):A
stamina(スタミナ):A
accuracy(命中精度):S
avoidance(回避精度):A
capacity(最大シェア):A
dexterity(クリティカル率):S
cooperation(連携、合体技補正):A
luck(運):B
Intuition(直感):A
tension(シェア増加率):C
cool(シェア減少率):C
guts(HP減少時の能力補正):C
casting speed(詠唱速度):C
memory(記憶力):A
tactics(戦術):A
strategy(戦略):C
command(指揮):A
zone of control(ZOC):E
trick(策略):A
adaptation(適応力):C
learning(学習能力):B
viability(生活能力):A
politics(政治):B
mechanic(機械技術):A
computer(コンピューター技術):B
「わぁ、流石はユニちゃん、射撃と命中がSだよ」
ネプギアがそう言って驚くと、「そこも見どころだけど、今は回避よ回避」とユニがネプギアに忠告を入れる。
ネプギアは、「あっ、そうだったね」と言いながら回避の項目に目をやる。
「あっ! Aだ。ユニちゃんスゴイ」
ネプギアが右手を口に当てて驚くと、「しかも、スピードもスタミナもAね。これなら長時間の回避タンクができるわ」とアイエフも右手をあごに当てながら頷く。
続けて、「回避マスターのあいちゃんのお墨付きがあるなら大丈夫ですねー」とコンパが嬉しそうに頷く。
ユニはウィンクをすると、「どう? アタシだって成長してるのよ。四女神オンラインでシーフしてるから、銃を使った高速戦闘も慣れたものなんだから」と言い放つ。
「ですが……」
イストワールは右手をあごに当てて悩んでいるようだ。
そこに、「回避だったら、わたしも高いわよ!」とラムが自信満々に胸を張って言い放つと、「うん、ラムちゃんは運動神経抜群だから(ぱちぱち)」とロムがそれに続く。
「え! ラムさんは魔法使いですから回避は高くない筈では? 私のようにサイズが小さい訳でもありませんし」
イストワールが驚きながら言うが、「ホントだもん。わたしも四女神オンラインで忍者やって、魔法をバンバン撃つ以外の戦い方もあるんだって勉強したんだから!」と言ってラムが左手でVサインを作る。
ラムは魔法使いで、防御や回避関係の能力は高くなかったのだが、元々運動神経が良い彼女はそれを活かした戦い方を勉強したと言うのだ。
「ほらほら、ネプギア。アナライザー」
ラムがそう言うと、「うん」とネプギアが頷き、先程と同じようにNギアを使ってラムをアナライズする。
同時にラムのデータがホログラムで表示される。
【ラム】
elemental(属性):風
character class(クラス):魔法使い
growth(成長タイプ):晩成
hit point(HP):E
magic point(MP):S
power(攻撃力):C
shot(射撃力):E
magic(魔法攻撃力):S
support(回復&補助能力):B
weakened(弱体化&状態異常):A
defense(防御力):E
resist(魔法防御力):A
speed(スピード):S
stamina(スタミナ):E
accuracy(命中精度):B
avoidance(回避精度):S
capacity(最大シェア):A
dexterity(クリティカル率):C
cooperation(連携、合体技補正):A
luck(運):A
Intuition(直感):A
tension(シェア増加率):A
cool(シェア減少率):C
guts(HP減少時の能力補正):E
casting speed(詠唱速度):S
memory(記憶力):A
tactics(戦術):D
strategy(戦略):D
command(指揮):D
zone of control(ZOC):E
trick(策略):S
adaptation(適応力):B
learning(学習能力):C
viability(生活能力):D
politics(政治):D
mechanic(機械技術):C
computer(コンピューター技術):C
「ええっ! 回避とスピードがS」
ネプギアがそう言って驚くと、「ふふん、どう? すごいでしょ」とラムが自信満々に腕組みをする。
ユニも愕然して、「アタシより上……」と呟く。
「そうよ! ラムちゃんは、一撃必殺、いたずら離脱の超高速魔法少女なんだから」
ラムはそう言うとダブルピースをする。
ネプギアは、「いたずら離脱じゃなくて、一撃離脱ね」と少し困った顔をしてツッコミを入れる。
「しかし、スタミナがEですね」
そこに、あんみつが冷静な声で言い、「咄嗟の危険回避と一撃離脱には有効ですが、これでは前に出て回避タンクをするのは難しいですね」と続けて分析をする。
「そこはネプギアがやってくれるわよ。わたしが言いたいのは、一回や二回の攻撃ぐらいなら避けられるわってことよ」
ラムが腰に手を当てつつ胸を張って言う。
「わたしは、ラムちゃんみたいに運動神経良くないけど、スタミナはついたんだよ。ネプギアちゃん、見て」
ロムがそう言いながら右手でネプギアの左袖を引っ張る。
ネプギアは、「うん」と頷き、Nギアを使ってロムをアナライズすると、ロムのデータがホログラムで表示される。
【ロム】
elemental(属性):水
character class(クラス):ヒーラー
growth(成長タイプ):晩成
hit point(HP):C
magic point(MP):A
power(攻撃力):E
shot(射撃力):E
magic(魔法攻撃力):A
support(回復&補助能力):S
weakened(弱体化&状態異常):B
defense(防御力):C
resist(魔法防御力):S
speed(スピード):D
stamina(スタミナ):B
accuracy(命中精度):D
avoidance(回避精度):C
capacity(最大シェア):A
dexterity(クリティカル率):D
cooperation(連携、合体技補正):A
luck(運):C
Intuition(直感):C
tension(シェア増加率):D
cool(シェア減少率):D
guts(HP減少時の能力補正):E
casting speed(詠唱速度):S
memory(記憶力):S
tactics(戦術):D
strategy(戦略):D
command(指揮):E
zone of control(ZOC):E
trick(策略):A
adaptation(適応力):C
learning(学習能力):C
viability(生活能力):C
politics(政治):C
mechanic(機械技術):C
computer(コンピューター技術):C
「本当だ。スタミナBなんて、ロムちゃん頑張ったんだね。えらいえらい」
ネプギアがそう言いながらロムの頭を撫でると、「防御力もCに上がってるわ。やるじゃない」とユニもロムを褒める。
ロムは両手をあごに当てて、「えへへへ(にこにこ)」と言いながら嬉しそうに微笑む。
「わたしもロムちゃんも、打たれ弱いって弱点克服する為に頑張ったんだよねー」
ラムがそう言うと、「うん、ネプギアちゃんが魔法頑張ってるから、わたし達も防御を頑張った」とロムが続けて言う。
ネプギアは、「ありがとう。二人ともスゴイよ」と言いながら、ロムとラムの頭を優しく撫でる。
「いーすんさん、みんなも新作期に合わせて成長してますから大丈夫ですよ。いざって時はユニちゃんも前に出てくれますし、仮に抜かれても今のロムちゃんとラムちゃんなら持ちこたえてくれます」
仲間達の成長を頼もしく思ったネプギアは自信満々にイストワールに訴える。
イストワールも表情を崩して、「そうですね。私が慎重過ぎたのかもしれません。みなさんは私が想像するよりも早く成長しているようですね」と微笑む。
「だって、よかったわね。プラエ」
ラムがプラエに向けてそう言うと、「一緒に頑張ろうね」とロムもプラエに向けて微笑む。
「ロムさん、ラムさん、それにユニお姉さんもネプギアお姉さんもありがとう!」
プラエは満面の笑みを浮かべて、女神候補生達に感謝の言葉を伝えた。