機動戦士ガンダム 宇宙の渡り鳥    作:青色のラピス

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今回はかなり短いですがキリが良いので投稿します


第二十二話

ルナツーの戦力は気が付けば倍以上に増えていた。

地上におけるジオンは既に壊滅と言っていい程であり、主戦場は宇宙に移ったと考えても良いだろう。

証拠に次々と連邦、ジオン共引っ切り無しに宇宙へ戦力を上げている。

 

『おい、見ろよレン。あれ新型艦だぜ。』

 

『ああ、確か……サラブレッド改級強襲揚陸戦艦だっけ。それの一番艦だったはずだ。』

 

『なんだ、それ。強襲揚陸艦と戦艦って両立できるのか?』

 

『さあな。しかし、御上と技術者連中がそう言うならそうなんじゃないか?』

 

カロッソの疑問に俺は適当に答える。

まあ、カロッソの疑問も最もだ。

ぶっちゃけコンセプトからして滅茶苦茶だし。

 

『すげえぞ、あいつ。音楽聞きながらで此処まで動ける奴がいるとは……。』

 

『つーか、何で音楽聞いてんだ、あいつ!? しかもここまで届くって海賊放送だろ!』

 

『こっちはこっちで鬼気迫ってやがる……! 地上はどんな魔境何だよ……。』

 

『なあ、ちょっと待て。システム機動って何だ? 何でメインカメラが赤くなってるんだよ!!』

 

『あれ、今俺撃墜判定喰らったの? え、どゆこと?』

 

ミノフスキーが薄いお蔭で周囲の交信も伝わってくる。

何かヤバいのがちらほら聞こえるが、無視だ無視。

 

 △▼△

 

「来たか、アマキ少尉にケリィ少尉。」

 

訓練が終わった後、俺とカロッソは艦長に呼び出しを受けていた。

俺達の他にも砲撃班の班長やナイチンゲールの整備長もいた。どうやらナイチンゲールの役職持ち全員集められたみたいだ。

 

「さて、全員集まったな。じゃあ、始めようか。」

 

「……質問、よろしいでしょうか?」

 

「どうした、ヤマイ砲撃長。構わないぞ。」

 

「急な招集ですが一体何があったのですか? 最近は特に何もなく、ソロモン攻略に向けての準備中ですが……。」

 

砲撃班の班長が困惑した声で艦長に尋ねる。

確かに最近は穏やかになったとはいえ、宇宙での完熟訓練に付き合ったり、新型のテストだったりで忙しい。

MS部隊でこれなので、他の部門もかなり忙しいだろう。

 

「……まあ、単刀直入に言うが……。極秘の任務が入った。」

 

「極秘の任務、ですか?」

 

「ああ、我々に下された任務はサイド6への入港。そして新型MSをホワイトベースへ届けることだ。」

 

 △▼△

 

俺は自室で先程、艦長から伝えられた任務について考えていた。

 

サイド6。この一年戦争で中立を宣言しているコロニー群。

戦争から一歩離れたこの場所は正に平和。戦中のオアシスともいえる場所だ。

しかし、俺達軍人からは嫌われている。

 

何故ならばベンガミン商会を始めとする商人たちが戦争中や中立を良いことに連邦、ジオンを相手に荒稼ぎをしている。

まあ、面白くない話だ。おまけに何を勘違いしたかとても偉そうな連中でもある。

 

―――此処までが普通に知ることが出来る情報である。

 

しかし、俺には知っている事柄がもう一つある。

サイド6、そして最新MS。

こう来たならば思いつくことは唯一つ。

RX-78NT-1 ガンダムNT-1。アムロ・レイ専用ガンダム。一年戦争中は他の追随を許さぬ性能を誇る超高性能MS。

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