ソードアートオンライン Monster Hunter World   作:GZL

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どうも、GZLです。
初めてSAOを書いたものなので、かなりの駄文になっているかもしれませんが、楽しんでくれたら幸いです。

では、どうぞ。


プロローグ
第0話 それぞれの歩んだ道


キリトは自身が愛用している黒い剣…『覇王剣』を振り、紫色の体液を付けた牙を剥いて飛び掛かってくるイーオスの攻撃を避けて、自らのソードスキルを奴の腹にぶち込む。それでもポリゴン片にならないことに苛立ちを覚えたが、更にそこから単発SSホリゾンタルを打ち、ここで漸く『1体目』のイーオスはデータの破片となって消えた。息を吐いた先には、まだまだ群れとなって固まっているイーオスは大量にいる。キリトは地面を蹴って、4連続SSバーチカルスクエアで群れを一掃した。

荒れた息を整え、キリトは『重たい』と思いつつ、背中の鞘に剣を納めた。この先をどうしようかと考えたが、どことなく疲れたキリトはもう帰ることにする。

 

「……もう帰ろう」

 

独り言のように言うキリトの言葉を返してくれる人物は誰一人としていなかった。

 

 

 

 

現在、キリトを含めた約6000人のプレイヤーはVRMMORPG専用ゲーム…通称『ソードアートオンライン』に閉じ込められている。今から2年前、このゲームを開発した張本人、茅場彰彦によってログアウト不能となり、このゲームでゲームオーバーとなれば、現実世界で死ぬというデスゲームが始まったのだ。

初めて聞いた時…キリトを含めて、あの第1層にいたプレイヤー全員が驚き、信じられなかったことだろう。キリト自身も茅場が言っていることを理解することはすぐに出来なかった。

そして、暫くして漸く分かったのだ。

 

 

この世界で死ねば…現実でも死んでしまうということを…。

 

 

それを理解した時には、キリトの周りにいたプレイヤー全員が茅場に向けて怒声を浴びせた。「ふざけるな!」、「返せ!」など挙げていったらキリがないくらい。

しかしその行為も虚しく、消えて行く茅場に何を言っても無駄であった。

それからキリトは一人で街を飛び出し、たとえどんなことをしてでもこの世界で必ず生き抜いて…元の現実世界に戻ることを誓った。そのためにキリトは、たくさんの罪を犯してしまった。

『月夜の黒猫団』というギルドに入り、短い時間を過ごした。

だが、キリトは彼らを…サチを殺してしまった。間接的に…と言えども、キリトが殺したことに変わりはなかった。

悲劇を知った団長のケイタはキリトに対して、散々な罵声を浴びせて、絶望した彼は外周から身を投げて自殺した。

元々ビーターだったキリトは孤独だったが、ケイタやサチたちに会ってその気持ちも薄れていたのに…彼らを殺して、更に人と関わるのが嫌になってしまった。

それから先、キリトはずっとソロだ。

誰も失わないために…。

 

 

 

 

アスナは漸く嫌な夢も見なくなってきていた。

ゲームの中なのに夢を見るというのもおかしな話だといつもアスナは思ってしまうが、これが現実だと自分に言い聞かせた。

このデスゲームが始まった当初、アスナは部屋に閉じ籠って、第100層がクリアされるまで待とうとしていた。だが、そんなことではいつまで経っても終わる気はしないと思ったアスナは、たとえ攻略するのが自分一人だったとしても…どんなに汚く、酷いことをしてでも、このゲームをクリアしてやると思った。

アスナは有言実行して、血盟騎士団の副団長となり、皆に厳しく指揮してきた。

これで攻略は足早に進む…。そう思ったのだが…層が上がるに連れてボスも強くなり、攻略に赴くプレイヤーも日増しに減っていった。その苛立ちからか、彼女の指揮力も落ちていき、遂に『黒の剣士』と呼ばれるプレイヤー…キリトと衝突することが多くなった。

キリトはいつもトレードマークの黒いロングコートと黒い剣を携えていて、あまり印象には残りにくいプレイヤーなのだが、アスナは第1層ボス攻略でコンビを組んだので、彼のことはよく知っていた。

アスナの知る限り、彼は優しくて、この世界での楽しみをほんの一部教えてくれた存在でもある。

だが、キリトはいつの時からか…黒の剣士という二つ名通りに光を失い、周りには負のオーラを纏っていることが多くなった。

逆にそれがあったから、最強のソロプレイヤーと呼ばれているのかもしれないが、それだけではないようにアスナは思えた。

第56層の時、アスナはボスを攻略するためにNPCを囮にして、その隙に攻撃する作戦を提案した時には、キリトと口論を超えてデュエルにまで発展してしまったことがあった。

勝てると思っていたアスナの予想と反して、結果は惨敗だった。

デュエル開始2秒で勝負が着いてしまったのだ。

これで更に険悪になるかもと予期していたが、キリトはそんなことなく、分け隔てなく接した。

だが、アスナはキリトから漂う悲しみが消えていなかったことに気付いた。

それからというもの、アスナはキリトを気にするようになってしまった。

 

(あんなに嫌いだった時もあるのに…いつの間にか……)

 

今日、彼はどこでどうしているんだろうか…と悶々と思うアスナ。

恐らく、1人で攻略に赴いているのだろうとアスナは予想する。

考えてしまうと、もう歯止めは効かず、アスナは彼が行きそうな場所へと足を動かすのだった。




【補足1】
『覇王剣』
キリトの愛剣。
私が3Gで、上位攻略の際にお世話になった武器です。
龍属性が魅力ですが、リーチ短い太刀。原作武器のエリュシデータに代わる武器として、良いのは何かなと考えていたら、これだと思い至りました。

【補足2】
『イーオス』
毒を吐く小型鳥竜種。個人的にウザい、タフいを持ち合わせた害悪小型モンスター。
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