ソードアートオンライン Monster Hunter World 作:GZL
なんか、皆さんの期待に応えたいなって。
※注意!(必ず読んで!)
本作は基本原作沿いにする予定ですが、詳しい用語の解説(STLなど)は長々としないように、最低限のものにする予定です。また、明らかに「ここ、おかしいだろ!」みたいな箇所が出る可能性もあります。
そういったことが許せない、という人はすぐさまバックしてください。
第1話 走馬灯
『キリト!』
(誰か、呼んでいる…)
『キリト、こっちよ!』
また呼んでいる…。誰だ?
『キリト、待ってよお!』
(誰だ…?誰だ、この声は…)
『キリト!助けて‼︎』
『キリトーーーーォッ‼︎』
楽しそうな声が一瞬で悲しみに塗れたものに変わった。
そこで…キリトこと桐ヶ谷和人は目を覚ました。
勢いよくベッドから飛び起き、虚空を見詰める。そして…目からはつぅーと一筋の涙が流れた。
「…最近、こんなことばかりだな…」
そう思いながら和人は涙を拭い、寝間着を脱ぐ。その身体は少し痩せ細っており、相変わらず肉付き悪いものだと自分自身を嘲笑する。それでもSAOからの帰還時よりかはマシだろう。あの時も和人は自分自身でも人間はここまで痩せることが出来るのかと思ってしまう程だった。
すると、部屋の扉が開く。
「お兄ちゃん、起きたね。ほら、朝ご飯だよ!」
「スグか。おはよう。すぐに行くよ」
「…お兄ちゃん、また泣いてたの?」
直葉の鋭い質問に和人はギクッとしてしまう。
「欠伸しただけさ。ほら、早く降りよう。母さんたちが待ってる」
バレないように直葉の背中を押して、母親と直葉が作ったであろうリビングに降りる。だが、こうやって避けないと言い逃れが出来ないと和人は思っていた。最近は毎朝のように誰か分からない声を聞き、起きると一筋だけ涙を流す。
それが何故か…和人自身も全く分からない。
「スイッチ!」
「行くぞ!アスナ‼︎」
SAO:Reにて、キリトは単発SSバーチカル、アスナは単発SSリニアーを放ち、第15層のボス、【Diablos】の立派な双角にぶつける。
一瞬、途轍もない衝撃が起きたが、すぐにキリトたちの攻撃が勝り、双角の片割れが派手に折れた。
その痛みに派手に怯む【Diablos】にキリトは側面に動き、柔らかい腹に4連撃SSバーチカル・スクエアを放ち、そこで絶命した。
キリトは剣に付いた血を払い、鞘に収めると「ふぅ」と息を吐く。
エリアの上部に【Congratulations】が表記されると、パーティーの歓喜が響き渡る。あの時のデスゲームよりは声が小さい気もしなくないが、楽しさで言えば圧倒的に上だった。
「お疲れ様、キリトくん」
「お疲れ、アスナ」
歩み寄って来て、ハイタッチするキリトとアスナ。
「第15層クリアか…。案外早いものだな」
「まあ、1度は経験しているしね。後でエギルさんのお店で打ち上げしようね」
「そうだな。久しぶりに彼の店を繁盛させてやろうか」
キリトとアスナはお互いに笑い合い、ログアウトしようとする。
すると…また、耳にあの声が入ってきた。
『キリト!』
「……」
キリトは後ろを振り向き、その場所を見詰め続ける。
「キリトくん?どうしたの?」
「…あ、いや…何でもない」
顔を隠しながら、キリトはそそくさとログアウトする。しかし、アスナは見ていた。彼の瞳から流れ落ちる、一筋の雫を…。
ログアウトしてすぐに和人はエギルが営んでいるカフェ:ダイシーにやって来た。そこには既に明日奈と詩乃もおり、紅茶を飲んでいた。
「お先に失礼」
「キリトくん、遅いよ!」
今の時間は4時52分。
集合時間は4時50分予定で、たったの2分しか遅れていない。なのに、怒る明日奈。厳しいと思いながら、「マスター、俺にも紅茶を」と頼んで椅子に座る。
「今日はお疲れ様。22層まで、あと7層か…」
「遠い道のりね。あなたたちの愛が籠ったログハウスまでは…」
「こ、籠ってなんかないよ!…もう〜詩乃のんってばぁ…」
茶化す詩乃に明日奈は頬を膨らませる。
そんな会話を傍らにエギルはチーズタルトを机に置く。
「15層クリア報酬だ。代金は要らないから、好きなだけ食べてくれ」
「わあっ、ありがとう!エギルさん!」
明日奈は子供のようにはしゃぎ、すぐに口の中に入れる。
その様子には和人と詩乃も苦笑いだ。
そんな時、エギルは不意に和人に質問をした。
「そういえば…キリト、15層の攻略前はずっとどこに行ってたんだ?電話にもメールにも出ないで…」
明日奈も思い出したように和人に詰め寄る。
「そうだよ!1週間以上連絡がないなんておかしいよ!」
「あ、いや…それはだな…」
しどろもどろしてる和人に詩乃は無意識にこんな発言をする。
「浮気…だったりして?」
それを聞いた明日奈は身体を硬直させ、和人に冷たい視線を送る。
和人は小声で「そんな身も蓋もないことを言うな!」と注意し、すぐに弁明に入る。
「違う違う!バイトだよ!バイト‼︎まあ…ちょっと特殊なバイト…って言ったらいいかな?」
「特殊なバイト?…もしかして、菊岡さんと関係してる?」
明日奈の勘は鋭かった。
彼女の言う通り、そのバイトは総務省総合通信基盤局高度通信網振興課第二分室…通称仮想課に勤めている菊岡誠二郎という男から頼まれたものだった。
彼はSAOから帰還した和人にすぐに会いに来て、SAOに関することの全てを聞き取り、それ以降も接触してくる…空気の掴めないような男だ。それと同時に和人含めたSAO帰還者の社会復帰にも尽力してくれた人物でもあるため、和人自身も
「その人なら私も会ったわ。…なんか、好きになれない人だったわ」
「詩乃のんもそう思う?私も…どうも違和感があるというか…」
「まあ、菊岡さんのことはもういいだろ?」
「それで?どんなバイトだったの?もしかして総務省の雑用とか?」
「さっきから詩乃は何かと俺を嵌めたいように聞こえるが、気のせいか?」
「さあ、どうかしらね」
惚ける詩乃に和人は奥歯を噛み締め、(覚えてろ…)と心の中で呟く。
「新しいゲームの体験会…ってことだったんだけど…よく分からない」
「分からないって…ゲームしたんでしょ?」
「…記憶にないんだ、その時の」
和人は手を組んで、顎を乗っける。
「覚えてないって…キリトくん、記憶を抜かれたの?」
「その可能性もある。だけど、そうじゃない気がするんだ。何故なら…」
和人はここで言葉を止めてしまう。
言おうとしてたことは、最近、誰かが
なんてことを言ってしまったら、3人は「頭おかしいんじゃないか?」と思われるか、言われるかがオチだと思った和人はそこで言葉を飲み込む。
「でも…菊岡さんが言ってたことは覚えてる。『人の魂を体感出来るゲーム…そして、それを扱えるのがソウルトランスレーター…STLだ』ってところだけ…」
「『ソウルトランスレーター』?何よそれ」
「俺も分からない。そこから先の記憶が…はっきりしてないんだ」
「新しいVRMMOとかかな?ほら、菊岡さんは仮想課だし…」
「何とも言えないな…」
4人は黙ってしまう。
すると、店の時計が6時になった知らせが鳴り響く。
「もう6時か。今日はお暇するか」
「そうだね、明日…またALOに入れる?」
「ああ、バッチリ!絶対にあのログハウスを手に入れるまでは頑張り続けるぜ?」
「凄い気合いね…」
3人は店を出る。外は既に夜の闇に包まれており、車が通る音しか聞こえなかった。
その時、詩乃は何かを感じて、サッと後ろを振り向いた。
だが、そこには何もおらず、気のせいかと再び歩み始める。
だが…その時、既に後ろには……。
「キリトくん‼︎キリトくんッ‼︎」
明日奈の叫ぶ声が、静観な住宅街に響く。
キリトは腹の辺りを押さえて倒れている。その下に、鮮血の泉を作り出しながら…。
一応、アニメで言う『アリシゼーション編(大戦前)』までの構成は頭の中であるのですが、大戦後をどのようにするかを全く考えていません。
さて、どうしようか…。
アンケート実施。これで、『いる』と答えた人は、是非コメントで答えてほしいです。