この後用語集のようなものを上げますのでそちらを見てから読まれるとより楽しんで頂けると思います。
ルクスに会いたがっている人がいることをレリィから聞いた男子2人は、来客用応接室に移動していた。
「もう、何をやっているんですか、兄さん?呆れましたよ」
「その・・・ごめんね、アイリ」
ルクスを待っていたのは、ルクスの実妹であるアイリ・アーカディアだった。
「それで、君は?」
アイリの隣にいる少女にルクスが視線を向ける。
「彼女は私の
「Yes.1年のノクト・リーフレットと申します。昨晩は失礼しました」
「ああ、あの時の」
この少女は昨晩、浴場から逃走したルクスを追いかけていた少女たちの内の1人だった。
「それで兄さん、この方は?」
アイリが説明を促すと、ガルディアが自己紹介をした。
「私はルクス先輩とこの学園で機竜整備士として働くことになったガルディアと言います。よろしくおねがいしますね、アイリさん、ノクトさん」
「Yes.こちらこそよろしくお願いします」
「ええ、私の方こそお願いしますね、ガルディアさん。目を離すと何をするか分かりませんから、兄さんは」
「ちょっと!それは誤解なんだってば!?」
ルクスが声を上げると、アイリがルクスに説明を求める。
「それで?どうしていきなり浴場に現れたんですか?」
「僕は女の子が猫に取られたポシェットを追いかけていただけで、まさか下着が入ってた上に屋根が崩れて浴場に落ちるなんて思ってなかったんだよ」
「Yes.アイリ、その件は事実だったようです。ルクスさん、重ね重ね失礼しました」
ノクトがルクスを庇うと、アイリは渋々と言った様子で話を続ける。
「それで落ちた先が浴場で少女に跨ることになったということには疑問を感じますが……。とりあえず兄さんは、この後の模擬戦でリーズシャルテ様に勝たなくてはいけません。ですが・・・」
そう言いかけて口籠もったアイリにルクスが問いかける。
「あの娘、そんなに強いの?」
「ええ。この学園では定期的に校内戦というものが行われていますが、リーズシャルテ様は一度も負けていません。更に神装機竜を使い始めてからは圧倒的な強さを見せています」
ルクスが厳しい顔つきになると、アイリは続ける。
「まあ負けたことが無いというというのなら兄さんも同じですし、ガルディアさんも喧嘩を売ったのでしょう?」
「そうですね、王女様が強いというのは聞いたことがあったので、自分の実力がどこまで通用するか試してみたかったんですよ」
優しそうな見た目に反して少年のような精神を持っていたことに、アイリは驚かされた。
「人は見た目によらないと言いますが、話し方も紳士のようなのに随分と変わった方ですね」
「そういえば記憶が無いって言っていたけど、どういう意味なの?」
疑問を感じたルクスに続き、少女2人が驚きの声を上げる。
「記憶が無いとはどういうことですか?詳しく聞かせてください」
「Yes.私も気になります」
ルクスにのみ説明をするつもりだったガルディアは、意外にも食い付きの良かった2人にも説明をすることにした。
「実は私にはガルディア侯爵家という家に拾われるまでの記憶がありません。養子として拾われたものの、私に政治の手腕が無かったことなどが原因で家を半ば追い出されたので働き口を探していたんです。医者の話では何か過去に繋がるきっかけがあれば記憶が戻るそうなのですが、私が覚えていたことといえば神装機竜を持っていることとその扱い方だけでして」
「ちょっと待ってください。神装機竜を持っていると言いましたか?ということは、その腰につけている変わった形の剣は・・・」
アイリが疑問の増えたガルディアに対し質問を畳み掛ける。
「ええ、先端が菱形で変わった形状のものですが、れっきとした
ガルディアはそう言いながら、剣を抜いた。
「その剣、虹色に光っているけどどうしてなの?」
「ああ、それはディアマンテ鉱石で出来ているからですよ。本来はほぼ無色ですが、光が鉱石の内部で反射して虹色に見えるそうです」
男子2人が機攻殻剣の話をしていると、アイリが話に割って入ってくる。
「さて、時間も迫っていますし、そろそろ行きますよ、皆さん」
「行くって、どこに?」
ルクスが疑問を口にすると、アイリは当たり前のことのようにさらりと答えた。
「機竜格納庫ですよ。模擬戦前の機体のチェックに、兄さんの場合、没収されていた
アイリのありがたい申し出に、ガルディアは微笑みながら頷く。
「わかりました。ノクトさんも来るんですよね?」
「Yes.それではご一緒させて頂きます」
4人は応接室を出て機竜格納庫へ向かい、ルクスが
ルクスとリーズシャルテの模擬戦の時間がやって来た。
どうだったでしょうか?楽しんで頂けたら幸いです。
次回から戦闘に入りますが、作者も頑張っていきますので評価等よろしくお願いします。