彼女達は諦めない!    作:タク-F

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精霊の力……魔術師の力……ぶつかりあってその先に……


未来の覚悟と精霊達の想い

 未来は僕達の前に現れた際に、見た事も無い装備を携えてやって来た。

 

「皆がいけないんだよ? 私はね……この世界をずっと……ずうっと守り続けてたんだよ? 修君が安心して過ごせるようにね? でも皆精霊になっちゃうんだもの……なら排除しないといけないよね? だって私はASTだからね?」

 

 未来は凶気に取り憑かれたかのように淡々と語り続けた。しかしここで姉さんが噛み付いて来た。

 

「そりゃ筋が通らねぇな未来? お前も人の事を言える立場じゃあ無い筈だぜ? なんたってお前は……って危ねえな。当たったらどうするつもりなんだ?」

 

 姉さんが言葉を続けることはなかった。続けようとした時に未来が射撃して来たからだ。

 

「大丈夫だよ義姉さん。あの力は今は私の手元には無いの。信頼できる人が預かってくれてるからね」

 

 未来の人間関係を詳しく知らない僕にはわからない話だが、未来はあくまでも姉さん達を殺したいみたいだ。

 

やめろ未来! これ以上やるなら僕は未来を許さないぞ! そもそも翼やセレナ……そして姉さんは元々人間なんだよ! 何か事情があってこんな恐ろしい力を手にしただけなんだよ! その原因を取り除けば良いだけじゃないか! 

 

 未来はそれを聞くとあくまでも理解はしている様子だった。しかし僕には思いもよらない言葉が返ってきた。

 

()()()()()()()()()()()()()() ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()() ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 未来は今なんて言ったんだ? ()()()()()()()() ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「姉さん……未来の言葉は本当なの? 本当にそんな方法があるの?」

 

「まさか義姉さんは修君に()()()()()()()()()()()() ()()()()()()()()()()() ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 姉さんは言いたくなさそうに言葉を告げた。

 

「確かに精霊の力を取り除く合理的な方法は()()。だけどそれは修が望む事か? そうじゃねぇだろう? それに翼やセレナのやり方で()()()()も出て来る可能性は充分高いだろうが。まぁ……あのバカはそうじゃねぇみたいだがな……」

 

「そうですね。彼女は間違いなく違うやり方ですね。でも他の人達……特に※※※が見つかっていないんですよ? 彼女はどうでしょう?」

 

「それもありえないな。※※※が翼達みたいなやり方をする訳ねぇだろう? 世界が分解されてもありえない仮定だな。わかったら銃火器を下ろしてその物騒な装備を手放すんだな。そうしたら見逃してやるぜ?」

 

 僕は姉さんと未来の話についていけなかった。どうしてもある人物と思われる単語が聞き取れ無いのだ。

 

「じゃあ意見交換は終わりですね。遺言は充分聞いたので共死んで」

 

 未来はそう言うと躊躇う事なく砲撃とミサイルをぶっ放して来た。そして姉さんも対抗するかの様に礼装を纏った。

 

来いよ〈灼爛殲鬼(カマエル)〉! あの泥棒猫をぶちのめすぞ! 

 

「姉さん! 未来! 2人共やめてくれよ!」

 

 僕は2人を止めようとしたが、飛び交う砲撃や炎に近づけない。これが敵意を表に出して暴れる精霊と、その精霊に対抗する為に用意された兵器を使う魔術師(ウィザード)の戦いなのか…………。

 

「僕はどうするべきなんだ……2人を止めるには……姉さんにも……未来にも……戦って欲しく無いのに……」

 

 僕は何も出来ない……ただ状況を見ているだけの自分に腹がたった。何か……何かないのか? この状況を打開できる何かを見つけられないのか? 

 

「修……私達が2人を止めるわ……少なくとも修が介入するよりは確実だもの……」

 

「修さんの悲しむ顔は見たくありません。だから私達が2人を止めます。例え致命傷を負ってしまうかもしれないけど……それでも私達は修さんに生きていて欲しいです。私達は修さんに救われたのですから……」

 

「翼……セレナ……やめてくれよ……。2人まで危険な目にあう必要は……」

 

 僕は2人を止めたかった。しかし2人の意思は変わらなかった。

 

「翼さん……今日は休戦です。修さんを泣かせる2人を止めます。手を貸してくださいますか?」

 

「言いたい放題ねセレナ……でも意見には賛成よ? 私だってこんな形で修に傷つけて欲しい訳では無いわ。修を傷つけて良いのは私だけよ? 他の誰にも修の隣は渡さない渡さないわ。例え貴女でも同じよセレナ?」

 

「構いませんよ? 行きましょう〈氷結傀儡〉(ザドキエル)……こんな戦いは早く終わらせます」

 

「行くわよ〈鏖殺公〉(サンダルフォン)……こんな状況では修が落ち着け無いわ……」

 

 2人は自分に宿る天使を顕現()()()()()()()()()()()()()()

 

「何故? 何故なのよ〈鏖殺公〉(サンダルフォン)! このままじゃあ……修を救え無いじゃない……

 

「どうしてですか〈氷結傀儡〉(ザドキエル)……こんな出力では2人を止められません……私はどうすれば……」

 

 2人は僕の変わりに姉さん達を止めようと天使の顕現を試みたが、現れない天使に困惑していた。しかし変わりに2()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「蒼色の輝き……そうなのね……。私にはやっぱりこの力が1番合うって事なのね……」

 

「この白い輝き……懐かしいです。これはあの時に私が失った筈の力ですから……」

 

 2人は状況を理解したかのような表情をしていた。そしてそれぞれが詠を口ずさんだ。

 

「Imyuteus amenohabakiri tron〜♪」

 

「Seilien coffin airget lamh tron〜♪」

 

 2人の詠は僕がよく知る詠だった。しかしそれだけに僕の動揺も止まらない。なぜなら2人の姿が礼装とは違う姿をしていたからだ。

 

「その詠は……僕の胸の内から……」

 

「えぇ……これは聖詠と呼ばれるわ。そして私達の体を覆うのはシンフォギアよ」

 

「詠を力に変えるロストテクノロジーです。そしてその力は私達の使用を最後に世界から姿を消しました」

 

 僕の胸に時折流れる詠はロストテクノロジーの銃爪? そんな力が一体何故僕に? 

 

「その詳細を語るのは今ではないわ。行くわよ〈天羽々斬〉……私達で雪音達を止めるわよ?」

 

「修さんの悲しみを止める為に力を貸して〈アガートラーム〉……今は私達しかいないの……」

 

 2人は未来と姉さんを止める為に戦闘地点へと飛び込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜クリスside〜〜

 

 〈ホワイト・リコリス〉を装備した未来の強さは想像を遥かに超えていた。〈灼爛殲鬼〉の力を以てしても火力負けしそうなレベルとはな……

 

「随分大層な力を引っ張るな未来……そんなにあたし様が憎いか? ならなんでてめぇは天使を隠してる……? それが解せねぇだろう?」

 

「今修君に天使が渡れば彼女……※※※の力もまた取り戻されますよ? 私はそれが嫌ですから。だから封印して来たんですよ? 短気な義姉さんと違って……ね?」

 

 安い挑発だ。だけど未来が力を封印してるのもまた本当だろうな。

 

「そうかよ……ならてめぇをぶちのめして力の隠してる場所を吐かせてやるよ! 

 

「貴女達の関係性は世界を超えたも相変わらずね? 私がどれほど苦労したと思っているのかしら?」

 

「これ以上修さんの事を泣かせるなら貴女達を倒します。覚悟は良いですね?」

 

 あたしは動揺した。翼達が纏ったのはあたし達のよく知る力……〈シンフォギア〉だからだ。

 

「ハッ! 取り戻したとはいえギアの形状はルナアタックの頃じゃねぇか! ハッタリが過ぎるぜ翼ァ!」

 

「セレナちゃんのギアに至っては借り物だよね? そんなギアじゃあリコリスは倒せないよ?」

 

 あたしと未来はターゲットを変更した。しかし奴等は動揺していなかった。

 

「セレナ……貴女の絶唱の力が勇の記憶通りなら任せるわよ?」

 

「えぇ……大丈夫ですよ。だから翼さんもアレを確実に決めてくださいね?」

 

「任せなさい……今は私の方が年上だもの……」

 

 あたしと未来はそれぞれがターゲットに定めた奴等に八つ当たりを始めた。

 

〜〜クリスsideout〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜修side〜〜

 

 翼達が飛びたった後、不思議な詠が聴こえて来た。

 

「Gatrandis babel ziggurat edenal〜♪」

 

 何故かわからないが、引き込まれるような詠だった。

 

「Emustolronzen fine el baral zizzl〜♪」

 

 そしてその詠には何故か恐怖を感じていた。 

 

「Gatrandis babel ziggurat edenal〜♪」

 

 だけど同時に暖かさも感じた。

 

「Emustolronzen fine el zizzl〜♪」

 

 詠が終わると、そこには拘束された姉さんと未来が拘束されていて、2人の力は無力化されていた。

 

「修が託してくれたギアの形状は確かに初期の頃のデザインよ? でもね……私達は胸の詠を信じた……それだけの事なのよ?」

 

「修さん……今ならクリスさんの力を封印できます。アガートラームの絶唱はベクトルの変換です。今は一時的に私が負荷を肩代わりしているので早くお願いします」

 

「だけど安心してね。2人とも影縫で動きは封じてあるわ……すぐにクリスを封印してあげてね?」

 

「翼……セレナ……助けてくれてありがとうね。おかげで僕は姉さんを救えるよ?」

 

 僕は拘束された姉さんに向き直る。すると姉さんも顔を赤らめて僕の目を見た。まぁ……動けないのはあるけどね。

 

「あ〜あ……あたし様の天使もこれで封印か……本当に悔しいなぁ…………」

 

 僕は動けない姉さんの唇を奪った。

 

「んむぅ……」

 

 恍惚とした表情で姉さんの霊力は僕の体へと封印され、所持していた僕のペンダントが()()光った。

 

「僕のペンダントが……また光った? 母さんの託してくれたペンダントと同じ形の2人のペンダントはギアってのに変わるし、何が起こっているんだ?」 

 

とうとう〈灼爛殲鬼(カマエル)〉まで封印しちゃったか……でも私は諦めないよ? 絶対に彼女を……※※※をこの手で倒すまでは……

 

 未来の呟きに僕は気付けなかった。

 

「じゃあ姉さん……僕達は先に帰るよ? 今回の2人には苦労をかけたから労ってあげたいからね?」

 

 2人は凄い勢いで僕に抱きついて来た。

 

「嬉しいわ! 早く私達で愛しあいましょう! あぁ……家に帰るのが待ち遠しいわ!」

 

「言質取りましたよ! 早く行きましょう!」

 

てめぇらぁ! 修はあたし様のもんだぞおぉ!! 

 

 姉さんの叫びは虚しく木霊した。哀れだね姉さん。




姉の力を封印する事に成功した修に新たな危機が迫っていた……

次回〈それは…僕達にとって……〉

更新をお待ちください。

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この続編……メインヒロイン交代しちゃいます?

  • キャロル1択だよ!
  • せっかくだからヒロイン交代で
  • 前任者達も参戦!
  • 精霊達に押し倒されてしまえ!
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