彼女達は諦めない!    作:タク-F

25 / 30
お久しぶりデェス!Fate作品を無事に完結させられたのでこちらも再開します!

さて……本章からは〈あの2人〉が帰って来ます!それでは皆様本編へどうぞ!


五章 トラベラーサババ
再会の前に……


「修! そこに座りさい! 」

 

 朝から高崎家では大声が聞こえた。

 

「はぁ〜……なんだよ翼…………何があった?」

 

「いや……僕にもなんでここにあるのか……」

 

 修困惑する修だが、翼は強引に修からある物を奪い取り机の上に置いた。その正体は……

 

「正義を信じて、握り締めて」

 

 現在話題沸騰中の高校生アイドルである〈太陽 輝〉の初回限定版のCDだった。

 

「オイ修……コイツは一体どういう事だ? 太陽のCDはこの家には無かったはずだろ? 」

 

 クリスも端から見れば明らかに不機嫌な表情をして修に詰め寄るが……修自身も困惑していた。

 

「待ってよ翼! クリス姉さん! 僕だって……知らないよ! 朝郵便受けに入ってたんだよ! 」

 

「嘘が下手ですよ修さん? だって……昨(・)日(・)の(・)夜(・)ま(・)で(・)は(・)ポ(・)ス(・)ト(・)は(・)空(・)で(・)し(・)た(・)よ(・)?」

 

 更にその部屋には起床してきたセレナも合流してきて、状況はより修羅場へと発展する。

 

「セレナ! 誤解! 誤解だから! 僕だって……知らないんだよ! 今朝気づいたら入ってたんだよ! 」

 

 修が必死に弁解したが……女性陣は聞く耳を持たない状態だった。

 

「う〜ん……も(・)し(・)か(・)し(・)な(・)く(・)て(・)も(・)や(・)っ(・)ぱ(・)り(・)……偶然じゃないよね? 」

 

 そして朝の高崎家にしれっと混ざる未来に……誰もツッコミを入れないのも最早恒例となっていた。

 

「とりあえず修が浮気をしたのはわかったわ。だから……御仕置よ?」

 

「フガッ!? むがぁ!! 」

 

 翼が修の口内へと右手を突っ込み……そして……

 

パチンッ! 

 

 鳴ってはならない音が鳴り響いた。

 

「あぁぁぁぁぁ!!!! 痛い! 痛い! 痛い! なんで! なんでだよ翼! なんで……ホ(・)ッ(・)チ(・)キ(・)ス(・)な(・)ん(・)て(・)突(・)っ(・)込(・)ん(・)で(・)閉(・)じ(・)る(・)の(・)! 痛いよ! 酷すぎるよ! 」

 

 修は必死に怒りを訴えるが……当の翼には聞こえていなかった。

 

「浮気はだめと言ったはずよ? 次に太陽に現を抜かしたら……現実でも…………ね?」

 

「そうですねぇ……修さんには私達がいれば充分ですからねぇ……」

 

 セレナも肯定をする為……最早状況は混沌としていた。

 

「お前等……早く登校しないと遅刻するぞ?」

 

「「行くぞ(よ)修(君)! 」」

 

 そして修は翼と未来に引き摺られて今日も来禅高校へと登校する。余談だが、口内のホッチキスによる傷は、〈灼爛殲鬼(カマエル)〉の加護で治っている。

 

「とはいえ……翼の暴力が……日に日に増えてるような……」  

 

 修の脳内は比較的現実を認識していたが、防衛本能故か修自身の恋愛感情にはたどり着いていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜見守る前任者〜〜

 

「相変わらずの独占欲だよなぁ……彼女達は……」

 

「ククク……我が愛しき伴侶の士道よ……我と交わらぬか?」

 

「解説。耶倶矢は士道とのデートを望んでいます。まぁ……夕弦も望んでいますが……」

 

 天宮市のタワーで現在早朝にも関わらず……3人の男女が展望台で話し込んでいた。

 

「そう言えば……もうすぐ来禅は修学旅行だったな……」

 

「あ〜……そう言えばそうだな……」

 

「追想……確かこの辺りの時期だったかと……」

 

「DEMの動きが読めないからなぁ……一体どうなるやら……」

 

 士道の不安は……修達の試練を暗示していた。

 

「それともう1つ……素直な心で戦争(デート)を始めようぜ!」

 

〜〜見守る前任者(終)〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい! そういう訳で修学旅行は沖縄に決定しました! 来週からの出発なので必要な物は各自準備してくださいねぇ〜!」

 

「高崎! あたし達と班を組まない?」

 

「ナイスです創世!」

 

「アニメみたいな仲良し班ね!」

 

「後は平原と……翼……未来かな?」

 

「当たり前のようにカウントするんだな高崎。まぁ……異論ならないけど……」

 

「じゃあ決まりだな! 各自楽しもうぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜クリスside〜〜

 

『そうか……やはり天使の力は……』

 

「ああ……修に……いや、勇(・)に(・)封(・)印(・)さ(・)れ(・)た(・)よ(・)。代わりにイチイバルが手元へと返ってきた。オッサン……やっぱりコレは……」

 

『その件について詳しく話を聞きたい。勇君達の修学旅行中はこちらに出向いて来れないか?』

 

「しゃ〜ねぇか。じゃあ緒川さんと風見達に任せるかぁ〜!」  

 

『すまないな。しかし……今(・)の(・)フ(・)ラ(・)ク(・)シ(・)ナ(・)ス(・)は心配要らんぞ? 何せ……いや……コレ以上は無粋だな……』

 

「オッサン……詳しい話は出向いたら聞かせて貰うからな?」

 

 全く……修の修学旅行を写真に映せないのはキチぃなぁ……。後で未来と交渉するか……

 

〜〜クリスsideout〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜修学旅行当日〜〜

 

「はい! こちらが今回のカメラマンのエレンさんとジョンさんですよ〜! 」

 

「はじめましてエレンです。私達の仕事が皆様の素敵な思い出の一助となれば光栄です……」

 

「青春の1ページを素敵に彩らせて貰える事……とても嬉しく思いますよ? これからの旅行期間……よろしく頼みますね?」

 

 中々に好印象な2人だな。その雰囲気からはベテランの気配がするし……。

 

「男女の配慮もバッチリなのでたくさんの思い出を作ってくださいねぇ〜! 」

 

「男女別だから色々気を遣わせないのもありがたいよな。まぁ……男女比率がアレなウチの班だけど……」

 

「ははは……しかし……君達の班は美少女揃ですねぇ。まぁ……それも青春ですから……」

 

「おっ! ジョンさんわかるじゃん! 」

 

「ははは……凄いよね……平原のコミュ力は……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜凜祢side〜〜

 

「調! 今度はソーキそばを食べるデスよ! 沖縄のうまいもんマップを完成させるのデス! 」

 

「もう……切ちゃんったら……」

 

「ふふ……大丈夫だよ2人共。沖縄グルメは目を引く物がまだまだあるからね?」

 

「凜(・)祢(・)さ(・)ん(・)ありがとうデース! 」

 

「ありがとうございます。せっかくの旅行中に……」

 

「いいのいいの。だって……も(・)う(・)す(・)ぐ(・)こ(・)こ(・)に(・)来(・)る(・)筈(・)だ(・)か(・)ら(・)……」

 

 先日勇達と接触した少女……〈園神 凜祢〉は……現在〈暁 切歌〉と〈月読 調〉を連れて沖縄観光をしていた。後に到着する修達と……2人を引き合わせる為に……。

 

「まぁ……この2人が早くに見つかって良かったかな……。八舞の2人は……自由過ぎたけど……」

 

「凜祢さーん! 次行くデスよ〜! 」

 

「あっ! 今行くから〜!」

 

 まぁ……修君ならなんとかなるかな?

 

〜〜凜祢sideout〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜修side〜〜

 

「さぁて……じゃあ水族館でも……」

 

「修君! ショーを見ようよ! 」

 

「修! 大きな水槽で魚を見ましょう! 」

 

 現在の僕は翼と未来に両手を引っ張られながら水族館を回っている。ちなみに平原は創世達と4人で行きやがった。裏切り者め……

 

「わかったよ! まずはショーを見よう。その後で水槽をゆっくり見るから……」

 

「「約束(だ)よ! 」」

 

 こうして僕達はイルカショーを見た後に巨大な水槽で優雅に泳ぐ魚達を見て楽しんだ。そして日が暮れる頃……

 

「調! 次は何処に行くデスか! 」

 

「待ってね切ちゃん。凜祢さんに電話するから……」

 

 そこで快活な笑顔を見せる女の子と、物静かだけど……しっかりしてそうな女の子に出会った。

 

「ああ〜! 調! あの人デスよ! 」

 

「凜祢さんの言ってた人だ!」

 

 2人は僕の元に駆け寄るといきなり抱きついて来た! 

 

「修……どうしたのかしら?」

 

「浮気……? 浮気なの修君?」

 

 目が怖いよ2人共……。

 

「えっと……君達は……?」

 

「あたしの名前は暁 切歌デース! やっとお兄さんに会えたのデース!」

 

「月読 調。ずっと貴方を探していました……」

 

 2人は目に涙を浮かべて僕を見つめていた。一体……何がどうなっているんだ? 

 

「未来……話があるわ?」

 

「奇遇ですね翼さん。私達の見間違いじゃあなさそうですね……」

 

「えっと……なんで……僕に?」

 

「運命デス! 」

 

「貴方と私達は前世で再会する約束をきっとしています。だから……この胸の高鳴りはとまらないんです!」

 

「ねぇ……2人共……? 貴女達は一体何者なの?」

 

「泥棒猫なら……殺すわよ? 」

 

「調……この人達物騒デスよ?」

 

「きっとお兄さん……危険な目に遭ってるよね? 私達が……絶対に守ってあげるからね?」

 

「なんで……こんな事に……」

 

 僕の沖縄修学旅行は……間違い無くトラブルに巻き込まれたな……。

 

〜〜修sideout〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜凜祢side〜〜

 

「ふぅ……やっと出(・)会(・)っ(・)て(・)く(・)れ(・)た(・)ね(・)。後……4人かな。いや……奏さんも加えて5人だね。そして……※※※ちゃんの記憶を……蘇らせるには……」

 

 修君が本(・)当(・)の(・)記(・)憶(・)を取り戻す為に接触が必要な人物は後5人。だけど……力を取り戻すなら……後7人の封印が必要だけど……

 

「フィーネはとにかく……サンジェルマンがなぁ……」

 

 虎視眈々と修君との接触の機会を伺う筈だけど……

 

「能力が能力だからなぁ……」

 

 私の不安は……まだまだ続きそうだね……  

 

「勇(・)君(・)……必ず記憶を取り戻させてあげるからね……。それが……私(・)と(・)※(・)※(・)※(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)の(・)1(・)番(・)の(・)目(・)的(・)で約束だから……」

 

 私の呟きは……風に吹かれてかすれてしまった。




ちなみに凜祢さんは要所で再登場していただく予定です。

さぁ……ザババの2人の今後を是非見守ってください!



よろしければ感想・高評価・お気に入り登録・メッセージ等お気軽にお願いします!

この続編……メインヒロイン交代しちゃいます?

  • キャロル1択だよ!
  • せっかくだからヒロイン交代で
  • 前任者達も参戦!
  • 精霊達に押し倒されてしまえ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。