切歌ちゃんと調ちゃんはあの後無事に封印する事に成功した。そして緒川さんの交渉により、今回僕達フラクシナスを襲撃した空中艦〈アルバテル〉の艦長〈バディントン〉さんと、魔術師のメイザースさん、そしてDr.ウェルを見逃す事にした。
「しかし……まさかただで返すとは思いませんでしたよ? てっきり捕虜にする等あったでしょうに……」
メイザースさんの言葉通り、
「今回の2人の精霊……そちらの識別記号でベルセルクの活動情報を提供しましょう。もちろん……
「そうですね。
「聡明な判断に感謝します」
緒川さんとメイザースさんは形式的とはいえ停戦を確約した。とりあえずあとは……
「修学旅行を楽しむのですよね? ええ……
メイザースさんとウェルがカメラを構えてようやく気づいた。
「エレンさんと……ジョンさん!?」
「はい。まぁ……今回の貴方方の修学旅行に同行する表向きの職業ですが、受けた依頼は果たすつもりなのでご安心を。その為の対価は先程いただきましたよ?」
なるほど……。緒川さん……凄いな。
「これぐらいは僕達のやるべき事ですから。もちろん……修君の頑張りを嬉しく思いますよ?」
「ありがとうございます緒川さん! 行こうよ翼! 切歌ちゃん! 調ちゃん!」
「はいデス! 夏の思い出を作るデース! 」
「沖縄の美味しいモノ……お兄ちゃんと……」
「沖縄の伝統文化は素晴らしいわよ? せっかくだから観光もするわよ!」
「じゃあ……安藤達とも合流しようか!」
僕達は他の班員との合流を決めた。
「行くよ高崎〜!」
「いや……安藤……元気過ぎるよ……」
「それが創世だから……」
「まっ……こういうのも悪く無いだろ?」
「とはいえ……あたし達の要望ばかり通してるけど、あんた達は大丈夫なの?」
「班員を放っておいた以上は当然の報いだと思ってるからね。荷物持ちだろうがボディガードだろうが頑張るよ?」
本当に安藤達に申し訳なさ過ぎるからね……。
「それが修さんの誠実なところでしたわね。まぁ……今回は自業自得かもしれませんが……」
おぉぅ……詩織にこう言われるあたり本当に今回はまずいかも……
「それに……切歌ちゃんと調ちゃんまで戻って来たし……」
「未来?」
「ううん! 何でも無いよ!」
それなら良いけど……
「せーんぱ〜い! あたしとお土産買おうデース! 」
「お兄ちゃんとの思い出は一生のお宝だよ! 」
「それに……
「とても楽しい
「ッ! 2人共! 」
その耳打ちに僕は顔を真っ赤にさせてしまった!
「調……これは脈アリというやつデスね! 」
「油断大敵だよ切ちゃん。勇さんは筋金入りの堅物だから……」
2人の囁きに謎の恐怖をしたが、今の2人だけのやり取りも聞こえ無かったがとても嫌な予感しかしない。
「もちろん私もいつでも構わないわよ? 」
「いつでも襲ってくれて良いよ? だって修君を愛してるから……」
『あたし様も待ってるからな? 男らしく婿に来いよ?』
なんで皆僕の将来を縛るの? 昔の僕は一体何をしたんだよ……。
「みんな〜! 早く来ないと置いてくよ〜! 」
「早く来てくださ〜い! 」
「アニメじゃないんだから〜! 」
「逸れても知らねぇぞ〜! 」
ヤバい!
「行くよ皆! せっかくの班行動だから!」
「しかたないわね。学生だもの……」
「翼さんが修君と……でも負けないから!」
「調! あたし達もくっつくデース! 」
「うん! 一杯甘えるよ切ちゃん!」
この修学旅行以降……切歌ちゃんと調ちゃんが、実質的に僕の新しい同居人になるんだよね……。(本当は隣のマンションだけど……)
「エレン……愛とは素晴らしいですねぇ……」
「ええ……。これが精霊の力の源なのでしょうね。ウェル……
「ええ。
そんな僕は2人の会話には気づいていなかった。
「ただいま〜! って……言っても監視されてたから実感わかない「おかえりなさい修さん! 」うん。ただいまセレナ……」
そうだった。セレナがいたよね……。
「来禅での生活はどう?」
「はい! とても楽しいです! 」
それは良かった。
「セレナ……久しぶり。
「セレナ! 久しぶりデース! 」
え……? 切歌ちゃんと調ちゃんは……セレナを
「これは……一体?」
「あぁ……そうだよな。修の反応は当然だよな。じゃあやっぱり……ピ〜ンポ〜ン! こんな時間に誰だ?」
現在の僕達は修学旅行から帰って来たので、時計は20時を過ぎている。こんな時間に一体誰が?
「とりあえず僕が出てくるね? 宅配便かもしれないし……」
「あ〜……頼むわ。とりあえずコイツ等に色々教えるから……」
姉さんと僕はひとまず役割分担をして、僕が来客の対応をする為に玄関へと向かい……その扉を開けた。
「はいは〜い! どちら……さ……ま……」
僕は扉の先にいた人物に絶句した。何故ならばその人物は……突然僕に抱きついてこう言ったからだ。
「見つけたよ! 私のお日様! もう絶対にこの手は離さないから!」
「え……? なん……で……?」
僕は動揺のあまり言葉を失っていた。だって彼女は……
「ねえ修くん! 私の送ったCD……もう聞いてくれたかな! 」
だって……
「
栄部西高校に在学する現役学生アイドル……太陽 輝ちゃんだからだ。その明るい笑顔で……たくさんのファンを魅了した……期待のアイドルの……。
「あ……ごめんね修君。私の本名はね……立花 響って……言うの。太陽は私の芸名だから。でも……修君が望むなら太陽でも響でも……好きな呼び方をしてくれていいよ!」
僕の手をとる太陽……いや、立花さんは
「修〜! 対応にいつまで時間をかけてるんだよ〜! 後輩共が痺れを切ら……す……ぞ……」
姉さんが僕を呼びに玄関に来て太陽ちゃんを見た時に言葉を詰まらせた。
「オイ……なんでテメェがこの家に来てるんだよ……。
「あり? クリスちゃん?
姉さんは……なんで太陽ちゃんの本名を……
「とりあえず要件を言え。今の修は修学旅行帰りだ。日を改めろ……」
「あ〜……修君が私に
「残念だが響のやる事は
「心外だよクリスちゃ〜ん。私だって……たくさん努力したんだよ?」
「識ってるさ。響の出したシングルの数は、
姉さんは僕に……
「まぁ……私の用事は1つだけだよ? 修君……
え……? 立花さんは……何を……?
「今……なんて……」
「も〜……鈍いなぁ修君は! じゃあしょうがないから端的に言うね?
そう言って立花さんが取り出したのは……まぎれもなく
「返事はまた別の日に聞くから……今日はこれで帰るね?」
そう言って立花さんは帰っていった。
「何が……起こって……いるんだ?」
僕の呟きに答えられる人物は……
ビッキー現る!そして今まで出していたシングルは修の家に送りつけられていた!?しかも婚姻届……これは真○ちゃんだよ!
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この続編……メインヒロイン交代しちゃいます?
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キャロル1択だよ!
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せっかくだからヒロイン交代で
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前任者達も参戦!
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精霊達に押し倒されてしまえ!