アーマード・コア ~鴉の証~ (ver2.0) 作:ダイヤモンド傭兵
後に、『国家解体戦争』と呼ばれる戦争の10年前···
もう誰もいない···人が滅んだ巨大な地下施設が、人知れずあった···そこは『レイヤード』と呼ばれ、かつて起きた『大破壊』の後に生き残った人類が作り上げた地下施設の1つだった···
レイヤードは複数あり、それぞれに管理AIが備え付けられ、そこに住む人々を監視し、導いていた。
そして、"人類の力"を体現する者が現れるとレイヤードに住む人類に向けてテストを行った。そのテストの結果、このレイヤードの人類は滅んだ。
しかし、テストに合格し、外へ出た人類に対しても、別のAIがテストを課した···
その結果、AI達は全て破壊された···この最後のレイヤードを残して···
また、このレイヤードにはいくつかのAIのバックアップデータが転送されており、その後は人類に未来を任せるため機能停止していた···
そして国家解体戦争の10年前、再び起動したAI達は今の人類がどうなっているかを確かめるため、アーマードコア(通称:AC)『ナインボール』を地上に解き放った···
解き放たれたナインボールは4機。それぞれが別々の場所へ飛び立った···
するとそのうちの1機は、戦闘が起きている小さな町を発見した···
ナインボールは遠目で様子を見てみる。
どうやら、町の統治者とレジスタンス組織の戦闘のようだ···
見れば、過去にはないMTもいる。
ナインボールは、新しい時代の機体を試すため、戦闘に介入した···
戦闘が起きているこの町に、1人の赤子がいた···
まだ1才になったばかりであり、建物の廊下を這いつくばっていた···
周りに家族らしき人影はおらず、その顔には涙の後が残っている。
数分前──
父親「くそっ!あいつらおっぱじめやがったぞ!」
母親「逃げなきゃ!···この子はどうしましょ?」
父親「ガキはまたつくればいい!とにかく行くぞ!」
母親「そうね·····そういうことだからごめんね」
両親は荷物を持って走り去ってしまう···
それを見て、赤子は悟った···捨てられたのだと。
赤子はあらんかぎりの声で泣いた。泣けばきっと戻ってきてくれると信じて···
だが、両親は戻ってこず、捨てられなくない一心で這っていった···
赤子がようやく外に出た時、赤子の元に迫るMTがいた。鳥のような脚部のMTに乗るパイロットは赤子に気付く様子はなく、直進してきた。
そして赤子に迫ってきたその時···
赤子は見た···
MTにエネルギー弾が命中し、MTが怯む。怯える自分の真上を飛び越し、MTをレーザーブレードで切り裂く···赤と黒の巨人を···
ナインボールは全ての敵機を撃破した後、レイヤードに戻ろうとしたが、微弱な生体反応を感知し、確認してみる。
1人の赤子が機体の足にしがみついていた···
他の人間は全て死んでいる中、この赤子は生きていたのだ。
少しの思考の後、ナインボールはそっと赤子を手に取り、レイヤードへと連れ帰った···
読んでくださり、ありがとうございます!
初めてのver2.0でしたが、いかがだったでしょうか?
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●大破壊
数百年前に起こった、過去の歴史が残らない程の徹底的な破壊。
その真実を知るのは管理AI達のみ。
●アーマード·コア
通称AC。10m程の大きさで、様々なパーツを組み換える事ができる汎用人型兵器。既存の兵器を大きく上回る性能を持つ。
●MT
マッスルトレーサーの略。ACの元となった機械であり、作業用や兵器用といった豊富なバリエーションがある。
●ナインボール
赤と黒のカラーリングで、黒い玉に黄色の9の数字が描かれたエンブレムをつけている中量2脚。
武装は右手にパルスライフル、左腕にレーザーブレード、右背部にレーザーキャノン、左背部に小型ミサイルを装備。
レイヤードのAIが『行き過ぎた行為を行う者の排除』を目的としたAC。中にはパイロットはおらず、AIが操作している。
(見た目と性能はACMOAのもの)
●中量2脚
装甲や積載量、スピードなどのバランスが良く扱いやすい脚部。
●パルスライフル
小型のエネルギー弾を発射する武器。
●レーザーブレード
腕に装備する格闘武器。
●レーザーキャノン
強力なレーザーを発射する武器。
使用時には構えの姿勢をとる必要がある。
●小型ミサイル
小型のミサイルを発射する武器。