アーマード・コア ~鴉の証~ (ver2.0) 作:ダイヤモンド傭兵
依頼主:キサラギ
目標:輸送基地の奪還
作戦開始時刻:16:00
報酬:24000c
我が社の輸送基地がミラージュの者に占拠されてしまった。その奪還を頼みたい。
敵戦力は主にMTで、幸いにもACの姿は確認されていない。
内通者はこちらで現在調査中だ。
·····まったく、娘の誕生日が近いのに(ボソッ)
翔「···なんか、しし私情はさんでないかな?」
ラナ「···気にするな、行くぞ」
スタインとの1件の後、翔は依頼を順調にこなしていっていた。
そして今回のミッションは新しく購入した『大型ロケット』をグレネードキャノンの変わりに装備して向かうことにした。
作戦エリアは雨が降っていた。機体を投下させたが、敵機らしき反応はない···
翔「敵が、いない···?」
ラナ《まて、不明な反応だ···あれは!?》
雨が降る輸送基地の奥から、何かが歩いてきた···
所々青く光る部位のある、ACよりも明らかに大きい灰色とオレンジのカラーリングの人型の機体···
その両腕の先からは青く長いレーザーブレードが出ており、当たった雨粒が即座に蒸発している。
翔「AC?えっと···中量二脚かな?けどACにしちゃ大きいし、形もACとは違うような···」
ラナ《あれはACじゃない···よりによってパルヴァライザーか···来るぞ!》
ラナがパルヴァライザーと呼んだ謎の機体はノーネイム目掛けてブースターを吹かして高速で向かってくる。
翔「速いっ!」
ノーネイムはライフルを連射しつつ下がる。そしてある程度下がるとパルヴァライザーは動きを止めて膝立ちの姿勢になる。すると背中の突起のような物が前方にせりだし、そこから青いレーザーが連続で発射された。
空中を飛びながら回避し、ミサイルを連続発射する。すると全弾命中した。
しかし怯む様子もなく立ち上がったパルヴァライザーは再び接近してくる。
ラナ《奴は自律兵器だ、遠慮なくやれ!》
しかしノーネイムはレーザーブレードを構えて動きを止めた。そしてパルヴァライザーが両腕をクロスさせて振り上げた瞬間、レーザーブレードを左から右へと払い、パルヴァライザーの右腕を切り落とす。それと同時に旋回しながら背後へ回り、背中に大型ロケットを撃ち込む。
パルヴァライザーは振り向きざまに膝立ちになり、レーザーを連射してくる。至近距離だったため、ノーネイムは1発受けてしまうも他はギリギリで回避しつつミサイルを撃ち込んでいく。
パルヴァライザーは再びレーザーブレードを振り上げるが、ノーネイムは大型ロケットを撃ち込んで振り下ろす軌道を逸らさせる。ノーネイムはその隙を突いてムラクモでパルヴァライザーの胴体を深く斬りつける。
するとパルヴァライザーはガクガクと震え始め、爆散した。
翔「なんだったんだ···あれは···」
帰宅後、翔はラナからパルヴァライザーの事を聞いた。
ラナ「パルヴァライザーは戦闘を繰り返すことでそのデータを蓄積し、永久に成長し続ける兵器だ。そしてその統括機構が破壊されるまで何度でも再構築と進化を続け、止まることはない。だがあれはその統括機構ごと封印されてたはずだ···」
翔「誰かが、復活させたってこと?」
ハスラー「その事だが···最近ミラージュの研究員がその統括機構のある立ち入り禁止区域に侵入していたそうだ」
翔「てことはその人が···」
ハスラーが無言で頷く。
翔「それじゃ···放っておけばレイヤードが大変なことに···」
翔は俯いて少し無言になったが、唐突に顔を上げる。
パル「翔?」
翔「そそうだ···父さん、僕と一緒にパルヴァライザーを撃破しに行こう!」
ハスラー「急に何を言い出す?」
翔「僕はパルヴァライザーを止めたい、けれど僕だけじゃ無理だ。だから父さんにも来てほしいんだ」
ハスラー「仕事でないなら行かん」
翔「なら僕が父さんに依頼する···もちろん、輸送機を操縦する母さんにも!」
ラナ「ほう、言うようになったな···良いだろう。明日の朝、すぐに統括機構『インターネサイン』へ向かう。だから今日は休め」
こうして、翔はレイヴン試験以来の大きな選択をするのだった···
読んでくださり、ありがとうございます!
遂にパルヴァライザーも出てきました。さて、今後はどうなりますかね···
●パルヴァライザー
インターネサインにより産み出された戦闘兵器。"基本的には"自律稼働しており、戦闘を繰り返すことでデータを蓄積し、撃破される度に機体を進化させていく。
ちなみに、名前は『粉砕する者』という意味。
●大型ロケット
無誘導ロケット中でも大型で火力の高いタイプ。