アーマード・コア ~鴉の証~ (ver2.0)   作:ダイヤモンド傭兵

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パルヴァライザーと交戦した翔は次なる被害を止めるため、ハスラーと共にインターネサインの元に向かう。

そこで翔が見たものとは···?


第9話 粉砕された心(ver2.0)

翔は今回も機動戦になると予想し、グレネードキャノンの代わりに大型ロケットを搭載し、車両型輸送機に乗り込んだ。

 

目的地に着くと、ノーネイムとナインボールは車両型輸送機から降り、専用のエレベーターの前に来る。

エレベーターの扉をラナがハッキングし、エレベーターが起動する。

 

翔「母さん、行ってきます!」

 

 

 

 

 

エレベーターが降り、インターネサインのある階層に付いた。そこは多くの柱が立ち並ぶ空間だった。

 

翔「4.5階層って、都市伝説で聞いてたけど、こんなところだったんだ···」

 

ハスラー《来たぞ》

 

上からゆっくりと浮遊してきたのはパルヴァライザーだった···前回とは脚部が違い、フロート型のようになっている。

 

ハスラー《ここは任せろ、お前はインターネサインを破壊しに行け》

 

翔「わかった···死なないで、父さん!」

 

ハスラー《俺が死ぬわけがない···》

 

翔は先へ進み、長い通路を抜けると、大きな空間に辿り着いた。その奥には巨大な1本の柱があった。

あれがインターネサインだと思いライフルを撃つが、透明な隔壁によって守られてしまう。

 

???《良い勘ね、あれがインターネサインだって気づくなんて···》

 

翔「この声···まさか、パル姉!?」

 

パル《そうよ···けど私は、本当はパルじゃないの···私はパルヴァライザーであり、インターネサインよ》

 

上からゆっくりと浮遊しながら降りてきたのは、さっきのとは違うパルヴァライザーだった···

 

翔「そんな···」

 

パル《驚いた?これが私よ···今なら人造人間の肉体も乗ってるから、バックアップなんて残さずに殺せるわよ?それに、私の破壊はインターネサインに直結してるから、インターネサインを止めたかったら私を殺しなさい》

 

翔「僕は···僕は···」

 

パル《翔が来ないなら、私から行くわ》

 

パルヴァライザーはレーザーブレードを構えてノーネイムに接近するがノーネイムは後退して回避し、距離をとる。

 

パル《もしなんだったら逃げても良いのよ?その代わり父さんと母さん、それから他の人間も皆殺しにするけどね》

 

翔「そんな···」

 

パル《それが嫌なら私を殺しなさい》

 

迷った末、翔はライフルを構えた···

 

パル《ようやく覚悟を決めたようね···っ!?》

 

覚悟を持った翔の乗るノーネイムが、不思議と"あの時"に対峙したACと重なった···パルヴァライザーが唯一勝てなかった、あのレイブンに···

パルはあの時の事を···"あのレイブン"に負けた瞬間を思い出し、レーザーブレードを構えた。

 

パル《私も、乗り越えなきゃいけないみたいね·····消えろイレギュラァァァァァァァ!》

 

パルヴァライザーは一気に距離を詰めるが、ライフルではなく大型ロケットを撃ち込まれる。それでも突進し、ブレードは振るう。ノーネイムは引きながらライフルやミサイルを連射し、時にロケットを撃ち込む。

すると今度はパルヴァライザーが赤いバリアを張り、攻撃を防いだ。

 

翔「バリア!?」

 

そしてそのバリアが細いレーザーとなって全方向に連続で発射される。発射数があまりに多く、数発くらってしまう。

更に、空中を高速移動しながら機体各所の突起にエネルギーを溜め、追尾するエネルギー弾を発射してくる。

ノーネイムの胴体に2発当たってしまい、ノーネイムは怯む。その瞬間にブレード光波を飛ばすが、これはギリギリで回避される。

 

翔「うおおおおおおおおおっ!」

 

何を思ったか、翔はライフルを投げ捨て、ノーネイムをパルヴァライザーに向けて突撃させた。そしてパルヴァライザーに掴みかかり、そのまま床に押し倒した。

 

パル《何をっ!?》

 

翔「やっぱり···ダメだよぉっ!こんなの···僕にはいくらなんでも無理だよぉっ!」

 

翔は泣いている···泣きながら叫ぶ。

 

翔「ずっと一緒に暮らしてきたじゃんか!」

 

パル《あれは翔達を欺くための演技よ!》

 

翔「嘘でも嬉しかったんだよ···それに、嘘だったらなんで苦しそうななんだよ!?」

 

パル《なんっ···!え?》

 

なぜか、パルの目には涙が出ていた···

 

こちらが全て嘘でも、演技でも···翔は純粋な笑顔を、真剣な眼差しを向けてきた···翔の行動は全て、偽りはない···

パル···インターネサインは地上を監視するAIであり、憎まれ役を担っていつづけ、魂などない···けれど、翔は嘘だと知ってもこうして家族として···"パル"として見てくれた···

 

そしてその過程で獲得した"ナニカ"が、パルに涙を流させていた。

パルは顔を手で覆い、泣きだす。

 

パル《翔···ずるいよ···》

 

翔「えっ!?ななんで?僕なんか、ずるいことししたの!?」

 

パルは思わず笑みがこぼれる···

 

パル《もう、どうでも良くなっちゃった···ごめんね、翔···》

 

翔「全然いいよ···帰ろう。帰ったら、2人して母さんに怒られよう」

 

パル「そうね···」

 

翔は、パルをノーネイムのコックピットに乗せ、そのまま帰還した···

 

パル(翔、あなたは私の"意味"を壊した···パルヴァライザーね···)

 

 

 

 

 

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

パルの正体がパルヴァライザーっこと知ってた人ってどのくらいいるんですかね?良かったら感想などで教えてください!

●今回のパルヴァライザー
ACLRのパルヴァライザールートのラスボスであり、飛行型とも呼ばれる。
原作ではとあるルートの2脚型は某隊長が乗っていた(?)ので許可のある人物であれば乗れる設定にしました。
ちなみに今回、ムラクモは1度も使ってませんでした。
ムラクモ「解せぬ···」

●ブレード光波
レーザーブレードを振ることで発射できる遠距離攻撃。ブレードの形に飛んでいく。
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