アーマード・コア ~鴉の証~ (ver2.0)   作:ダイヤモンド傭兵

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最下層へと向かった翔に知らされる真実···
そしてレイヤードの意味···

この戦いの末に、何があるのか···



レイヤード編、最終回です。


第11話 家族(ver2.0)

推奨BGM 『9』

 

 

ノーネイムとセラフは向かい合い、同時に武器を構える。ノーネイムは右手のライフルを、セラフは右腕のレーザーキャノンを。

するといきなりレーザーキャノンを発射するセラフ。ノーネイムは間一髪で避け、そのまま戦闘が始まる。

ノーネイムはライフルを連射しつつ距離をとり、ミサイルを発射する。

しかしいとも容易く回避されてしまう。

更にブレード光波を使ってきたが、それはなんとか回避してもそれに混ぜられた左腕のチェーンガンの連射で瞬く間に装甲が破壊されていく。

更に、飛行形態に変形し、高スピードで飛行しながら垂直ミサイルを発射する。

ノーネイムがミサイルを撃ち落とした瞬間に飛行形態のまま突進する。

 

しかしなんとかノーネイムはセラフの関節部分を狙ってライフルを撃ち、動きをわずかに鈍らせる。

するとセラフは人型形態で突進し、レーザーブレードでの鍔迫り合いとなった。

 

セラフ《お前は何のために戦う?何のために命を懸ける?》

 

翔「僕は···家族と困ってる人達のためだ!」

 

ノーネイムは至近距離からミサイルを発射する。しかし胴体に1発当たるだけだった。

すると今度はノーネイムがセラフの足元に向かってグレネードキャノンを発射する。

そして、その爆炎の中からノーネイムは突進し、ムラクモを横薙ぎに振り、それでセラフの左腕を切断した。

 

セラフは距離を離す。

 

セラフ《今のは良かったぞ···だがこれで終わりだ》

 

セラフはブレード光波を放つ。ノーネイムはそれに合わせてセラフ目掛けて飛び上がる。

 

セラフ《想定の範囲内だ》

 

セラフは再びブレード光波を放つ。ブレード光波はネノーネイムの両足を切断したが、それと同時にネームレスは空中でグレネードキャノンを構え、発射する。

 

姿勢制御が全くできない状態でのグレネードキャノンの反動によりノーネイムは空中で勢いよく回転する。

そして放たれたグレネードキャノンの砲弾はセラフの胸部分に直撃し、セラフは仰向けに倒れこむ。ノーネイムはセラフの近くにうつ伏せに落ちる。

 

セラフ《なるほど···足掻いたな···だが···》

 

セラフがチェーンガンを向けるが、ノーネイムはそこにライフルを連射する。セラフのチェーンガンが破壊されたと同時にノーネイムのライフルは弾切れを起こす。

 

すると、ノーネイムのコックピットが開き、翔が出てくる。

 

翔はふらつきながらもセラフの方へと歩く。

 

翔「ありがとう」

 

翔はセラフに向かって頭を下げる。

 

翔「計画があったからっていっても僕のために色々してくれて、ありがとう!」

 

セラフ《何を言っている?》

 

翔「僕は···僕達は、家族だよ!人類の再生とか、ドミナントとか···父さんと母さんが1人2役だったり···でも、そそそんなの関係ないよ!」

 

セラフ《お前···》

 

翔「ねぇ、母さん、父さん···う~ん···どっちで呼べば···セラフ!ねぇ、"僕"を見てよ!計画の一部とかじゃなくて、僕自身を見てよ!」

 

翔の目はセラフの目に向けられており、その目は潤んでいた。

 

翔「あと、もしかして···僕が赤ちゃんの頃に、僕を助けてくれたのって、セラフ?」

 

セラフ《···そうだ。あの時、町で唯一生き残ったお前を拾い、計画の一部として···っ!》

 

翔はセラフに抱き付いた。

 

翔「やっぱり!···やっぱりセラフだったんだ!僕の···僕のヒーローはセラフだったんだ!···ありがとう!ありがとう!」

 

翔は涙を流しながら抱き付いている。

 

翔「セラフのおかげで、僕は今、生きてるんだ···本当に、本当にありがとう!」

 

翔のセラフを見上げる。

 

翔「帰ろう?僕達の家に···って、実質このレイヤードが僕達の家になるのかな?···とにかく、帰ろうよ!」

 

すると、翔は疲労で倒れ、眠ってしまった···

 

セラフ《本当に···愚か者だな。人類の中でも、特に···》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔が目を覚ますと、自室のベッドの上だった。ベッドの脇を見るとパルが寄りかかって寝ている。

 

翔「···パル?」

 

パル「ん?···翔!」

 

パルは翔に抱き付いた。

 

パル「お帰り!翔!」

 

翔「えっと···僕ってあの時疲れて寝ちゃって···それから···」

 

部屋のドアが開く。

 

ハスラー「おい、夕飯だ。早く来い」

 

二人がリビングに来ると、カレーが人数分置かれていた。

 

翔「え···父さん?母さん?」

 

ラナ「何をしている?早く座れ」

 

ハスラー「俺達は"家族"なのだろう?」

 

翔「っ!···うん!」

 

翔には、本当の"意味"で、家族ができた···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイヤード編、完。

 

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

これでレイヤード編は終わりです!戦いの末に翔が手に入れたものは"家族"でした。
どうだったでしょうか?ぜひ感想お待ちしています!

●セラフ
正確には『ナインボール·セラフ』であり、ACMOA及びこの小説のレイヤード編のラスボス。
本来はナインボールでも撃破できないイレギュラーを排除するための最終兵器である。
火力や体力はかなり高く、飛行形態ではキチガイじみたスピードを出す。
しかも、ACMOAの頃では弱点だったミサイルも、この小説では既に克服したという設定です。
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