アーマード・コア ~鴉の証~ (ver2.0)   作:ダイヤモンド傭兵

39 / 80
カーパルスにて最高クラスのリンクス達が全滅した今、残された者達はどう動くのか···


※今回もアプデ前より大幅な変更がありますので、ご注意ください。


第29話 残された者達(ver2.0)

カーパルスにて、最高クラスのリンクス達が全滅した事はレイヤードにいるリンクス達にもすぐに知れ渡った。

 

メルツェル「覚悟はしていたが···」

 

ジュリアス「ジェラルド···」

 

ダン「エーアスト···あいつ···」

 

翔「······行かなきゃ!」

 

翔はふらふらとガレージに向かおうとするが、ラナが立ち塞がる。

 

ラナ「待て翔、今行っても勝てるわけがない」

 

翔「勝ち負けじゃないよ!」

 

ラナは翔の肩に手を置き、翔の目線と同じ所に顔を近づける。

 

ラナ「それでも行くな!今のあいつに話し合いなどできない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メルツェルは翔以外のリンクス達を集めた。

 

メルツェル「今の翔にエーアストと戦わせるにはいかない。それは皆理解してるか?」

 

カニス「今のあいつに行かせたら、発狂まっしぐらだ」

 

有澤「同感だ···しかし、我々だけでやつを倒せるか···」

 

レナ「先輩に···殺させるわけにはいかない!」

 

メイ「ソルディオスを投入しても難しいわね···でも···」

 

エイ「私の弾幕···効きません、よね···」

 

ジュリアス「ジェラルドの仇だ。必ず私がとる!」

 

ジュリアスは拳を握り締めている。

 

王小龍「フム···リリウムの仇はとらねばな」

 

王小龍は落ち着いた雰囲気だが、内心では怒りが沸騰している。

 

真改「·····」

 

ダン「行くしかないだろ···」

 

ダンは立ち上がる。

 

カニス「ダン···」

 

ダン「今俺らが行かなくてどうする!?今こうしてる間にも、どんどん殺されてくんだぞ!エーアストにだって、何か理由があるはずだ···けれど、これ以上殺させないためにも行くべきだ!」

 

ダンの言葉に、その場の皆が頷く···

 

メルツェル「"答え"は決まったようだな···準備ができ次第、出撃しよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃翔はラナに自室に誘導された後、軟禁されていた。

 

翔「なんで行っちゃダメなんだ!?僕が行かなくてどうするんだ!?」

 

ラナ「これは決定事項だ···解ってくれ···」

 

ラナは本心では翔を出撃させたいが、今の翔ではエーアストに勝てるはずがないと解っているため、歯を食い縛る。

 

翔「決定事項がなんだよ!」

 

翔は何度もドアを叩く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雨が降っている街···そこはかつて『開発都市グリフォン』と呼ばれていた街だった···

 

そこに、空を見上げる黒と金のカラーリングのネクストがいた···既に他のリンクス達は全て撃破され、1人となったネクスト『ストレイド(迷いし者)』は空を見上げていた。

それを囲むように9機のネクストが降り立つ。

 

エーアスト《遅かったな···言葉はいらないか?》

 

エーアストの表情にはどこか寂しげな雰囲気が感じられるが、無言で戦闘が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

その頃、翔はドアを破ってガレージに向かう。

 

翔「え?·····これって···」

 

翔のネクストであるコルヴィスの左腕には、普段のレーザーブレードではなく、真改の乗る『スプリットムーン』の右腕につけられていた大型レーザーブレード『07-MOONLIGHT』がつけられていた。

 

ラナ「まったく···お前が出撃する時に見せるつもりだったが···これを読め」

 

翔はこの時代には珍しい手紙を手渡された。それには、達筆な筆であることが綴られていた···

 

『翔殿へ···この手紙を貴殿が読んでいる時はおそらく拙者らは死んでいるだろう。拙者には解る···この戦、負けると···』

 

 

 

ヴァオーの乗る『グレディッツァ』は最も動きが遅いため、ストレイドはグレディッツァに狙いを定める。グレディッツァはガトリングキャノンを連射しメルツェルの乗る『オープニング』やメイの乗る『メリーゲート』による援護をストレイドは躱しながら接近する。

グレディッツァはストレイドにバズーカを向けるが、ストレイドはショットガンでバズーカを破壊し、至近距離からレールキャノンでグレディッツァのコクピットを撃ち抜く。

 

その背後からセレブリティ·アッシュがレーザーブレードを横薙ぎに振るが回避され、メイの乗る『メリーゲート』の垂直ミサイルがストレイドに降り注ぐが、ストレイドはその全てを回避してセレブリティ·アッシュに接近し、ストレイドとセレブリティ·アッシュはレーザーブレードで近接戦になる。

しかし実力はエーアストの方が圧倒的に上であるため、セレブリティ·アッシュはすぐに押されてしまうが、ストリクス·クアドロの狙撃やサベージビーストのレーザーライフルによる援護射撃によりストレイドとセレブリティ·アッシュは距離を話す。

 

ダン《エーアスト、もうやめろよ!なんでこんなことすんだよ!?》

 

エーアスト「·····」

 

ダン《だんまりかよ···だったら、俺も覚悟を決める!》

 

セレブリティ·アッシュはストレイドの正面から向き合い、ライフルを向ける。その姿はまるでダンが求めていたヒーローそのものだった。

セレブリティ·アッシュは援護を受けながらライフルを連射しつつストレイドに接近するが、ストレイドはセレブリティ·アッシュの胴体にショットガンを近距離から当てて怯ませ、側面に回り込みつつオープニングの大型ミサイルをショットガンで破壊し、セレブリティ·アッシュが振り向く前にストレイドは背後に回り込み、レーザーブレードでコクピットを貫く。

 

 

 

『しかし気を落とすこと無かれ。拙者らが負けようとも、エーアストはその時には消耗し、貴殿とほぼ対等な条件となろう』

 

 

 

 

セレブリティ·アッシュの爆発による爆煙から飛び出たストレイドはメリーゲートのコクピットをレーザーブレードで貫き、背後をとろうとしたサベージビーストを振り向きざまに下から斬り上げる。

更に、狙撃位置をストレイドに気づかれたストリクス·クアドロにストレイドが向かうが、その前にオープニングと有澤が立ち塞がり、エイの乗る『ヴェーロノーク』が上空から大量のASミサイルを発射する。

 

その隙にストリクス·クアドロは別の狙撃ポイントへ移動する。

オープニングが放ったグレネードキャノンの砲弾をストレイドはレールキャノンで撃ち抜くという神技的なことをし、再びヴェーロノークから放たれたASミサイルをフレアで凌ぎつつオープニングに接近し、オープニングを蹴り飛ばすと同時にQTで方向転換し再装填されたレールキャノンでストレイドを狙っているストリクス·クアドロのコクピットを撃ち抜く。

 

 

 

『だが···それでも勝算は危うい。そのため、拙者の盟友『アンジェ』から受け継いだ『月光』を、貴殿に託す···あれはいくつかのパーツを交換することで反対の腕にもつけられる故、安心して振るえ』

 

 

 

オープニングが壁際に追い込まれてレーザーブレードでコクピットを貫かれ、ストレイドは雷電の方を向く。雷電はストレイドに武器腕グレネードを放つが左へのQBで回避されてしまう。

それにより雷電が弾切れを起こし、その瞬間にストレイドは雷電の目の前に接近し、レーザーブレードを振りかぶる。

 

有澤《翔が···あの男が望んだ未来を、私も見てみたかったものだ···》

 

雷電がレーザーブレードで縦に真っ二つにされる。

そしてそのままの勢いでストレイドはヴェーロノークの方へ向かい、ショットガンでメインブースターを破壊してレーザーブレードでコクピットを斬り上げる。

 

 

 

『最後に1つ···エーアストは心に何かを抱えている。故に一概に悪とは言えぬ···更に言えば、こんなの事になる原因を作った企業連が悪いのだ···それだけは、理解してほしい···ORCA旅団 真改』

 

 

 

ジュリアスの乗る『アステリズム』はストレイドにレールキャノンとPMミサイルを同時に放つが、ストレイドはQTで機体を回転させてレールキャノンの砲弾を回避し、PMミサイルはミサイルの弾道の内側に向かってQBすることで回避する。

しかしそれはジュリアスの作戦であり、アステリズムは左手に持ったハイレーザーライフルをストレイドに発射する。

 

ストレイドは左にQBして回避しようとしたが、ギリギリ間に合わずに右肩の先端が抉れてしまう。しかし右肩のブースターはまだ機能しているため、ストレイドは向かってくる。真改の乗る『スプリットムーン』がストレイドの背後からマシンガンを連射するが、ストレイドは右へ前へとQBし回避する。

そしてアステリズムの左足をすれ違いざまに斬り落とし、QTで振り向くと前方へQBし、至近距離からコクピット部分にショットガンを撃ち込み、スプリットムーンへ向かう。

 

スプリットムーンはレーザーブレードを構えてマシンガンを撃ちながらストレイドに接近する。マシンガンから放たれた大量の弾丸はストレイドに何発か当たっているが致命傷には至っていない。

するとまだ生きていたアステリズムがストレイドにハイレーザーライフルを向けるが、その瞬間にストレイドは振り向いてレールキャノンをアステリズムのコクピットに撃ち込む。

 

そしてスプリットムーンとストレイドは激しい接近戦になるが、スプリットムーンがストレイドに向けてフラッシュロケットを放ち、ストレイドに命中する。

カメラ機能が一時的に無力化されたストレイドは怯み、その隙にスプリットムーンはレーザーブレードで居合い斬りの構えをするが、なんとストレイドはショットガンをスプリットムーンの右腕に正確に撃ち込んだのだ。

 

本能による一撃により怯んだスプリットムーンにストレイドはレーザーブレードでマシンガンを斬り落とし、一度距離を離そうとしたスプリットムーンのメインブースターをショットガンで撃ち抜く。

更にスプリットムーンはレールキャノンで胴体を撃ち抜かれて機関部を損傷し、連続してショットガンの散弾を受けてしまい、最後に蹴り飛ばされて壁に叩きつけられる。

 

雨の降る中···壁にもたれ掛かるスプリットムーンに、ストレイドがショットガンの銃口を向ける。スプリットムーンは廃ビルに寄りかかり、装甲はもうもたない。

 

エーアスト「なぜ···月光を持ってこなかった?」

 

エーアストの問いに真改は笑みを浮かべる。

 

真改《託したのだ···未来に···》

 

ショットガンの銃声が響き渡る···

 

 

 

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

真改はこの小説では人の心を見抜くのが上手いという設定です。
では、エーアストの抱えるものとは?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。