アーマード・コア ~鴉の証~ (ver2.0) 作:ダイヤモンド傭兵
しかし、地上では···
第42話 空への希望、大地の絶望(ver2.0)
打ち上げられたロケットは安定軌道に入り、翔はコルヴィスから降りて窓から宇宙を眺める。
翔「本当に星の世界だ···」
翔のもとにパルがやってくる。
パル「翔、夕飯にしましょ?」
翔「そうだね」
宇宙へと向かった6人は、宇宙食のカレーを食べながら談笑している。
そして楽しい時間が過ぎ、目的地である"月"に辿り着いた。
翔はコルヴィスに乗り、月面に降り立つ。主任とハスラーもそれぞれのACで降り立ち、ガンナーとスライサーも月面に降り立つ。
翔「あれが···地球···」
本でしか見たことのない、丸い地球···だが実際は楕円形に近いという。
ハスラー《ああ···あれが地球だ。今はもう荒廃し、荒地が目立つが···いずれ、青い地球を見よう》
主任《そこまでが長いけどね!ギャハハハ!》
ハスラー《俺はサンプルを取ってくる。主任は周辺のマッピング、翔とガンナー、スライサーは周辺の警護を》
主任《ハイハーイ!》
ガンナー《承知した》
スライサー《承りましたわ》
翔「了解!」
ナインボールとハングドマンがそれぞれの方向へ進み、翔は地球を眺める。
これまで様々な事を経験してきた翔は、今や宇宙から地球を眺めている。その景色は、かつてテルミドール達も見るはずだった景色であり、改めて翔は黙祷する。
周囲に反応は無く、目を閉じれば自分の吐息とシステム音声、ガンナーとスライサーの動く音以外、ひたすら静寂が広がっている。
翔《昔、宇宙へ行ったことのあるレイブン達も、こんな静けさを感じたのかな···?》
目を開けた翔は目の前の地球と、背後に広がる宇宙空間を見比べる。
その頃、地球ではWRとKが依頼を遂行していた。目標は難民への物資を届けるための補給線の確保である。
WR《オラァッ!これであと1機!》
最後に残ったゴーレムにR.I.P.1/Kのスナイパーキャノンによる5点バーストの砲弾が撃ち込まれる。
K《ミッション完了だ。これより帰還する》
しかし、オペレーターであるキャロルとの通信が途切れる。
WR《なんだ?何が起こったんだ?》
K《気を付けろ!何か来るぞ!》
空を飛んできたのは戦闘機に近い形状のナニカであり、それは2機の頭上を通り抜けた後、近くの場所に急降下する。
するとそのナニカは変形し、巨大な人型の形態となった。ナニカは眩しいほどに白く、まるで全てを拒絶しているかのようだった。
K《···何者だ?》
ナニカ《ニンゲン···コワス···セカイ···スベテ···》
ナニカは、両手のライフルのような武器を連射してくる。2機はギリギリで回避し、戦闘態勢に入る。
しかし、ナニカは速すぎた···R.I.P.1/Kは回り込まれ、背後からライフルを撃ち込まれる。
しかしそれはライフルという威力ではなく、一撃でACの装甲を貫通した。そのためR.I.P.1/Kの左腕が胴体の一部ごと破壊される。
K《WR!逃げろ!この事を皆に伝えろ!》
R.I.P.1/Kは飛び上がると共に前方QBでナニカに掴みかかり、時間を稼ごうとする。
K《速く行け!この痴れ者がぁ!》
WRは背を向けてOBを全力で噴かす。しかしR.I.P.1/Kの足止めも虚しく、ナニカに掴みあげられたR.I.P.1/Kは地面に叩きつけられ、コクピットにライフルを撃ち込まれる。
そして、ナニカは逃げるダウンギャンブル改のコックピットを後ろから撃ち抜く。
WR《ガハァッ···》
ナニカは再び変形し、どこかへと飛び立つ···
その後、KとWRが正体不明の機体に撃破されたとの報告は、翔達にも入り、すぐに帰還準備をする事となる。
翔「あの2人が!?」
ガンナー「どういう事だ!?」
ハスラー「すぐに帰還するぞ!」
スライサー「どういう事ですの···!?」
主任「了解!」
パル「急ぎます!」
そしてその日、そのナニカによって、瞬く間に大小様々なあらゆる勢力が壊滅させられていき、戦争どころではなくなった···
読んでくださり、ありがとうございます!
終章突入となります!
開幕2人脱落しましたが、この先は一体···