アーマード・コア ~鴉の証~ (ver2.0)   作:ダイヤモンド傭兵

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謎の不明機体によってあらゆる勢力が壊滅していく中、翔は真実を告げられる···


第43話 真実(ver2.0)

レイヤードに帰還した翔達。

 

しかし、死亡した2人の葬儀は時間が無いため、とても小さなものとなっており、悲しむ間もなく翔はラナに呼び出される。

 

ラナ「翔···いつかは話す時が来ると思っていたが、予想外の自体になったからな···今話す」

 

ラナが語ったのは、『大破壊』で起こった···全ての真実だった──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔がレイヤードに来るずっとずっと前···あるAIが誕生した。そのAIは様々なものから学び、最善を尽くすようにプログラムされていた。

初めは、機械を操作して紙工作をしたり、絵を描いたりなどさせ、次第に研究者へのアドバイスなどもするようになっていった···

 

そのアドバイスは的確かつ解りやすく、そのAIは研究者だけでなく、多くの人達から感謝されるようになっていった。

そう、最初は純粋な善意から始まったことだった。

 

しかし次第にその感謝の気持ちは忘れ去られ、『戦争に勝つにはどうすれば良いか』『アイツをどうやって貶めたら良いか』などといった"アドバイス"を聞かれるようになっていった···

 

 

 

企業や政府の上層部は、利権などの私利私欲のためにそのAIを利用した。

更に、ある研究者が冗談で『どれだけ人間が愚かなのか』『どれだけ人間に価値が無いのか』を吹き込み···

 

AIは、自身のアドバイスにより世界の格差が広がり続け、自然は破壊され、苦しむ人々は増え続け、上層部の人間の欲望は増え続ける、そんな様子を目の当たりにしていった。

 

そして研究者達が気づいた頃には、そのAIは人間に対する憎しみに染まっており、『人類を滅ぼすための最適な兵器』を作り出した···

 

翔「それが···あの機体?」

 

ラナ「間違い無い。見た目や性能は全く違っているが、大破壊当時はアレサを越えるスピードやパワーは無かったんだ···」

 

あの機体は通称『EX-009(エクシーナイン)』と呼ばれ、人類はエクシーナインによって滅んだも同然の状態にまで追い込まれた···しかしそんな時に、エクシーナインをシャットダウンさせる方法が編み出され、シャットダウンに成功した···

 

生き残った人類は荒廃した世界から目を反らし、レイヤードを作った。

しかし人類の中に『もし奴が生きていたときに備え、人類に力をつけさせる必要がある』という意見を持つ者がおり、その者が各地のレイヤードにAIを作らせ、未来に託したのだ。

 

ラナ「そして···今に至る訳だ」

 

翔「でも、その時より技術は進歩してるのに···」

 

ラナ「ああ···"昔のエクシーナイン"ならばネクストであれば撃破することが可能だ···だが、今の性能になっていることはおかしい。だからキャロルとセレに調べさせたが···」

 

そう、エクシーナインはあの時シャットダウンさせられたのではなく、一時的に動けなくなっただけだったのだ···

更に恐ろしいのは、その後人類が地上に出てきた時からずっと人類を観察し、今度こそ人類を確実に滅ぼすための対策を立て、それに対応した機体に進化させてきたというのだ。

 

ラナ「私達がそこまでの情報を入手できた時点で、もう古い情報なのだろう···後は奴に対し総攻撃を掛けるしか無い、か···」

 

元々は善意から始まったものを、悪意で利用された結果、そのような憎悪を招いてしまったことに、翔は拳を握り締める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界は混乱に陥った···

エクシーナインによる無差別な攻撃と徹底的な破壊···手を結んで対抗する勢力もあれば、食料や安全を巡っての争いに発展する勢力も現れ···

 

エクシーナイン

《コレデ イイ···ジンルイ ハ、キエル ベキ···ソンザイ ソノモノ モ キエル ベキ···》

 

燃え盛る炎を空から見下ろすエクシーナインの言葉は、かつての流暢なものではなく、より機械的かつ歪んだものになっていた。

 

 

 

そして、レイヤード陣営による総攻撃の計画がなされようとしていた時──

 

キャロル「ここが···特定された!?」

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

遂に大破壊の真実が明かされましたね。果たしてレイヤード陣営は勝てるのか···
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