アーマード・コア ~鴉の証~ (ver2.0)   作:ダイヤモンド傭兵

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レイヤードは壊滅し、翔もアトミックキャノンの直撃で死亡したはずだった。
しかし、死んだはずの翔は目を覚ました。

それは何かの運命か導きか、あるいは別の何かなのか──



第45話 始まりの時代(ver2.0)

翔がコルヴィスのコックピットの中で目を覚ますと、時刻は02:00であり、外は木々で囲まれていた。

 

翔「·········あれ?ここは···?」

 

機体の損傷をチェックするが、なぜか損傷は無い。機体は出撃直前の状態のままである···そればかりか、高度計を見ると、完全に地上であることが判る。

 

翔「どういう事?···場所もレイヤード周辺じゃないし、地上はこんなに木々は生い茂ってないし···とにかく、情報を集めよう」

 

翔はコックピットの中に常に入れていた服に着替え、胸のホルスターにトーラス製のレーザーハンドガンを入れ、小さなリュックを背負い、更に機体を特殊な布で覆った。

 

 

 

外へ出ると、レイヤードの自然区のような清んだ空気に更に疑問を覚える。

 

翔「あの空は···間違いない、地上だ···一体、どういう事?」

 

翔は山を降りる。鳥の声、獣の気配···間違いなく自然区のような自然が溢れている。

ルートを記憶しながら夜中の山を降りていく···しばらくすると林道を見つけ、茂みに隠れつつ林道を伝っていく。

ある程度進んだが、結局コルヴィスの元に戻り、コックピットの中で1夜を明かした···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝···再び林道を伝い、山を降りていく。すると道中丘を見つけたため、そこから見下ろしてみる。

 

翔「これは···街?」

 

そこには海に面した住宅街が広がっており、翔は更に混乱を極める···

翔は一般人のフリをして山を降り、公園に向かう。そしてゴミ箱の中を見ると、新聞紙があった。

 

翔「これで多少の情報は掴める···え?」

 

新聞紙に記載されていた年数と日にちは···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「大破壊の、3日前の、日本···」

 

 

 

 

 

 

翔の脳裏に1つの可能性がよぎる。

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「まさか僕は···その···タイムリープした···ってこと?」

 

翔は更に情報を集めるため、街中に出て会話を聞いたり観光場所を見たりしていった。

 

翔「どれも、やっぱり大破壊の前の日本だ···」

 

夕暮れとなり、翔は公園のベンチであることを考える。

 

翔(···だったら、エクシーナインを大破壊前に破壊すれば···でもそんなことをしたらタイムパラドックスで未来の僕達の事が消えるかもしれない···いや、消えてしまう···どうすれば···)

 

女性「やめてください!」

 

翔「ん?」

 

見ると、3人の男性に1人の女性が絡まれていた。

 

男性A「えー良いじゃんちょっとくらい」

 

男性B「そうそう、ちょっと飲みに付き合ってもらうだけだからさ~」

 

女性「嫌だと言ってるんです!いい加減にしてください!···ってちょっとどこ触ってるんですか!」

 

男性C「当たっちゃっただけじゃんw」

 

翔はとっさに男性Cの手を掴む。

 

翔「嫌がっているでしょう?そそそれに、それセクハラですよ」

 

男性C「なんだおめぇ!」

 

男性Cは腕を振り払おうとするが、腕は万力のように動かない。そして男性Cは殴りかかるが、翔は避けずに顔で受け止める。その瞬間、翔は男性Cを投げ飛ばす。

 

翔「今のは自衛行為です」

 

すると男性2人は殴りかかってくる。翔は男性Aの拳を顔をずらして回避し、そのままの勢いで男性A鳩尾に抉り込むように殴り付け、男性Bには鼻に掌底を直撃させる。

そして3人は逃げていき、翔は女性の方を向く。

 

翔「怪我はありませんか?」

 

女性「はい···ありがとう、ございます」

 

翔「それじゃ、僕はこれで···」

 

翔は立ち去ろうとするが、女性に引き留められる。

 

女性「待ってください!その···お礼させてください!」

 

 

 

 

 

翔は山の麓にある喫茶店に連れてこられた。栗色のロングヘアの彼女の名前は『神城(かみしろ) 愛海(あみ)』だという。

 

愛海「へぇ~、記憶が無いんですね」

 

翔「うん···でも記憶が無くなる前は旅をしてたみたいで。だからこうやって色んな所を歩いてたんだ」

 

この喫茶店は、愛海とその父親である『神城 竜志(りゅうじ)』が経営してる店であり、助けてくれたお礼にと、コーヒーをもらっている。

 

竜志「しかし家もないとはな···」

 

翔「まあ、仕方ないですよ。気づいたら身分証も何も無いんですから···」

 

愛海の父親「まあ···なんだったらしばらくうちに住め。もちろん、仕事の手伝いはしてもらうけどな」

 

翔「う~ん···では、お言葉に甘えて」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、仕事の合間にエクシーナインの場所を探したが、見つからなかった。

 

翔(それもそうか···場所は何百年経っても情報が見つからなかったんだから···)

 

しかし、無情にも時間は過ぎていき···遂にその日が来てしまった──

 

 

 

 

 

 

 

"大破壊"が、始まった──

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

さて、タイムリープした翔はエクシーナインを止められるのでしょうか···?

次回、最終回です!
(エンディングは別)

●レーザーハンドガン
トーラスが社員の自衛用にと作ったハンドガン。
火力は厚さ1cmの鉄板を貫通でき、装填数は15発。

●神城 愛海
栗色のロングヘアで身長160cm、22歳で7月9日生まれ。
翔が落ちた山の麓で父親と喫茶店を経営しており、明るく優しい性格で、客や近所の住民からも好かれている。
また、母親とは死別している。

●神城 竜志
黒髪の角刈りで身長180cm、46歳で1月9日生まれ。
愛海と共に喫茶店を経営しており、元自衛隊員でもある。
お人好しな性格であり、周囲の評価は非常に高い。
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