アーマード・コア ~鴉の証~ (ver2.0) 作:ダイヤモンド傭兵
エンディングCパターンです。
推奨エンディング曲『Day after day』
翔はふと気がつくと、体の感覚が無くなっていく事に気づき、見てみると、身体と機体が徐々に透明化していくのが解る···
翔(そっか···僕は元々この時代の人間じゃないし、そもそも未来が変わったんだから、存在が消えるのか···)
翔は再び空を見上げる。
翔(皆と会えて···僕は、幸せだったよ···)
やがて翔とコルヴィスは完全に消え去り、翔の意識も途絶えた···
目を覚ますと、翔は自室のベッドに上にいた···
翔「え?ここは···」
自室のドアをノックする音がしたため、開けるとエプロンをつけたラナがいた。
ラナ「珍しく寝坊したな。朝飯だ」
翔「う、うん···」
ラナ、ハスラー、パル、翔は4人でいつものように食卓を囲む。
翔は、もう二度と無いと思っていた光景だったので、自然と笑顔がこぼれる。
ハスラー「なんだ?よほど良い夢でも見たか?」
翔「うん、まぁそんなところ···」
しかし翔は自分が知っている事とは異なる部分がとても多く、また時代も違った。
そう···今いるのは、本来ならばエーアストとの決闘の後の時代であり、しかもエーアストとの決闘があったはずの日でもある。
翔がネットで調べるとなんと、そもそも戦争は無かったというのだ。翔は世界的なロボットバトルの大会でエーアストと対戦し、世界大会に優勝していたのだ···あのノーネイムで。
ダリオは不正で逮捕され、ORCA旅団はエーアストのスポンサーとなっており、翔のスポンサーはトーラスと有澤だった。
しかし、ラナやハスラー、パルがAIで、人造人間を操作している事は変わっていなかった。
翔はパソコンを閉じると、急いである場所に向かう──
雪に包まれた大地──
その中心に翔は立っていた。
すると、翔の後を追ってラナがやって来た。
ラナ「なぜここに来たんだ?こんな広いだけの雪原に···」
翔は空を見上げ、あの瞬間ように空へ手を伸ばす。
ラナは眼を見開き、少し間を置いて翔に問いかける。
ラナ「翔···エクシーナインという単語に覚えはあるか?」
翔「もちろんだよ···母さん」
ラナ「翔···お前、偽物ではない···な。どういう事だ?昨日までのお前とは気迫が違う。まるで···本物の戦場に行っていたかのような」
翔「僕は、その···なんて言ったら良いのか分かんないけど、確かに戦争に行ってたよ···でもこれは夢に、なるのかな?」
翔はどう説明して良いか判らず、眉をハの字にする。
ラナ「···一旦帰ろう。話をするには、ここは寒い」
家に帰り、ラナと翔は翔の部屋で2人きりで話す。
翔「ねぇ、母さん···赤と黒の機体って知ってる?」
ラナの動きが止まる。
翔「それって、こんなのだったり···しない?」
翔は色鉛筆を使い、紙に簡単なコルヴィスの絵を描く。それを見たラナは動きを止め、目を見開く。
ラナ「なぜ···こいつを知っている?」
翔「僕は···この機体『コルヴィス』のパイロットだからだよ···ああもう、なんて説明すれば良いか分かんない!夢なら夢で···でもそしたら僕の今までの事が···」
どう説明して良いか判らず、悩み出す翔をラナは抱き締める。
翔「え?」
ラナ「お前を信じよう···後でお前の事を全て話してくれ···翔···ありがとう!」
翔は困惑する。確かに信じてくれるのは良いのだが、なぜ今感謝の言葉が出たのか分からずにいる。
ラナ「あの時、私と自衛官を飛び越えて奴を止めてくれたのはお前だろう!?でなければあの機体の詳細を知っているわけがない!」
翔「まさか、あの時の女の子って!」
ラナ「ああ、私だ!それと、あの自衛官はハスラーだ」
翔「こんな···僕が変えた未来でこんな、事が···」
翔とラナはいつの間にか涙を流していた···
すると、部屋の扉が開く。そこにはパルが立っていた···
パル「盗み聞きして悪かったわ。でも、やっぱり"あの時の翔"だったのね」
パルの口調が、いつもの物静かな感じではなく、明るい口調になっていた。
翔「えっと···パル姉?」
パル「パル姉じゃなくって、『愛海』って呼んで?顔変えてるから判らなかったでしょ?」
翔「え?···えええええっ!」
パル「こんな不思議な事もあるものね?じゃあ、ハスラーが帰ってきたら、聞かせて?今のあなたの事を。それまでは···また特製のコーヒーを入れてあげるわ」
全ては巡り合う──
翔「結婚おめでとう!エーアスト!リリウム!」
良いことも悪いことも──
テルミドール「なるほど、ここが君の新しい店『コルヴィス』か」
翔の人生の根元となり、ある意味で狂わせたそれは──
リサ「この新商品食べます?『コジマリンゴ』って言うんですよ!」
翔に、愛と勇気を与え──
K「今日からこの店で働くことになった『カレン』だ。よろしく」
時に絶望させ──
WR「今日からこの店で働くウォーリーだ!よろしくな!」
大切なものを守るための剣となり──
アイザック「ここのコーヒーはとても美味しいよ!毎日来て良いかい?」
きっと、これからは翔にとっても新しい未来が、まだ沢山待ち受けているだろう──
愛海「翔···好きです。結婚してください!」
来る日も来る日も、様々な運命が待ち受けているだろう──
全てを焼き尽くし、全てを破壊し尽くし、またある時には全てを救う···その兵器の名は──
翔「いらっしゃいませ!」
『ARMORED·CORE』
最後まで読んでくださり、誠にありがとうございました!
翔は自分が変えた未来に戻ってきましたね!そして、バットエンドは回避され、皆が幸せになっています!最後に今回再登場したキャラクターの情報を載せておきます!
また、もし良ければ、他のエンディングやDLCも読んでくださるとありがたいです。
●ラナ·ニールセン
翔に助けられた後、高い頭脳により自らAIとなり、世界を見続けていた。
●ハスラー·ニールセン
翔に助けられた後、成長したラナに誘われてAIとなる。
●パル·ニールセン(愛海)
翔に再開したいという理由でAIとなり、行き続けてきた。ちなみに、翔との間の子供には『マグノリア』と名付けた。
●エーアスト·ヘイズ
この時代でも翔の親友となり、リリウムと正式に結婚した。リリウムとの子供には『アルベルト』という名の男の子が産まれた。
●マクシミリアン·テルミドール
世界を旅する環境保護団体の団長になっている。
●リサ·ヴォイス
世界有数の農業組織の長となっている。
ちなみに、『コジマリンゴ』は皮も中身もコジマ粒子と同じ色であるが、栄養は満点である。
●K(カレン)
ここにて本名が判明。一流の殺し屋をしていたが嫌気が差し、翔のコーヒー店に転がり込む。
●WR
仕事を探していたフリーター。後にコーヒー店の方のコルヴィスが気に入り、終身雇用を頼み込む。
●アイザック
襲名し、父親から財団を受け継いだが心は満たされなかった···資金を利用して世界的なテロを起こそうとも考えたが、翔のコーヒーの味により思いとどまる。