アーマード・コア ~鴉の証~ (ver2.0)   作:ダイヤモンド傭兵

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エーアストとリリウムがどのようにして出会い、恋仲となったのか···それは1つの偶然からだった──

DLCです。本編(番外編と外伝を含む)を全て読み終わっていない方は読み終わってから来てください。


DLC② 獣とユリの花(ver2.0)

エーアストはある曇りの日、まだ汚染の少ない地域で買い物に出掛けていた。この日はセレンが用事があるため、エーアストがちょっと珍しいものでも買おうかと道を歩いていた···

 

その時、すれ違った女性のバッグから何かのケースが落ち、エーアストはそれを拾って声をかける。

 

エーアスト「すみません、落としましたよ」

 

リリウム「あっ!ありがとうございます」

 

これが、2人の出会いだった···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、2人はBFFの基地を防衛する依頼を、エーアストが受けることで再開する。その日は王小龍が持病のためにミッションに出れなくなり、急遽エーアストに依頼が舞い込んできたのだ。

 

エーアスト「よろしくな」

 

リリウム《はい。ご期待に沿うよう、尽力します》

 

目標はオーメルが新たに開発した対空兵器の破壊であり、その対空兵器の設置されている基地に向かう。

輸送機での作戦エリア侵入はできたいため、陸路で進むしかならず、ストレイドとアンビエントは共に砂漠を進む。

 

ある程度進んだ所で、囮となる無人の航空機が作戦エリアに侵入する。すると、途端に新開発の対空兵器から大量の弾丸が放たれる。

対空兵器は、複数の砲身からライフルと同程度の威力の弾丸を、同時かつ高い連射力で撃ち込む。

 

エーアスト「なるほど、確かにあの砲台型の対空兵器は厄介だな」

 

対空兵器は対空のみに特化しており、そのため地上の敵にはノーマル部隊が対処しているようで、実際に大量のドレイクが周囲を警戒している。

 

エーアスト「じゃ、始めるか!」

 

リリウム《はい!》

 

エーアストは左背部のレールキャノンを撃ち込み、1機のドレイクに砲弾は命中、他のドレイクにはアンビエントが左手に持つレーザーライフルが撃ち込まれる。

 

すぐさま基地に警報が鳴らされ、ドレイク達はストレイド達に向かってアサルトライフルを向ける。

しかしストレイドとアンビエントにより、次々とドレイクは撃破されていき、残るドレイクは僅かとなった。

 

そして同時に、対空兵器はストレイドのレーザーブレードにより全て破壊されていた。

 

しかし、基地のガレージから灰色のカラーリングのネクストが現れる。

エンブレムはオーメルのもので、機体はかつてのオーメルの標準機でもあるオーギルである。企業のエンブレムと標準機のままであるということは、そのリンクスはまだカラードに登録されていない、新人であることを意味している。

 

敵リンクス《敵は消耗している···なら、やれるはずだ!》

 

オーギルは、右手に持ったライフルを連射しながらアンビエントにOBで突撃する。

 

ドレイクのパイロット

《待て!敵は消耗しているとはいえ、トップランカーだ!》

 

敵リンクス《うおおおおおおお!》

 

突撃してくるオーギルに、アンビエントは空へ飛び上がってレーザーライフルの銃口を向ける。オーギルは勢い余ってアンビエントの下を通りすぎてしまう。

そこを狙い、アンビエントはレーザーライフルをオーギルの散布型ミサイルに撃ち込み、散布型ミサイルは誘爆を起こしてしまう。

 

敵リンクス《うわぁぁぁ!》

 

オーギルはライフルを滅茶苦茶に連射するが、ストレイドはオーギルをレーザーブレードで袈裟に斬りつけ、オーギルは機能停止する。

また、その時には既にドレイクは全て撃破されており、作戦は成功する。

 

エーアスト「作戦終了、だな」

 

リリウム《はい、ではこれにて、失礼します···》

 

リリウムの声には、固さと焦りが見えていた。

 

 

 

 

 

 

 

その後、エーアストは王小龍の計らいで食事をすることになったが、リリウムがトイレに行った際、王小龍がエーアストに聞いてきた。

 

王小龍「エーアスト、1つ聞きたい」

 

エーアスト「なんだ?」

 

王小龍「リリウムをどう思う?」

 

エーアスト「どうって···少し固い感じがするな。誰かの期待を裏切らないように、そればっかり気にしてるって感じだな」

 

王小龍「そうか···」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日、エーアストはセレンに連れられて僅かな自然が残る場所に連れてこられた。そこは、もう"最後の自然"とまで呼ばれる程であり、規模はとても小さく、あと1年ももたないと言われている。

 

セレン「今のうちに見ておけ。資料では見られない本物の木々だ」

 

エーアスト「なるほど···空気が他と違って清んでる···」

 

2人が僅かな自然を堪能していると、そこにリリウムと王小龍がやって来た。

 

リリウム「お久しぶりです。エーアスト様、セレン様」

 

エーアスト「久しぶりだな···そんなに固くならなくったっていいぞ?」

 

セレン「お前達もこの自然を見に来たのか?」

 

王小龍「ヘイズ、大方お前と同じ理由だ···いずれこの自然も無くなる···その前に見せておきたくてな」

 

セレン「なるほど、そういうことか···」

 

しばらくしてセレンと王小龍が目を移すと、リリウムとエーアストは並んで自然に見入っていた。

それは自然な動作で、時に敵となる傭兵の関係ではないようだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後リリウムとエーアストは度々会うことが多くなり、次第に距離は縮まっていった。

その度にエーアストの中にあった『ただ殺したいだけの獣』は鳴りを潜め、次第に消えていった。

リリウムは誰かの期待を裏切らないようにしていたのが、ゆっくりとだが···柔らかく、笑顔を見せるようにもなっていった···

 

 

 

 

 

そして、次第に2人だけで会うようにもなっていき···

 

 

 

 

 

 

 

 

気づけば、2人は婚約していた···

 

 

 

 

 

 

 

 

セレンと王小龍はそれに気づいていたが、止めることはしなかった···

そればかりか、王小龍はリリウムとエーアストが敵として出会わないよう、計らっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日、王小龍からエーアストにたった一言の電話が掛かってくる。

 

王小龍《リリウムを頼むぞ》

 

 

 

 

 

 

 

そして、ある日2人が何度目かのデートの際···エーアストは既に会っていたものの···

 

 

 

 

 

 

 

 

エーアスト()リリウム(ユリの花)は···

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「あ、エーアストさん。お久しぶりです···そこの人は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()と出会う···

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

エーアストとリリウムの出会いと、そして第17話へと繋がる話でしたが、どうだったでしょうか?

●オーメルの対空兵器
オーメルが新開発した砲台型の対空兵器。
5つの砲身から、ライフルと同程度の威力の弾丸を同時かつ高い連射力で撃ち込む。
これが1つの砲台に4つ搭載されており、非常に高い対空性能を持つ。

しかし対空に特化しているため、地上の敵には対応できない欠点がある。

●新人のリンクス
リンクスになったばかりであり、まだ正式にカラードには登録されていないリンクス。
カラードに登録されるための初陣として、この対空兵器の防衛をする予定だった。

しかし相手がエーアストとリリウムだったため、基地の職員は密かに彼を逃がそうとするが、彼は職員の制止を振り切って出撃してしまった。
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