サクラ大戦Ⅵ ハロー・マイラブ    作:蛇王

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パート6

「神木さん!」

 

売店にいたアンジュが神木の元に駆け寄る。

 

「アンジュくん、何があったんだ?」

 

「知らせによると、ブランデンブルク門でまたゴーレムが現れたそうです!」

 

「何だって? クソッ。アンジュくん、リリィを避難所まで連れていってくれ」

 

そう言ってリリィをアンジュに預ける。不安そうにするリリィ。

 

「分かりました。さ、こっちにおいで……」

 

「ゆーいちろーは? ゆーいちろーは避難しないの?」

 

「僕は、悪い奴らと戦ってくるから。大丈夫、すぐ戻ってくるよ」

 

それだけ言い残すと、神木は作戦指令室へと急いだ。

 

指令室にはすでに着替え終わったみんなが集まっていた。

 

「……ゴーレムは全部で10体。これに関してはすぐに倒せると思うわ」

 

モニター画面にブランデンブルク門の様子を映しながら、スピカが説明する。

 

「問題なのは……こいつね」

 

彼女が指さした先に、ボロボロになった敵蒸気機械『フェーレ』に乗ったハインリヒの姿があった。

 

「こいつ……まだ生きてやがったのか」

 

ナターシャが呆れた口調で言う。「前回倒したと思ったのに……」

 

「バカは死ぬまで治らない、ってね。霊力は前回よりも落ちてるけど、人間追い込まれた時に火事場の馬鹿力を発揮するから、くれぐれも油断しないこと! いいわね?」

 

「はい」

 

「神木くん、出撃命令を!」

 

「はい! 伯林華撃団・四季組、出撃! 目標はハインリヒの撃破だ!」

 

「了解!」

 

 

 

*******

 

 

「──クソォ! 俺としたことが、あんな奴らにやられるなんて……」

 

青息吐息になりながらも態勢を保つハインリヒ。

 

「……だが、今度こそ、奴らを倒して……兄者に……認めてもらう!」

 

 

「しつこいんだよ。死にぞこないが」

 

「んあ!?」

 

ハインリヒの真上に、アイゼンクライト改が飛行したまま集結している。

 

「伯林華撃団! 参上!」

 

「ハインリヒ! いい加減負けを認めたらどうだ!?」

 

「ククク、来たか……」

 

「もうお前に戦える力は残っていない!」

 

「馬鹿め! 俺の真の強さは、追い詰められた時にこそ発揮する! ハ~~~ア~~~~!」

 

言うや否や、気をため始める。『フェーレ』から青白く光るエネルギーが放出されていく。

 

「……なんという奴だ。まだこれほどの霊力を残していたとは!」

 

「ケッ。とどのつまり馬鹿ってことじゃねぇか」

 

ナターシャがつまらなさそうに言う。

 

「う、うるさい! 馬鹿、馬鹿言うな! 貴様ら全員、塵にしてくれるわ!」

 

「来るぞ! 全員戦闘配置につけ!」

 

「了解!」

 

スピカの懸念通り、ハインリヒの戦闘力は前回よりも強くなっていた。

 

地上形態では危険だと判断した神木は、飛行形態のまま相手を倒すことにする。

 

『隊長! 飛行形態は攻撃力が下がるから、いつまでたっても決着つかねぇぞ!』

 

ナターシャが通信で神木に言う。

 

「分かってる! だから、地上でも戦えるよう飛行形態のまま相手の体力を削っていくんだ! 機が熟したら、地上での戦闘に切り替える! いいな!」

 

『了解!』

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