サクラ大戦Ⅵ ハロー・マイラブ    作:蛇王

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パート5

『神木さん! 私が囮になってヨーゼフの注意を引きます。そのうちに!」

 

「いかん! 危険すぎるぞ、ニーナくん!」

 

『危険は承知です!』

 

「相手は格段に強い! 一人では危険だ! 僕も一緒に行く! それでいいだろう?」

 

『は、はい!』

 

「各隊員に告ぐ。僕とニーナくんで奴の注意を引く。そのうちに、三人は攻撃を仕掛けろ!」

 

『了解!』

 

神木とニーナが隊の先頭に立って、『シュテンゲル』にとびかかる。

 

「オラオラァ! 森の落ち葉にしてやんよぉ!」

 

威勢は良いが、森の中でデカい図体で一度に二機を相手にするのは大変なようだ。

 

「クソッ。クソッ!」

 

ブンブン腕を振り回しているうちに、『シュテンゲル』は足元をすくわれて倒れてしまった。

 

「今だ!」

 

チャンスを見逃さず、神木が声を張り上げる。四機、一斉に『シュテンゲル』を押さえつける。

 

「クソッ。離せ、離せ!」

 

一生懸命もがくヨーゼフだが、四人が強く機体を抑えているため身動きが取れない。

 

「神木さん、今です!」

 

ニーナが声を上げる。

 

 

 

 

「うぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

 

 

 

 

神木がありったけの力を込めて、『シュテンゲル』のコアを貫く。

 

 

 

 

「ぎゃあああああああああああ!!!!!!」

 

 

 

 

急所を突かれた『シュテンゲル』は制御不能となった。機体から白い煙が立ってくる。

 

「クソッ……この俺が……二度も華撃団に負けるなんて……」

 

「伯林の平和を脅かす者がいる限り、僕たちは決して負けない! それが、伯林華撃団なんだ!」

 

「クソッ。クソクソクソクソ! こうなったら、てめぇらもろとも道連れだ!」

 

「──いかん! 自爆する気だ! 全員退避!」

 

「了解!」

 

神木の合図で全員森を離れる。その十秒後に猛烈な爆風が背後から吹いてきた。

 

「間一髪だったか……」

 

燃え盛る森を見ながら神木が呟く。

 

「だけど、これであたしら伯林華撃団の完全勝利だな!」ナターシャ。

 

「えぇ。これでまた劇に集中できるわ」マレーネ。

 

「手ごわい相手だったわね……」秋奈。

 

「でもこれで、僕たち平和に暮らせるよね!」リリィ。

 

「あぁ。──帰ろう。ベルリン歌劇場へ」

 

 

劇場に帰還すると、スピカと空組の面々が出迎えてくれた。

 

「副司令、伯林華撃団、ただいま帰還しました」

 

「うん。おつかれさま」

 

笑顔で迎え入れるスピカ。

 

「お疲れ様です。皆さん」つぼみ。

 

「ホント、心配したんだからー!」アンジュ。

 

「でも良かったです。皆さん無事で」リン。

 

「いやぁ、お疲れちゃん」

 

後ろから陽気な声がする。振り返ると、ワイン片手に持ったヨハンが立っていた。

 

「支配人! どうしたんですか? ってか、どこ行ってたんですか、今まで?」

 

「いやぁ、ちょっと用があってねー。ついでに長期休暇も取ってた! でも凄いねー。ヨーゼフたちをやっつけるなんて!」

 

「は、はぁ……」

 

「さぁ、さぁ。皆さん!」

 

ニーナが声を張り上げる。

 

「敵も倒したことだし、いつものアレ、やりましょう!」

 

「──そうだな。よし、みんな、入って入って、いくぞ! ──勝利のポーズ……」

 

 

 

 

 

 

「決めっ!」

 

 

 

 

 

 

*******

 

「……同胞が全員やられてしまうとは。少々計算外だったか」

 

闇の中で男が呟く。

 

「……まぁ良い。奴らのコレを破壊さえすれば、こっちのものよ」

 

男はそう言って、アイゼンクライト改を見上げた。




【次回予告】

ついにやってきた冬休み!
どこかに出かけるもよし、のんびりするも良し!
ところで神木さん、休みは一体誰と過ごすんですか?

次回、サクラ大戦Ⅵ Ep.7『すてきなウィンターホリデイ』

お楽しみは、これからよ!!!
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