神木たちとカール大帝の戦いは両者互角で一歩も引かず、じりじりと時間と体力が消耗していった。
『こっちの霊力もかなり使っているが、向こうだってそれは同じこと。どっちが先に倒れるか……それで勝負が決まる!』
神木が心の中で考える。一方、カール大帝も肩で息をしながら呼吸を整える。
『不思議だ……。私の剣にこれほど抵抗する輩がいたとはな……。それにあの男からは、どこか懐かしい感じを覚える。それは一体何なのだ?』
が、すぐに考えを振り払うと目の前の戦いに集中する。
『いかん、いかん。気のゆるみは、命とりだぞ……』
両者、睨み合いが続く。
『奴の残っている力を計算して……それを比較すると……よし、行ける!』
神木は通信ボタンをオンにすると、5人に向けてメッセージを出す。
「みんな、聞いてくれ。こっちも奴も、持久戦に持ち込むほどの力は残っていない。おそらく、次が最終決戦だろう。──そこで提案なんだけど、最後は6人全員の力を合わせれば、奴を倒せるんじゃないかと思うんだ」
「6人の力を合わせて……?」
「──確かに、6人の力を合わせれば奴の力より少し勝るけど、そいつはちぃっとばかし危険な賭けだぜ、隊長」
ナターシャが冷静な意見を出す。
「確かに危険な賭けだ。だけど、このままずるずる時間だけ掛けても勝ち目はない。一か八か、チャレンジする価値は十分にあると思う。僕を信じてくれないか?」
しばしの沈黙。
「──やっぱり、どこまでも真っ直ぐなんだから。私は乗るわ、その賭けに」
口火を切ったのはマレーネだった。
「おいおい、マレーネがやるってんなら、あたしだって!」次いでナターシャ。
「あー、ずるーい! ボクも、ボクも!」リリィ。
「私も行きます!」秋奈。
「神木さん、私達、伯林華撃団の力を見せましょう!」ニーナ。
「みんな……ありがとう。──よし、これで決めよう!」
「どうした? 来ないのか?」
しびれを切らしたカール大帝が話しかけてくる。
「そうか……。もう戦う気力が尽きたと言うのか。──ならば、私が一思いに楽にしてやる。覚悟しろ!」
剣を構えて走り出すカール。その瞬間、6機が目の前からふっと消えた。
「何ッ?!」
慌てて立ち止まるカール。
「どこだ? ……どこに消えた!」
「ここだ、カール!」
頭上から声が響き渡る。パッと上を向くと、神木たちのアイゼンクライトⅡがカール目がけて降りてくるところだった。
「な、何ィ?!」
「これで、とどめだーーーーー!!!!!!!」