彼女はなぜ最初から主人公へ好感を持っていたのだろう。
なぜ彼女一人しかいなかったのだろう。
主なネタバレ誓女:アリシア
この小説はテストのため、pixivにも投稿しています。
——大好きな家族、大好きな庭園。
——大切なものは全部土の下。
アリシア・アンダーテイカーは孤独だった。
周囲には同じ誓女であるアンナマリーもいる。ムニンも珈琲を挽いている。だがそれでも孤独だった。
かつて、キンダーガーデンに満ちていた笑い声や喧噪はなく、みな巨神に殺されてしまった。
いつものように彼の指示で巨神を狩りに行く。
ミレイやつうと共にこの色のない大地を歩き巨神の素材を拾い集め、キンダーガーデンに戻り、庭園でのんびりと過ごす。
そんな日々が崩れたのは霧雨の日。あの巨神がやってきたからだった。
毎月の恒例のように新たな大地に現れた、新しい巨神。
いつものことだった。いつもなら多少苦戦はしても巨神を倒していた。だが、あいつは今までとはまるで違った。
最初に精鋭である先遣隊が戦いに出た。
それで様子を見て、もっと合う誓女を考えるだけの作業のような戦いのはずだった。
気付けば誓女全員で戦いに出ていた。
いつものように6人で倒せるような相手ではなかった。
彼も全力で支援をしてくれた、でもダメだった。
気付けば生き残りは私たちだけ。
キンダーガーデンには誓女2人と鳥が2匹。ただそれだけになってしまった。
みなを庭園に埋めた。ムニンに頼んで私の宝物で弔いの鐘を鳴らしてもらった。大切な人はみな土の中。でもなぜ、なぜあの巨神は今も大地を闊歩しているのだろう。
悲しみに暮れているうちに、あの巨神は去っていった。またこのフレストニアのどこかに現れるだろうが今はいなくなったのだ。
みなの墓に白百合を供えながら、いつかあの巨神を倒すために力を磨いた。強くなろうと思った。
そんなある日、鐘が聞こえた。
あの鐘は鳴ることがないはずなのに。思わず庭園から鯨のいる浜辺に目をやった。
——人が、人が歩いてる!
ムニンではない。彼の鳥籠頭は遠くから見てもよくわかるもの。
アンナマリーではない。彼女がキンダーガーデンを離れたらここは消えてしまうもの。
もちろん私ではない。だって私はここにいる。
もちろん巨神でもない。その人影は私たちと同じくらいの大きさをしていた。
私たち以外の誰かが、巨神ではない誰かがフレストニアに降り立った証拠だった。
慌ててムニンの元に向かうと彼はもう事態に気付いて迎えに行ったようで、挽きかけの珈琲をそのままに定位置を離れていた。
そして、新しい彼がやってきた。
前の彼と似ている彼は笑って「よろしくね」と私に手を伸ばした。あふれる涙をこらえながら私は手を取った。
反対側の手にはムニンに唆されたのだろう、プレゼントを隠していた。
そのプレゼントを受け取り、私は新たな彼と共にまた戦うことを決意した。
——私が送ってあげなくちゃ。奴らにお似合いの場所、地の底の底に。
初めての小説なので下手で申し訳ないです。
読んでくださってありがとうございます。