転生者は無能と追放されたが新たな仲間達と冒険します。 作:北方守護
パーティーから追放されたタケアキは宿屋の部屋で荷物の整理をしていた。
「えーっと、コイツとコレはBOXに入れて、こっちは手に持っておくか……よしっ」ガチャ
「あれ?タケアキさん?どうしたんですか?」
タケアキが部屋を出ようとした時に誰かが入ってきたので確認するとパーティーメンバーのクーラだった。
「ん?あぁ、ちょっとな……」
「もしかして、何処かに行くんですか?」
「え?いや、
2人の話はどこか噛み合ってなくタケアキの言葉の内容を理解したクーラはタケアキに詰め寄った。
「ちょ、ちょっと待ってください!なんでタケアキさんが追放されなきゃダメなんですか!?」
「いや、ミュル達から俺は役立たずだから追放されるんだけど……それにはクーラとリンセも賛成したって聞かされたけど……」
「はぁ?私とリンセさんがタケアキさんの追放に賛成する訳無いじゃないですか……あの剣士……」
「まぁ、ちょうど良かった、クーラに引き継ぎしたい事が「タケアキさん!私もこのパーティーを抜けます!!」へ?」
クーラの言葉を聞いたタケアキはキョトンとした表情になった。
「いやいやいや、別にクーラがこのパーティーを抜ける事も無いだろ、俺がいなくなればギルド規定でAランクになれるんだから」
「そうかもしれません……けど、私はタケアキさんと一緒にAランクになりたいんです!!」
「ふーん、じゃあ俺と一緒にパーティーを抜けるか?」
「はいっ!私はタケアキさんと一緒に行きます!!」
「なら、アイツらから何か言われる前にこの街を出るから……
タケアキは空間に手を入れると八角形の灰色のクリスタルを取り出した。
「それって、もしかして移動石ですか?」
「あぁ、前にダンジョンで見つけた奴でな……けどコレは下位属だから一度行った所で一回使うと壊れる奴なんだ
それでどこに行く?」
「そうですね……なるべくミュルと顔を合わせたくないですから、この街から出来るだけ遠い場所にしませんか?」
「そうか……なら
「ここですか、確かにここならこの街から遠いですね」
クーラはタケアキが地図で目的地を示すと賛成した。
「じゃあ移動石を発動「ちょっと待つにゃ!」ん?」
「あらリンセじゃない、どうしたの?」
タケアキが移動石を使おうとした時、誰かが声をかけたので見ると同じパーティーメンバーのリンセがいた。
「どうしたの?じゃにゃいにゃ!なんでタケアキとクーラが一緒にいるんだにゃ!?」
「なんでって……ミュルにパーティー追放されたからこの街から離れようとした時にクーラも一緒に行くって……」
「なっ!?ちょっとこっちに来るにゃ、クーラ!!」
リンセはタケアキをその場に残すとクーラを呼んで2人で話をしていた。
タケアキから離れた2人は今の事情を話し合った。
「クーラ!タケアキの言った事は本当かにゃ!?」
「はい、タケアキさんから聞いた話だとミュルが私達2人も追放に賛成したと言ってたみたいです」
「はぁ!?何を勘違いしてるにゃ!!このパーティはタケアキがいたから今までやってこれたにゃ!!」
「そうですねクーラさんの言う通りです、彼ら2人は戦闘能力でしか人を見てませんからね……それでリンセさんも私達に付いて来るんですか?」
「そんな事を聞いたら私も一緒に行くにゃ!あんな奴等と行く位ならコッチの方が良いにゃ!!」
「そうですか……(くっ、折角タケアキさんと2人きりで過ごせると思ったのに……)」
「2人よりも3人の方が良いにゃ(抜け駆けさせる訳には行かないにゃ……)」
話を終えた2人は握手をするとタケアキの所に戻った。