影山蒼
春風瑞浪
春風瑞季
以上3名
俺はその場に座らされた。俺は何が起こるのかも分からずにいた。
「瑞季、何するつもりだ」
「柊くん、ポッキーゲームって知ってる?」
「ポッキーゲーム?」
なんかの罰ゲームかな?なんかの勝負に負けた人がポッキー数個買ってくるっていう。そうすれば納得は……いかないな。
じゃあなんだろう。重心を意識した積み重ねゲームみたいな?俺は楽しいけど、他の人たちは……勇気は無理そう。
「知らないな」
「知らないの!?」
瑞季は驚いていた。なんだ、そんなに有名なゲームなのか。
「何か教えてくれよ」
「えぇ……えっと、その……」
すごい言いづらそうじゃないか。どういうゲームなんだ。
「とりあえず、やってみれば分かる!」
「え、お、おう……」
瑞季はポッキーの端を口に咥えた。いや、もうこの時点で俺の予想は全て砕けた。じゃあどういう遊びだ。どれだけ速くポッキーを食べれるかか?手を使わずに。
「ほううん、おっひほっひふあえへ」(蒼くん、そっち咥えて)
瑞季は口に咥えたまま言った。なに言ってるの?俺はそのままでいた。
「ほっひふあええ!」(そっち咥えて!)
「ほっひ」は「そっち」だろうな。「ふあええ」はなんだろう?咥えた状態だからこもると仮定して、さ行や、か行、た行などだろう。
「ふあえへ!」
何回言っても「え」は変わらない。じゃあ、全てか行にすると?……「くかえけ」になるのか。けど、「か」って言うとき、普通は「は」になるな。「あ」になる言い方は、わ行くらいだろう。じゃあ、「くわえけ」?あ、もしかして、咥えろってことか?
「咥えれば良いのか?」
そう言うと、瑞季は頷いた。
俺は反対側を咥えた。そして、瑞季はどんどん食べ進めてこっちに来る。寸止めかな。目つぶってるし。俺はゆっくり進んだ。すると……
「ん」
柔らかい感触が唇に当たった。俺は目を開く。そこには、とても近くに瑞季の顔が。
「んがっ!」
瑞季は瞬時にはなれた。
「引き分け!」
「なにが」
「このゲームは、離れた方が敗けなの。ずっとしてると、キスしちゃうっていうゲーム!」
そういうゲームだったのか。
「そっか」
俺はさっきの瑞季の状態を言った。
「さっき、慌てて顔赤くしてた瑞季、かわいかった」
「うん……えぇっ!?ちょっ、え!?」
瑞季は今までにないほど慌てている。また顔を赤くしている。
「ほら、今だって。顔赤くしてる」
「えぇ!?」
瑞季は思わず顔を手で隠してしまう。俺は瑞季の手を退かした。
「そんなかわいい顔を隠さないで。勿体無い」
瑞季は真っ赤になって、熱くなったあと、天を見上げるように気絶してしまった。
瑞浪にリベンジしたいな。
約15分経ち、瑞季は自分の部屋で寝た。というか、寝かせた。瑞浪が帰ってきて、俺はポッキーゲームをした。
「いくぞ」
「オッケー」
俺と瑞浪は2人同時に食べ進める。そして、何も躊躇なくキスした。
「え!?瑞浪!?」
俺はすぐに離れた。瑞浪も恥ずかしかったのか、赤くなった顔を隠してしまう。
「瑞浪、か、顔、見せて」
瑞浪の顔は赤くなって、ぽかぽかしていた。
「いやぁ、みないでぇ」
また瑞浪は隠してしまう。
「もうちょっと見せてよ、かわいい顔」
「ふにゃぁっ……」
瑞浪は瑞季と同じように気絶してしまった。俺はまた瑞季と同じ部屋に瑞浪を運んだ。結構大変で、右手だけだから全く安定しない。
「全く、ちゃんと寝ろよ」
俺は瑞浪を寝かせた。俺も側にいた方が良いと思い、俺は瑞浪の横にいた。
「瑞浪、かわいい」
俺は瑞浪に触りそうになった。けど、寝てるんだよな。と自分に言い聞かせ、触るのを我慢した。
瑞浪と瑞季が起きたのは2時間くらいしてから。起きたときにはもう忘れていたらしく、いくら近づいても隠したりはしなかった。さすがにあのときと同じことを言うのは諦めたけど。また気絶されちゃ困るし。
「蒼くん?どうしたの?」
「ああ、いや。かわいいなぁって思っただけ」
「ふふ、うれしっ」
瑞浪は嬉しそうな顔をした。分かりやすい表情だ。
「眠くないか」
「大丈夫!」
俺はリビングに戻って、昼食をみんなと一緒に食べた。