鈍感な彼氏と直接言えない彼女の物語 完結   作:月島柊

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今回の登場人物
影山蒼
春風瑞浪
春風瑞季
以上3名


第12話 ポッキーゲーム

 俺はその場に座らされた。俺は何が起こるのかも分からずにいた。

 

「瑞季、何するつもりだ」

「柊くん、ポッキーゲームって知ってる?」

「ポッキーゲーム?」

 

なんかの罰ゲームかな?なんかの勝負に負けた人がポッキー数個買ってくるっていう。そうすれば納得は……いかないな。

じゃあなんだろう。重心を意識した積み重ねゲームみたいな?俺は楽しいけど、他の人たちは……勇気は無理そう。

 

「知らないな」

「知らないの!?」

 

瑞季は驚いていた。なんだ、そんなに有名なゲームなのか。

 

「何か教えてくれよ」

「えぇ……えっと、その……」

 

すごい言いづらそうじゃないか。どういうゲームなんだ。

 

「とりあえず、やってみれば分かる!」

「え、お、おう……」

 

瑞季はポッキーの端を口に咥えた。いや、もうこの時点で俺の予想は全て砕けた。じゃあどういう遊びだ。どれだけ速くポッキーを食べれるかか?手を使わずに。

 

「ほううん、おっひほっひふあえへ」(蒼くん、そっち咥えて)

 

瑞季は口に咥えたまま言った。なに言ってるの?俺はそのままでいた。

 

「ほっひふあええ!」(そっち咥えて!)

 

「ほっひ」は「そっち」だろうな。「ふあええ」はなんだろう?咥えた状態だからこもると仮定して、さ行や、か行、た行などだろう。

 

「ふあえへ!」

 

何回言っても「え」は変わらない。じゃあ、全てか行にすると?……「くかえけ」になるのか。けど、「か」って言うとき、普通は「は」になるな。「あ」になる言い方は、わ行くらいだろう。じゃあ、「くわえけ」?あ、もしかして、咥えろってことか?

 

「咥えれば良いのか?」

 

そう言うと、瑞季は頷いた。

俺は反対側を咥えた。そして、瑞季はどんどん食べ進めてこっちに来る。寸止めかな。目つぶってるし。俺はゆっくり進んだ。すると……

 

「ん」

 

柔らかい感触が唇に当たった。俺は目を開く。そこには、とても近くに瑞季の顔が。

 

「んがっ!」

 

瑞季は瞬時にはなれた。

 

「引き分け!」

「なにが」

「このゲームは、離れた方が敗けなの。ずっとしてると、キスしちゃうっていうゲーム!」

 

そういうゲームだったのか。

 

「そっか」

 

俺はさっきの瑞季の状態を言った。

 

「さっき、慌てて顔赤くしてた瑞季、かわいかった」

「うん……えぇっ!?ちょっ、え!?」

 

瑞季は今までにないほど慌てている。また顔を赤くしている。

 

「ほら、今だって。顔赤くしてる」

「えぇ!?」

 

瑞季は思わず顔を手で隠してしまう。俺は瑞季の手を退かした。

 

「そんなかわいい顔を隠さないで。勿体無い」

 

瑞季は真っ赤になって、熱くなったあと、天を見上げるように気絶してしまった。

瑞浪にリベンジしたいな。

 

 約15分経ち、瑞季は自分の部屋で寝た。というか、寝かせた。瑞浪が帰ってきて、俺はポッキーゲームをした。

 

「いくぞ」

「オッケー」

 

俺と瑞浪は2人同時に食べ進める。そして、何も躊躇なくキスした。

 

「え!?瑞浪!?」

 

俺はすぐに離れた。瑞浪も恥ずかしかったのか、赤くなった顔を隠してしまう。

 

「瑞浪、か、顔、見せて」

 

瑞浪の顔は赤くなって、ぽかぽかしていた。

 

「いやぁ、みないでぇ」

 

また瑞浪は隠してしまう。

 

「もうちょっと見せてよ、かわいい顔」

「ふにゃぁっ……」

 

瑞浪は瑞季と同じように気絶してしまった。俺はまた瑞季と同じ部屋に瑞浪を運んだ。結構大変で、右手だけだから全く安定しない。

 

「全く、ちゃんと寝ろよ」

 

俺は瑞浪を寝かせた。俺も側にいた方が良いと思い、俺は瑞浪の横にいた。

 

「瑞浪、かわいい」

 

俺は瑞浪に触りそうになった。けど、寝てるんだよな。と自分に言い聞かせ、触るのを我慢した。

 

 瑞浪と瑞季が起きたのは2時間くらいしてから。起きたときにはもう忘れていたらしく、いくら近づいても隠したりはしなかった。さすがにあのときと同じことを言うのは諦めたけど。また気絶されちゃ困るし。

 

「蒼くん?どうしたの?」

「ああ、いや。かわいいなぁって思っただけ」

「ふふ、うれしっ」

 

瑞浪は嬉しそうな顔をした。分かりやすい表情だ。

 

「眠くないか」

「大丈夫!」

 

俺はリビングに戻って、昼食をみんなと一緒に食べた。

 

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