影山蒼
春風瑞浪
春風瑞季
お母さん
お父さん
以上5名
俺は瑞浪の部屋に戻った。始めて知ったのだが、瑞浪と瑞季は同じ部屋だったらしい。ベットは1つだけだけど。仲がいいから問題ないらしい。
「蒼くんは丁度真ん中に挟まれるよ」
「あ、そうなの」
俺は瑞浪の隣にベッタリくっついた。列車走行位置では、20:10で何も走っていない。
八高線 お知らせ
八高線は、線路内冠水の影響で、明日(6/18)の始発から12時ごろまでの、八王子~高麗川駅間で運転を見合わせます。12時ごろから通常の3割程度の運行で、箱根ヶ崎~東福生駅間で徐行運転を行います。
横浜線 おしらせ
横浜線は、13時ごろまでの運転を見合わせます。
明日は結構混んでそうだな。
俺は瑞浪にくっつかれる。瑞季はまだ布団の中にいない。
「蒼くん、あの──」
俺は瑞浪にキスする。いいかけてたことなんて、もう知っていた。
「ん」
瑞浪は目をつぶる。同時に俺が離れると、瑞浪は俺の背中から抱き寄せる。
「今、すごい幸せ……」
「そうか……」
俺は瑞浪の頭を撫でた。シャンプーのいい匂いがふんわりと匂う。
「ずっとくっつけてて。一緒に寝るのも初めてだから」
「寝たことないんだっけ、一緒に」
「そもそも泊まりに来たの初めてでしょ」
俺は緊張で変な日本語になってしまう。瑞浪はすぐにそれに気付いた。
「ふふっ、蒼くんおかしいっ」
「うっ……」
瑞浪は小さく笑った。
「あしたぁ、蒼くんバイド休みでしょぉ」
「ああ、それがどうかしたか」
「蒼くんの家に、泊まれないかなぁって」
お返しか。嫌じゃないけど、俺のベットシングルだし……
「お姉ちゃんっ!わ、お兄ちゃんもいた」
瑞浪がベットにやってきた。俺は天井を向いた。これだと2人に話せるから。
「瑞浪、彼氏とかいないのか」
「彼氏?いないいない。中学校にいい人いないし」
そんなもんなのか……?俺は生徒会長なのに生徒会長っぽくなかったが。
「蒼くんは、倉山くんと一緒に屋上で寝てたじゃん」
「げ……見られてたか……」
瑞季は笑った。瑞季は仰向けで横になった。
「こんな感じ?」
「そうそう!似てる!」
瑞浪……見てたからって……
「ホントに、見られてると思わなかった」
「お兄ちゃん、生徒会長でしょ」
ごもっともで……
「生徒会長でもこうなるんだよ」
「そうなのかなぁ。さて、寝よっか」
瑞浪は電気を消しに行った。電気が消えると、真っ暗になった。俺はどっちに瑞浪と瑞季がいるか分からなくなり、適当に左の人に抱きついた。
「お兄ちゃん?」
「あ、瑞季だったか」
「ずるーい!瑞季だけ!」
こうなるから嫌だったんだよ、暗くするの。
「分かったから、瑞浪もおいで」
「わーいっ」
「ぐぬぬ……物足りない……」
2人とも足りないのかよ。もう我慢しとけ。
「ほら、寝るぞ」
「はーい」
俺はゆっくりと目を閉じた。今日も大変だったな。歩いて瑞浪の家に来たり、なんかお風呂の事件とか。
(さて……寝返りうたないようにしよう)
俺は心のなかでそう決心した。
翌日、昨日の大雨は嘘のように快晴だった。八高線は運転を見合わせ、中央線は一部運休で再開していた。
小宮駅の次の電車は12:36発八王子行。反対方面は少し早く、12:21発所定川越行。だが、直通を中止するため高麗川行で運転するだろう。
俺が起きたのは6:30。俺は一足早く下に降りた。
「あら、影山くん。早いわね」
「はい。早起きは三文の徳ですので」
「瑞季も見習ってほしいわ」
瑞季、そんなに起きれないのかよ……
「お、影山くん。早いね」
「はい」
「瑞季は起きるのが苦手でね。寝るのは得意なんだが……」
そんなにかよ……瑞季、叩き起こしても起きなさそ。
「休日なんて起きるの12:00だよ……」
「正午じゃないですか!」
「ふふ、それまでずーっと寝てるのよ」
ホントに、どうすればそんな寝れるんだ……
俺がご両親からの話を聞いていると、瑞浪は2階から降りてきた。
「ふわぁっ……おはよー」
「おはよう、瑞浪」
「起きたか、瑞浪」
「おはよ、瑞浪」
3人揃って言った。瑞浪はまだ眠そうだ。