鈍感な彼氏と直接言えない彼女の物語 完結   作:月島柊

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今回の登場人物
影山蒼
大島先輩
市野穂花
マスター
以上4名


第6話 バイト

 俺はバイトに行くため、朝早く瑞浪の家を出た。瑞浪の家で泊まることになったため、こうなった。バイト先では俺を雇ってくれたマスター、俺の先輩が1人(実は俺の方が年上)、後輩が3人いる。最初に入っていたのがマスターで、次に先輩、そして俺が入った。

 

「マスター、今日午前ですよね」

「そうだね、影山くん、頼むよ」

「はい」

 

俺は接客で、会計及び品の配り。俺と一緒にするのは2つ下の先輩だ。不思議なんだが、俺は先輩の方が入った時期が咲希のため敬語なんだが、相手も俺が年上だから敬語なのだ。マスターは俺の方が20ほど下だし、入ったのも俺があとだから敬語とため口でいいんだが、敬語同士は少し戸惑う。

 

「大島先輩、今日も会計しますよね」

「はい。影山先輩もですよね」

 

両方先輩呼び。もう慣れたけど、周りからはまだ紛らわしいと言われる。

そして、ドアが開く音がした。俺が咲希に向かう。

 

「いらっしゃいませ。お好きな席にどうぞ」

「ご注文お決まりでしたらボタンでお知らせください」

 

先輩と一緒に俺は言った。俺は注文を待つため待つため一旦戻った。

しばらくして音が鳴ると、俺が注文を聞きに行った。

 

「ご注文お伺いします」

「アイスコーヒーと、チーズケーキで」

「分かりました」

 

俺は再び戻り、調理係の人たちに言った。

 

「アイスコーヒーとチーズケーキ」

 

調理係の人たちはすぐに作り始めた。大島先輩と俺は出来上がるまで待っていた。

 

「影山先輩、今日午前ですか」

「はい。大島先輩もですか」

「はい。じゃあ、一緒に帰りますか?」

「じゃあ、そうしましょうか」

 

俺は大島先輩と帰りのことを話していた。そこに調理係の後輩が来た。

 

「アイスコーヒーとチーズケーキです」

「あ、分かった」

 

俺はお客様に配りに行った。

 

「アイスコーヒーとチーズケーキです。ごゆっくりどうぞ」

 

俺は再び戻る。客が来ないと結構暇だ。俺の担当の8:00~11:30はピークの時間ではない。人が来るのは12:30~13:30の1時間。午後に入ると12:00からだからピーク。とは言っても平日は会社員が多く、席が埋まることもない。休日昼間がピークだ。

 

「お、客か」

「私行きましょうか」

「あ、すみません」

 

俺は大島先輩に謝った。大島先輩は「いいですよ。気にしないでください」と言って客のところに向かった。

 

「影山先輩、今暇ですか?」

「あぁ、暇だけど、どうかしたか」

「あの…バイト終わったら、ちょっと待ってもらってていいですか?」

「あぁ、いいけど」

 

後輩の名前は市野(いちの)穂花(ほのか)。俺より2つ年下の高校1年生。4月から2年生だ。同じ学校で生徒会長ということもあり、何回か会ったことがある。俺が生徒会長だった3年生では1年生書記を務めていた。

 

「そういえば、来年度から生徒会長は2年生なんだっけ」

「はい。立候補しますよ」

「頑張って」

 

生徒会長だから特別忙しく、嫌になる訳じゃない。

 

 俺の時間が終わり、先に来たのは穂花。俺は穂花に言われた通り待っていた。

 

「穂花、話ってなんだ」

「はい。あの、影山先輩の家、知りたくて…」

「え?なんか知ることでもあったか?」

「あの、生徒会長なので知っておいたいと思って…」

 

俺の家まで千駄ヶ谷から結構距離がある。

 

「確か喫茶店だと2番目に遠いけど大丈夫か?」

「はい。東小金井までだったら定期券あるので」

 

だったら大丈夫か。俺は大島先輩をまった。

 

「影山先輩!あれ、市野さん、どうしたの?」

「影山先輩の家に行こうかと思って…」

「そうなの?じゃあ私も代々木までいいかな。私家が西大井だから」

 

俺は穂花と大島先輩を連れて千駄ヶ谷まで歩いた。千駄ヶ谷から総武線で代々木まで行く。

 

「代々木でお別れですか」

「そうですね。また土曜に」

 

大島先輩は山手線のホームに歩いていった。俺と穂花は引き続き総武線で中野まで乗る。新宿でも乗り換えられるが、遠いから中野にした。

 

「影山先輩、好きです」

「え?何が」

「喫茶店のバイト…あっ、影山先輩の事じゃなくて!」

 

穂花は慌てて言っていた。

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