リリカル世界に転生   作:橘闘牙

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第二話

 知らない天井が目に入ってきた。

 

 

『マスター、おはようございます。』

 

 

「ティルか、・・・転生は成功したんだな。」

 

 

『はい、そのようです。記憶の欠落等はありませんか?』

 

 

「特にないと思う。」

 

 

 そんなやり取りをした後で、神界で見たようなコンソールが浮かんできた。

 

 

「ああー、聞こえますか?・・・将暉さん、無事転生できたようですね。!!!?」

(どういうことでしょうか、将暉さんから神気が見える。・・・後で調査しなくてはいけない。)

 

 

「マリアナか、ああー何の問題もなく転生できたよ。」

 

 

「そうですか。それはなによりです。そちらの世界での書類なんかは後日用意し置きます。一週間後から私立聖祥大附属小学校3年生に転入するように手配しています。」

 

 

「わかったよ。何から何までありがとうな。」

 

 

「いえいえ、喜んでいただけたようで何よりです。…それで、私たちの方からお願いしてもいいですか?」

 

 

「それは構わないが、どうしたの?」

 

 

「少し、確かめたい事とあなたの保護者として私たちの分体をそっちにやりたいとおもっています。」

 

 

 今まで、スムーズに話が進んでいっていたので忘れていたが、そこでこっちの世界に親がいないことに気づいた。

 

 

「そうだね。流石にこの年齢で親なしじゃ色々と問題が出てきそうだな、理由は分かったよ。」

 

 

「それだけではないのです。実は私たちは、基本的に暇なのでこれから将暉のことをサポートしていこうということを話し合って決めたんです。

ミカやアテナは、あんな急ぎ気味の指導じゃ不十分だって言ってましてそのことも含めています。」

 

 

「それは、ありがとうございます。ティルのサポートはありますが、実際の経験に勝るものはないと思っています。こちらからお願いしたいくらいでした。」

 

 

「そう言って、もらえてよかったです。早速、分体を送らせてもらいます。」

 

 

 そんなやり取りをしてから十分くらいして、六人の姿が現れた。

 

 

「おおー、将暉さっきぶりだな。さっきは座学だけの指導になったけどこっちでは実技も含めてしっかりと教えてやるよ。」

 

 

 ミカが真っ先に口を開けた第一声目で訓練の話をしてきて、さっきのことはよっぽど不満だったということが分かった。

 

 

「まあまあ、ミカその前にやることがあるでしょ。・・・ご近所の方々に挨拶しに行きましょう。」

 

 

 アテナがそんな提案をしてきた。

 そこでふとある疑問が浮かんできた。

 

 

「マリアナたちってこっちでは何て呼べばいいの?」

 

 

 それに対してよくぞ聞いてくれましたと言わんばかりの表情を浮かべてマリアナが説明を始めてくれた。

 

 話を要約するとこうだ。

 

 ・マリアナ、ミカ、ミア、アテナ、ヨミ、カレンの六人は義姉

 

 ・親は二人とも死別

 

 ・海鳴市へと最近引っ越してきた

 

 

「そう言うことなので、みんなの前ではお姉ちゃんって呼んでくださいね。

それでは、あなたが望んだこの世界の主人公高町なのはに挨拶にいきましょうか。」

 

 

 それを聞いて急に恥ずかしくなってしり込みしてしまった。しかし、六人はそんなことお構いなしと引っ張っていかれてしまい、気づくと高町家に着いていてしかもインターホンまで押されていた。

 

 

「まだ押さないでよ!心の準備ができていない。」

 

 

 そんな抗議の言葉を投げかけたがスルーされてしまった。しばらくして高町桃子さんが玄関から出てきた。

 マリアナが簡単な挨拶と粗品を渡して話していた。

すると、ひょっこりとなのはちゃんが顔を出してきた。

 

 俺は、そんな出てきたなのはちゃんに見とれてしまっていた。かわいい、かわいい。アニメを見ていて知っていたつもりだったけれども実際に見てみると今までのことが何だったと思うほどだった。

 

 しばらく、見つめているとなのはちゃんがこっちを見ていることに気が付いた。

(やばい流石に初対面の状態で凝視しすぎた。)

 そんな後悔が頭の中によぎったが、なのはちゃんは笑顔でこちらに挨拶してきた。

 

 

「初めまして、高町なのはって言います。これからよろしくね。」

 

 

「横山将基です。これからよろしく。」

 

 

「将暉くんっていうんだね。何年生、どこの学校にくるの?」

 

 

「えっと、三年生で私立聖祥大附属小学校に入る予定だよ。」

 

 

「私もそこに通っているんだ。これから同級生だね、あらためてよろしくね。」

 

 

 俺となのはちゃんとのファーストコンタクトはこうした感じでうまくいった。

 

 

 

 

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 私、高町なのはは今日初めての感覚を体験しました。

 

 

 何というかビビッときました。口にこそ出しませんでしたが、とてもかっこいい男の子横山将暉を見てからです。

 

 

 話していくうちに私はその想いを確信しました。これが運命の出会いなんだと。

 

 

 彼とまた会いたい、また話したい、そんな想いが止まらなくなりました。

 

 

 同じ学校に通うと聞いてとてもうれしい気持ちで心がいっぱいになりました。

 

 

 ・・・はやく、学校始まらないかな。

 

 

 

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「さあー。やらなきゃならないことも終わったし、今度こそ始めるぞ。」

 

 

 ミカがしびれを切らしたように言ってきた。

 

 

「まあまあ。ミカあと少し待って訓練のための部屋をこれから作るから。時間を有効に活用するために時間の進みが遅くなるようにしていくから。それができるまでホントにちょっと待って。」

 

 

 ヨミが時空神としての力を使って一時間が三日になる訓練室を制作してくれた。そこから、訓練が始まっていった。

 

 

「じゃあー。将暉どんなものを習っていきたい、デバイスの形状を見るに剣術、杖術、射撃ってところかな。」

 

 

「ああー、そんな感じでお願いするよ。付け加えるなら近接格闘術も頼む。」

 

 

 そこからは、刀や銃等の持ち方を習ってから素振りに銃の打ち方の技法と初めて知ることも多くあった。

さらに意外だったのが、ミカの指導がとても丁寧でわかりやすかったことだ。

 

 

 

「将暉、もう少し腰を落としてやっていけ。そうすれば、スムーズに切り返しができるはずだ。」

 

 

「銃は、何も打つだけじゃない打撃武器としてもつかえる。」

 

 

 っといった感じで的確なアドバイスと指導をしていってくれた。

 

 次は、アテナが魔法のことを教えて行ってくれた。

 

 

「将暉、あなたは魔法はどれくらいの数の種類があるとおもいますか?」

 

 

「うーん。攻撃、防御、補助魔法の三つくらいかな。」

 

 

「はずれです。攻撃、防御、拘束、結界、補助、幻術、召喚、身体操作、物質生成魔法の九つあります。」

 

 

「基本的に教えていくのは、攻撃、防御、拘束、補助の四つなので残りの五つは余裕ができてから徐々に教えていってあげます。」

 

 

 そこからは、魔法を使う上で必要な感覚を確認したりした後で飛行魔法、強化魔法を習っていきその練度を上げていった。

 攻撃魔法、防御魔法、拘束魔法も教えてもらっていった。

 

 次はヨミが時空魔法と呼ばれるもの教えてもらえることになった。簡単に説明すると簡易的な時間操作(時間停止)ができるというものだった。

 こちらは練度に左右されるが贈り物の一つとして贈られたため適正なんかは最高のものになっていた。

 

 次にミアが治癒魔法、カレンが恋愛に関することで指導をしていってくれた。

 最後には、マリアナが総合的な指導なんかをしてくれた。そしてそれが終わるころにマリアナや他の五人を集めて真剣な趣で話をはじめた。

 

 

「将暉さん、私が最初に言ったことを覚えていますか?」

 

 

「えっと、確認したい事と保護者の代わりになるためだったかな。」

 

 

「ええー、その確認したい事を今話します。」

 

 

「将暉さん、まず要点だけはっきり言わせてもらいます。あなたは、私たちの同様に神族になっています。」

 

 

「・・・・それはどういうことですか?」

 

 

「はい、それは将暉の身体を再構成の際に神界でそれを行ったことによってあなたに神性がうまれてしまったのです。今まで将暉さんのようなことは起こっていなかったのでわかりませんでした。

もちろんそれだけでは、神族になるようなことは決してありませんがそこに才能の付与を行ったことが引き金となって神族に至ってしまったようです。」

 

 

 このことを聞いてとても混乱した。

 

 

「それで、俺はどうなるんですか。」

 

 

 神界でいったセリフが思わずまたでてきてしまった。

 

 

「いえ、特に心構えることはありませんよ。あなたは神族とはいっても仮免のような状態です。成長なんかもしますし、人と大して違うことはありません。」

 

 

 そのことを聞いて、多少落ち着くことができた。

 

 

「まあー、私たちからしたら本当の意味で末の弟ができた感じになったんでとてもうれしく思います。」

 

 

 マリアナをはじめとした五人も感激した様子だった。

 

 学校に行くまでの一週間のうちにこうした感じで指導を受けることができたが、最後に衝撃を受けることを伝えられた。

 だがそれと同時にこの六人の家族になれたことはうれしいと思った。

 

 

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