一週間後の今日から学校に行くことになった。先日担任の先生と思われる人から連絡が入っており、どうやら学校まで送り迎えしてくれるバスが来るらしい。
小・中・高・大と公立にしか通ったことがない身としては、私立がどんなものか気になると同時に不安でもある。
既に形成されたコミュニティの中に一人で突っ込んで行くそのことを考えると不安だが、久々の学校ということで懐かしさの方を強く感じている。
「まあー、小学生だしどうとでもなるだろう。」
覚悟を決めて迎えに来たバスに乗り込んでいった。
「将暉君だ、おはよう。」
中に乗り込んでいって何処に座ったものかと考えているとなのはちゃんが話しかけてきてくれた。
「なのはちゃん、おはよう。そこの席に座ってもいいかな?」
「うん、大丈夫だよ。」
確認をとれたのでそこにすわらせてもらった。
するとそこにはこちらを興味深そうに見ている二人がいた。
「ねぇー、ちょっとなのはこの子のこと知ってるの?」
「う、うん。近所に引っ越してきた横山将暉君だよ。」
「ああー、この子が先生が前に言ってた転校生の子なんだね。」
そんな会話をした後で、あちらの二人が自己紹介してきてくれた。
「私、月村すずかって言います。よろしくね。」
「私は、アリサ・バニングスって言うの。よろしく。」
そこからは、こっちも挨拶を返した。その後は当たり障りのない会話をして学校につくまでの時間をつぶしていった。
学校についてからは、職員室まで三人が案内をしてくれた。
職員室につくと担任の教師と思われる男の先生がよろしく!と言って大きな手をこちらに差し出してきた。熱血教師という印象をそこから受けた。
そこからの日程や教材なんかの説明を受けてから、教室に向かった。
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「いよいよ、今日だね!」
「うん、どんな子だろうね。」
今日来る転校生の話題で教室では占められていた。
「みんな受かれちゃって、ばかみたい!」
「あはは・・・」
アリサちゃんがそんな愚痴をこぼしていた。
「そう言えば、なのはバスの中では聞かなかったけど話題の将暉、あいつとはどんな関係なの?」
そんな質問を聞いて思わず、体がビクッとなってしまった。
「なによ、その反応本当にどんな関係なのよ?」
「た、ただの近所に越してきた男の子だよ。」
「ふーん!ふーーん!」
「なのはちゃんそれは本当?」
アリサちゃんとすずかちゃんが疑わしそうな目をこちらに向けてきた。
「うん、うちに挨拶に来た時にあったの。綺麗なお姉さん六人と一緒に。」
「あいつ、姉弟がいたんだ。ねえねえーどんな人だった。」
アリサちゃんは何とか話題転換にのってきてくれたがすずかちゃんの方はごまかせなかったようで
「なのはちゃん、詳しことを教えてね。将暉くんをどう思っているかも含めてね!」
「えっと、えっっとね。」
将暉くんのことが好きなんて恥ずかしくていえないよ。
問い詰められてしまっていた。そんな時、タイミングよく先生が入ってきてくれた。
「ホームルーム始めるぞ!」
「ほら、せ、先生も来たし席にもどった、もどった。」
「むうー。休み時間に聞くからね!」
まだ不満げな感じだったがなんとかこの場は、逃れることができた。
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先生が入っていってしばらくしてから、入るように指示された。
一つ深呼吸をしてから教室に足を踏み入れた。
「初めまして、先週海鳴市に引っ越してきました、横山将暉です。これから、よろしくお願いします。」
少し緊張して言ったので表情が硬くなっていないか心配だったが、そんなことはなかったようで大きな拍手を持って迎え入れてもらえた。
女子たちは、小声で何かをこそこそ話しているのが気になったが、来たばかりで聞きに行くということなどできるはずがないのでスルーすることにした。
(最終的に、なのはちゃん達にきいてみればいいか。)
「クラスも全員が出揃ったことだし、お待ちかねの席替えをするぞ!」
クラスへの簡単な自己紹介が済んだのを見計らって、先生がくじを片手にそんなことを言ってきた。
クラスの人がどんどん引いて行って自分の番が来た。引いてみると窓際という席が当たった。
なのはちゃんや他の二人も俺の後で引いていたが、偶然近くの席をひいていた。
(なのは・前、アリサ・後、すずか・隣)
「すずかさん、これからよろしくね。」
「ふふ、すずかでいいよ。」
「私も、アリサでいいわよ。」
近くの席になったすずか、アリサに改めて挨拶をしていった。
「将暉くんのすぐ近くの席になってうれしいよ!」
前に席からなのはちゃんがうれしいことを言ってきてくれた。
「これから、改めてよろしくね。」
そんな会話をしてからは授業が始まった。
一限目:算数
私立の授業はどんな感じだろうと、望んだが小三としては少し難易度が高かったが小テストを含めて満点を取ることができた。
二限目:英語
算数は簡単だったから、英語も同レベルかと思っていたが未透視が甘かった。アニメの描写にもそれらしい部分があったことを始まってやっと思い出した。
アリサが英語の先生相手にガチの英会話をしていた。
「Hello, my name is Suzuka Tukimori Nice to meet you.」
隣のすずかが丁寧な英語をこっちに振ってきた。基本的にどうしてもわからない場合を除いて英会話だったのでとてもきつかったが、なんとか対応することができた。
三限目:体育
体育は、ミカや他六人に鍛えられているため得意教科だと思っている。
他の人と比べてみても頭一つ分以上差ができていた結果を見ることができて良かった。
驚くべきは、すずかが俺と近いタイムをだしたことだろう。
四限目:学活
この街にある職業をはじめに触れてから、生徒の将来について聞いていった。
自分としては、時空管理局で魔導士をしたいと考えているが、まさかそんなことを書くわけにはいかないので個人的に興味のあったヘリパイロットと答えた。
昼の時間になった…給食…弁当を忘れた。
「お弁当忘れた…」
どうしたものかと考えていると先生が教室に来て、「君のお姉さんがお弁当をもってきてくれたよ。」と言って渡すものを渡してすぐに教室を出て行った。ちなみに弁当はミアが作ってくれたものだ
『マスター、窓の外を見てください。』
弁当の方に意識を向けているといままで黙っていたティルからそんな言葉が聞こえた。言われたとおりに見てみると校門の方でミカがこちらに手をふっている姿が目に入った。こちらからも手をふり返すと安心したように帰っていった。
アリサやすずかが「あれが、将暉のお姉さん!」って言ってなのはちゃんを交えて、話をしていた。
「学校楽しいなあー。」
気づけば、放課後になっていた。転校生の宿命とも言うべき質問攻めにあって大変ではあったが、無難な感じで答えていった。
久しぶりに学校生活を体験して楽しいと思った。懐かしさと充実感が今日一日で強く感じることができた。
「将暉くん、何か言った?」
隣を歩いているなのはちゃんが独り言が聞こえたのか問いかけてきた。
「うんうん、何でもないよ。」
帰りの道すがら、学校のことや勉強のことについて交えながら話しているとなのはちゃんが何かを探すように周りを見始めたと思ったら突然走り出した。
「なのはちゃん、どうしたの!?」
聞こえていないようだったので、三人で追いかけて行った。
しばらくして、かがみこんでいるなのはちゃんの姿が目に入った。
「将暉くん、アリサちゃん、すずかちゃんこの子けがしているみたいなの!」
「大変だ。誰か、この近くの獣医さん知らない?」
「えーと、えーとこの近くの病院は…」
「待って、今家に聞いてみるから!」
ケガをしているフェレットのような動物を抱えて、近くにある横原動物病院に駆け込んでいった。
「院長先生、あの子は大丈夫ですか?」
「大丈夫よ、衰弱しているようだったけどケガは浅いものだったから。」
それを聞いて、安心した。
「「「院長先生、ありがとうございます。」」」
「どういたしまして。」
そんなやり取りをしてから、心配の対象に視線を向けて行った。
「先生この子は、フェレットですよね?」
「フェレットなのかな?見たことのない種類だけど?」
そんな、原作に沿った会話が行われていた。今日なのはちゃんが魔法少女になるのかとそんなことを考えていた。これからどうするかと考えていると、あっちの会話が終わったようだった。
「それじゃあー、将暉くん私たち塾があるから先に行くね。フェレットのことは夜に話そうね。」
「うん、分かったよ。それじゃあ夜にね。」
そんなやり取りを交わしてから別れた。
家についてからは今後のことを考えていた。
(今日の夜に原作が始まるけども、どうそこから関わっていこうかな!)
家についてからもそんなことを考えていたが、仕方ないと感じてそのことを思考を頭の片隅に追いやって食事と鍛錬をしていた。
鍛錬後のお風呂上りになのはちゃんから、メールが来ていた。
将暉くん、こんばんわ。なのはです。
今日みつけたフェレットについて何だけど、アリサちゃんとすずかちゃんと話し合って私が一時的に預かることになったの。
ここまで、原作に沿った流れが伝えれた。それに対して返信をしてしばらく会話を続けていた。こんな時にLIENみたいなのがあればと思った。
後は、お開きにして明日学校でと言い合ってメールのやり取りを終えた。
しばらくしてから、魔力の反応が起こった。