宇宙戦艦ヤマト2202 If 猛虎咆哮す   作:モアンゴル

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かくして、真の意味での「戦後」が始まります。


第二十九話 愛国の戦士たち

【第29話】

 

 

 時に、2201年 4月1日。

地球連邦政府はガミラス共和政府との外交交渉の末、終戦・国交締結の条約を締結。

両国はおよそ10年の長きに渡る戦争状態から脱し、

互いの新体制の確立・復興に協同して邁進することを宣言した。

 

地球各管区の地下都市・復員起点地表入植地では3月半ばにガミラスとの外交交渉が

開始された、という政府の発表以降目立った続報がなく市民らは不安がっていたが、

それを吹き払うようにガミラスとの間に平和的関係が築かれたというニュースが

届けられ、市民たちは真の意味で地球に平和が訪れたことを心の底から喜んだ。

 

そして、同時に戦争時におけるガミラスの政体の真実が発表され

ガミラス共和政府の現指導者、レドフ・ヒス暫定首相から地球連邦政府並びに

全地球人類に向けた謝罪のメッセージが公開された。

青い禿頭の、あまり冴えない風貌の中年のガミラス首相は、毅然とした表情に

若干の翳りを差した顔で映像に現れ、丁寧だが簡潔な文を読み上げて、深々と頭を下げる。

 

市民の中にはこの映像を観て、長い戦いの中傷つき死んでいった家族や友人を思い出し

「たったこれだけか」と憤慨する者や、ヒス首相の追悼・謝罪文を読み上げる声が

震えていたことに気付き少なくとも彼は地球人類に対し誠実に謝罪していると指摘する者もいた。

喜怒哀楽のさまざまな感情が渦巻きつつも、地球とガミラスの戦後の新たなる関係が

始まった瞬間であった。

 

 

 

 

 

そこから時間は5日ほど進む。

春の日差しを反射して、爛々と輝く碧海の空を一機の97式空間輸送機コスモシーガルと

護衛役の二機の99式空間戦闘攻撃機コスモファルコンが東進し洋上へ影を落とした。

未明に極東管区の地上基地を離陸した三機の編隊は星の自転も作用しすっかり日が昇った

太平洋の青空を誰に遮られることもなく突き進む。その進行ルートは出発地と目的地、

すなわち日本列島とトラック環礁とを結ぶ最短ラインである。

同地に逗留するガミラス外交団の要請を受け、設定された特別輸送便がこの編隊だった。

 

ガミラス側は、交渉がまとまったことでもうすぐ本国への帰途に就く。

外交団(及び護衛の武官)の一部を連絡部員として地球に残し、外交団艦隊は帰還するのだ。

そんな中で、帰還するガミラス外交団員の一人が交渉後に()()()()を地球側へ希望し、

それが受け入れられたため現在輸送便がトラック環礁へと向かっている。

 

 

この輸送機コスモシーガルが装備しているコンテナは、要人輸送用の客室コンテナ。

その中には芹沢虎鉄地球防衛軍統括副司令官が4人の護衛と共に着席していた。

あるガミラス外交団員の要望とは、芹沢との面会であったのだ。

 

 

シートに身を沈めつつ、甦って1年あまりが経過する太平洋の碧い水平線を眺める芹沢。

彼はふと考えた。

もしも自分があの時、未来(に起こるであろう)の出来事を視ていなければ

今どうなっていただろうか、と。

 

(……おそらくガミラスとの国交は結べただろう。だが、ヤマトは派遣せずじまいな筈だ。

 ……交渉事前会議の雰囲気から察するに、だが。そもそも私は出席しなかっただろうな。

 本来であれば、藤堂長官が私のポストに就く筈だったのだ。未来を視て、私が行動指針を

 改めたことにより長官は私にポストを譲ってくれたのだから。

 そうでなければ、いまのところ差し詰め部長職辺りだったのではなかろうか。)

 

(……ヤマト派遣は私が視た未来と乖離する大きな分岐点になる筈だ。

 派遣の対価として得た技術情報や資源、そして繋がりも大いに利用させてもらおう。

 ……常に最悪に備えるため動いてきたが、私が視た未来が最悪とは限らぬ。

 ()()はあくまで指標にすぎぬだろう。あれ以上に重篤な事態に陥る可能性がある。

 未来視という巨大なアドバンテージを得た以上、可能な限り穴は塞いでおかねばならん。

 これ以上の戦禍を地球にもたらさぬためにも……!)

 

 

常に最悪を見据え、地球防衛の指揮に携わってきた男、芹沢。

具体的な将来の脅威を知った彼は人類が手にできるより良い明日のため、動くのだ。

コスモシーガルと護衛機は、現地時間正午にトラック環礁のモエン仮設飛行場へ着陸した。

 

 

 

 

 

トラック環礁へと降りた芹沢副司令は、モエン島の飛行場からガミラス軍の内火艇に

護衛と共に乗り込み、モエン島・デュブロン島の間の海面に停泊している、

ガミラス外交団艦隊の中でひときわ目を引く大型艦・旗艦戦艦「シャングリ・ラー」へと

移乗した。この移乗は、地ガ国交交渉後に地球側代表団が同じく「シャングリ・ラー」に

案内されて以来の、地球側高官によるガミラス軍艦への乗船となった。

 

(外交団のための船とあって、なかなか快適性に長けているようだな)

 

芹沢は地ガ両方の兵士に護衛されながら、対面を希望した外交団員の待つ応接部屋に

向けて艦内を歩く。機密に触れるようなものがないのか、あるいはそうした類いのものが

存在しないコースで応接室まで歩けるよう設計されているのか、特に視界の制限なく

艦内を通されるため、芹沢はあまりに気づかれないように艦内の各部に目をやり、

ガミラス戦艦「シャングリ・ラー」について考察する。まだ芹沢は、同艦の元の主が

かつてヤマトに保護され(後のデスラー艦の襲撃時に死亡し)たジレル人の

ミーゼラ・セレステラが率いたガミラス宣伝情報省(現在は広報省へと改編)とは知らない。

 

歩いて十分もせぬうちに、護衛(及び監視役)のガミラス兵士は歩みを止め、

芹沢が立つ場所の横にあるドアを差して「ここが応接室です」と言う。

内部に入るのは芹沢本人と護衛兵士の二人。既に中には件の外交団員と護衛兵が同じく

一人だけ待っているらしい。芹沢はつい先日まで敵同士だった両国の兵士の間の硬い空気を

和ませようと、冗談めかして言った。

 

「私は手土産のようなものを持ってこれなかったが、失礼に当たらぬかな?」

 

この発言に対し、ガミラスの護衛兵士の中でも年長(外見では深い皺の目立つ老人)が

芹沢の内心を悟り慮ったのか、微笑んで返した。

 

「ご心配には及びません、閣下。

 あなたのご存じであることが最良の手土産となる筈です。」

 

「そうかね、なら良かった。……では、失礼。」

 

場の年長者同士の穏やかな会話によって雰囲気が和らぐのを感じた芹沢は、

満足そうに口角を上げる。そしてガミラス兵にドアを開いてもらい、応接間へと入室した。

 

 

 

「お待ちしておりました、セリザワ閣下。」

 

応接室の中は、落ち着いた色調の壁・床・調度・天井照明で整えられ、

いかにも冷静な面談を行うための部屋という趣だった。

芹沢を極東管区の連邦首都からはるばるトラックまで呼びつけた相手は、

その部屋の中、ガミラス式のテーブルセットの奥側に護衛と並んで立っていた。

比較的若年の、しかし場慣れして落ち着き払った態度が芹沢に好感を抱かせる、

プラチナヘアを撫で上げた髪型の男。着用するガミラス官僚共通デザインの服の色は

彼の国では"国防色"とされ、軍艦や軍用機・戦車などの塗装として広く知れ渡る緑色。

この男は軍人だ。

だが、ただの軍人ではない。外交団員に選出されるほどのガミラス軍のエリート。

去る外交交渉の場で臆することもなく鋭い意見を(エバット地球側代表から反撃を受けたが)

言ってのけた、国防軍参謀本部で少将の座にある切れ者。

芹沢との対面を望んだ、外交団軍事顧問のガルヒ・ダークナスがそこに立っていた。

 

 

「はじめまして。私は地球防衛軍統括副司令官・芹沢虎鉄。

 貴殿がガルヒ・ダークナス少将でよろしいか?」

 

「はい、お会いできて光栄です。

 どうぞ、お掛けになってください。」

 

互いに形式ばったような挨拶を交わすと、テーブルへと着席する。

芹沢は自分よりもふた回り年下の対面相手を値踏みするような真似はせず、

相手の出方を待った。すると、ダークナス少将は護衛兵に退出を命じた。

戸惑い、大丈夫なのかと小声で確認をとる護衛兵。

芹沢も自らの護衛に部屋を出るように言う。双方で似たような会話がなされる。

が、結局二人の兵士は護衛対象を気にかけつつも、その指示に従いドアの向こうに消えた。

 

 

「……お人払い、ありがとうございます。この部屋は防音仕様で漏れ聞こえはありません。

 盗聴機などの類いも一通りのチェックは行ったのでご安心いただけますか。」

 

「はい。……私は貴殿を全面的に信頼しここまでやってきました。

 ご用件をお聞きしても、よろしいか?」

 

二人の会話、特に芹沢の発言はまるでダークナスの意図が

予めわかっているかのような口ぶりだ。

ダークナスもそのことに気づいているのか、若干表情を強張らせながら言葉を返す。

 

「……両国間の外交交渉に先立ち、我が外交団は貴国から外交文書に対する

 返答文書を送っていただきました。その文書には、……例のデスラー総統の名誉回復など

 我々にとって驚くべき内容がありましたが……文書の終盤に近いページに

 とある一節がありました。

 

 『……両国間に友好関係が樹立された暁には、地球人類は青い肌の友朋が

  新天地における営みを確立するのに支援を惜しまないだろう。』

 

 ……外交団はこれを、ガミラス人が地球や銀河系の惑星に商業的に乗り出し、

 通商網を形成することに地球政府が支援の姿勢をとってくれる、と解釈しました。」

 

「……ええ、その解釈で正しいでしょう。

 あなた方ガミラスは地球より遥かに巨大で、星間通商のノウハウも豊富。

 銀河系でも行われるその通商の姿を見習い、いずれは地球人類も交易に加わることが

 叶えば一層の発展ができるのでは、と考えています。」

 

ダークナスの言葉に芹沢は特に声のトーンを変えることもなく応対する。

青い肌の、対面相手の目は鋭い光を宿した。

 

「……私はこの一文を素晴らしいものだと感じて、交渉後に地球側代表団に対し

 この一文は誰が考えた物であるかを尋ねました。交渉中に不躾な発言をした私に

 対しても、貴国の代表であるエバット氏は丁寧に回答していただきました。

 非常にありがたいことです。」

 

地球側に対する賛辞を口にしながらも、ダークナスの()()は続く。

 

「……訊いた結果、件の文を文書内に入れるよう主張したのは

 セリザワ閣下、あなただということを教えていただきました。

 ……我がガミラスは、青き肌を持つガミラス人のみならず、地球人に近い色の肌を持つ

 ザルツ人、薄い赤色の肌を持つオルタリア人などが混在する多民族国家です。

 なぜ、"青い肌"という修飾語が用いられたのでしょう?

 ヤマトを運行したというキョクトウ管区の高官であるあなたは国家ガミラスの国民の

 実態があの時点で深く理解されていた筈。」

 

 

「……いやあ、大変申し訳ない。自信をもって加えてもらった文の筈が、

 民族差別を連想させてしまう表現でしたな。至らぬことです。

 謝罪させていただこう。」

 

芹沢はそう言い、頭を搔く。ダークナスの眉間の皺が深くなる。

が、彼の口調は終始冷静である。

 

「……私は、いえ、我々は、件の文について外交団とは異なる解釈をしています。

 ……セリザワ閣下、あなたは、あなた方は地球連邦政府の首脳が知らない情報を

 お持ちですね?……例えば、撃沈された総統座乗艦から回収したデータなどを。」

 

今度は芹沢の目に光が宿る。相手が話の核心へと踏み込み始めたのを察知したのだ。

 

「……それはあくまであなたの推測に過ぎない筈だ。

 それよりもよろしいのですか?聞いていると、あなたがまるでガミラス共和政府と

 異なる思想を持つ集団に参加している疑惑が浮かんでくる。

 そういったことを、不用意に私の前で話すことは危険ではありませんか?

 我々は初対面、外交団長や他の団員にこのことを仄めかすこともできる。」

 

「……いいえ。あなたも立場の危うさは私と変わりません。

 むしろ、責任問題がキョクトウ管区全体に広がりかねない以上、

 私よりも深刻だと申し上げても良いのでは。」

 

互いの牽制が二人の間の空気を硬直させる。さながら、時が止まったように。

 

「……互いに、ただでこの部屋から出ることはできない、と仰りたい訳ですな?」

 

「……その通りです。……"我々"は閣下に全てのことを打ち明ける準備があります。

 私の独断ではなく、"我々"全体の意思です。

 ですので、どうかあなた方にも知りうる限りの情報を明かしていただきたい。」

 

この雰囲気を破ったのは、芹沢の溜め息にも似た呟きとダークナスの返した歩み寄り。

芹沢は不敵な視線をダークナスに向ける。

 

「……では先に、あなた方のことを教えていただきたい。」

 

「……分かりました。

 

 ……この交渉にガミラス政府が乗り出すよりも前、ヤマトがサレザーを去って

 数ヵ月後の事です。……私が指揮する陸戦部隊などは、デスラー総統の私的な別荘を

 捜索しました。そこに、驚くべきデータが遺されていたのです。

 惑星ガミラスの寿命が、およそ半世紀しか保たないこと。

 にも関わらず、ガミラス人はガミラス星のような特殊環境でなければ

 長く生きることができないこと。この事実を知るのは私や直属の上官である

 キーリング参謀総長、タラン参謀次長など一部の軍人と、彼らが信用する

 一部の高級閣僚のみ。我々は秘密裏に派閥を結成しこの事実に対し

 対応策を打つべく動き出しておりました。」

 

「……そんな時に、私のメッセージを発見した、と。」

 

「……メッセージだと、お認めになるのですね?

 ……元より、私は地球側がこの事実を知っているかを調査するため外交団に

 参加したのです。……想定は、的中したことになります。」

 

「……あなた方は、地球側がガミラス星の事実を認識している想定が的中した場合は

 どのような方策をとるおつもりでしたか?」

 

「……万一地球全体に知れていた場合は外交団や政府に対しても明らかにする予定でした。

 しかし、現状では地球政府には知れておらず、セリザワ閣下の派閥のみのようですな。」

 

実際は、未来を視た芹沢のみがガミラス星とガミラス民族の危機を知っているのだが、

ダークナスにそれを知る術はない。芹沢が自身の派閥を有していると錯覚したのだ。

 

「……我々の組織は、あなたの文が危機を迎えたガミラス民族の銀河系移民を

 支援するという意味のメッセージと受け取り、こうしてあなたをお呼びしました。

 ……セリザワ閣下、今度はあなたからお話をお聞かせ願えませんでしょうか?」

 

ダークナスは剣呑な表情で芹沢に問いかける。

一呼吸おいて、芹沢もまた話し始めた。

 

 

「よろしい。お話しする。

 ……我々が件の情報について入手したのは、あなた方のご想像通り

 亜空間ゲート内での総統座乗の巨大戦艦との交戦時に偶然、本当に奇跡的な確率で

 ガミラス星の真実を記録した媒体が入手できた。解析し、内容を確認したのは

 ヤマト帰還後の事で、私の信頼する手の内の人間に解析を行わせたため

 ヤマトの乗員でこの事実を知る者はいない。知っているのは、私に加え、

 解析を行った部下と私の側近のみ。連邦政府はおろか、旧極東管区政府の人員は

 何も知らない。」

 

「……!……そうですか。」

 

ダークナスは思いの外、

地球側にガミラスの事実を知っている人間が少ないことに衝撃を受けたようだ。

極東管区全体への打撃という芹沢に対する牽制の手が失われたことを

危ぶんでいるのかもしれない。

 

 

「……現状、知っているのは私の周囲の少数の人物のみだが、

 ガミラス人のパニックを避けるためこれ以上の周知は防ぐべきと考え、抑えている。

 情報の伝達というのは思ったよりも早いのだから。

 だが、知るものが少ないとはいえ私は、我が派閥はガミラスの危機に対し

 積極的な支援を行う方針を地球にとらせようと考える。

 友好国となった巨大な星間国家とその住民がむざむざ失われるのは

 あらゆる点から見て地球に不幸なことであるからだ。」

 

「……閣下の派閥がガミラスの危機に対し支援いただけるのはありがたいことと思います。

 目的がどうあれ、ガミラスの国民が守られることが重要です。

 具体的に、どのような支援をいただけるのかを教えて頂けますか。」

 

「……交渉時にも議論されたでしょうが、あの時間断層を。

 工場がおけるほどの広さのものを1ヶ所譲渡するのはこの危機に関わらず

 決まったことですが、有事の際は他の時間断層の工場を貴国の支援に振り分けます。

 移民用の輸送船や物資を建造・生産するのにも、あるいは他惑星にガミラス民族を

 適応させる薬剤を開発させるにも役立つ筈です。」

 

芹沢は、ガミラスの危機に対し地球にどう支援を行わせるかをダークナスへと話した。

ダークナスは、途端に目を輝かせる。希望を見いだしたようだった。

 

「……!……本当ですか。それは、非常にありがたい!

 ……では、あなた方はこうした協力の対価として、ガミラスに対して

 何をお望みですか?」

 

「……より一層の、復興の支援を。

 特に、時間断層工場の一日でも早い稼働を望みます。

 移民支援は、時間断層工場なしでは成立しない話なのです。」

 

芹沢は、ガミラスの将来の危機に協力する見返りとして、ガミラスへの一層の

地球復興支援を要求する。"表"の条約でも、相応の条件を引き出した地球だが、

多くのガミラス有力者が集うこの"裏"からも手を回せば加速度的に復興は遂行できる筈だ。

今、芹沢はたった一人で二つの宇宙国家の未来を手玉にとろうとしているのである。

 

議論は続けられた。

連絡方法やヤマトのマゼラン銀河内での活動中の援助、

ガミラスの危機に対し結成された秘密組織から対地球の全権を任されたダークナスと

地球防衛軍No.2の芹沢は、ガミラスと地球の水面下での協力体制を構築し始める。

 

そして、この会合も終わりを迎えようかという局面で、締め括りに芹沢は言った。

 

 

 

「……ダークナス少将。

 我々と、あなた方の組織。故郷も立場も、肌の色も違う双方だが、

 間違いなく共通項と見ることができる点がある。

 

 自国を、人々を守ろうとする愛国の意志だ。

 

 我々は共に、自国の未来のために進んでいる。

 たとえ、それが衆目に当たることがなかろうと。」

 

「はい、セリザワ閣下。

 遠き異邦に、貴方のような頼もしい協力者が出来たことを心強く思います。」

 

 

 

ダークナスが手を差し出した。

地球式の、握手を芹沢に促している。

芹沢はうむ、と頷きその手を強く握る。

地球とガミラスが、ほとんど運命共同体となった瞬間だった。

 

 

 

「「この協定は内密に。互いの愛国心に誓って!」」




実際問題、なんでガミラスからいち早く逃げなかったんでしょうね?
特にザルツ系とかの他民族。生活基盤を移すのもそう大変じゃないでしょうに。
周知がまだだったのか……?
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