ジャッジメントですの!に転生したけど おねぇさまぁ!した方がいい?   作:ゆうてい

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テスト期間が終わりましたので投稿を再開しようと思います。
今気づきましたが、この小説を始めて丁度半年らしいです。時の流れは速いモノですねえ。でも、35話しか投稿してないのは少ないですかね笑






きぃふぁ!? るるるうぅぅら くぅん(犬)

 白井黒子という少女により課された宿題『何故白井黒子の拳が一方通行に当たるのか』を解き明かそうと考えるが、なかなか根拠のある答えが思い浮かぶことはなかった。

 

 例えば、白井黒子の能力が実はベクトルを変換する能力だった場合、攻撃が一方通行に当たることはあり得ることだ。しかし、それならば一方通行には()()()()()()()()()()()()()()()()()、という大きな違和感があったはず。それが無いためこれは考えられなかった。

 

 他には、白井黒子の能力である空間移動(テレポート)が、物以外も転移させられる可能性が考えられた。つまり、能力を使い殴った衝撃を直接一方通行の内部に移動させているということだ。これなら反射をする以前の問題であるためあり得ないこともないが、やはり証拠が全くない答えだと早々に吐き捨てた。

 

 あと考えられるとすれば、()()()()()()()()()()()()ところで一方通行(アクセラレータ)という能力を攻略していると考えられるわけだが。それこそ最も考えられることではなかった。

 

(この答えが俺を助ける事になるなンて、あんまり思えねェけどなァ)

 

 

 ♦︎

 

 

 そして時間は経過して。答えを出さなかった事を悔やんでしまう結果となっていた。

 

(クソッ、一日の間にこンなに殴られるか!?普通ゥ!)

 

 痛そうに顔を抑える一方通行を見て、木原は愉快に口角を上げている。

 

「おいおい良い顔すんじゃねぇか、つっても顔の半分も見えねぇが。もしかして、最強が破られて泣いちゃってんのかぁ?」

 

「クカカ、そンな訳ねェだろ。なンとなく分かったから笑みが溢れて仕方ねェンだよ」

 

「おお、今のだけで分かっちまうのか」

 

 さすが第一位様のお坊ちゃんだ。と皮肉を効かせたような言葉を木原は後に続ける。直後、彼は感心したように手を叩き始めた。意味がわからなかった一方通行は木原を睨むように見上げるが、それすらお構いなく拍手を続ける。

 腕が疲れたのか十数秒で拍手はやめたが、その代わりには木原のすすり泣く音が響いた。今度こそ一方通行は木原を奇異の目で彼を見た。

 

「俺は感動で涙が止まんねぇよ。あのクソガキ野郎がまさかこんなに成長するとは思って無かったからな」

 

「泣いてる暇があンならさっさと消えて欲しいけどなァ」

 

「消えんのはお前だよ。まあその前に答え合わせでもしようか。分かったのはなんとなく、だろ?だからキッチリ教えてやる」

 

 早く答えを教えたい。まるで親に新しい発見をいち早く知らせたい子供のようである。よほど自慢したかったのか欲望のそのまま答えを口に出そうとするも、一方通行はそれを許さなかった。

 

「アホかオメェ、それじゃあカンニングになっちまうだろ。当たってンのかどォかはお前で試してやる」

 

「そぉ?俺が言いたかったんだけどなぁ、名付けるとしたら木原神拳とかどうだよ」

 

「だから勝手に語ってんじゃねェよ、俺が叱られちまうだろ」

 

 一方通行の言うことの要領を得ていない様子の木原。どう言うことなのか聞くも軽く笑われるだけだった。痺れを切らしたのか、木原は一方通行目掛けて拳を振り下ろす。

 一方通行の行動パターンなど、全てを知る彼には算段があったのだろう。だが、幼少期の何年も前の古いデータだ。もしも木原には知り得ない感情が彼に存在していたら。それは絶対に違う結果となる。

 自分を完璧だと勘違いした男は、真反対の道を選んでしまったのだ。

 

バキッと言う音と共に辺りに血が吹き飛んだ。もちろん痛みを感じていたのは、一方通行ではなく他ならない木原数多。

 木原は普段とは全く違う方向を向いている右腕を見開いた目で見た。腕の肉は断裂しその中からは鮮やかな赤い血が泡を立てながら吹き出していた。その血は木原の顔だけでなく、血から逃げるように離れた一方通行まで届く勢いだった。

 

「おいガキ、テメェ何したんだ?」

 

 それでも気絶どころか、目を見開くだけでいるのはさすがと言ったところだろう。いや、それとも痛すぎて喚くことすらできないのか。

 

「お前が考えそうな事の逆の事をしたまでだ。つっても、アイツにはこれじゃ通用しねェだろうな」

 

「あり得ねえ。お前の思考回路やらなんやら、俺は全て知ってんだぞ?」

 

 彼の敗因は一方通行のことを知りすぎていたこと。それと一方通行が精神的に成長していると考えていなかったことだった。

 全てが、一方通行の考えたままのシナリオ通りに進んでいたとでも言うように、彼は見下ろす木原を鼻で笑った。

 

「知らなかった。それだけだろ」

 

「クソガキ、テメェは呪ってでも殺してやる」

 

「これ以上顔面ぐちゃぐちゃにされちまったら、あのガキに何言われるか分かったもンじゃねェ。つーわけだじゃあなクソ親父、来世ででも会おうや」

 

 貧血に耐えきれず地に仰向けで倒れた木原の顔に、一方通行の足が置かれた。

 

 

 その後、綺麗な木原さんが生まれたとか、生まれていないとか。。。*1

 

 

 

 ♦︎

 

 

 

 

「先生、もうよろしいのでは?」

 

『うん、済まないね。一方通行が思わぬ成長をしていることに驚いただけだよ』

 

「・・・たしかにそうですね。彼に交友関係が出来るとは、この段階では早い気がします」

 

『まあ、結局のところ良いことなのではないのかな?アレイスターくんに取ってどうなのかは知らないがね』

 

「脳幹先生」

 

『あぁ、分かっているよ。急ごうか、彼を待たせてはこちらも危ない』

 

 

 

 


 

 

 

 

 一方通行の顔の怪我が治った現在、一方通行の携帯に入っている連絡先は4つあった。そのうち一つはもちろん白井黒子。

 そしてもう一つは妹達の共通携帯だ。

 一万を大きく超えたシスターズのうち、今稼働しているのは千人程度。もちろんクローンの存在がバレないためにもその全員が外に出て良い訳ではなく、最高でも一学区に一人と言うのが現状。それと、午前と午後で違う個体が外に出ることで経験を記憶越しではなく、本人が得るという成長の観点も考慮している。

 その一環で御坂美琴本人と会ってしまうのは誤算ではあったが、その中でシスターズ00001号は御坂いちごと言う個性を手にした。それに伴い彼女にはアイデンティティが確立し、さらには自分だけの現実(パーソナルリアリティ)までが強固なものとなった。それにより、元々あった超能力者の才能が少しずつ、開花しつつあった。ネットワークを通じて感化されたのか、ほかの個体まで能力の強さが上がる良い誤算であった。

 

 そして、そのネットワークを司る者が存在する。みなさんご存知打ち止め(ラストオーダー)である。彼女はネットワークの構築のために最初に製造された、つまり本当の1号さんという事。彼女と一方通行は毎日のように連絡を取り合っていた。

 この打ち止め、研究者の言葉が確かならば、管理を楽にするため幼いまま留めていた。ならば、今この状況で幼い必要は無いのではと思っただろう。実際その通りである。

 

 最後の一つはその場のノリで連絡先を交換してしまったもの。それを使うことはほぼないと言っても過言では無いだろう。

 

「一方通行!ってミサカはミサカは用もないのにただ呼んでみたり!」

 

 しかし、このように幼いままなのは、完全に一方通行のしゅm、ゴホンゴホン。白井の願望が強く反映されていた。彼女曰く「子供の成長は、自分では分からないので見てみたいんですの」とのこと。確かに、自分の成長は自分では分かりづらいのかも知れない。が、恐らく彼女の屁理屈であろう。おそらく白井はロリコンだ。*2

 

「でもよォ、まさかガキってのがこンなに面倒な生き物だとは思ってなかった」

 

「ぬぬぬ、そのガキって言うのはミサカの事? ってミサカはミサカは睨みながら聞いてみたりぃ!」

 

「アァお前だよ。静かにすることもできねェからガキなんだよ」

 

「それは聞き捨てならないかも!それ以上酷いこと言ったら例の人を呼んじゃうよ!」

 

「そ、それはヤメロ!はぁ、俺の攻略者がドンドン増えてる気がすンだが」

 

 実に仲の良いことである。一方通行がため息をついている間に、打ち止めは携帯を取り出して誰かに連絡を入れた。

 

「ふふふ、これで貴方はミサカに反抗出来ないのだ!ってミサカはミサカはご満悦にしてみたり」

 

「おい待て!まさかアイツに連絡したわけじゃないよな!?」

 

「それはお楽しみだよ?」

 

 ブブッ

 

「あ、あの人かも!って、ミサカはミサカは早く携帯を見やがれって命令する!」

 

「アァ、分かったたよ。開ければいいんだろ?」

 

 訂正、使うことがほぼ無いと言っても過言ではなかった。ちょうど今、その連絡先からメールが届いた。

 

《おいアクセラレータ、ラストオーダーから聞いたぞ?あんま酷いことはやめとけよ?じゃなきゃ俺の右手が火を吹くぜ!》

 

 と言うような内容だった。一方通行は鳥肌がたった。憧れの人(笑)と連絡ができた事もそうだが、単純に痛々しいメールの内容に鳥肌がたったのだ。

 

「アクセラレータ?なんてメールがきたの?」

 

「チッ、知らねェ。ただの出会い系だろ」

 

「あ!嘘はいけないよ?タイミング的にあの人以外ありえないもん」

 

「うるせェ、残念だったな予想が外れて」

 

「むぅ、絶対あの人なのにぃ、、、やーいぼっち!」

 

 そのとき、ミサカネットワークに一方通行のセクシーな写真が拡散された。一方通行の知らぬうちに。

 

「ふん!これでおあいこだぁ!ってミサカはミサカは一方通行の知らないうちに勝ち誇ってみたりぃ!!!!!」

 

 そのセクシーな写真は一方通行の上半身が豪快に写されたもの。貧相ではあるが、それなりに需要がある。例えばミサカ達妹達(シスターズ)、他には、、、あまり思いつかないwww

 

 以上、実況は天の声でした。

 

 

 


 

 

 

 それから一ヶ月と少しが経ち、学園都市は雪が降り草木が枯れる季節に変わった。本来ならば実はこの日、白井と初春が出会う日なのだ。何故既に出会っているのかと言うと、それはご都合主義と言うやつなのだろうか。既に原作で言えば大覇星祭くらいの仲の良さであった。

 

 今日は風紀委員(ジャッジメント)に入隊を希望する者たちの体力計測の日。初春は何故か、腕立て伏せが十回も出来ないくせに鬼教官の真似事をしている。すぐに白井にどつかれては居たが、白井の目に見えないところではずっと続けている。

 

「おいゴラァ!テメェらそんなすぐにバテてたらすぐに死ぬゾォ!?風紀委員(ジャッジメント)には自分の命を顧みない部隊があってなぁ、そこに所属する奴らはもれなくマチョマチョのマッチョだぁ!能力だけに頼り切るバカアホはここで死ぬかぁ!?今のうちになぁ!」

 

「「「ひ、ひぃ、がんばりますぅ!!!」」」

 

 入隊を希望する者たちは絶望に涙を流し汗を流す。十数人の年下を支配しているという興奮が初春を、さらに激しくさせる。

 

「その心意気よく分かった!じゃあ腹筋1,000回だ!」

「いやバカなんですの?常人に出来る筈がないでしょう」

 

 そこにすかさず現れたのが白井。デジャブを感じた初春は冷や汗をかきながら言い訳を始める。

 

「でも、白井さんも上条さんも出来るじゃないですか」

 

「あのねぇ、あの方が常人の訳がないでしょう?あと、私はそんなに出来ませんわよ?筋肉痛は嫌いなので、じっくりコツコツと続けて行くのが一番ですの」

 

 まるで鬼教官(初春)を否定するような言葉遣いだが、正しいのだろう。他ならぬ白井が言っているのだから。うんうん、そうに決まっている。

 そして、指導員が初春から白井に変わったことで、男たちのモチベーションはグインと上がっていた。適度なランニングに計測という名に相応しい五十回程度の腹筋、腕立て伏せ、背筋、スクワット。初春の独裁的な方針とは打って変わったやり方に、彼らの風紀委員に入りたい気持ちがさらに増加した。

 

「なあ俺、白井さんのためなら強行(オーバーワーク)班に行ける気がする」

 

「まじかよ、まあ俺もそう思うけど」

 

「まじで何だったんだろうな、あの花頭」

 

「もう忘れようぜ、俺らには白井さん。いや、白井黒子様がいるんだ」

 

「「「「「「「「「その通りだ!」」」」」」」」」

 

 男とは単純なもので、可愛い子の為ならなんでも出来てしまうらしい。数年後、彼らが現場で活躍する日があったとか。。。。

 ちなみに、先程集まっていたのは男だけ。では女はと言うと、初春とはまた違った厄介な人間に捕まっていた。

 

 ♦︎

 

「指導員の上条だ。よろしくな」

 

「「「「よろしくお願いします!」」」」

 

 上条の挨拶に、四人の少女が元気よく応えた。上条は元気があってよろしい!と、上機嫌ながらに少女たちを褒めた。早速とでもいうように、上条はホワイトボードに今日のメニューを記していった。

 

「今日は初めてだから、皆んなの体力を見せてもらいます」

 

「何をするんですか?」

 

「そうだなぁ、まずはランニングだな。ここを何周出来るかを見てみよう」

 

 少女の問いに目線を合わせながら、借りている大きな駐車場の外周を走るように言った。その間は少女たちの走り方を観察する。

 

「んー、あの子は結構速いな。姿勢も良いし何も言うことはないだろ。

 あの子は、少し腰が揺れすぎかもな。後で矯正しておくか。

 んー、あとの二人は一般的って感じかな」

 

 本部に提出する紙に四人の評価を書き、その後の改善点などを例に挙げた。この紙、本部が希望者をどの支部に配属するかなどを決めるための、ものすごーく大事なものだ。この紙を上条に渡して良いものなのか、白井はすごく悩んだが、結局上条の手に渡ってしまった。ついでに上条は南京錠付きの箱も渡され、これにしまっておけとのこと。そこまで信頼されていない上条さんには、同情の気持ちが湧いてしまう。。。

 

「よし、皆んなすごいぞ! 十周はすごい!」

 

 中3にしては少ない語彙で精一杯褒める上条に、少女たちは鬼畜な一言を言った。

 

「お兄さんご褒美は?」

 

 なんてったって、上条に金はない。それも子供四人の食欲なんて測れるものじゃない。あぁ、きっと、今月はもやしの毎日だ。なんて思いながらも、ご褒美にアイスを選ぶ上条だった。

 

 ♦︎

 

「お兄さん、冬のこんな日にアイスはセンスないかも」

 

 10度を下回る日に汗だくで冷えているのにもかかわらず、アイスを食べさせられた少女たちは上条を批判する。

 そんな時だった。一人の少女が小石に躓いて転びかけてしまった。不幸なことに手に持ったアイスは上条の股間、ち○このあたりにぶちまけられた。

 

「怪我はないか?」

 

 そんなことを聞くが、股間がアイスでベトベトでは格好がつかない。少女四人に笑われ、悲しみにふけていると、少女は爆弾発言を落とす。

 

「お兄さん、私が舐めて拭いてあげよっか?」

 

 ピクリ 何がとは言わないが、ナニがピクリと蠢いた。己の欲望という名の電車が前に進もうとするのを理性で堪えて、上条は提案を断った。

 

「..............い、いいや、自分で拭くよ。流石に風紀委員がそんなことしたらジャッジメント案件だから」

 

 流石は純粋無垢の少女たちと言ったところか、首を傾げて不思議そうにするのだった。その様子がとても良い。ではなく、とても可愛い。でもなくいややっぱとても可愛いもので、上条は断ったことを後悔するのだった。

 

「上条さん? 今、何を、ナニを考えていたんですの?」

 

「ヒェッ」

 

 後ろから声が聞こえた。それはとても冷たく、発言の主が怒っている。いや、こちらを気持ち悪がっていることを明白に示していた。上条の振り返る速度は、亀のように遅かった。数分が経ち、ようやく発言の主が目に入った。

 

「く、黒子さん?」

 

 冷たい目がこちらに突き刺さる。それだけで上条の腕は鶏小屋の中ようになっている。

 

「あ、あはは、なんだ? そっちはもう終わったのか?」

 

「はい、あまりに遅いので見にきたら、少女が上条さんの股間を舐めると言っていたんですの。これがどう言う意味かわかりますか?」

 

「わ、わかりません」

 

「つまり逆レ〇〇です。是非見させてくださいの」

 

「いやちげーよ!」

 

 学園都市はとても平和な所です。みんなも来てね!

 

*1
生まれてません

*2
嘘です違います









あまり関係ない話ですが、とあるIFでウエディングドレス五和とオルソラが2000ジェムで出ました。さいこうっす!
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