ジャッジメントですの!に転生したけど おねぇさまぁ!した方がいい? 作:ゆうてい
もしかして:ブロックとDA?
7月13日
今どこからか、上条さんの誑しは遺伝だと聞こえた気がします。気のせいだとは思いますが、一応、一応、い! ち! お! う! 確認しておきましょう。
クソッ、悲鳴が聞こえたのにどこにいるかわからねぇ!
上条は、手袋のおかげでかなりの幸運になったが、自分から事件に首を突っ込むことに変わりはなかった。それでも、運の良さのおかげか、すぐに事件の起きた場所を見つけることができるようになっていた。
(よしいたぞ。まだ犯人にはバレてない!いくぜ、黒子直伝の正拳突き!)
ドガンッ!
白井直伝の正拳突きは綺麗に犯人の頭に吸い込まれた。もちろん殴られた側は瀕死でピクピク状態。風紀委員じゃなかったらまず逮捕案件であるが、運のいい上条はそんなこと全く知らない。
その後、やはりというべきか上条は女に惚れられていた。
ヤンキーに襲われそうになったところを助けられた少女は、上条に連絡先を教えろと詰め寄っている。もちろん監視していた白井に少女は捻られ、記憶を少し改竄され、家に帰っていった。
♦︎
白井は地面に頭をぶつけて悔やんでいる。
誤算も誤算、上条さんの誑しが遺伝だとは知らなかった。しっかり禁書目録も見とけばよかったなぁ!?
あれ、苦労して手に入れたのにこれで
まあ、いつかの任務で消えてもらおう。あの手袋には!
あくまで事故で!
頭から致死量ギリギリの血を垂れ流す白井は心に決めた。
7月17日
「上条さん合同任務、よろしくですの」
「ああ、よろしくな! 黒子と一緒なら安心していられる!」
ああ、遺伝ですのね、本当に、遺伝ですのね!手袋が馴染んだら誑すこともないと思ってたけど、変わらず誑しだ!
危ないところでした、危うく恋に落ちるところでしたよ、2、3ヶ月前までは男だったことを忘れていましたの。
そんなことは今更どうでも良い。パイロキネシスが来ればあの手袋は燃え尽きるはず。
そう考えた白井は、風紀委員のくせに事件を望んでいた。
あの手袋をあげてから一週間程度が経つが、上条はすでに百人もの女を引っ掛けている。この町に、所謂ブサイクなど住んでいるはずがなく、白井も内心、誰かに取られるのでは。とヒヤヒヤしているのだ。
と言っても上条は鈍感だ。しかもわざとかと思うほど。これまで通り周りの好意に気が付かず、何事もなく時間が過ぎ去って行くのだった。
「黒子も安心ですの。上条さんはどんどん強くなっていますからね」
「嬉しいな、教えてくれる黒子がすごいからかな?」
上条は白井に訓練を受けている。何度も言っているが、彼女は空手で負けたことのない
「そこまで自惚れていませんの。あなたの才能と努力ですのよ?」
「謙遜すんなよ、黒子のおかげだ」
「は、はあ、素直に受け取っておきますわ」
しかし、彼は頑固なところも譲り受けてしまっていた。これが長引いては一生擦りつけ合いが続くと気付き、白井は素直に受け入れる。ほんのり頬が赤いのは、風邪でも引いているのだろうか。
「そんな顔するなよ、黒子は笑顔のほうが可愛いぞ」
笑顔のほうが可愛いぞ・・・。上条、それではいつも可愛いと言っているのと一緒だぞぉ!!
なんというか、ここまでくると清々しいと思う。白井はもう少し顔を赤くした。それを隠すかのようにわざとらしい笑顔をこぼした。
「ニッ!」
「そうそう、その笑顔!」
「いや、今のはふざけたつもりですの」
「そうだったか?いつも通り可愛かったぞ」
こいつ言いやがったあああああ!?!???
「///」
「顏赤いぞー?」
「あなたのせいですの」ボソッ
「なんか言ったか?」
これが鈍感主人公の実力である。
ただし、今のは聞こえるはずもない声量だったのだが。
風紀委員一七七支部、白井は事件の通報を受けていた。
「上条さん!任務ですの!」
「おう、聞いてたぜ。駅前のコンビニだな!」
白井が上条を呼ぶと、彼はすでに準備は終わっていた。流石歴戦のパートナーである。後は現場に向かうだけ。白井が手を差し出すと彼は手を握った。シュンと空気を裂く音が聞こえると、そこから二人の姿が消え失せた。これも白井が用意した不思議な手袋のおかげだ。
「ジャッジメントですの!」
「ジャッジメントだ!」
任務で急行したのは駅前のコンビニ。場所のせいだが、人通りが多い分それだけ野次馬も増えていた。二人の突然の登場に野次馬がにわかにもざわつく。
通報の通り、犯人は人質を取り店内に立てこもっていた。初春によると、ハッキングした防犯カメラには跪かされた人質が二人、そして彼らに刃物を向ける強盗ら三人が映っていたらしい。
残念ながら、そんなことは白井には関係がなかった。店内に転移した瞬間に人質二人に触れて再度転移。店前の駐車場へと戻っている。よって既に人質の問題は解決していた。
『白井さん、どうやら犯人のうち二人は能力者のようです。気をつけてくださいね』
片方が爆発系のレベル4、
聞いた瞬間、上条は咳き込むように笑った。しかし、白井にはあなたの能力も恥ずかしさ満載ですわよ。と言われてしまいかなり落ち込んでいる。彼の血の涙はせめてもの反抗だ。
「それでは、私は人質だったお二方を病院に連れて参りますので。あとはよろしくですの」
引き止める前に三人とも転移によって姿を消していた。ようやく上条の口から出た言葉は引き止めの言葉ではなかった。
「あ、はい」
いい返事だ。
ということで、彼は店内は入っていく。
どこかのタイミングでストロングエクスプロージョン!という叫び声が聞こえたが、ソレに応えるようにパキィーン!という音が響いていた。
「ただいま戻りましたの。あら、流石ですの上条さん」
白井の口調は仕事を終わらせていた上条を、一見労うかのようだったが、視線は彼の右手に向いている。
(くくくくくくくく、やはり爆発で燃えたようですのね!ほーら、早く不幸になってくださいのおおおおお!)
ちなみに、未だ手袋の消失に気づいていない上条は縛り付けた犯人三人をアンチスキルに受け渡していた。
「またお前らか、どれだけ私たちの仕事を取れば済むんじゃん?」
「あら、おっぱ!じゃなくて黄泉川先生じゃないですの」
犯人を引き渡されたアンチスキルが護送車へ向かったあと、一つの影が二人に近づいていた。またもや黄泉川である。名前を白井はわざとらしく間違えるが、そのことに彼女は気付いていない様子。ならばと黄泉川の横腹を突こうとすると、呆れた上条が先に白井の横腹を突いた。ひゃん!と反応する彼女に、ナニがピクリと動いたことは絶対に内緒だ。
「お久しぶりです」
「お久しぶりじゃないじゃん、こっちはいつ税金泥棒とか言われるかビクビクしなきゃならないじゃんよ」
学園都市の犯罪者拘束数は白井上条の二人だけで一割を越えていた。全ての風紀委員を合わせた場合、四割は軽く越える。ただのボランティアに精を出しすぎではないだろうか。とはいえ、彼女たちのせいでアンチスキルが割を食っているのは事実。アンチスキルからすれば同業者というよりも邪魔者だ。
黄泉川は基本的に、子供が命の危険に晒されることが許容できない人間だ。良くも悪くも子供を思う善良な女性なのだが、この二人に関しては範囲外らしい。
私よりも強いから保護する必要なくねぇ?ということだ。
「黄泉川先生、ビクビクとかいうと上条さんがよからぬ想像をしてしまいますの」
「すまないじゃん…………たしかにこの顔は変態の顔じゃん」
黄泉川のビクビクという言葉に上条は反応していた。彼の顔は下衆に変化していく。これには流石の黄泉川も引き気味だ。
「特に黄泉川先生は、上条さんのタイプど真ん中だと思いますので」
上条がいつも言っているタイプにドンピシャ。
どうやら黄泉川は自分の魅力に気づいていないようで、首を傾げて不思議そうにしている。動作ひとつひとつが要因で胸がのっさり動いている。
「私のどこがいいんじゃん?」
「あなた意外に面倒見がいいでしょう。お世話をしてくれるお姉さん系がタイプらしいですの」
「まあ、普通の生徒の世話するけど、お前らを世話することはそうそうないじゃん」
黄泉川は何が言いたいのか、いまいち分かっていない様子。
さらに白井は話を続けた。上条の志望校が黄泉川のいるとある高校だと。それに黄泉川は、ハッとした。確かに学力が低いとは言え、数ある高校の中でこの学校を選ぶのは奇跡だ。これはたしかに何かある。
白井はこれで、敵が一人いなくなることを確信した。
「そうとも限りませんが、お気をつけてくださいの」
しかし、ここで白井の間違いといえば、
「上条は結構いい男だから、私はウェルカムじゃん」
黄泉川が意外に少年もイケる事だった。
彼女がサムズアップしながら、もう片方の手を腰に当てている姿はかなり様になっている。胸を張るだけで、彼女の大きな胸はのっさりとぶっるるんした。
「聞かれていたらどうするんですの!狙われますわよ!」
白井は大慌てで黄泉川の口を閉ざした。だが、黄泉川はイケるのだ。
「だから、いいって言ってるじゃん。
ん、ああ、上条を奪われたくないんだな?そういうことなら言ってくれればいいじゃん」
黄泉川は察したようだ。
「/////\\/\/////\/\//\」
「それじゃあ10本アニメみたいじゃん」
白井の変な恥ずかしがり方に、黄泉川は少しだけふざけながら指摘した。白井としてはそんなつもりはなかったようだが、いや見れば見るほどN○Kで見そうなやつだ。
そんなことよりも、さっきから何かの音が聞こえる。こう、なにか獣のような、それとも嗚咽のような。
答えから言うと、その音の正体は上条だった。
黄泉川が彼を見ると、項垂れた様子でいた。少し顔を覗いて見ると、白目を剥きあんぐりと口を開けている。うががががという唸り声は死んだことに気づいていないゾンビのようだ。
「し、死んでる」
一度言ってみたい言葉、10位くらいに位置する言葉を放つ。が本当に死んでいる訳もなく、上条は『この世の終わり』のような顔をしているだけだ。その理由は白井の目論見が達成されたから。
「黒子」
「なんですの?」
「黒子」
「なん……ですの?」
「黒子」
「な…………ん…………ですの?」
「手袋が燃えてたぁぁああああぁぁぁ!!!!!!」
「知ってますのぉ!犯人捕まってるのにコンビニ無事ですしぃぃぃぃ!そりゃ能力消してますわよねぇええええ!」
「慣れって怖いな、手袋の存在を忘れて、能力殺しちまったよ」
「まあまあ、落ち着いてくださいの。スペアがないんですから」
「え、あるんじゃなくて?」
白井はさらっと、彼を絶望のどん底に落としてさらに埋めるような言葉を言い放った。それに上条が涙目でどうにか用意してくれと頼む。だが白井がそんなことを聞くはずもなく撃沈。そこから反応することのない肉塊が出来上がった。
「あんなの二個もつくれるほど材料は揃っていませんのよ」
「白井、なんの話じゃんっていうかもう帰って欲しいじゃん」
黄泉川は2人を少し鬱陶しそうにしながら話しかけて、遠回しに、いいや、直に帰れと言った。
白井は素直に引き下がることなく、事情の説明をする。
「私のあげた手袋が燃えてしまったらしいですの。別にいいのですが、上条さんはかなり落ち込んでいるようで」
しかし、それがまた黄泉川の心に火をつける。
「手袋を渡すなんて恋人みたいじゃーん?」
語尾をいやに伸ばし煽る煽る。
いやよいやよも何とやら。白井は違いますと叫びながらも、赤い顔をしている。嫌な気持ちにはなっていないようだ。
白井の焦り具合を見て、にやけながら背中を押して帰らせる。
「はいはい、分かったじゃん。帰った帰った!」
「はいはいですのぉ〜!」
そしてその一日後、いつものメンバーとでも言うべきである5人が、一七七支部に集まっていた。
ちなみに初春はパフェを食べにどこかへ行っている。いつも通りだ。
佐天は支部に入るとすぐに見えた、
佐天は上条の亡骸の詳細を尋ねる。
「なんですかコレ」
「佐天さん、まずはここは溜まり場じゃないってことを説明しておくわ」
誰も気づいていないようだが、ここは風紀委員の支部。佐天のような部外者は、聴取でもなければそう入ることはできない。
筈なのだが、そこはなんとかしてくれる白井さん。佐天達はすでに風紀委員の護衛対象になっているので、問題なくここに滞在できている。固法も知らないわけではないが、この支部だけがこの高待遇など受け入れられない真面目なのだ。
「まあ、それは置いといて、上条くんったら、ドジしてあの手袋を燃やしちゃったらしいのよ」
「え、それくらいであんなになります?」
その通り、佐天の言う通りだ。たった一つ手袋を無くしたところで、白井からのプレゼントという点以外はとくに損失はない。
苦労して制作した彼女でさえアレは消したがっていたのだ。ならばそれで良いと思うのだが。
「それがなっているのよ。
白井さんが言うには、彼の手は不幸を呼び寄せるらしいの。それがあの手袋のおかげで無くなった。と思ったらすぐに燃えて手袋の方が無くなって、どん底なんだとか」
「ああ、この一週間くらい、上条さんすごい調子良かったですもんね」
そう、佐天は目にしている。いつになくハイテンションな上条が、事件を一瞬のうちに片付けているところを。
あんなに絶好調だったのも、全てはあの手袋一つによるモノ。しかし、ここまでの急転落下もあの手袋一つによるモノだ。もしかすると、アレもまた神の何かに関係する物なのかも知れない(しない)。
「そうなのよ、男手が欲しいときもあんなだから」
固法は頭に手を当て、参ったように言った。後ろの積み重なったダンボールが早く運べと言ってきている気がした。佐天も苦笑いである。
「どうやったら元気になるでしょうか」
そう佐天は深く考えているが、男は単純なものである。
白井が彼の元気を取り戻す方法を探しに旅に出ている。佐天が彼女なら安心だというが、あの変態は本当に役に立つのだろうか。
固法によると固法が代役になるらしい。
「なるほど、大きなモノをお持ちの方ですね」
佐天は察する。大きなモノを持っている人。白井や食蜂、佐天には無い、大きな大きなソレ。
「本当に上条さんは単純よねぇ」
存在感がかなり薄かった食蜂も漸くここで会話に参加した。
「でふよね」
「佐天、噛んだ?」
「佐天さん、噛んだわね」
「噛んでましぇん////」
噛んだことをツッコまれ、恥ずかしさと二人からの謎のプレッシャーのせいでもう一度噛んでいる。赤く染まった顔を二人から背ける。
「食蜂さんまたよ。可愛いわね」
「年は一歳差のはずなのに、可愛くてやばいわぁ。妹っていう関係に改ざんしようかしら」
食蜂はリモコンを取り出して、真剣に悩んでいる。
まあしたところで、白井あたりがどこかに疑問を覚えて能力を消されるのだが。
彼女はレベル3で、食蜂はレベル5。そのはずなのに立場が逆転している。普通なら不可能、逆で然るべきだ。佐天を除く2人は白井の能力に改めて疑問を覚えた。
「まったく、黒子ちゃんったら結構おかしいと思うのよねぇ」
「そうよね、白井さんったら本当にレベル3なのかしら」
「違うんですか?」
佐天は先日見たばかりの、白井の情報のことを思い出す。そこには確かに、レベル3と書いてあったはずだ。
佐天はそれが間違っているのかと思い首を傾げた。
「佐天はまだ知らないわよねぇ。黒子ちゃんの能力はテレポートでしょ?」
「はい、見ましたよ?」
「それがね佐天さん、白井さんは能力に限界がないの。例えば距離によって時間は掛かるけど、ブラジルでも転移できるのよ」
「すごいんですか?」
佐天はテレポート自体をあまり知らない。テレポートなら、どこにでも転移ができると勘違いしているのだ。だが、現実はかなり違う。
「当たり前じゃない。レベル4のテレポーターでさえ、一回で転移で移動できるのは100メートルもないのよぉ。
だから、黒子ちゃんは————」
♦♦♦♦♦
「食蜂さんってレベル5なんですねぇ………。 え、食蜂さんレベル5なんですか!なんで教えてくれないんですかぁ!」
話の流れで、食蜂がレベル5であることを固法が話していた。佐天はそんなこと1ミリも気づいてなかったらしく、かなり驚いている。
「佐天ったら気付かなかったの?黒子ちゃんから聞いたりもしてないのぉ!?」
「初めて知りましたよ!いや常盤台の生徒だし、それなりの能力者だとは思ってましたけど!」
「私って思ったより有名じゃないのねぇー」
食蜂は自己評価が高すぎたことに気づき、今の上条並みに落ち込んでしまった。もうひとつの屍の出来上がりである。
「何言ってんですのみさきさん」
シュンと音を立てて転移してきた白井は、現場の惨状を目の当たりにした。すぐそこには、さっきは倒れていなかったはずの少女。そして、少し奥には十時間ほど前から体制を全く変えていない少年。
「あら、黒子ちゃんじゃないのぉ」
「はい、黒子ですよ? 寝っ転がって無いで座ってくださいの」
屍のような少女が脅かすように、急に話しかけてきた。本人はそんなつもりなかっただろうが、白井は表に出さないだけで内心バクバク。心臓が鳴り響かせていた。
「白井さん、次のシステムスキャン頑張ってください!」
「もちろん頑張るつもりですの」
今度は佐天が驚かせてきた。いや、本人はそんなつもり(以下略)。
そして、白井の連れてきた
「おい、4人とも、ちょっと人を待たせすぎだと思うじゃん」
黄泉川だ。白井に手を引かれ転移した後、実に三分近く待たされていた。不憫である。休日の時間を勝手に使われていた。
「すみません、正直言って白井さんの頭と同じ大きさの胸に驚いていました」
固法の目線では、白井の頭と黄泉川の胸が全く同じ距離の所にある。しかし、どう見てもサイズが限りなく近いのだ。白井の顔が縦二十センチ弱、横がそれ以下だとして、今の時点で推定Fカップ。しかも彼女は今ジャージを上まで上げている。それはピッタリしている為、かなり抑え込まれているはずだ。
「ま、まあ、い、いつかは同じくらいになるから、な、なんとも思ってないんだゾ☆」
「私も自信はあったけど、まだまだね!」
食蜂と固法は各々かなりの自信があったらしいが、見事に一打ち砕かれた。共に冷や汗をかく姿は意味さえ違えど、魔王を討伐した後の勇者のようだ。
「挟まれたいという気持ちはとてもありますの」
白井からすれば堪能、ではなく、揉みしだきたい、でもなく、枕にでもしたい。
「黒子ちゃん、多分窒息すると思うわぁ」
「それもそうですわね」
「ううん! それで、なんのようなんじゃん?」
一向に進まない会話にイライラし始めた黄泉川は叫んだ。周りも実はふざけていただけで、別に本当に胸に挟まれたかった訳ではない。断じて無い。
「簡単です。そこの上条さんに、おっぱい揉む?と聞いてくださいな」
「私はいいけど、白井はいいんじゃん?」
「よくないなら呼びませんの」
「そうか、なら遠慮なく、、、。
上条、疲れているだろう、おっは○い揉むか?」
「はい揉みたいですっ!」
先程までの沈黙は嘘のように消え去り、彼は大きなおっぱいへと飛び込む。
「そうか、ほら」
と黄泉川が胸を張って見せるが、上条の目には何か違う物が映った。
バッチィーン!
「流石に無理です! 見てられないです!」
佐天のそれはそれは鋭い拳だった。
上条の欲望に打ち負けた姿が、気持ち悪くて見てられなかったようだ。
「佐天、元々止めるつもりだったと思うわよ?」
「そうよ佐天さんちょっとやりすぎよ、やるなら歯が抜けるくらいに留めて置かなきゃ」
「そうですよね、少しやりすぎでした。流石にほっぺが消え去るのはやりすぎでしたよね。ごめんなさい上条さん」
上条なんかに胸を揉ませるわけがない。
頬がどこかに吹き飛んだ上条を見ながら、佐天は深く頭を下げる。
「一応ここは風紀委員の支部じゃん。しかもアンチスキルの前じゃん?暴力はいけないと思うじゃん。っていうか謝っても聞こえてないと思うじゃん」
「完全に骸ですねぇー」
最初と変わらない格好に戻ってしまった上条をつついて遊んだ♡
♦︎
「
「白井師匠、今までご教授、ありがとうございました!これからは私が誰かに師事できるように頑張ります!」
「てんこ、てんこ、辛い時は帰ってきなさい」
師匠が鼻を啜りながらてんこを抱擁する。
「はいっ!」
「ちょっと茶番が長くないかしらぁ?」
「一つの劇みたいで面白かったわ。またいつか続きか過去編が見たいわね」
急に劇が始まった気がする。とにかく、言いたいことは先程の平手打ちが白井直伝だった。ということだ。
「え、上条さんの心配をする人はいないんでせうか?」
いるはずがなかった。
黒子 Aカップ
え、御坂越え?
え、おねぇさま越え?
食峰 Cカップ
限りなくDに近い
ふふふ、もう巨乳の部類よ!
佐天 Dカップ
牛乳を飲みすぎてどんどんと、羨ましい。
これはキツイな、また買い替えないと
NEW!! 固法 Iカップ
完全に私の予想である。初春の頭と同じくらいに見えてビビった。流石に羨ましいとは思わないくらいの大きさ
白井さんの言っていたおっぱいアンチスキルがこんなに手強いとは! 私だってまだまだ行ける!
NEW!! 黄泉川 Jカップ
これくらいなら現実にもいるらしい。これも予想。見た感じ固法先輩よりも大きいんじゃないかな? 大人だしこちらも小萌先生の頭の大きさ位あるゾ!
上条に揉まれたらもっと大きくなっちゃうじゃん
NEW寮監 Iカップ←予想
私の好きなキャラ。レベル5すら一撃で倒し、さらには暗部の猟犬部隊の隊員もポキリとしたのだ。
〜四日後くらい〜
寮監こと通称白井のお母様は買い物のために外出していた。彼女の目的地はセブンスミスト。萌え萌えな寝巻きや、食料品を買いにきていたのだ。
道中、信号待ちをしている最中、彼女に話しかける男たちがいた。彼らの口から発せられる言葉は、もしもこの場に常盤台中学生がいたならどれほど無謀なことだと思わせたか。
「ねぇお姉さん、モデルにならない? きっとお姉さんなら人気出るよ」
「すまない、興味がないな」
寮監は男たちからの引き留めに対し、一刀両断に断りを告げようする。しかし、男が彼女の肩を掴んで引き止めた。
寮監は怒りに身を震わせながら手を振り払い、男たちと向き合った。彼女は腕を伸ばし、男たちの肩を掴むと、バキッッッッツ!ボコボコッッッッツ!!という音が響く。
男たちはバタバタと倒れ、彼らの頭は寮監の足に踏みつけられるような状況となる。どこぞの魔王だろうか。
寮監はこのような状況の中で考える。彼女の心には様々な思いや考えが渦巻いていた。
(い、良い身体?どう言う意味なんだ?)
さすがはお堅い寮監。そう言う経験は一つもないようで、男達の意図に気づいていなかった。いや、気付いていても特に気にしなかったし、結果は変わっていなかっただろう。
寮監がホイホイついて行った場合、ホテルで撮影とか言われて、きっと寮監はあられもない姿に。途中、男に脱げと言われた瞬間死体が何体も出来上がるだけだ。
周りの人達がこちらを見ていることに気付かないまま、信号を渡る。すぐ後ろから風紀委員の声が聞こえてきた。聞き覚えがある声に頬を緩ませ、後ろを向いて走ってくる少女を抱きかかえる。
「白井じゃないか、なんのようだ?」
抱っこする姿はなんだか様になっている。これが上条の求めた、母性の片鱗を醸し出すお姉さんなのだろうか。
しかし、そんなこと上条ならまだしも、白井に関係あるはずない。
「なんのようだじゃないですの!こんな往来でころ、処するなんて!」
「すまない、肩を掴まれたので反射でな」
「貴女、自分がどんな格好しているのか気付いていますの?」
寮監は首を傾げ、自分の身体、服装を確認する。
「・・・・・!!!」
寮監の服は、汗によってピタリと肌に張り付き、紫色の下着がスッケスケになっている。彼女はそんな状態を目にした。今もなお、周りのDTたちはそれに釘付けだ。漸く気づいた寮監は屈んで体を隠すが、むしろそれがなかなかいい味を出している。エロスという新たな元素が発見され得る状況だ。
「はぁ、ようやく気付きましたのね」
鈍感だったのは計算外なのか、呆れ続けている白井。寮監は涙目になりながら白井を見上げ、小さい声で問いかける。
「し、しらい、私の体は魅力的にゃ、なのか?」
「そ、そうですわよ。女でもくらっとなるくらいには!」
涙目と噛んだことの破壊力に白井は負けた。寮監の続く質問に答えていく。
「今年のバレンタインはチョコが四桁を超えた!関係あるのか!?」
「ありますわよ! 煩悩の塊が何言ってんですの!」
またまた呆れる白井だが、実は彼女にもチョコは数万個届いている。譲ったチョコによって初春が巨漢へと変貌を遂げたのは、言うまでもないだろう。
「白井、私に服を選んでくれ」
白井は相手の言葉に混乱し、首を傾げた。その表情からは、意味のわからない言葉に困惑していることが窺える。寮監は自分自身が魅力的であると感じるなら、それにふさわしい服を着てみたいのだと、恥ずかしげに口にした。
この言葉を発することができたのは、自称娘と名乗る相手であるということによる特別な関係性があったから。彼女の顔は赤みを帯び、火が出るのではないかと思えるほどに赤く染まっている。
「なんですのこの女は、可愛すぎますわ。少し刺激がつよいですけれど」
白井は鼻頭が熱くなっていくのを感じながら、セブンスミストで涼しい中
♦♦♦
「まずは、ブラジャーですの。えちえちにして差し上げますわヨォ!お母様何カップですの?」
「胸か?前測った時はKだったな」
「ぶふぉっ!」
「どうした白井ぃぃ!!!」
NEW! 寮監さま Iカップ Kカップ
特に白井に服を買ってもらってからはヤバい、モテすぎてヤバい。
常盤台中学の生徒からは、急にスーツ姿じゃなくなったことに戸惑われながらも、今では白井のように常盤台生徒からもお母様と呼ばれるようになった。
ちなみ今回白井が買った服は、薄紫のもこもこしたハイネックニット。下はデニム。
正直工□ゐ。
「白井、お前に相応しい母になれたか?」
「え? お母様? 萌えるんですけど!」
初春 AAAAAAA
1カップ大きくなったが、もちろん誰も気づかない。
ちょっとくらい反応しても良くないですか? と思ってるらしい
なんという奇跡でしょう、まだ佐天と初春は会ったことがありません!さてんを略して、てんこです。
私は初春が嫌いなわけじゃありません。なので、アンチヘイトのタグもつけていません。安心してください。