ジャッジメントですの!に転生したけど おねぇさまぁ!した方がいい?   作:ゆうてい

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 前回のは寝ながら書いてたみたいで全く覚えていません。

 クリスマス楽しく過ごしました。




第七位 

 白井黒子はいつものように風紀委員(ジャッジメント)あての通報を受けていた。

 内容はと言うと、5人の見るからな悪そうな男たちが派手な男に返り討ちにあったという、犯人の特定が簡単すぎるものだった。白井は軽い頭痛を覚えながら、怪我人の搬送をするため能力を使用した。

 

「風紀委員ですの!」

 

 テレポートしてすぐ、鉢巻を巻いた派手な男を確認できた。足元には通報通り5人の男が転がっている。よくも生きていたものだ。

 

「また、やっぱりあなたでしたのね」

 

 長めのため息を吐く。倒れていた5人の男は白井の声に反応して、助けてくれと涙を浮かべていた。

 

「それがモノを頼むときの態度ですの?」

 

 冷たい対応をされた男たちは、今度こそ涙を流しながら喚く喚く。

 

「誰かと思ったらパンダじゃねぇか!」

 

 男たちと白井の駆け引きを見ながら首を捻っていた男が、突然頭に電球を浮かべた。なるほど、と手を打った衝撃は重い音を響かせながら地面を駆け巡っていった。

 

「そろそろ懲りませんの?何度も注意しているではありませんか」

 

「ない!なら根性対決だ!お前にはあれから逃げられてばっかだからな!」

 

「話を聞いてくださいまし!」

 

 知らんと言いたげな表情をした派手男は、白井の手を無理矢理引っ張りながら意気揚々と歩き出した。

 ひきずられながら、白井は思い出す。以前も同じようなことがあったと。

 

 

 ♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎

 

 

 風紀委員一七七支部では、2人の風紀委員がお茶を飲んでいた。片方はお姉さん感漂う女性。もう片方はまだ10歳ほどであろう少女。

 お姉さん——固法美偉は頭を抱えながら唸っている。当たり前だが、目の前で唸られたら気になるものだ、少女は問う。

 

「固法先輩、なにかありましたか?」

 

「ん〜、何かあるかと聞かれたらあるのよ」

 

「どういう意味ですの?」

 

 返ってきたのは曖昧な答えである。今度は少女——白井も同じように頭を抱えた。

 

「特に何も無いんですの?なら見回りにでも行きますけど」

 

「あ、いや、ちょっと待って。問題あるから」

 

 どうやら深刻そうな雰囲気だった。てきとうに引っ張り出した椅子に座ると、辛そうな顔をした固法が彼女に抱きついた。

 

「何があったんですの?」

 

「問題があってね…………」

 

「それはさっき聞きましたの。それで?」

 

 早く話せと言う。

 

「えっとね、最近新しいレベル5の子が出てきたじゃない、その子に喧嘩を売る人が多くてね。怪我人が増える一方なの」

 

「え、自業自得じゃないですの」

 

 その通りである。スキルアウトのような不良は、よく自分の能力の低さを他人のせいにする。今回はターゲットがレベル5だからなすすべなく返り討ちにあったと。

 

「それで、それがどうかしたんですの?」

 

 白井は基本的にそんなの放置しとく派だ。自分から殴り掛かっといて返り討ちにあったら助けてと喚く、そんなの迷惑なだけだからだ。

 

「うん、お願いがあるの。No.7 ()()()()さんの相手になってほしくて」

 

 白井の視界がちらちらっと白く点滅した。

 

 

 ♦︎

 

 

 河川敷に大きな竜巻が起きていた。いつもならば清流のせせらぎや、子供達のはしゃぐ声が聞こえる時間だが、今はそのかけらも見られない。その竜巻の中心からは、怒号のような声が聞こえる。これは気合い、覚悟を決めているように感じられた。

 

 ふと、竜巻が止む。なんともいえないような、肌のひりつく空気が流れていた。

 

「これがレベル5の力、ですのね」

 

 竜巻に巻き上げられた土が煙となり視界を遮る。舞うことをやめない土煙を見つめながら白井はつぶやいた。彼女の目には覚悟とも受け取れる何かが煌めいていた。

 土煙が晴れた。

 

「根性のある目してるじゃねぇか」

 

 互いの視線が、衝突した。

 

「うおおおぉらああああ!」

 

 瞬時に距離を詰めた削板が、人知を超えた速度の拳で白井を襲った。しかし、彼女は半歩下がることでそれを寸前で躱す。

 

「そんな大振りな拳、避けろと言ってるようなモノですわよ」

 

「すげぇ!」

 

 まるで他人事かのように反応する削板の背中に触れることで中空に転移させ、降ってきた頭に足を伸ばした。

 

「うがっ!」

 

「あなたやっぱり、戦いに慣れていませんわね」

 

「」

 

「能力が強すぎるが故まれに起きるギャップ。きっとあの人と同じなんでしょう」

 

 地面に伏した削板に語りかけるが返事はなかった。

 

「当たりどころが悪かったのでしょうか」

 

 一方こそこそと着いてきていた固法はと言うと、予想だにしなかった結末に腰を抜かして驚いていた。それもそのはず、なったばかりとはいえ削板は歴としたレベル5。まさかレベル3の少女に呆気なく敗北するとは思いもしないのが当然だ。

 

(あ、あんまり怒らせると怖いわね……)

 

 年上とはいえ、怖いものは怖いのである。

 

(でも白井さん可愛いからどうでもいいや!)

 

 

 ♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎

 

 

 こうして回想を終わらせ、問題だらけの男との会話に戻る。

 

「俺は心のどこかで調子に乗ってたんだ。さっきみたいに根性ないやつばっか相手にしてたからな」

 

「それはお気の毒にですの。でもあなたのおかげで風紀委員はてんやわんやでしたのよ」

 

「でも、今の俺はあの時と違うぜ。お前と根性する時のために鍛えてたんだ」

 

「根性する?」

 

「この日を待ってたんだ。お前より俺の方が根性あるって証明する日をな!」

 

「ちょっと、いや結構迷惑ですの」

 

「ってことで白井!前の河川敷にワープだ!」

 

「テレポートと言ってくださいましぃ!」

 

 ♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎

 

 

 拳がぶつかり合う。

 前のように避けられたりはせず、削板の拳が白井の拳を捉える。大木二つがぶつかるような鈍い音が鼓膜を揺るがせた。

 

「よし!」

 

 今度はうまくいったと目を見開いた削板は能力を展開。腰を捻り力を加えて拳ごと白井を押し返す。体重の差なのか、白井は抵抗もできずに退いた。

 

「たわけ、ですの」

 

 彼女はニヤリと笑うと、押された力のままに体をくるりと横に回転させた。伸ばしたままの拳が裏拳となって削板の頭を狙う。しかし、不意打ち気味の一撃でさえ、削板は屈むことで直撃を逃れた。

 

「やっぱすっげぇな」

 

 掠めた額は切り傷のような横一文字の裂傷ができていた。流れる血がずれた鉢巻を赤く染めていく。

 

「やっぱりやるな!」

 

「レベル5の方に褒めていただくのは光栄ですが、わたくし超電磁砲(レールガン)以外の方に褒められても興奮しませんのよ!」

 

 削板が微妙な顔をしているのが見えた。もしかすると白井なりの惑わせ方だったのだろうか。

 

「でも今の俺はあの時の俺よりも強い。自分よりも強い年下に引き分けたのは恥ずかしいからな!改めて特訓しなおしたぜ!」

 

「そうですの。ですが、こちらも強くなっていますのよ!数ヶ月、何もしなかった訳じゃないですから!」

 

 当然、白井もこの数ヶ月間は特訓の毎日を過ごした。能力を使った格闘術を一段どころじゃなく、三段程度は進化させている。

 名付けるなら白井流。いや、転生流のほうが格好付くだろうか。

 

「そうか!だが今のままじゃ俺の勝ちだ!」

 

 だが、それだけでは簡単にいかないのがレベル5である。削板は、少しだけ配慮していた周りへの影響を無視して、本気を出そうとする。

 

「舐めんじゃないですの!」

 

 削板の能力にモノを言わせた戦闘スタイルは変わっていなかった。しかし脅威なのはその単純性を理解した彼が適度にフェイントを仕掛けてくること。流石の白井も無傷ではいかなかった。

 

 二人の戦いの声が河川敷を響く。もはや、二人だけの問題ではなくなりつつあった。

 

 ♦︎

 

「むぎの!」

 

「ん?どうした滝壺」

 

 とあるアジト、いつもは静かにしている滝壺が突然叫ぶ。隣でシャケ弁当を食べていた麦野は、焦った様子の滝壺に何かあったのだと察し、話を促した。

 

「AIM拡散力場の規模からして、推定レベル5同士が戦闘を開始した!」

「こんな昼間っからアホかよ、誰だ?」

 

(体晶を使っていない滝壺が反応できるならそれなりに近くて、それなりに大規模か。1、2、3位なら、間に割り込んで殺してやるか)

 

 超能力者(レベル5)第四位の原子崩し(メルトダウナー)、麦野沈利は自身よりも上位の三人を理不尽というほど嫌っていた。殺してでもその地位を奪いたいと思う程には。大好物のシャケ弁当さえも放りっぱなしにして、彼女は外に出る準備をしている。

 

「いや、わからない、どっちも普通の能力者とは大きく違うAIM拡散力場だった」

「てなると、ありふれた電気系の第三位は違う。第一位と第二位か。あいつらなら周りを気にしなくても不思議じゃねぇ」

「第一位じゃないと思う。絹旗の能力とは根本から違ってた」

「一方通行の『反射』の演算パターンが植え付けられているアイツは、確かAIM拡散力場でさえ少し似るんだっけか。つまり殺り合ってんのは第二位とその他有象無象」

 

 麦野は存在を忘れていた第五位以下を思い出す。彼女からすれば格下も格下。記憶にすら残していなかった。

 

「多分、二位はいると思う。規模が大き過ぎるから。もうひとつの反応も大きいけどまだ常識の範囲」

「どこで殺ってんだ?」

「遠い。大き過ぎて発信源がわからないけど、多分十キロは離れてると思う。むぎの、どこにいくの、無謀だよ」

 

「その口焼き切ってやろうかぁ?」

 

 ここで麦野の怒りのボルテージが限界を迎えた。AIM拡散力場の規模はその能力者の強さをある程度表している。力場が大きいほど周りへの影響は甚大。十キロも離れた場所から力場を本当に確認できたのなら、当人の能力は麦野のそれを軽く越えていておかしくない。

 その事実に、彼女は青筋を立てる。睨まれた滝壺に至っては体晶を使った時のように汗をかいていた。

 

「ごめん、むぎのを心配したつもり」

「わかってる、今は時期じゃねぇよな。でも、いつかぜってぇ殺すぞ」

 

 麦野沈利は世界を知らない。自分よりも強い者が本当の意味では存在していないと考えていた。学園都市というとても小さな箱庭では、本当を知る術はなかったのだ。

 

 

「っ!?どうして、AIM拡散力場が消え去った!」

「ちっ、死ぬのが早かったな」

 

 AIM拡散力場とは自分の意識外で漏れ出ている能力と言う表現が正しい。それがないということは、能力開発を受けていないこと。突然消えたと言うならば、死んだことになる。

 

「まさか、お互いに本気を出した様子はなかったのに」

「それでも、第二位様が圧倒的だったんだろ」

「っ!むぎの、また力場が確認できた。死んでなんかいなくて、一瞬だけ能力を失ってたんだ」

「そんなことあるかよ、能力を使い切ることなんてどうやっても無理だろ」

「いや、誰かに一時的に消されたんだと思う。そうじゃなきゃ絶対におかしい」

 

 どうしてなのか、体を取り巻く嫌な予感。麦野は顔を顰める他なかった。

 

 

 ♦︎

 

 

 上条当麻の前には世紀末のような光景が広がっていた。竜巻によって巻き起こる土煙や、定期的に鳴る破裂音。生え揃っていたはずの芝は禿げ散らかされ、いつもの河川敷の面影はかけらも残っていなかった。

 通報を受けて来たらこれである。不幸の申し子は相変わらずだ。

 

(やべぇ、アイツら周りが見えてねぇ)

 

 旭日旗の描かれたシャツを着た男が拳を突き出せば、それに白井が拳を合わせる。先ほどから聞こえていた破裂音は二人の拳がぶつかり合う音だった。吹き寄せる風には闘気や闘志といったものが乗っているように感じる。

 

「結局、怒った麦野でもあれほどは怖くないわけよぉ」

 

 その様子を諦観したように見つめる唯一の野次馬は、風圧でパンツが見えていた。青のストライプである。むくっ。

 

「君、スカート凄いことになってるからすぐに離れておきなさい」

 

 上条が声をかけるが、どうにも気付く様子はない。肩を揺さぶるも効果なし。上条は眉をぴくりと痙攣させ始めた。

 ふと、少女がこちらを見る。

 

「さっきからうるさいわねぇ、ナンパはお断りってわけよ!」

 

 とんでもない言いがかりである。

 

「パンツ見てたくせに言い訳するってわけぇ?」

 

「うぐ、知らないぞ俺は!」

 

 言いがかりではなかった。

 

 

 ♦︎

 

 

 外国人の少女を説得し、家に帰らせようとしたあとのこと。河川敷の土手を降る上条は考えていた。二人の戦闘を止める方法である。

 白井はともかく、彼女と戦っている男は誰か知らないため未知数だ。見たところ身体能力を高めるような能力に見えるが、そうとの限らないのがこの世界である。

 

(と、飛び込んだらどうにかなる……よな?)

 

「結局レベル5に突貫は頭悪いわけよ」

 

 なぜか帰っていない少女にメンタルを削られた。

 

 

 ♦︎

 

 

 勝負に終焉が差し迫っていた。

 

「これで終わりですの!」

「受けて立つ!」

 

 白井の叫び声が轟くと、削板もまた己の叫び声を響かせた。

 

「ちょっと待ったぁ!!」

 

 ついでに上条も。

 しかしながら、この騒々しい喧騒の中で、上条の声など微かにも聞こえるはずはない。仮にその声が耳に届いたとしても、幻聴として軽んじられてしまうのだろう。

 

 

 激しい打ち合いの中、白井が地面に手をつく。芝が踏み荒らされ、土や砂利が剥き出しになったグラウンドが一瞬にして揺れ始めた。それは転移の前兆だった。彼女は地面ごと転移させて、この場を根底からひっくり返そうとしていたのだ。

 防衛本能が最大限に警鐘を鳴らす。削板は白井の行動によって戦況が大きく変化することに気づいた。彼は固く拳を握り、力を込めた手を身体の後ろに引いた。その瞬間、まばゆいばかりのカラフルな煙が立ち上り、周囲を包み込んだ。

 

(準備万端。根性で全部跳ね返してやる)

 

 白井が転移によって宙に浮き上がると、それとともに足をつけるべき地面が消え去った。足場を失った削板は身体のバランスを崩し始める。どうにか無事な足場のあるところに下がるが、その瞬間、周囲の光が一切消え失せた。彼の向けた視線の先には、天を覆い隠すほどの土砂が広がっていた。

 

「こ、これが白井の気合いなのかぁ!」

 

 体制を直してもう一度、ソレに向けて拳を突き出そうとした。

 

「ちょっと待ったぁ!」

 

「上条さん!?」

 

 上条は降り注ぐ土砂の及ばない場所にいる白井の肩に手を置いた。その一瞬の接触によって、白井の能力は打ち消された。白井が転移させた地面そのものは行く宛がなく、逆再生のように元の場所に戻り、耕された土のように積み上がった。

 

 削板は腕を引っ込めようとする。それは突然現れた存在を殴らないための動作だった。しかし、彼の最大の力は、彼自身でも止めることはできなかった。

 

「避けれねぇなら根性で耐えろぉ!」

「なんでぇ⁉︎」

 

 迫り来る拳に右手を伸ばす。彼の手のひらは能力は消すことができるが、その拳の質量そのものは無くすことはできなかった。ゆえに、手のひらから伝わった衝撃は肘、肩を抜けていき全身を襲った。

 

「いてえええええええよおおおおお!能力消してこれええええええ???」

 

 削板は口をパクパクさせ、何も話せない状態にあったが、白井は黙って頷きながら一人で納得した様子をしている。河川敷は荒れに荒れている。土手の階段は戦いの余波により破壊され、川は芝が浮いて濁っていた。我を忘れた戦闘狂が二人もいればこうなるのも当然か。

 

「少しやり過ぎでしたわね」

「いや、やり過ぎなんて言葉じゃ済まされないのでは」

 

 風紀委員本部による懲罰を恐れる上条は早くこの場から去りたかったが、それを削板が止めた。

 

「————なんだぁぁああぁぁぁああ!!!!!!?!???今の根性はぁぁああああぁぁああぁあぁあ!?!?」

 

「ぎゃああぁぁぁぁ!!急にさけびはじめたああぁぁ!!!」

 

 上条の言う通り。突然叫び出した。それもかなりの声量で。

 

「うるさいです。隣にいる黒子のことも考えて欲しいと思いますの」

 

 小声で白井の呟きが聞こえた。耳を抑えてかなり迷惑そうだ。

 

「どうやった!? 俺の本気のハイパーエキセントリックウルトラグレートギガエクストリームもっかいハイパーすごくてこれもっかいハイパーエキセントリックウルトラグレートギガエクストリームもっかいハイパーすごすぎる〜からのビブルチそげぶライダーパーンチをどうやって打ち消したんだ!?やっぱり根性か!????」

 

 まるで魔法の詠唱のようなクソ長い意味の不明な技名を噛まずに披露した。とても凄い。

 

「うおおおおお暑苦しい!そうだよ根性だよ!」

 

「能力を掻き消すほどの根性。良いことを聞いたな!また鍛え直すしかねぇ!」

 

「いやいや、努力がどうこうの話じゃないと思いますよ!

 あ、聞いてねぇなこれ、レベル5ってもしかして皆んなこんなの?食蜂もたまに話聞かないし、黒子もたまに聞かないよな。強いやつってやっぱりそうなのか?」

 

 ひどく落ち込んだ様子の上条に白井は問いかける。

 

「黒子、話聞いてないことありますの?」

「いやいや、初対面の時のロリコンうんぬんかんぬんとか、明らかに聞いてなかったよな」

「それは、わざとですの。てへっ!」

 

 うわぁ、可愛い。と言う感情を覆い隠すほどの、大きなショックが上条を襲い、大きな声で叫ぶ。

 

「やっぱりか!もう数ヶ月以上そう思ってたけどやっぱりか!」

「ふふふ、面白いですわね」

「笑うなぁ!」

 

 その後、削板は急に走り出し、どこかへと向かって行った。話していた特訓でもするのだろう。一方、白井と上条は仲良く支部に帰るために一緒に歩き始めたのだった。

 

「ふ〜ん、結局期待はしていなかった訳だけど。

 まさかレベル5を止めるとわね、結局、麦野に言わなきゃいけない訳よ」

「フレンダ、超何してるんで———ってこの河川敷超どうなってんですか!?」

 

 たまたま通りかかった超超女、絹旗は河川敷の惨状を目にした。電話を掛けながらだが、彼女はそれよりも優先すべきだと思い、金髪外国人女ことフレンダにこの状況の説明を願う。

 

「アジトで話すって訳よぉ〜」

「どうしたんですか? 超キモいですよ今のあなた」

 

 辛辣な言葉だ。フレンダは可愛い。

 これは未来の佐天さんが証明している。

 

「ふふふ、麦野に言わなきゃいけないけど、言ったら殺されるって訳よぉ〜」

「はえ!?フレンダがやったんですか!?」

 

 河川敷の惨状が、とても彼女一人で出来るものではないはずだと気付きながらも、念のために聞いておく。

 

「あとでね♡」

「うっ、超吐き気がしました」

 

 結局今は言わないようだ。

 ふわふわしている同僚き嫌気が刺した。

 ここは一つドッキリを仕掛けてやろう。

 

「そのまま帰ったら超麦野に超殺されますよ」

「ふふふ、超麦野ってなによ、超麦野ってwwwwwwww」

「今麦野と電話超繋がってますよ?」

「えっ!?」

『おいフレンダァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!! 覚悟しとケェェェェェェェェェェ!!!!』

 

「ぎゃぁぁあああぁぁぁああ!!! 鬼ババァ!!!!」

「ふふふ、超録音ですよ」

「え?よかったぁ〜って訳よぉ」

「ふふふ、あははは」

 

 

 ♦︎

 

 

 ただいまって訳よぉ〜! 

 

 フゥレェェェェェンダァァァァア!!!!! 誰が鬼ババァだ!? ゴラァ!? 

 

 ぎゃぁぁあああぁぁああぁぁ!!!! 録音じゃなかったのおおぉぉぉぉおおおおお!?!!???!!!!??? 

 

 ドッキリ、超大成功ですね。

 

 ちょっとふれんだが可哀想かも、、、

 

 滝壺だけが良心って訳よおぉぉぉぉぉおおぉ(涙)。。。。。

 

 

 

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