何で今度は俺が女になるんだよ!?   作:樹矢

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活動報告に書いた案を自分で書くことにしました。


何で今度は俺が女になるんだよ!?

「助けてくれ!」

「ふざけんな!!」

 

 そのやり取りで全ては始まった。

 女体化した織斑 一夏と、その友人である少年、片桐 長門は女体化させた元凶である篠ノ之束をシメるべく最終兵器、織斑 千冬を呼び寄せた。

 そして始まる織斑 一夏を巡る修羅場。取り敢えずの感覚で長門を頼る一夏。そして巻き込まれる長門と五反田 弾。

 なんやかんやあって一夏が男に戻って一安心。

 

 しかし長門の受難は続く。

 

 高校の前期入試を終えた長門に待っていたのは、女になった自分自身。

 

「ふざけんなあのクソウサギ──────────!!!!!!」

 

 かくして、片桐 長門の受難は幕を上げる。

 

「お前のせいだ織斑アアアアアアァァァァァァッッッッ!!!!!」

「俺は何もしていnぐはぁっッッッッ!?」

『織斑あああああっ!?』

「一夏さん!?」

「片桐………………強く生きろ……………………」

 

 登校し、教室で長門に殴り飛ばされ宙を舞う一夏。弾は静かに長門へ合掌を贈る。

 

「やっちゃった☆」

「片桐」

「いいですね?」

「構わん」

「死ねぇぇぇぇぇぇえええッッッッ!!」

「ふはははは! 効かぬわ!」

「そうか」

「らめえええぇぇぇ! ちーちゃんのアイアンクローは中身でちゃうかららめぇぇぇぇ!!」

 

 スパイク付きメリケンで殴っても人外細胞で無傷な束にアイアンクローを放つ千冬。

 

「…………取り敢えず、お前はIS学園で保護する。コレの関係者…………というより気に入られている時点でお前を守る為にも都合がいい」

「………………ふぇぇ」

「泣かないで!? 私が悪いみたいじゃん!?」

「「お前が悪いに決まってんだろ!!」」

 

 そして決まるIS学園への入学。そしてISを動かす一夏。

 

「お前はどこまでトラブル呼び寄せれば気が済むんだコラ」

「なんでだろうなー…………あはは………………」

「千冬さん。弟さんが死にたいそうです」

「いいだろう。身内の慈悲だ」

「千冬姉!? その出席簿はさすがにまzグェッ!」

「潰れたカエルみたいな声出すなよ…………」

 

 そして決まるクラス代表を決める試合への出場。

 

「なんでさ……………………」

「片桐…………その、姉が済まない………………」

「いや、篠ノ之は悪くない…………。うん、悪くないんだ…………悪いのはあの兎なんだ………………」

 

 篠ノ之 束の妹、篠ノ之 箒に慰められながら迎える試合当日。

 そして送られてきた篠ノ之 束製IS。厄ネタ追加入りまーす。

 

「コレが俺のIS? 明らかに厄ネタなんですがそれは」

「性能だけはマシだ。お前の為にもあった方がいいかもしれんな」

 

「アレ? なんかこの機体光ってません?」

「そうだな。それに何故か光が強くなって…………」

『ぎゃあああああああっ!?!?!?』

 

 そして始まる初期設定と一次移行。その2つが終わった時、長門の専用機は1677万7216色に輝き出した─────! 

 

「ゲーミングに光るISとかふざけんな!!」

 

 

「よくぞ逃げずに来ました…………わ…………ね…………………………?」

「………………………………笑えよ」

「ゲーミングISとか聞いた事ありませんわよ!?」

「俺だってねぇよ!!!!!」

 

 現れた長門とその専用機に困惑するイギリス国家代表候補生、セシリア・オルコット。そして試合開始のゴングは無情に鳴る。

 

「ほら、撃てよ…………」

「ひいっ!?」

「ほら、俺はここだぞ? 敵はここだぞ? ほら、撃てよ、なぁ、おい…………………………」

 

「撃てよ! 臆病者!!!!」

「いやああああああああっ!!!!!!!」

 

 光り輝くISと対照的に光の無い目で迫る長門に咄嗟に引き金を引くセシリア。そしてアリーナの地面に落ちた長門はブレードを取り出し、地面に突き立てて言う。

 

「………………介錯してくれ」

「……………………ッ! お許しを!!」

 

 そうして決まった勝者と敗者。セシリアは後にこう語る。

 ────あれ程辛い戦いは二度としたくありませんわ。

 

 しかし長門の受難はまだ続く。

 

「このセシリア・オルコットが、あなたを守るナイトとなりますわ!」

「仮にも俺、元男なんだけどなぁ…………」

 

 唐突に告げられるナイト宣言。

 

「何で今度はアンタが女になってんのよ!?」

「俺の方が知りたいわボケェっ!!!!」

 

 中国に帰って1年で代表候補生となってまた日本に来た凰 鈴音との再会。

 

「一夏が! 一夏がぁ……………………!」

「奴の下を物理的に潰せ。お前にはその権利がある」

 

 一夏によるいつもの謎解釈と触れてはならないタブー発言。死んでしまえと本気で思った瞬間である。

 

「えっと、片桐さんは本当に元は男の人だったの………………?」

「………………笑えよ」

「いやいやいや! 全く笑えないからね!? ていうか目が死んでる!?」

「………………聞いてはいたが、本当だったとはな………………」

「専用機もゲーミングPCよろしく光るんだよ。嗤えよ」

「………………ボーデヴィッヒさん」

「……………………何だデュノア」

「……………………近い内にどこかに片桐さん連れていこう? お金は僕達で持ってさ、その、食事とか買い物とか」

「……………………買い物の単語が出た瞬間余計に落ち込んだぞ」

「………………体が女になっただけ。この意味がわかるよな?」

「…………………………………………ごめん」

「…………………………付近の施設に食べ放題のバイキングがある。タッグマッチが終わったらそこに行こう。全額私が払ってやる、好きなだけ食え」

「……………………優しさが心に染みる」

 

 金髪の男子と銀髪の背の低い女子の転校生達に慰められ、その優しさが心に染み渡る。

 

「助けてくれ長門! 実はシャルルが───!」

「仮にも俺今女子だぞ! 問答無用で扉開けんなこの野郎! あとまたトラブル持ってきたのかこのトラブルメーカー!!」

「えっと、ごめんね?」

「お前も問題児かよおおおおおお!!!」

 

 それも束の間、生きる問題製造機(織斑 一夏)の持ってくるトラブルとその原因となったシャルル・デュノア改めシャルロット・デュノアに胃を痛め。

 

「ああ! 力を寄越せ! シュヴァルツェア・レーゲン! 片桐に代わって私が奴を討つ!」

「あれってVTシステム!? 条約で使用禁止されてるシステムの筈なのに! ていうか何で制御できてるの!? それって事実上の暴走システムだよね!?」

「待て、あの得物はまさか千冬姉の暮桜の…………!」

「雪片だとぉッ!?」

「雪片なぞ使わん! 教官の紛い物にも頼らん! 使うのは強化させたシュヴァルツェア・レーゲンと己の力のみ! 私は私の意思でお前を討つ! 織斑 一夏ァッ!」

「意味違くないか!?」

 

「……………………おなかいたい」

「……………………胃薬、飲む?」

「……………………水もありますわよ?」

「ありがとう…………………………」

 

 ラウラも知らぬ間に搭載されていた禁止システムをラウラが支配し、タッグマッチトーナメントを優勝。

 その影で長門は更に胃を痛める。

 

「さあ臨海学校に向けて水着買わないとね!」

「俺の事情わかってて言ってるよな!?」

「勿体ないけど今回の一着だけだから!」

「そう言って着せ替え人形にするんだろ!?」

「うん!」

「うん! じゃねぇよっ!!!!」

「あ、それとラウラと一緒に普段着買うからね?」

「俺は男物でいいよ…………慣れてるし、精神的にもそっちがいい」

「私も同じだ」

「ダメだよ! 2人とも素材いいんだから! ラウラは可愛いものは何でも似合いそうだし! 

 長門は図書室とか本屋に居そうな文系女子みたいな見た目だけど某マスの鷺○さんみたいな体型だから選びがいがあるね!」

「誰がモブ顔目隠れドスケベボディじゃコラ」

「属性多いな………………」

「TS文系俺っ子モブ顔目隠れドスケベボディ………………次のネームの主人公は決まったね」

「塵にするぞそのネーム」

 

 そして始まるキャラ崩壊。腹黒さ云々の前に同人誌製作にハマったらしい。

 

「長門! 砂浜行こうぜ!」

「嫌だよ行きたくn……話を聞け!!」

「一夏、あまり片桐に迷惑をかけてやるな。偶には休ませてやれ」

「篠ノ之…………!」

 

 我が道をゆく一夏に性別が変わって思い通りに抵抗できない長門。それを止める箒が長門には慈母のようにすら見え始める。

 

「やっほー! 束さんだよー!」

「「「ようこそ、死ね」」」

「ミギャアアアアアッッッ!!!」

「織斑先生、ウニが流れ着いていました」

「それの口にそのままねじ込め」

「織斑先生、まだ息をしている鰻が何故かいました」

「それの尻に突き刺せ」

『織斑先生(千冬姉・ちーちゃん)!?』

「わかりました。篠ノ之、手伝え」

「よかろう」

『良くないよ!?』

「待って!そんなに太いのは束さんのお尻には入らな──────!」

 

 口に敷き詰められたウニと尻尾よろしく生えた鰻を装備した篠ノ之 束が出来上がる。最後に下品な声を出すソレを千冬が海へ放り込み、土左衛門の如く流れ着く。

 

「HAHAHA! ゲーミングに光るから囮は任せろー! (バリバリ」

『やめて!』

raaaaaaaaaaaaaa(何コイツ光ってて気持ち悪い)!?」

「………………………………殺せよ」

「…………………………」

 

 そして唐突に暴走し、唐突に止まる銀の福音。ISにすら哀れまれた瞬間である。

 

「本当に女になってたのか」

「…………写真送っただろうが」

「てっきりコスプレかと」

「女装に目覚めたのかと思ったわ」

「んな訳あるか!!」

「でも本当に女になるなんてな」

「娘も欲しかったし、これもアリ…………?」

「ナシ」

「息子であって娘でもある………………アレ? このままでもいいんじゃ?」

「良くねぇよ!?」

 

 何故かこのままの路線で行こうとする両親。

 

「………………ってことがあってさ」

「………………お前も苦労しているんだな」

「お前の方はどうなんだ?」

「若作り年増上司に面倒事押し付けられたりいびられたり…………。私が個人的な理由で認めていない兄を殴らねば気が済まない」

「………………苦労してるんだな」

「お前の方こそどうなんだ? 大分苦労してるんじゃないのか?」

「……………………楽に見える?」

「……………………見えないな」

「……………………そういう事だよ」

「……………………そうか」

 

 この日、とあるテロリスト達の標的から長門の名前が外れた。

 

「やっぱり、俺はアイツが………………」

 

 そして人知れず淀む、1人の感情。

 

「…………ってことがあったの! 顔も良かった! 性格も良かった! だから織斑君のことをもっとちゃんと知りたくて! だから告白したのにぃぃぃぃ!」

「わかる、わかるよ。これまでもアイツに当たった奴らは全員君と同じだった。

 準備も覚悟もしてきて、勇気をだして伝えたのにその仕打ちは無いよなぁ」

「片桐さん……………………!」

「後で織斑を呼び出すから。殴っても叩いても好きにするといい。好きなだけその怒りをぶつけるといい。

 ………………でもなぁ。それでもアレは理解してくれないんだよなぁ…………。告白千人斬りの異名は伊達じゃなくてさぁ…………その度に君のように相談持ちかけられて………………!」

「片桐さん…………………………!」

 

 新学期が始まっても変わらぬ一夏の鈍感さ。そして開かれる片桐カウンセリング。何人も似たような相談を持ちかけ、それに親身に答えていく。

 そんな長門に本気になり始める者もいることに、長門はまだ気づかない。

 

「……………………」

「……………………」

「列車砲と言えば」

「ドイツのグスタフ」

「近接ロマンは」

「射突パイル」

「R-TYPEなら」

「ケンロクエン」

「ガチタンアセンに載せるなら」

「社長砲。V系ならば主任砲」

 

 ピシガシグッ! グッ! 

 

「「(同志………………!)」」

 

 そしてゲームを買いに行って出会う水色の眼鏡女子。同志を見つけた瞬間だった。

 

 そして2人は互いの理解を深め合う。そして少女は想いを告げる。

 

「片桐 長門さん! 貴女が好きです!」

「俺元男! 今女! その辺前に言ったよな!?」

「わかったうえで言ってる!」

「数歩譲っても俺女だぞ!?」

「愛に性別は関係ない!」

 

 困惑し、そのまま初めてのキスも奪われ長門の胃は更に悲鳴をあげる。

 

「簪ちゃんは渡さないわよ!!」

「ここから…………! 出ていけええええええええええええっっっっ!!!!」

「きゃああああああっ!?!?」

「アレ…………彗星かな…………いや、違う…………彗星はもっと、バァーって動くもんな………………」

「長門さん! 現実に戻ってください!」

「私の出番なかったな〜」

 

 そして殴り込んでくるシスコンに、簪はたった1人、愛の力で完成させた専用機で立ち向かう! 

 

 

「ナンデ、ソノ雌猫ニナビイテイルノ?」

 

 そして少年の心は更に歪んでいく。そして少年はひとつの暴挙に走り出す! 

 

「何でまた女になってんだ織斑!」

「愛に決まってるでしょ!」

「何故そこで愛ッ!?」

「そして今こそ言う! お前のことが好きだったんだよ!」

「ファッ!?」

 

 大衆の前で行われる告白。そして長門を巡る修羅場が今始まる────! 

 

「「長門は渡さない………………!」」

『お姉様に寄り付く虫は許しません!!!』

「コロシテ………………コロシテ……………………」

「片桐さん!? しっかりしなさい!」

「恋の争いの邪魔はできませんわ…………!」

 

 生徒会長の妹と織斑 千冬の弟(妹)と長門をお姉様と呼び慕う親衛隊による、ISの世界大会よろしく行われるハイレベルな戦闘を横目に、長門は現実逃避を開始する。自称長門の騎士は馬に蹴り殺されたくないので見ているだけだった。

 

 しかし、一夏の告白を見てショックを受ける者もいた。

 

「そんな…………一夏が…………女に………………」

「それも長門に惚れてるなんて…………………………」

 

 そこへ水色の悪魔は甘言を囁く。

 

「ねえ、2人の想いはその程度なの? 

 2人の愛はそこで終わりなの?」

「違う!」

「ええ! この程度で終わるものですか!」

「そうだよね? それに世の中にはいい言葉があるよ」

 

「────愛に性別は関係ないの。わかる?」

 

 そして、消えかけていた2人の瞳に、再起の炎が猛く灯る! 

 

「ルクーゼンブルク第7王女のアイリスじゃ、妾の召使いにしてくれようぞ?」

「恐れ多くも王女よ。その名誉、私は控えさせて頂きたく」

「姫様を侮辱する気か!?」

「アレ見てよ騎士様」

 

 長門が指さす先。そこにいるのは黒く濁った瞳しか持たぬ少女達。

 

「………………アレ、どうにかできます?」

「………………無理だな」

「………………仕方あるまい」

 

 ああしかし悲しきかな、長門は自分の不幸をまた見誤る。

 

「片桐 長門よ! そなたを妾の伴侶としてやろう!」

「何で!?」

「我が国の陛下も了承済みだ。腹をくくれ」

「どうなってんだお前らんトコの王族は!? 仮にも俺は今女だぞ!?」

「愛に性別など無用!」

「アンタもそのタイプか!」

 

 そしてついに、長門の待ち望んだ時が来る。

 

「戻った………………やっと戻ったぞぉぉおおおおおお!!!!!」

 

 それは歓喜の調べ。心の底から喜ぶ叫び。

 ならば、彼女達に躊躇いは無い。

 

「じゃあ異性同士になったから結婚してね」

「断ったら千冬姉の威を借りてでも追いかけるからな?」

『どこまでもついて行きますお姉様!いえ!お兄様!』

「これで世継ぎも作れるのう」

 

 

「………………………………………………………………………………………………………………………………………………は?」

 

 

『これからもよろしく、長門♡』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………………………………………ふざけるなあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

 

 片桐 長門の明日はどっちだ!?




深夜テンションの産物。
続かない。
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