これも後先考えてないのでそこのところよろしくお願いします。
突如暴走した、アメリカとイスラエルの共同開発による軍用IS『
零落白夜を使った一夏の不意打ちによる一撃必殺の計画は失敗に終わり、軍事用ISとの戦闘に入った。
しかし何故か戦況は膠着していた。
「………………動かないな」
「動きませんわね」
「動かないわね」
「それどころか片桐を見ているぞ」
「………………なんで?」
そう、銀の福音は長門とその専用機『虹百合』を見つめている。否、警戒している。
『(なんで?)』
それが全員一致の疑問だった。
「…………俺、囮やるよ。ほら、俺の機体光るからさ、目立つだろ?」
「長門、長門、目が死んでる」
「戦術や戦略的にはそうなのかもしれんが………………」
「何か嫌な予感がするのよねぇ………………」
確実に銀の福音に聞こえているであろう音量で話し合っても銀の福音は動かない。
それもそのはず。
銀の福音はドン引きしていた。
以下電子音に代わる特別意訳である。
「(え? 何あの光ってる機体。気持ち悪いんだけど。
え? 光るって何? いや私も武装や機能の都合上光るところもあるけどさ? あんなに眩しく光るISって…………ええ………………?)」
割とガチで困惑していた。
その時、長門が1歩進んだ。銀の福音が1歩下がった。
『…………………………まさか』
長門がまた1歩。銀の福音ももう1歩。今度は長門は2歩進む。銀の福音は2歩下がる。
長門が瞬時加速の為に前傾姿勢になる。銀の福音が背を向けた。
長門が瞬時加速で接近し、全く同時に銀の福音が瞬時加速で逃げた。
『ええ…………………………(困惑)』
銀の福音がマッハ2で逃げる。その背後を長門の虹百合がマッハ2で追いかける。
ここから以後、銀の福音の電子音は全て意訳でお届けする。
「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!! 来るな! 来るなぁぁぁぁぁぁぁああああああああああっっっっっっっっっ!!!!」
「逃げんなゴルァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」
「いや逃げるからね!? そんな意味のわからない機体に追いかけられたら誰でも逃げるからね!? いや本当に本気で近寄らないでええええええええええええっっっっ!!!!」
この日、銀の福音は機械で作られた身でありながら、本能的な恐怖というものを知った。
そもそも1677万7216色に光るISに追いかけられるなど誰でも怖いに決まっている。不審者どころの話ではない。
「………………割とガチで逃げてない? 銀の福音」
「うん……………………」
「ああ……………………」
「えっと、結局どうすれば………………?」
「…………………………わからん」
「ラウラ、君まで思考停止しないで」
「誰でもするだろう、こんなモノ」
それは臨時管制室となった部屋にいる教員たちにも見られていた。
「何だこれは…………………………」
「えっと、何で銀の福音が片桐君から逃げているんでしょうか………………?」
「………………私の方が聞きたい」
「………………えっと、虹百合、エネルギー枯渇、間もなくです」
こっちも困惑していた。
一方、全ての元凶である篠ノ之 束といえば。
「アハハハハハハ!!! 何これ!? こんなの束さんでも想定外中の想定外だよぉ!! アハハハハハハ!!!
やばいwwwwww死んじゃうwwwwwwお腹痛いwwwwwwwwwwwwヒーwwwwwwwwwwwww」
その光景をリアルタイムで鑑賞しながら大爆笑していた。それを篠ノ之 束が拾った少女、クロエ・クロニクルはとうとう気が狂ったのかと呆れていた。
「フハハハハハハハハ!!! どうした軍用機! ほらほら逃げんなよ捕まえちまうぞアハハハハハハ!!!」(泣)
「いやあああああああ!!!!! 来ないでええええええええええええ!!!!!!」
「ハハハハハハハハハハハハハハ!!!」
「もう片桐のやつヤケクソね」
そして長時間の鬼ごっこの果てに、両者は止まる。
そして見た。銀の福音は長門の死んだ目を見た。
「………………………………殺せよ」
長門の双眸から涙が流れた。それを見た銀の福音は投降した。
そして長門は誰に言われずとも理解した。
「(あ、ISにまで哀れまれた)」
流れる涙の量が増えた。
次はあるかな?ないかも。