まさか8人もお気に入りして下さると思っておらず、大変驚いております。お気に入りしてくださった方々、誠にありがとうございます。
それでは第1話をどうぞ。
第1話 いざ魔王学院へ
俺がこの世界に転生してから早2ヶ月が経った。
あれから俺はもう一度〈
俺の父さん、レオンと母さん、エレナは何の因果か写真屋を経営していた。
それを知った俺は、〈
そんなある日、俺に一通の手紙が届いた。それは、魔王学院デルゾゲードからの招待状だった。
「やっと来たか」
せっかくこの世界に転生したんだから行かなければ損だろう。俺は父さんと母さんに魔王学院へ行きたい事を伝えに行く。
「父さん、母さん。魔王学院から招待状が届いたんだ」
「そうか、受けたいのか?」
「あぁ」
俺は力強く頷く。
「お父さんも私もフィリウスの意思を尊重しようって決めてたから、フィリウスが魔王学院に行きたいなら私達は全力でサポートするだけよ」
「ありがとう、父さん、母さん」
「さ、ご飯がもう出来てるから冷めない内に食べましょう」
「あぁ」
父さんと母さんは基本的に俺の意思を尊重してくれる。しかも、ただやりたい事をやらせてくれるんじゃなくて俺が出来るようになるまでサポートしてくれる。
この家の息子として産まれて良かったと思う俺だった。
◇◇◇
「じゃ、頑張れよ。お前なら合格出来る。」
「フィリウス頑張ってね〜!お母さん、応援してるから!」
「ありがと、父さん、母さん。それじゃ行ってくる」
首に下げた「BlackBirdFly」で魔王学院を撮ると、俺は魔王学院へと歩き出す。
入学試験に受かったらこんな城のような学校に通うのかーと考えながら歩いていたせいか、俺は前を歩いていた人とぶつかってしまった。
俺とぶつかってしまった人は、持っていた手紙を落としてしまった。
ぶつかってしまったのは俺のせいなので、落とした手紙を拾う。
「すまん。俺の不注意で・・・」
その先の言葉が続かなかったのは、俺がぶつかってしまった人物を知っていたからだ。
プラチナブロンドの髪はショートヘアーにもみあげが長く、蒼い瞳を持つ美少女・・・ミーシャ・ネクロンがそこに居た。生で見ても可愛いんだなーと思いながらも顔に出さないように手紙をなんとか渡す。
「これ、悪かった」
「…あ、ありがと」
「フレー、フレー、ミーシャッ!ファイト、ファイト、ミーシャッ!」
「お父さん、私達も!」
「あぁ。「フレー、フレー、フィリウス!ファイト、ファイト、フィリウス!」」
父さんと母さんがミーシャを応援する厳つい男性に触発されて応援を始める。応援してくれるのは嬉しいんだが、凄く恥ずかしい。
「がんばれ、がんばれっ、アノスっ! がんばれ、がんばれ、アノスっ!」
俺やミーシャ以外にも応援する人が・・・ん?アノスってあのアノス?
俺の視線の先には、この世界の主人公でありチート魔王アノス・ヴォディゴードが居た。
「お互い苦労するな」
俺は少し笑い、ミーシャははにかんだように笑った。
「……ん……」
「そうだな」
ミーシャは短く同意し、俺は簡単に同意する。
「俺はアノスだ。アノス・ヴォルディゴード」
「………ミーシャ………ミーシャ・ネクロン……」
「俺はフィリウス・マーロウ。気軽にフィリウスとでも呼んでくれ」
俺達3人は自己紹介をしながら正門をくぐろうとした時だった。
「は。親同伴で入学試験たぁ、いつから魔王学校は子供の遊び場になったんだ?」
目の前に立ちはだかったのは、浅黒い肌に白い髪を短く切った底意地の悪い笑みを浮かべる男がいた。
コイツ、名前忘れたけど後でアノスにフルボッコされる奴じゃん。
とはいえ、関わってもうっとしいだけなので無視して先に進む。
「2人は戦うのは得意か?」
「……あまり……」
「どちらかといえば得意だ」
アノスとミーシャと楽しく会話をしながら歩いていると
「貴様等ぁ……!! おいっ、貴様等だっ、貴様等っ!!」
あまりに鬱陶しかったので振り向いたら、先程の男が睨みながら俺達を見ていた。
「ふん。ようやくこっちを向いたか」
「悪いな。あまりに魔力が小さすぎて、目に入らなかった」
「悪いな。肌の色と門の色が一緒になって分らなかったわ」
「な……んだとぉ……!?」
「フブゥw」
「ブッw」
俺とアノスの煽りコンボが炸裂し、周囲にいた生徒が吹き出す。
煽られた男はというと、怒り狂ったように目を剥いていた。
「このオレを、魔公爵ゼペス・インドゥと知っての侮辱か?」
「魔公爵……? いや、聞いたこともない。有名なのか?」
「さぁな。けど、俺達が知らないって事は所詮その程度なんじゃねぇの?」
「ふむ、そういう事もあるのか」
「おい。貴様等、謝るなら今のうちだぞ」
ゼペスは容赦のない視線を向け、ぐっと拳を握る。魔力の粒子が集い、そこにいくつもの魔法陣が描かれる。
ゼペスがぱっと彼が手の平を開けば、闇を凝縮した漆黒の炎が召喚された。
「な…!?」
「ほうら、驚いたか。いいぞ。命乞いをしろ? 俺の靴を舐めれば許してやる。でなければ、神々すら焼き尽くすと言われたこの闇の炎、〈
得意気に話しているがその炎、すぐに消されるぞ。
「ふっ」
と、アノスが息を吐く。
「……なん……だと……馬鹿なっ!? そんな馬鹿なっ!?」
案の定、アノスが吐いた息で〈
「貴様、貴様ぁぁ……いったい、なにをした……!?」
「なにを驚く。マッチの火を息で吹き消しただけだ」
「な……俺の〈
ゼペスが弱いだけかもしれないが、これを見てるとアノスがいかに規格外か良く分かる。
正直、チートライダーの中でも屈指の力を誇るネオディケイドの力を特典とした俺でも勝てる確率は低いだろう。ハイパームテキにカメンライドすれば負ける事は無いと思うが、永遠に戦い続ける事になりそうだし。
「貴様ぁ……これほどの侮辱……生きて帰れると思うな!」
「待て」
アノスがそう声を発すると、ゼペスの体が金縛りにあったかのように硬直した。
「な……か、体が……!?」
「これしきの言霊にも従うのか………しばらくそこで反省してろ」
言霊って確か魔力を言葉に込めて従わせるんだったか?こんな事なら単行本買っておけば良かったと今更ながら後悔する。
さて、ゼペスはというと、アノスの言霊によってひどく申し訳なさそうな顔をしていた。
「俺はなんということを……初対面の人間に対する口の利き方ではなかった……ああ、穴があったら、入りたい……なんと申し訳ないことをしてしまったのか……」
案山子のようにその場で突っ立ったまま反省を続ける。
それを見た受験者達が驚いたような声を発する。
「……すごいぞ、あいつ。あのゼペスを謝らせてやがる……」
「ああ、しかも見たか。<
「……見ない顔だが、混沌の世代のダークホースになるかもな……」
「待たせて悪いな。行こうか」
アノスが待っていた俺達に声を掛け、魔王学院へと歩き出そうとする前にアノスに聞いてみたい事があった。
「なぁ、アノス」
「どうした?」
「さっきのって言葉に魔力を込めれば出来るのか?」
俺にも言霊が出来るのか試したくなってしまった。
「うむ。それで出来るが、どうしたのだ?」
「俺にも出来るのかなと」
俺は、魔公爵wのゼペスの前に行き魔力を込めて言葉を発する。
「邪魔」
「は、はい!すみませんでした!」
正門のど真ん中に突っ立っていたゼペスが、走って右側にどいた。
言霊ってこんな簡単に出来るんだな。あと、やっぱりゼペス君はクソ雑魚噛ませ犬なんだな。さっきの言霊、全然魔力込めてないし。
「……アノス……フィリウス……」
ミーシャが小さな声で俺とアノスを呼ぶ。
「なんだ?」
「どうした?」
「……2人は……強い……?」
は、とアノスから笑い声が漏れた。
「否定はしないが、この場合は適切じゃない」
「俺もだな」
きょとんと小首をかしげ、ミーシャは聞いた。
「……なにが適切?」
「「あいつが弱すぎるんだ」」
俺とアノスの声が重なり、俺達は顔を見合わせる。
「お前とは気が合いそうだな」
「俺もそう思うよ」
俺たちは試験会場である闘技場の中へ入っていった。
如何でしたか?原作とアニメの描写がミックスされてましたが、大丈夫でしょうか?
因みに、アノスとフィリウスの力関係はハイパームテキにカメンライドすれば、負ける事は無いが永遠に戦い続ける羽目になるとなっております。
それでは、次回もお楽しみに。